ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -221 //紫陽花。…の、だから/そのむら。ら、さきの/花はふみにじられるべきだと、そう//15





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





Ver.2.01.01

   微光。見て

   見なかったと同じ

   明晰な強度に

   微光。見て

猶も雪は?降るのだろうか。だから、伸ばした腕。その尖端の、指のさきにさえふれ得ない、そこにさえ、

   微光。猶も

      衰微。しずかに

    なぜ、わたしたちは

     花弁が。その、

   あまりにも

      曼殊沙華。ほら

    見なかったのだろう。その

     夢、を。風にゆれた夢、を

   だから、思わず

      叫びもない

    かたわらに、花

     衰弱。あきらかに

   微光。見て

雪は。雪は。雪は

   なにもあとに残さなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去っ

赦して。ぼくを。きみをしあわせにはできなかったよね?

   なにもあとには

      むしろ、無視と

    見蕩れはしなかった

     引き攣る。翳りが

   去ったんだ

      冷淡とをだけ

    須臾にさえ、わたしは

     見られなかった、きみの

   雨は。雨が

      見せつけようと、あえて

    夏の花にも

     ななめ背後で

   去ったんだ


   生きていてもいいですか?

    握りつぶし、たとえば

   ここにいてもいいですか?

    花汁。この手のひらに

   恥辱。屈辱的に

    悔恨を?そっと

   呼吸をしてもい、い、

猶も雪は?降るのだろうか。だから、伸ばした腕。その眸できみは画策した、ね?わたしを、そして落とし入れようと。

   微光。見て

   去ったんだ

   雨は。去っ

   生きていてもいいですか?

消えて。…消え、ま。

   微光。見て

      さしあたり、ぼくは

    見てよ。…ね?

     わたしたちは、ただ

   見なかったと同じ

      仮構してお

    おれは、ね?

     わたしたち固有の

   明晰な強度に

      そこに、せめてもの

    見えないから。もう

     欲望として、雪を

   微光。見て

まるで雪。雪の、ように

   なにもあとに残さなかったか、に

      せめても、ぼくは

    見てよ。ね?

     夏。その

   去ったんだ

      虚構をもくろむ

    おれは、ね?

     夏のただなかに

   雨は。雨が

      そこに、ささやかな

    もう見たくないから

     夏。…夢を、見てみようか?

   去ったん

消えて。…消え、きみは

   生きていてもいいですか?

      厖大な雪を

    見てよ。ね?

     夢。謂わば、ただ

   ここにいてもいいですか?

      雪ら。いま

    おれは、最初から

     荒唐無稽。かつ

   恥辱。屈辱的に

      それらの綺羅ら

    なにも見なかったとさえ

     不遜なだけの

   呼吸をしてもい、

.02

   微光。いっ。微光

   やめっ。え。もう

   お願い。え。もう

   微光。び。微光

猶も雪は?降るのだろうか。だから、見えないよ。きみにやわらく、きみがやわらかく、抱いた腕につつんでいたから。ぼくには、

   微光。猶も

      衰微。しずかに

    なぜ、わたしたちは

     したたるのだろうか?

   あまりにも

      夏椿。ほら

    見なかったのだろう。その

     やがて、かくされた蜜は

   だから、思わず

      叫びも。叫び。叫びさえ、も

    かたわらに、花

     衰弱。あきらかに

   微光。見て

雪は。雪は。雪は

   なにもためらいも感じなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去っ

赦して。ぼくは、あやうくきみを壊しかけていた。

   なにもためらいは

      ええ。あまりにも真摯に

    われわれの言葉がついに

     引き攣った。翳りが

   去ったんだ

      傷みも、そして

    いくつかの仮構にすぎないなら

     きみの思いもしなかった

   雨は。雨が

      よろこびさえもが降りそそぎ

    夏の花さえも

     わきの下方で

   去ったんだ


   かゆいんだ。むしろ

    いま、きみの

   はがゆいんだ。とても

    花汁。顔面に

   そこ。やや突飛な

    塗りたくろうと、ぼくが

   のけぞった。わたしは

猶も雪は?降るのだろうか。だから、見えないよ。きみにやわらく、きみが耳もとで、執拗にささやきつづけた侮辱と嘲笑の記憶が。…ぼくには、

   微光。見て

   去ったんだ

   雨は。去っ

   のけぞった。わたしは

だれにも受け入れられなかった。…なぜ?

   微光。いっ。微光

      死んでしまいたい

    もう、雪も、ね?

     見て。いま

   やめっ。え。もう

      この、どうしようもない、この

    つめたさも、なにも

     あなたの鼻先で

   お願い。え。もう

      うつくしさとともに

    なにも、もう

     しかも陰鬱な

   微光。び。微光

…が、しかし与えたものは傷み。…と、苦悩。きみ。…が、しかしわたしに、

   なにもためらいも感じなかったか、に

      消えてしまいたい。もう

    おれは、ただ

     花々。夏のそれらが

   去ったんだ

      この、なすすべもないこ

    眼を。だから

     口蓋に雪を、…なぜ?

   雨は。雨が

      いとおしさとともに

    見ひらいてみた

     咬み砕こうと

   去ったんだ

与えた傷み。…と、苦悩。が、しかしきみが。与えたも、…え?それだけ

   かゆいんだ。むしろ

      憐れまないで。ぼくは

    もう、雪も、ね?

     とろかせてしまおう、と

   はがゆいんだ。とても

      きみをなどいちども

    つめたさも、なにも

     擬態したのだ。その蕊を

   そこ。やや突飛な

      愛さなかったと思っていさせて

    も。なにも、もう

     謂わば複数の舌の突起に

   のけぞった。わたしは

.03

   微光。び。微光

   やめて。自分を

   傷つけないで

   微光。び。微光

猶も雪は?降るのだろうか。だから、…ね?なぜだろう?きみの肌。そのあたたかさ。それも、大気。その、冴えているべき冷気さえ、もう

   微光。猶も

      衰微。しずかに

    なぜ、わたしたちは

     蜂たち。それら屍が

   あまりにも

      ハイビスカス。ほら

    見なかったのだろう。その

     ひからびてゆき

   だから、思わず

      叫びもない。叫びも

    花。かたわらに

     衰弱。あきらかなに

   微光。見て

ぼくは。ぼくは。ぼくは

   しかも記憶を残さなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去っ

赦して。ぼくをもう虐めなんだ。きみが好きなんだ。きみに愛されたん

   なにも記憶すら

      夏は、ときには

    わたしはただ、茫然と

     引き攣る。翳りが

   去ったんだ

      地表に降らせるだろうか?雪を

    ゆらぎかけた翳りに覆われ

     知るすべをゆるさない、…きみに

   雨は。雨が

      たとえば偶発的で稀有な

    夏の花にも

     頭部そのささやかなしかもいちばんの高みで

   去ったんだ


   ぶって。打って

    あ。あかうあ。あ

   殴って。壊して

    あけひろげ、口を

   だいなしにして

    あ。あうかあ。あ

   生きていることを後悔さ

猶も雪は?降るのだろうか。だから、…ね?なぜだろう?きみの肌。そのあたかのように、きみは。自虐したかのように、きみは。自慰していたかのように、きみは。わたしをいたぶりつづけたのだった。

   微光。見て

   去ったんだ

   雨は。去っ

   生まれたことを後悔さ

するがいい。後悔を、永遠にしつづけ悔恨の慟哭を、きみは

   微光。び。微光

      綺羅めいて

    見てよ。ね?

     犯罪的な過失

   やめて。自分を

      綺羅めくままに

    おれの、ね?

     花々を、たとえば

   傷つけないで

      綺羅らしく。綺羅

    身代わりだから

     無数に。足もとに

   微光。び。微光

たとえば亡骸に。わたしの。たとえば死屍に。わたしの

   しかも記憶を残さなかったか、に

      そっ、わたしは。そっと

    涙をこらえて

     敷き詰めた地表に

   去ったんだ

      傷みさえ、わたしの

    そこに、きみは

     それでも更なる

   雨は。雨が

      仮構しよう、…か?

    見つめよ。おれを

     果てを目指しながら

   去っ

せめてやさしい後悔をそっとささげてほしい。ぼくに

   ぶって。打って

      綺羅めいて、綺

    見てよ。ね?

     かかとを無数に

   殴って。壊して

      綺羅めくままに

    おれの、ね?

     踏みにじらせたのだった。花々に、

   だいなしにして

      綺羅らしく

    もう、ほら

     犯罪的過失

   生きていることを後悔さ

.04

   微光。び。微光

   び。び、ぃいっ

   微光。び。微光

   び。び、ぃいっ

猶も雪は?降るのだろうか。だから、見えないよ。いとしいきみの、そのほほ笑みさえも。

   微光。猶も

      衰微。しずかに

    なぜ、わたしたちは

     色彩を。ときには

   あまりにも

      芙蓉。ほら

    見なかったのだろう。その

     雨のなかにさえ

   思わず。だから

      叫びも、な。叫びも、な。叫

    かたわら。に、花

     衰弱。あきらか。に

   微光。見て

きみが。きみが。きみが

   なにも可能性を感られなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったん

て。…え?泣いて。て、泣い、…え?いたから?…赦して

   なにも可能性さえ

      きみは、ただ

    地表は緩やかな傾斜を

     引き攣る。翳りが

   去ったんだ

      無能なふりをしていろよ

    または、ささやかな平坦を

     きみの知らなかった

   雨は。雨が

      共感していればよい。わたしに

    夏の花。に、さえも

     至近で。だれかの、

   去ったんだ


   咬みちぎり、指

    恍惚と?あえて

   咀嚼する。冷酷な

    花汁。塗れた

   なに?冷酷な

    ゆびさきその匂いを嗅げ

   落ちてくる。きみに

猶も雪は?降るのだろうか。だから、…ね、どうすればいい?世界がこの眼の前に、ただぼくにあり得ない渾身の強度で敵対していたことに気づいた時には。

   微光。見て

   去ったんだ

   雨は。去っ

   なに?冷酷な、…きみに

見捨てるんだろう?

   微光。び。微光

      もっと、赤裸々に

    もう、雪も、ね?

     口蓋をひらき、き。きったきみを

   び。び、ぃいっ

      かがやいていなよ。まさに

    ゆびさきも、なにも

     仮構せよ。きみは

   微光。び。微光

      しかも容赦なく

    も。なにも、もう

     さらには、そ

   び。び、ぃいっ

きみは、もう。あるいはもう

   なにも可能性を感られなかったか、に

      もっと、無防備に

    おれは、ただ

     内臓。および肛門にいたるまで

   去ったんだ

      ひかっていなよ。ひかっ

    眼を。だから

     咥えられて、きみに

   雨は。雨が

      下品なくらいに、しかも

    見ひらいてみた

     埋め尽くされた

   去っ

見捨てたんだろう?…きみも

   咬みちぎり、指

      もっと、強烈に、も

    もう、雪も、ね?

     花々。その

   咀嚼する。冷酷な

      ま。ひかり放て、いま

    つまさきもなにも

     見るに見られないみずからの色彩を

   なに?冷酷な

      躊躇なく、あえて

    もう。なにも、もう

     仮構せよ。き

   落ちてくる。きみに

.05

   微光。び。微光

   降り、せりあがり

   さわぎ、ゆがみあい

   微光。び。微光

猶も雪は?降るのだろうか。だから、埋葬するかに。あらゆる死体をしろい花。花々で覆い隠そうともくろむ愚劣のそのままに、ぼくを。

   微光。猶も

      衰微。しずかに

    なぜ、わたしたちは

     せめて、その

   あまりにも

      夾竹桃。ほら

    見なかったのだろう。その

     香りを、せめて

   だから、思わず

      叫びもな。な、叫び、も

    かたわらに、花

     衰弱。あきらかなに

   微光。見て

雪は。雪は。雪は

   お願い死んで。うぜぇから死んで

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったん

赦して。ぼくのすべては失敗だった。…でしょ?

   お願い。消えて

      ひかりが眉のうえに

    見て。微光

     引き攣る。翳りが

   去ったんだ

      翳りが、翳りその

    もう、まっしろく、その

     きみに一切かかわりのない

   雨は。雨が

      うえに、眉の。ひかりが

    見て。微光

     地表のどこかで

   去ったんだ


   舐めて。…いて

    舞い散るがいい

   つっこんで

    うめつくすがいい

   いじりつづけて

    散り交うがい

   いじめつづ、け、

猶も雪は?降るのだろうか。だから、埋葬するかに。あらゆる死体をしろい花。花々で覆い隠そうと、ふと、きみはぼくの埋葬にさえもぼくをひたすらに踏みにじる。…から、

   微光。見て

   去ったんだ

   雨は。去っ

   いじって。いじめて

見えないよ。ぼくは

   微光。び。微光

      花々。夏の

    きみにさえ

     信頼しないでほしい。決して

   降り、せりあがり

      下方。あやうい、

    眼。も。そらされたらもう

     わたしのささやく

   さわぎ、ゆがみあい

      湧き上がるひかりに

    も。抱きしめてほしい

     言葉。一切を

   微光。び。微光

なにも、もう見え、息をさえ?

   お願い死んで。うぜぇから死んで

      雪は、ただ

    だれにも、なにも

     見て。吐いた

   去ったんだ

      赤裸々に綺羅を

    見られなく、ほら

     わたしの言葉が

   雨は。雨が

      葉々のむれは

    だれにも、なにも、なにものに、も

     揺らした。花弁を

   去っ

息さえも?

   舐めて。…いて

      吸い込み、そこ。大気を

    抱きしめてほしい

     容認しないで

   つっこんで

      吐くから。ひかりを大量に

    眼。そらされたら、もう

     ささやく、…だれ?わたしの

   いじりつづけて

      花々。夏の

    きみにさえ

     言葉。一切を

   いじめつ

.06

   微光。見て

      夏の…雪。花々が

    雪舞い散る。ほ

     すぐさまに、きみは

   や。も。めて。もう、も

      思い出された

    ほら、ほ、雪ら、ら

     忘れたんだろ?

   も、めて。もう。や。て

      雪のなかで、…花。も

    さらさらって、さ。さ

     すぐさま、すでに

   微光。見

雪は?猶も、降るのだろうか。雪。だから、猶も。伸ばした腕。その尖端に、猶も。指のさきにさえもふれ得ない、猶も。そこに、

   び、び、び

      色褪せてゆく

    雪舞い散る。ほ

     おれを求めた

   いっ。いっ

      記憶されていた

    ほら、ら、雪ら、ほ

     その朝の、あの

   いっ。いっ

      雪のなかでも

    さらさって、さ。さ

     朝の夢さえも

   び、び、び








Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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