ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -251 //曼殊沙華を。ふと/踏みかけて、そこ/かかとの先。その//04
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
3限目で高明は学校を抜けた。初めてではなかった。また秋子か高子に連絡が行くには違いない。もう、ふたりは、秋子さえなにも言わない。見守る時期だと、秋子が高子を
温度。…を。わたし
ら、さ。誰だって
慰めたから。小坪の
そっと、その
った、から、さ。だ
2丁目。禿山の
自分の喉に
て、そうだった、か
上に石段を
温度。…を。わたし
さ。誰だって、そ
昇った。雪の下には椿たちの体臭さえもが張っている気がした。楠の自宅の近くだった。さすがにここまでは彼等も来ない気がした。なんの根拠もないことならもう気づいていながら、…いつ、と。云う?楠。「樹々に?」
「いつ云う?お前から、言うよね?やっぱ」
翼よ!
「今日、…」
救済のつば
「いま。云って。いま。おれ、いつでも一時避難できっか」
「夜、」莫迦マジ莫迦。楠。その唐突な激昂を高明は返り見る。ひと息つき、そして、高明は「学校、」ささやく。「あんじゃん。あいつらも。基本、あいつの邪魔、おれ、したくねぇから」禿山での作戦会議に、
きみのこころの
微光に
高明たちは
いちばんちかくに
接触
繁忙を極めた。昼食も取らなかった。山を降り、下界の地表を踏むのを恐れた。夜、7時をすぎ、充分くらくなってふたりそれぞれの家に帰った。小坪。高台。高級住宅地。1丁目。その住み慣れた家屋に、楠はどうしようもない
わたしのこころの
微光に
なつかしさをだけ、赤裸々に
いちばんふか
腐食
見ていた。謂く、
ゆびさきが、そこ
ふれたすべて
なぜ?悔恨を
想い描きさえ
しかもドア。それはひらかれるためにあるのだから、ね?しかもドア。それは叩き壊されるためにあるのだから、ね。しかも
ゆびさきが、そこ
占有欲の破綻?…と、
惑いはむしろ
あ、あ、あ。ドアを開けろ
ふれるすべてに
こわしたもの。ぼくらを
きみとの再会と、ぼくは
いあ、い、飛び出せばいい
なぜ?悔恨を
独裁欲?…と、だから肌への
つぶやいていいかな?
未来しかないいわば荒れ野に
想い描きさ
警察車両か救急車両か、その
なりひびく
だから
認識もしないまま、
ひび割れ
とりあえず
サイレンが
音響。なり、な、
キスでもしないか?
近づき始めたのに気づきかけた須臾、雅秀は
なりひびく
自由な空で
すでに疾走していた。さしあたり
逃亡だ、ぜ
マンションの
逃走だ、ぜ
裏手に。注意が必要だった。警察は部屋にまであがるに決まっている。八方塞がり。車がいま、
やべっ
抱きしめて
ぼくこそ、きみの
使えないことに
追い詰められて
きみこそぼくの
やべっ
絶望を
やべっ
辿り着いた場所
ぼくこそ、きみの
感じた。同時に使うべくもなかった。頃合いで、足音をひそめて立ち去る以外にすべはなかった。マンションの翳り、だから雅秀は
なぜだ?わたしは
はじめて見出す
息を
孤独を、こんなにも
風景に、風
ひそめた。最愛の女。その、無事をひたすらな誠実と切実に祈りつづけた。あとは椿がうまく処理するに違いなかった。事実、いまさらに椿はあの、見たこともなかった少年を背負い投げに投げ、そして引き攣ける体躯に馬乗りになった。謂く、
沈黙を。なぜ?
わたしはその
肉体。わたしの
そこに沈黙を
ふらなければ、雨が。よい、が。
沈黙を。なぜ?
感じる?いま
わたしはその
ややしめりけのある
沈黙を。なぜ?
匂いを。風の
わたしはその
咬みつかせていた
行かないで
愛、を。まさに
犠牲者?あるいは
なぜ?昂揚が
とどまりつづけて。猶も
きみへの愛が
加害者?まるで
激怒が、ことさら
と。なんどでもきみに
とめどもな。な。な。くて
なんなんだよだから
沈黙を。ただ
生きてゆけぬのだろう、ね?かいくぐるように、しか。…ね?
赦しがたく
いのちを、ぼくは
愛、を。まさに
引き攣っている、ぞ。肉体が
耐えがたく
与えよう。もしも
きみへの愛が
窒息し、眼を
理解しがたく
死んだら、さ。黄泉返れ、すぐに
とめどもな、な、な、…え?くて
見ひらいている、ぞ。その
容赦なく
沈黙を。なぜ?
感じる?いま
わたしはその
ややくさみさ、え。ある
沈黙を。なぜ?
匂いを。夏の
わたしはその
ふらなければ、雨が。よい、が。
沈黙を。なぜ?
わたしはその
肉体。わたしの
そこに沈黙を
平田博人。神奈川県警。鎌倉警察署。刑事課。巡査部長。聴取。午後1時。聴取。その
あんた、だれ?
引きちぎられた
平田博人の顔を
ぼく、にんげん
線虫の、あわい
椿は、ふと
あんた、だれ?
絶望を知れ。その
茫然と
ぼく、に
風のなかで
見た。「…おれ、」と、そして口ごもる。「なに?」博人。むしろ、冷淡なまでにやさしい声で。「言って。なんでも。なに。情報、欲しいから」
助けて!いま
急激に
「じゃない、…す。なんか、というか、印象?感想?感傷?感情。…っす。むしろ」
「なに?」
こわれかけた
ぼく。低体温
「おれ、犯罪者なんすよ。基本。おれ、なんか」
「前科、」すでに「あるの?」照合はされていた。山田椿。無職。いわゆる半グレ集団の「少年院、…」総元。「だけっす。あくまで。おれ、これ、調べればわかるんすけど、おれ、二股かけてるんすよ。だから、水葉」
助けて!いま
急激に
「被害者?」
こわれかけの
頭部に、
「水葉と、もうひとり東京に、女いて。それで」
助けて!いま
沸騰
「でも、それだったら、…これ、本件に」…え?「関係ある?」…は?と、「おおありじゃないすか?なんか、爛れまくってて。おれ。実際恥ずかしいんすけど、おれ、そこばっかりは、なんかいつまでも更生できないっつうか、そういうやつなんで。で、その、女。おれの、」と、「女。女の、」椿。ふと、夭子。思い出す。もうひとりの女。名は八木夭子。最近になって知ったのだが、夭子は「まじくっそのくっそまん」だった。他に男がいた。それが、「加害者?」
処罰して
傷み。そして
なぜ、こんなにも
「あいつ、なんすか?」
わたしを
知って
くやしいの?…なぜ
「って、なにが?」
苛酷なまでに
こころの
なぜ、こんなにも
「だれっすか?そもそも名前も知らないんすよ」マンション前で男と鉢合わせてから、しかも相手が未成年者だったこともあって、それで真剣に別れようとした。相当悩んだ。決断に今日まで
犯罪じゃん?
諸矛盾は
かかった。実は
やっていいこと
勝手にあんたの
今日はそのために
わるいことあんじゃん
バイアス。すみやかに
来た。友人から車を借り、しかも
犯罪じゃん
自動処理
こんな事件に巻き込まれては彼にもはや合わす顔もない。尾行されていたのかも知れない。いきなり襲われた。たぶん、水葉は自分を、つまりは椿を、守ろうとしたのかもしれない。自分がむかしやんちゃだったことは知っていたから。それで、「身代わりっすよ。あいつ」
だれも悪くない
え?いま
屠殺されたんだ!
「その、水葉」
みんな傷つい
耳孔、かゆいん?
息もでき
「あいつ。まじ駄目」だっ「ごめん、おれ」おっ「水葉。や」あっ「やべっ。駄目」だっ「あいつ。だ、」かっ「だから身代わ」いっ「りっすよ。おれっすよ。おれなんかっすよ。おれのためなんかにっすよ。わかんすか?わかんっしょ?人間っすよね?クソ。まじクソ。あいつのほうが、おれ、まじ、おれなんか、おれ。なんで?いま、もうあれだけど、でもまだ、いま、だからいまだおれまじクッソすよ。クソなんすよおれ。そのおれっすよ。クソのっすよ。身代わりすっよ。クソなんすよ。なんでなんすか?あいつ、な。なにしたの?な。なにしてくれたの?な。てか、休憩。刑事さん休憩。泣く。おれ。泣く。休憩。きゅ、」と、そしてそこで椿は両手に顔を覆って泣きくずれた。謂く、
知っている?
喉に、わたしの
そこに、いま
やわらかなつぼみが
そこに、いま
困り顔
おびえないで
聞けよ。わたしは
やわらかな
もうも、も、もてあましちゃ、ちゃ、って
もう、すべて
言葉、を。だ。言葉、を。
そこに、いま
クソだよね?…お前
激情のまま、に
語るのだから。真摯に
やわらかな
ほら、ありのままの自分でさえも、愛していてほしいから、さ。
はじけた。ふいに
どこ?こ。ここ
情熱。やさしい
いま、風景は
温度。散らし
綺羅を。やさしく
はじけた。ふいに
ぽら、ありのままの自分でさえも、愛していてぽしいから、さ。
そこに、いま
てか、て。殴られてぇの?
こわがらないで
なに喰ったらそんな、なあ、な
やわらかな
ぶ。ぶちこむよ。ぶ。鼻に
もう、も、も、もう容赦ない
ふとくなんの?頸。な
そこに、いま
てめぇのちん・
愛のきもちに
なに喰ったらそん。そ。な、…は?
やわらかな
やわらかなつぼみが
そこに、いま
喉に、わたしの
知っている?
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