ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -240 //なに?夏の/花。なに?花。たとえば/朝顔はかたむいた//19





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





夏。その

   汗は

夏。その

   肌。…の、どこに?

2日。ほんの数分の。

   うすく

夏。高明はふいに皮膚が光にふれられ、紫外線が細胞を破壊していく息吹きを嗅いだ、そんな、…聞いた。そんな気が、…見た。した。まばたく。き、さえも、

   夏に。我々は

      毛髪。ふと

しなかった。高明。ほんの数回の

   あるいは

      毛根あたりに

記憶しかない。思い出し得る

   待ち望む夏を

      いじましいような

夏など、

   迂回し、夏に

      唐突な傷み

まだ。その、高明はそれでも今年を稀有な夏と知る。たしかに気温は上昇しつつも、降った。雨ばかり、降っていない空。そこにも、どうせ雨が、と。失意と自虐的な失笑を空。与えた。まなざしに、空。そんな、そして

   見あげて

      末路を?どんな、

         充分だよ

夏。切れた雲に

   まだ、ほら

      わたしはやがて

         と、飽和

鮮明なそこだけの

   夜じゃない

      死を?如何なる、

         と、おもわず

夏に、なぜか

   見あげて

      死を?やがて

         飽和。もう

高明は立ち止まったまま言葉も、われをも見失っていた。謂く、

   局所的な、え?

   空。そこで

   部分的な、え?

   夏。鮮明な


   局所的かつ

    右手。ぼくの

   一部分的

    車。通り過ぎる

   あるかなきかの

    騒音さえ、その

   圧倒的な

複雑な機構であろう、と。たしかに、わたし、とは。…と

   温度。まだ

      見ないよ。おれは。あなたがた

    俊敏に。まるで

     裂く。鬱。ひかり

   射しは。肌

      他人。無関係な、それら

    掠め取るかに

     夏。そのひかり

   ななめ背後で

      あなたがたの夏など

    鋭利に。しかも

     裂く。巨大な鬱を

   笑った。だれが?

反してあまりにもシンプルであった、と。たしかに、きみは、と。と、きみたちは、…と

   局所的かつ

    思わず、ふと

   一部分的

    ふさぎそうに、耳

   あるかなきかの

    なぜ?耳を

   圧倒的な


   局所的な、え?

   空。そこで

   部分的な、え?

   夏。鮮明な

夜。13日。まだ。高明。まだ、

   翳りに

      発汗。…を、

12時をは

   より添い

      ややうとましい

越えていないから、

   翳りに

      発汗。…を、

13日。あくまでも。高明。知った。自分の肉体。かならずしも精神と、仮にそう呼んでおくとして、それが餓えて求めているというわけではなくとも、やればやるほどにたることに飢餓を感じる、と。惰性?

   はりつきました

高子であるべき

   皮膚に

必然は

   あくまで、うすく

なかった。高子でいけない必然もなかった。手近な高子の寝室に高明は侵入しつづけた。やる。やった。覆いかぶさった。寝たふりの高子に。その須臾、…ほんとに?惑う。高明。そこに本当に目を覚ましてそし、理解不能な須臾の理解不能。高子。たじろいで意識もなく身を引き攣らせかけたその

   感じた。あなたが

      いま、そっと

高子を

   いわば、無関係に、…わたしとは

      つまんであげよう

感じたから。昏がりに、その

   生きていらえるその

      くちびる

ふれあった接触の

   固有。…という、それを

      ゆびさきに

全身に。眠りを?ほんとうに、いま、眠りを?高子。その高子は思わず身じろぎし、声を立てそうになる。と、高明はそう思った。息。拒絶?

   叫びそう?

      唐突な戦慄

         声をうしなって

体が、拒絶?その

   いいよ。ぶざまな

      かわいらしい、と

         気絶しかけた

腕のなかに

   叫びそう?

      きみ。息吹き。その

         蝶たちの影に

もがいた。拒絶を?屈辱。高明は、そこにたしかに屈辱を咬んだ。汗ばんだ。かられた。怒りに。反抗されるまえにねじ伏せるべきだった。高子を仰向かせ、腕をつかんだ。苛立ちがやまなかった。頬をひっぱたこうとした。見えない。かすった。鼻に。それだけ。屈辱。耐えられなかった。高明は

   常に、空間は

      ふれた

われを

   ひらかれていた

      爪が

忘れた。スウェットを引きずり降ろして足首をつかんだ。羞恥を感じる以外の可能性を赦されない、そんな苛酷なかたちに押し拡げてやり、犬のように。そこに、そして

   手のひらに

      犬のように

         匂い。だから

高明は。知っている。自分のそれが

   嗅ぐ。あなたの

      犬のように

         犯罪としての体液

いま、用を足しそうもないことを。あまりにも力を失って、もう、それが存在している事実をさえ察知させてはいなかった。一層の屈辱に高明は噎せ、だから

   え?

焦った。生まれた

   え?

場所だよ、と。あるいはお前の正体そのものだったり、

   なじるように

      不毛。われわれは

すん、

   水仙が、たとえば

      すでにわれわれの

じゃ、と。…ね?自虐する

   咲いていればいい

      熟知した不毛を

舌が高明にいびつな味覚を与えた。酸味。痺れ。その、あくまでも気配。感じる舌の、感じられたすべてが臭かった。汚らしかった。高子は口を、おおいながら目を

   何度、あなたは

      不快な

         ふれても。…いいよ

閉じられもせず、高明の

   こころみただろうか?

      うっとうしい

         なぐっても。…いいよ

するままに

   息を吐こうと

      憂鬱な

         ぶちのめして、…いいよ

まかせて息を、ひそめつづけた。謂く、

   なにを求めて?

   わたしは。または

   なにを求めて?

   あなたは。わたしは


   なにを?求め

    発熱。皮膚その

   な、

    向こう。肉の

   なにを?求め

    ふかくから?

   な、

しあわ。せ、わ。きみの。ぼくのしあわ、せ。わ、

   眼にふれ。ふれ、

      苦しめるつもりは

    肌。違和感

     なすべき?なにを?

   ふれ、それ

      だから、きみは

    ふと、ちいさく、しかも

     感じるべき?いま

   それら。すべて

      苦しまなくても、い

    全面的な

     ささやくべき?せめて

   まばたきもせずに

見て。見つめ、そして

   赦してさえ

      ほしい、と。あなたが

    肌。違和感

     いけない。聞きたくは

   いつくしんでさえ

      あるいは、ときに

    ちいさく、ふと。しかも

     ない。あなたの、わたしは

   受け入れ、そして

      ささやいてみるがいい

    違和。全面的な

     愛の言葉など。喉に、

   案じていさえ

しあわ。せ、わ。ぼくの。きみのしあわ、せ。わ、

   なにを?求め

    湿度。臭気その

   な、

    耐えられそうもない、肉体の

   なにを?求め

    どこから?

   な、


   なにを求めて?

   わたしは。または

   なにを求めて?

   あなたは。わたしは








Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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