ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -242 //なに?夏の/花。なに?花。たとえば/朝顔はかたむいた//21





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





夏。その

   消えてしまえ

      舐める

夏。その

   永遠に消えない

      砂を

2日。ほんの

   残像をのこして

      波

数分の。夏。知っていた。もう、焦れる暇もないすぐに切れた雲は太陽を覆って仕舞うに違いなく、だから、高明はじれた。消えて仕舞うがよかった。どうせほとんど、なんのできたこともなく隠れてしまうのだった。高明は

   褪めた?さ

      いつか、喉が

         発狂さ。夏の

願った。ただ、

   褪めた?さめ

      渇いていたから

         圧、すごくね?

すぐに太陽が

   褪めた?さ

      豪雨だろう。やがて

         発狂さ。夏も

失せてしまうことを。謂く、

   褪めた、だから

   発光を?そんな

   気配に、わたしが

   まなざしに、いま

なに?…だから、なに?

   褪めた

      アスファルトさえも

    あさい、しかも

     憂鬱なまで、に

   発光を?

      そこに、この

    うすい、なおも

     なんら。なんら。なんら。すこしも感情のなかっ

   気配に

      まなざしには

    明確な、それら

     風景のなか、に

   まなざしに

だから!だから、さ。だから!だから、さ。だか

   褪めた

      車。影さえも

    濃い、しかも

     冴えた色彩が

   はっ

      そこに、その

    よろこびのない、なおも

     ふかめてさえゆ、ゆ、

   気配に

      数秒間にだけは

    明晰な、あまりにも明確な、な、

     そのまま、翳りを

   まなざしに

なに?…だから、なに?

   褪めた、だから

   発光を?そんな

   気配に、わたしが

   まなざしに、いま

もう、二週間、27日。午前の雨。10時。逢わない。その、

   まざっ

水葉は

   莫っ迦ー

高明に。もう、

   だれ!だれだ!

      わたしの穢れを

忘れてしまったのだろう、

   爪に毛が生えた

      きみが踏み、その

と。思った。水葉は。そして

   だれ!だれだ!

      影をわたしは

ほくそ笑む。股をひらいた。雅秀のために。笑った。雅秀は。ベランダ。椿は、舎弟分に?不遜なそれとも、声をだれ?思うまま…ともだち?誇った。ただの。まばたいた。水葉。謂く、

   だれ!だれだ!

      舐めてよ

    声。いつも

     あなたは、なぜ

   匂いたいの?

      その鼻先に

    甲高く、基本

     悲し気な顔に?

   だれ!だれだ!

      突き刺してやるから。爪

    底のあさい

     股。繁茂ちかく。その

   ふれてみたいの?

ベヒシュタインでチョーキング

   だっ。だっ。だっ

   だっだだだだだ

   だっ。だっ。だっ

   だっだだだだだ

クラリネットにハウリング

   だれ!だれだ!

      餓えてよ

    声。いつも

     くさい?やや

   ぶちこみたいの?

      その後頭部に

    ビブラートがかり、なぜ?

     あんたのケツよりは

   だれ!だれだ!

      かくしてやるから。爪

    振れる。やや♯に

     股。繁茂ちかく。その

   またがってほしいの?

秋子。「ね、…」ささやき声に、そこに、高明は返り見た。だから、庭先に。竹。その翳り。高明は自転車のパンクを自分で直していた。「なに?」

   わたしは

      いい?もう

「高明は将来、」…さ、

   鳩。はっと

      舌を咬んでも

と、「どうしたい?」…ね?その、

   返り見る

      いい?もう

たくらみを意図的に隠さない秋子を高明は

   鳩。ほっと

      共食いしても

さぐった。目に。「将来?」

   まばたきかける

      いい?もう

「いま、たとえば壬生と、…麻布。麻布台。そこと、云っちゃえば絶縁状態じゃん。実際、…わ。ね?でも、」さ。「ママ、」さ。「ま、ん。…」ん、「ママ、」さ。「思うんだけ、」さ。「ど、さ。彼等、」さ。「利用できない?高明に。が、」さ、ね?「高明が、」さ。「お金持ち、彼等、…言って、だって」さ、さ「成功者じゃない?」ささ「奴ら、」ささやきを「って、さ」ささ。笑う。秋子。高明はそのあまりにもへたくそなそそのかしを。その、

   肩越しに

      の、須臾。きれいじゃん

         ちがっ!

声もなく、

   きみの、その

      意外に

         ちがっ!…ち、

そこに

   肩越しに

      おくれ毛。その

         ちがっ!

高明。そして

   陽光を、ぼくは

      たたずまいの、須

         ちがっ!…ち、

顔をあげると「利用したいの?」高明はふと、言った。まさか!「じゃ、ない。わたしは、」ちがっ!「もう、壬生とは、」ち。ちがっ!「もう関係な」まさっ、「ないから。ただ、高明の話」

   え?いま、きんっ…

      ちぢこまりかけ

「なにしたいの?ママは」

   足もとで、きんっ…

      のけぞりかけ

「関係、修復したかったら、だから、あくまで高明が利用するため。云っちゃえば、這い上がるため、みたいな?ライブ・ドアとか?村上ファンド、…だっけ?やばいじゃん。いま、ああいう、…なに?きん、きっ、金融」きん、きっ、「ビッグ・バン?そういう」きん、きっ、「IT革命とか?それも」きん、きっ、「含めて、さ。会社法も変わったじゃない?これから、だから、そういう」きん、きっ、「…じゃない?…高子はたぶん、」きっ、「もう、」きっ、「駄目、かな?彼等とは。彼等的には。でも、」さ。「高明だけなら」

   好きにして

「あり得んくない?」

   わたしは、きみの

「仲直り?」

   家畜だったから

「というか、おれ、彼等にとっては、…なに?だから、ふ、ふか、不可触賤民的奴らだオーケー的な?じゃない?」

「親父」と。そして

   ふかい、あまりにも

      傾くような

秋子は

   ふかい、ふかいな

      沈黙を、その

笑った。「壬生風雅。いわゆる、親父。彼、意外、彼、結構、彼、話せば分かるタイプだよ。って、そういうイメージ持つ人あんま、いないけど。…ね?で、いま、人材に」

   未来を!

      思考とは常に

         やしいんだよ

「餓えてる」

   すべての

      仮構された

         ひとごろしたちは

「人材?ってか」

   葉裏の虫にも

      未来に於ける

         ころすまえの須臾

「息子さん。お兄さん。高子の。彼じゃ、だめだから」

   その飽食にさえも

      過去の構築

         やさしいんだよ

「壬生と話すの?」…妹、よ。と。ふと背伸びをし、そして息を吐き、「朋子。って謂う。あいつ。あの、彼女からさんざん、」…ね?「聞かされて、」その、「る、」と、「から」息子さん。そうつぶやいた後の奇妙な、奇妙に軽蔑をさらした一秒の沈黙は奇妙に、高明に、鮮明に明晰な不可解の印象を残した。謂く、

   乖離。唐突な

   そして見慣れた

   感じ馴れていた

   乖離。ただ


   乖離。唐突な

    きれいじゃん。だから

   そして見慣れた

    意外に、あなたは

   感じ馴れていた

    たしかに、いまだに

   乖離。ただ

失語感?…など。なにもない。のだ、…が

   ことば。わたしたちが

      ちぢこまりつづける

    どれほどだったろう?

     愛された時期。その

   かさねるたび

      不可能。その

    謂っちゃえば、全盛期?

     どれほど?あなたは、

   近づくたび

      領野を肉体にひろげてゆく

    あなたの。その

     あの、わたしが知らない老人に

   より、執拗に

失語感?…など。なにもない。のだ、…が

   乖離。唐突な

    肌に、微光が

   そして見慣れた

    うぶ毛にも

   感じ馴れていた

    綺羅を。微光が

   乖離。ただ


   乖離。唐突な

   そして見慣れた

   感じ馴れていた

   乖離。ただ









Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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