ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -252 //曼殊沙華を。ふと/踏みかけて、そこ/かかとの先。その//05





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





英雄。短刀の入手先と、雨のなかの源氏山公園の話をしたときに、平田博人の目つきがふと、英雄。変わったと思った。なにがどう、どういうふうに変わったのかは見切れなかった。ただし気配は赤裸々だった。無罪放免、

   勝利だ

      すべては、所詮

と。思わず英雄は

   勝利だ

      ぼくにやさしい

確信した。未成年者だった。しかも一方的加害者はむしろ椿だった。自分を処罰するすべがあるとは、英雄には思えなかった。謂く、

   だました、と

   思った。わたしは

   だました、と

   思い、わたしは

整然としてつつましいのだ。世界は

   だました、と

      若白髪?

    きたない汁が…ええ。

     わかる?わたしは

   思った。わたしは

      ぬいたげようか?ぶっ

    頭から降って

     いま、みな、な。漲っている

   その、そこの

      ぶちって、ぶっ

    汚染していたのだ。ぼくを

     りは。は。張り詰めている

   無能な男を


   いなした、と

   思った。わたしは

   いなした、と

   思い、わたしは

淡々としてこのましいのだ。世界は

   いなした、と

      若白髪?

    くっさい息が。…ええ。

     全能感ってやつ?

   思った。わたしは

      頭頂部。むしろ

    孔。孔。孔。すべてに吹き出し

     知ってる?いま

   その、そこの

      染まれ。純白に

    身がるに、ね。ぼくは

     わかる?覚醒ってやつ。この、

   無能な大人を

椿。激怒した。椿は。英雄。その自供を聞いたときに、「しらっ」と「しらっ」そして「し。知らねぇから、マジ」

   肉体よ

      すこやかであった

憤慨。暴れはじめるのを

   翳り、いたましく

      健全でかつ

博人がそこに

   肉体よ

      つややかであっ

覚悟したほどに。「なに言ってんの?やつ。というか、あれ、だれ?」英雄は実弟琉偉以外、そこにいた少年ふたりの名前を正確に把握していなかった。ただ、壬生の子ということしか、「壬生さんは、」と、「あれ、」椿。「なんだっけ、高明くん?…だっけ?」

「壬生高明…13歳。その子、なんで知ってるの?」

「恩人す」と。半グレから引きずり出してくれた恩人の壬生雅秀という人がいる。いま、

   まごころをこめて

東京にいるのではないか。その人が

   まごころのままに

面倒を見ている子供がその高明だった。雅秀はやんちゃな高明の行く末を案じていた。やんちゃの先輩として、お前がなんとか指導し、自分の二の舞をさせないように努力してくれないかと

   奮闘っす

      わたし、いつかは

乞われた。その

   切磋琢磨で

      じょうずに、もっと

母ももちろん

   奮闘っす

      わらってい

同意している。懇意である。「放っとけないんすよ」歎いた。そこに、その椿の「悪いの?」声は。「…高則?」

「悪い?」

「相当っす。ね。あいつ。相当、って、おれもやばかったけど。あいつ、

   退屈なのだ

実際、マジ

   だから、きみたち

本物っす。

   あなたがたの

…ね?だってあの子、

   すべてはひたすら

中一?いま、もう

   退屈なのだ

墨入ってますよ」

「入れ墨?」

「タトゥー。さすがにそれ、やばすぎないすか?いくらなんでも限度ってもんあるっしょ」博人に、その供述は非常に強い印象を残した。唐突に

   やべっ

      鱗粉が?

椿は

   脱糞しそう

      蝶が?

せき込んでしまう。謂く、

   ゆ、ゆ、ゆ、と

   汗。ただ

   ゆ、ゆ、ゆ、と

   額。いま


   あいまいに、ただ

    ゆ、ゆ、夢を

   にじみ、なぜ?

    見ようよ、よ、よ

   あいまいに、ただ

    ぼくらの未来を

   にじみ、なぜ?

さ迷いびと、と。呼べ。おれを、愛の。

   あいまいに、ただ

      痒みが、ふと

    噓に、に。すべてを

     焦燥があった

   気配だけだった?それは

      きみを思って?

    そうしようとも想えば

     逢いたいんだ。そして

   にじむ。だから

      喉に、やや

    すべて、を。を。噓に

     抱きしめたいん

   なぜ?わたしは

さすらいびと、と。呼べ。おれを、愛の。

   あいまいに、ただ

    ゆ、ゆ、愉快な

   にじみ、なぜ?

    描こうよ、よ、よ

   あいまいに、ただ

    ぼくらのあ。明日を

   にじみ、なぜ?


   ゆ、ゆ、ゆ、と

   汗。ただ

   ゆ、ゆ、ゆ、と

   頸。いま

博人その尋問に、

   ぱすんっ。…と、

その時英雄は

   ぱつんっ。…と、

激怒した。動機。つまりは、自分の女にちょっかいを出されたから。推察。博人15歳、よって彼女も未成年、と。詳細を聞けば、その八木夭子も水葉もどちらもむしろ、椿にこそ

   違和感

      あくまでも、ただ

ふさわしかった。

   時空、もはやそれ自体に

      衝動的に

感づいた。すでに、

   違和感

      ほほ笑みかけて、

すぐさまに敏感になりすぎた英雄は、その博人。嘲笑じみたその口もとに不遜を見抜いて思わず、「ちげぇよ!」激怒。「クソじゃん。なんだよその常識?良識?一般常識一般良識?ざっけんな

   はずかしめ、と

クソ。関係

   思っているのだよ

ねぇじゃん」

   ぼくが

諫める。博人は、「ざっけんな。純愛じゃん。違うんすか?ひとがひと好きんなる、愛する、それあんたら大人的に

   激怒、…を、

      そう。これが

犯罪ですか?

   激怒?

      ぼくの理論

クソですか?

   なぜ?わたしは

      かつ倫理

あんたらの方こそマジ

   激怒、…を、

      または根拠

クソじゃないんすかもう

   激怒?

      そう。これが

勘弁しろよマジ

   なぜ?いまさらに

      ぼくの誠実

クソむかつくなんでだよまじ」と、

   激怒、…を、

      かつ真摯

両足地団太の英雄の側頭を博人は殴打した。…いま、と、英雄。「殴った?」

「冷静に。ここは、お前の思春期垂れ流す場所じゃないから」笑んだ。そこに、その

   訴えたら?

博人は、

   意味ねぇよタコ

ひとり。謂く、

   にきび。その

   痕跡。猶も

   なぜか、やや

   額。右よりの

低能を。きみはきみの低能を、解析せよ。低能を

   いたましいほどに

      やった?まだ?ま

    さらされているのは

     女。その。むしろ

   若い、とでも?

      変質者?マニア?

    低能であっ、た。その

     蝸牛を見ても

   きみは、まさに

      まだ?やった?ま

    赤裸々なそれ

     発情する、とか?

   幼い、とでも?

無能を。きみはきみの無能を、了解せよ。無能を

   ムダ毛。その

   繁茂。しかも

   右。まぶた

   ふたえ。痙攣を







Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

0コメント

  • 1000 / 1000