ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -260 //曼殊沙華を。ふと/踏みかけて、そこ/かかとの先。その//13





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





5日。明けた、6日。その

   見て!

      みみ、み、み、

         見て!

朝、高明。見た。メール。気づいた。昨日のうちに、

   微光。ただ

      見たくない

メール。樹々。…なんとか

   赤裸々に、猶も

      きみ。その

なりそう、と。姉貴の

   微光。もう

      微笑さえ

彼氏の友達。男子だよ。自由が丘がじゃないけど。でも幡谷だから。渋谷のほうだよ。新宿が近いよ。原宿まあまあ。高明は樹々にいまさらに土下座して、すべて、ことごとくを謝罪したかった。たとえその樹々が、たとえ

   あふれていた

      微光。ぼくに

         閃光のように

どの樹々だろうがもはや

   あざやかに

      ぼくらに、もはや

         閃光のように

高明はすこしも

   あふれかえってい

      微光。ささやかに

         閃光のように

知ったことではない。謂く、

   微光。見て

   見なかったと同じ

   明晰な強度に

   微光。見て


   なにも。あとにはなにも残さなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   生きていてもいいですか?

   ここにいてもいいですか?

   恥辱。もはや留保なくただ屈辱的に

   呼吸をしてみてもいんらん、な。やや

#02

   微光。見て

   見なかったと同じ

   淫靡な強度に

   微光。


   なにも。ためらいさえも感じなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   はがみして、むしろ

   はがゆく、とても

   そこ。やや突飛な

   痙攣を、わたしは

#03

   微光。見て

   見なかったと同じ

   陰湿な強度に

   微光。


   しかも記憶をすら残さなかったか、に

   去ったんだ

   め。わ。雨が

   去ったんだ


   ぶって。ぶちのめして

   なぶりつづけて

   だいなしにして

   生きていることを後悔させて

#04

   微光。見て

   見なかったと同じ

   淫蕩な強度に

   微光。


   なにも。可能性その萌芽でさえわずかにすらも感じ取りようがなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   むしゃぶられた、指

   咀嚼するかの、熱烈な

   なに?熱烈な

   落ちてくる。ほら。わたしたちに

#05

   微光。見て

   見なかったと同じ

   淫乱な強度に

   微光。


   お願い死んで。うぜぇから死んで

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   歯茎に、血

   つっこんでいて

   いじりつづけて

   いじめつづ、…いっ


   微光。び。

   降り、せりあがり

   くぃっ。い、

   さわぎ、ゆがみあい

#01'

   微光。見て

      曼殊沙華を。ふと

    微動。ゆれ

     破滅的、な。…惨劇?

   見なかったと同じ

      踏みかけて、そこ

    うごく。ゆれ

     予兆に、花。は、な、

   明晰な強度に

      かかとの先。その

    微動。ゆれ

     失笑を。ふと

   微光。見て

散逸を、色彩。すべては、ひかり。そこにそれらがあざやかすぎたならば、

   なにも。あとにはなにも残さなかったか、に

    微光。見て。その

   去ったんだ

    強度。みだらだよ

   雨は。雨が

    微光。見て

   去ったんだ

と、ふいうちに散逸を、色彩。すべては、ひかり。そこにそれらがあざやかすぎたならば、…うかがっているのだ。昏い幼虫は、そして花弁にさえもにつき刺そうと、歯を。

   なにも。あとにはなにも残さなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   なにも。あとにはな、な、な、

      あかい花を。その

    花々。はっ。それら

     踏みかけた、そこ

   なにもぅ。おぅ。う

      あかを。色彩を

    色褪せてほしい。やがて

     停滞の須臾、色彩

   な。あとには、な。残さ。な。な、

      嫌悪するがいい。その

    雨に。おねが。い、い、

     滅ぼされかけたまま

   去ったんだ


   生きていてもいいですか?

    み。ひら。み

   ここにいてもいいですか?

    見ひらいていた。眼を

   恥辱。もはや留保なくただ屈辱的に

    み。らひ。み

   呼吸をしてみてもい

見た。死者たちは、わたしを。死者たちを。わたしは、

   見ひらいていた。眼を

    微光。見て

   見なかったと同じ

    微光。…て

   明晰な強度に

    微光。見て

   見ひらいていた。眼を


   生きていてもいいですか?

   ここにいてもいいですか?

   恥辱。もはや留保なくただ屈辱的に

   呼吸をしてみてもいんらん、な。やや


   なにも。あとにはなにも残さなかったか、に

    ささやきあう、…ね?

   去ったんだ

    ささやきあうのだ、ね?

   雨は。雨が

    中傷だろう?それ、…きっと

   去ったんだ

と、散逸を、色彩。すべては綺羅めき、そこにそれら

   微光。見て

    紅蓮。…色は、ね?

   見なかったと同じ

    やや翳りあい、ね?

   明晰な強度に

    罵倒だろう?それ、…きっと

   微光。

#02'

   いっ。微光

      なにを?その、花

    微動だに、もはや

     たとえば、さ

   やめっ。いっ。もう

      曼殊沙華に、なに?たとえば

    びっ。微光にも

     青い、青い、リンドウを

   おねが。ぃえっ。もう

      異種交配。花。なにと?

    微動だに、すでに

     ちぎった蕊に

   び。微光

散逸を、色彩。すべては、綺羅めき。そこにそれらがあざやかすぎたならば、

   なにも。ためらいさえも感じなかったか、に

    微光。見て。そ

   去ったんだ

    やめて。もう

   雨は。雨が

    お願い。もう

   去ったんだ

と、いきなりの散逸を、色彩。すべては、綺羅めき。そこにそれらがあざやかすぎたならば頸を、ふと。もたげて頸を、ふと。すくめてあの、幼虫は表皮に無造作なかゆみを感じていたりしたものだったのだが、

   なにも。ためらいさえも感じなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   なにも。ためらいさえも感じぃ。んがっ

      リンドウは、その

    花々。はっ。それら

     踏みかけた、そこ

   が。なにもため。ら。あ。らぁっ

      あかに、色彩に

    色褪せてほしい

     あやうい須臾、色彩

   なにも。ためらいもん。んっ。が。

      中央に吐息を。その

    雨に。おねが。い、い、

     ふと、色褪せかけたまま

   去ったんだ


   はがみして、むしろ

    ええ。あくまで唐突に

   はがゆく、とても

    と、凝視していた眼が

   そこ。やや突飛な

    ええ。あえて鮮烈な

   痙攣を、わたしは

見た。死者たちは、わたしを。死者たちを。わたしは、

   凝視していた。眼が

    微光。見て

   見なかったと同じ

    微光。…て

   淫靡。…強度に

    微光。見て

   凝視していた。眼が


   はがみして、むしろ

   はがゆく、とても

   そこ。やや突飛な

   痙攣を、わたしは


   なにも。ためらいさえも感じなかったか、に

    見ないで!…ね?

   去ったんだ

    穢れてしまったのだ

   雨は。雨が

    青に、紅蓮に、色彩は

   去ったんだ

と、散逸を、色彩。すべては、逆光に。そこにそれら

   微光。見て

    むらさき?…ね?

   見なかったと同じ

    まざりあうことも、な、

   明晰な強度に

    かどわかす。むらさき、に

   微光。

#03'

   微光。び。

      なにを?その、花

    微動。ゆれ

     たとえば、さ

   やめて。自分を

      曼殊沙華に、なに?たとえば

    うごく。ゆれ

     うとましい、めざましい、カルーナを

   傷つけないで

      雑種の、花。なにと?

    微動。ゆれ

     ひきちぎった葉に

   微光。び。

散逸を、色彩。すべては、逆光に。そこにそれらがあざやかすぎたならば、

   しかも記憶をすら残さなかったか、に

    微光。見て。…え?

   去ったんだ

    ゆあ。あ。めて。ゆあ。あ

   め。わ。雨が

    傷つけないでください。もう

   去ったんだ

と、躊躇もない散逸を、色彩。すべては、逆光に。そこにそれらがあざやかすぎたならば、ほくそ笑んでみた。幼虫は、とおいさなぎの殻のなかでの変態をはいまだ察知し得ないままに、

   しかも記憶をすら残さなかったか、に

   去ったんだ

   め。わ。雨が

   去ったんだ


   しかも記憶をす。ん?…すらぁっ

      カルーナたち。その

    花々。はっ。それら

     踏みかけた、そこ

   記憶をっ。しか、ん?…をっ、し

      あかに、色彩に

    色褪せてほしい

     唐突な須臾、色彩

   しかもぅ。う。…おっ

      染まりながら、その

    雨に。おねが。い、い、

     身じろぎさえもなく

   去ったんだ


   ぶって。ぶちのめして

    あ。あかあうあ。あ

   なぶりつづけて

    あけひろげ、口を

   だいなしにして

    あ。あうかうあ。あ

   生きていることを、後悔させて

見た。死者たちは、わたしを。死者たちを。わたしは、

   あけひろげ、口を

    微光。見て

   見なかったと同じ

    微光。…て

   明晰な強度に

    微光。見て

   あけひろげ、口を


   ぶって。ぶちのめして

   なぶりつづけて

   だいなしにして

   生きていることを後悔させて


   しかも記憶をすら残さなかったか、に

    色彩。花弁。それら

   去ったんだ

    ざわめきを拡げた

   雨は。雨が

    飛散するかに

   去ったんだ

と、散逸を、色彩。すべては、発光。そこにそれら

   微光。見て

    飛散さすかに

   見なかったと同じ

    ざわめきつづけて

   陰湿。…強度に

    色彩。花弁。それら

   微光。

#04'

   微光。

      なにを?その、花

    微動だに、もはや

     たとえば、さ

   び。ぃいっ、微光

      曼殊沙華に、なに?たとえば

    びっ。微光にも

     匂い、匂いたつ、プルメリアを

   微光。び。

      異端変異の、花。なにと?

    微動だに、すでに

     裂きかけた莖に

   ぃいっ、微光

散逸を、色彩。すべては、発光。そこにそれらがあざやかすぎたならば、

   なにも。可能性その萌芽でさえわずかにすらも感じ取りようがなかったか、に

    微光。見て。その

   去ったんだ

    微光。…て

   雨は。雨が

    微光。見て。その

   去ったんだ

と、まえぶれもあたえず散逸を、色彩。すべては、発光。そこにそれらがあざやかすぎたならば、幼虫は昏く。昏い幼虫はより昏く、だから昏いまま昏く、ただ赤裸々に翳り

   なにも。可能性その萌芽でさえわずかにすらも感じ取りようがなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   なあっ。は。なあっ

      匂いに、臭気に、その

    花々。はっ。それら

     踏みかけた、そこ

   なにも可能性を感じられなかったか

      あかは。色彩は

    色褪せてほしい

     まだるっこしい、須臾。色彩

   なあっ。は。なあっ

      嘔吐したのだ。その

    雨に。おねが。い、い、

     唖然としたまま

   去ったんだ


   むしゃぶられた、指

    なにを?…見ていますか?

   咀嚼するかの、熱烈な

    ささやき得さえ、もう

   なに?熱烈な

    あなたは、…だれ?なにを?

   落ちてくる。ほら。わたしたちに

見た。死者たちは、わたしを。死者たちを。わたしは、

   ささやき得さえ、もう

    微光。見て

   見なかったと同じ

    微光。…て

   明晰な強度に

    微光。見て

   ささやき得さえ、もう


   むしゃぶられた、指

   咀嚼するかの、熱烈な

   なに?熱烈な

   落ちてくる。ほら。わたしたちに


   なにも。可能性その萌芽でさえわずかにすらも感じ取りようがなかったか、に

    花よ。花よ

   去ったんだ

    いたぶってあげよう。そっと

   雨は。雨が

    踏みつぶしかけ、

   去ったんだ

と、散逸を、色彩。すべては、ひかり。そこにそれら

   微光。見て

    花よ。花よ。ほら

   見なかったと同じ

    惨殺、だよ。ほら

   淫蕩。…え?強度に

    屠殺、だよ。ほら

   微光。

#05'

   微光。び。微光

      なにを?その、花

    微動。ゆれ

     たとえば、さ

   降り、せりあがり

      曼殊沙華に、なに?たとえば

    うごく。ゆれ

     煙る、煙りあう、シュウメイギクを

   さわぎ、ゆがみあい

      畸形。不遜の、花。なにと?

    微動。ゆれ

     むしられた花弁ひとつの隙間に

   微光。び。微光

散逸を、色彩。すべては、ひかり。そこにそれらがあざやかすぎたならば、

   お願い死んで。うぜぇから死ん

    微光。見て。そ

   去ったんだ

    降り、り。せり

   雨は。雨が

    さわ、わ。ゆがわ

   去ったんだ

と、無慈悲にも絶望的にも散逸を、色彩。すべては、ひかり。そこにそれらがあざやかすぎたならば、ひかり、を。飲み込むかにひかり、を。おしひらいたずぼらな口蓋に、ひかり、を。淫靡、陰湿にひかり、を。淫蕩に、淫乱にひかり、を、…なに?昏い幼虫に、まだ歯がないという決定的な気づきがあたえられるべき須臾を待たずに

   お願い死んで。うぜぇから死ん

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   お願い死んぁっ。あっ。あっ

      あかい花を。その

    花々。はっ。それら

     踏みにじられかけた、そこ

   お願いんぬあっ。あっ

      あかさ。色彩を

    色褪せてほしい

     須臾にも、色彩

   おんぬあっ。あっ。あっ

      飲み込むのだった。その

    雨に。おねが。い、い、

     あざやかな鮮度に

   去ったんだ


   いたぶっ、…いっ

    み。ひら。

   つっこんで

    見ひらいた。眼を

   いじりつづけて

    え。えひ。

   いじめつづ、…いっ

見た。死者たちは、わたしを。死者たちを。わたしは、

   見ひらいた。眼を

    微光。見て

   見なかったと同じ

    微光。…て

   淫乱。…な、強度に

    微光。見て

   見ひらいた。眼を


   歯茎に、血

   つっこんでいて

   いじりつづけて

   いじめつづ、…いっ


   お願い死んで。うぜぇから死ん

    嘲笑するのだろうか?

   去ったんだ

    破滅を。その朝

   雨は。雨が

    猶も、みずからの。この

   去ったんだ

と、散逸を、色彩。すべては綺羅めき。そこにそれら

   微光。び。

    花よ。花よ

   降り、せりあがり

    花たち。は、は、

   さわぎ、ゆがみあい

    花よ。花よ

   微光。び。

#06

   び。微光

   び








Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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