ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -225 //なに?夏の/花。なに?花。たとえば/朝顔はかたむいた//04
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
樹々。7月。山田樹々。その
流すよ。ほら
樹々。28日。時間を
色彩のない
もてあましていた。
涙を
椿。楠。昂揚していた。ふたりが。樹々は待つ。それしかなかった。昂揚。それが、ふたりにやがて褪せてゆくのを、樹々。7月。山田樹々。その
涙を
燃えあがったのだ!
涙を
樹々。28日。3時を過ぎた。源氏山公園。椿たちから離れ、高明と歩いた。その
離れてゆく
夜の闇さえ
樹々。息を
きみに
笑みを。ぼくらから
ひそめて。
きみたちに
奪えなかった。…って
犯罪、
遠ざかってゆく
かたくなに、そう
と。樹々は
きみに
思い込ませてよ
自分がいる場所に、あえてつけるべき名として犯罪、と。その二字二音しか樹々。7月。山田樹々。その
涙を
凍りついたのだ!
涙を
樹々。28日。思いつかなかった。葛原岡神社ちかくの石段、樹々はすわりこみ、はっと。ふと、はっと。高明が樹々のまえに
はっと、ぼくたちは
わめけ!いま
立った。ふと、
見つめあうのだ
背後。後頭部の蜥蜴さえ
思い出したようにはっ
はっと、ぼくたちは
わめけ!いはっ
と。ふと、はっと。ささやいた高明の「ね、」声を「お前、さ」聞いた。…怖かった?思わず、「お前、さ」樹々は「ね、」
「ぜんぜん」つぶやく。しかも「あんなん、たいしたことなくない?」明確な声で。見上げた
叫びそうなので
なに?いま
ふれて
翳り。影。か
えづきます
翳りで
あなたは
翳り。そのなかにふと、…明るい。意外に、夜は。そして明るい、と、樹々は
叫びそうなので
せせら笑ったの
ふれて
いまさらに高明の
しゃくります
なに?いま
うつくしい
容姿のあやうく
叫びそうなので
足もとで
ふれて
くずれかけしかもくずれようのないうつくさの強固を中毒性、と。喉に唐突に独り語散る。謂く、
信じなければならない
あなたは、…だれ?
だれ?猶も、だれが?
信じなければ
勝利だよ、勝利だよ、勝利だよ、
叫びそうだった
意外。きみって
信じなけれ、ば
と。あざやすぎて思えたほどに…え?
泣きそうだった
笑えるんだね。しかも
猶も、切実に
あやうい。きみがあやうく
わめきそうだった
餓鬼っぽく、まだ
信じてい、な
大気はいまややや傾いている
こわれそうだった
勝利だよ、…だれに?勝利だよ、…だれが?勝利だよ、…根拠は?その
燃えていたのだ
赦さないで
感情が、しかも
わたし。わたしだけを
混乱。赤裸々な
いたぶっていつづけて
叫喚。なおも
勝利だよ、
共感。しかも
悲しまないで
悲惨。その無慚な
わたし。わたしだけを
肉体が、五感を
破壊していつづけて
燃やしていたのだ
勝利だよ、しょ。勝利だよ、しょ。勝利だよ、し
こわれそうだった
めすめ。雌っぽく
信じなけれ、ば
と。あやういばかりに思えたほど、に
わめきそうだった
恋できるんだね。しかも
猶も、切実に
あざやかなきみがあざかに
泣きそうだった
めすめ。意外。ぼくって、いまだに
信じてい、なけ
明るみはじめるのは、いつ?夜が
叫びそうだった
指。7月29日。夭子。彼女は高明の上半身裸の皮膚に指を
彗星じみた
って、か、ね
這わした。その、
不吉でありたい
肌。ほら
掻いたあと。爪。
ぼくは。きみたちになど
こめかみの
引っ掻いたあと。その、
関わりたくない
肌、妙に
爪。やった?と。だ、思う。だれ?
核融合じみた
つっぱるので
激しく。まるで
速度でありたい
って、か、ね
AVの演出か童貞男の妄想じみて、爪。爪を。だれ?夭子は思わず、爪。爪を。声を立て、そこ。どこ?爪。爪を。そこ、笑って見せ、爪。爪を。頬。振り返る
爪。爪を。
裂け。みごとに
爪。爪を。
高明。頬。その頬をひっぱたくに似て向こうをむかせた。妄想じみ、演技の過剰を
だれ?
失笑を、まるで
素直にさらした
しかも
捧げられた薔薇のブーケ風に
うぶな爪。…だれ?
背後でくすっと
抱きしめていて
どんな女?どんな
笑ったけもの
泣き叫んでいて
莫迦なの?謂く、
やめて。もう
もうすぐ、…なに?夜
したたる。体液
残りつづけるのだった。耳に
好きにして、もう
明けたら、…いつぼくら
あるいは鼻水
息遣い。そして
壊さないで。もう
見ないか?…なに?海
粘液に涎れ
残響さえも、その
殺してください
いきものわ、は。つねに不穏であ。あ。ある
爪。ひっ
したたる。体液
え?引っ掻いて
鼻水。あるいは
爪。ひっ
粘液。涎れ
え?引っ
ある。あ。あ。不穏で、つねには。わ、いきもの
やめて。もう
も。も、好き
壊さないで。もう
も。も。殺し
感じなど。樹々は、もはや傷みなど
わたしはさわった
ほら、いま
感じなど。樹々は、もはや恐怖など
いのち。その手ざわり
赤裸々に
感じなど。樹々は、もはや
やめて。もう
ものしずかな、…ね?
ふれたのだ。さわっ
いたいよいたいよいた
も。も、好き
絶望さん。…ね?
いのち、に。ち?
いやだよいやだよいや
壊さないで。もう
こんばんわ。…ね?
ふれたのだ。さわっ
いたいよいたいよいた
も。も。殺し
感情はすでに消えた。…え?衝動をさえふくめ、消えはしなかった。猶も。あるいはにじんでそれ固有の実体だけをそっと隠し躍動したまま、と?28日。あるいは、
え?
29日。どっち?1時。もう
笑って。きみは
あえぐんだ
硬まりもしないくせに、
かわいく笑える、そんな
足もとで
昂揚しつづけた楠は
そんな子だったじゃ
ぬかるむ草が
こころみつづけた。それが椿の哄笑じみた昂揚を生む。かたわら、あぐらの琉偉が樹々をのぞきこみ、樹々。その目つきを見つめていたのが樹々。彼女には樹々。たしかに樹々。不審だった。「瞳孔、
なすりつけるように
まだですか?
洗え!
ひらいてね?」琉偉。
愛を、きみに
せめてもの
ながっ。洗いながっ
くちびる。執拗に
ぶちのめすように
どしゃぶりの雨は
洗え!
くちびる。半開き。それが
愛を、きみに
まだですか?
ながっ。洗いながっ
つぶやきつづけた。「まじ、
いじりたおすかに
せめてもの
洗え!
やばいんじゃね?」冴えた。琉偉の虹彩は。焦燥と懐疑。むしろ白目が。あるいはどんづまりの戦慄。そんな。泣きそうだった。仰向け。楠にそこ。指。いたぶられながら、いた
え?唐突な
あなたの口を
いたぶられつづけながらいた
出血でしょうか?
引き裂いてやりたい
樹々はたしかに泣きそうだった。共感があふれた。椿がいとおしかった。楠が好きだった。琉偉がやさしかった。赤裸々な共感に樹々の喉が叫喚じみ、樹々。のぞき込んだ鼻のうえ、琉偉。開口。口蓋。唐突に吹き出し、散った唾液を樹々はひたいと、むしろ鎖骨に
…愛だよ!
鮮明に
…愛だよ!
感じてさえいた。謂く、
ぶちこんでやりたい
わたしを見つめた
その眼窩に
親指を。…わかる?
別れを告げないか?この、凄惨なせかっ。かっ、…え?
ぶちっ。ぶちこっ。い
ぶちこんで
暴力衝動
やさしい雨が
いっ、いっ、いっ、見つめた
もっともっとも。やってて
ふと、あざやかに
わたしたちをも。やがて
あなっ。なっ。眼窩に
まく。やっちゃいまく。って
世界の終わりを想ったりした
洗うのだろう。いまさら?
親指を。いま
つき刺してやりたい
わたしに笑んだ
その口蓋に
拳骨を。わかる?
別れを告げないか?この、冷酷なせかっ。かっ、…え?
つ、つ、つ、やりたい
ぶっこんで
破壊衝動
やさしい雨が
いあっ、いあっ、笑んだ
もっともっともっ。も、むちゃくちゃに
ふと、あざやかに
あなたたちをも。やがて
あはっ、あっ、あえっ、に
ま。ぶっこみまくっ、ま
世界の自死を想ったりした
洗うのだろう。猶も?
拳骨を。いま
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