ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi；流波 rūpa -214 //紫陽花。…の、だから/そのむら。ら、さきの/花はふみにじられるべきだと、そう//08

以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。

云われるがまま、高明は膝をついてやる。と、あ、と。自分がそこに迷っていることを見つけた。次に、と、

　　　吹っ飛びます

　　　　　　右あばらに、さ

なにを？と。その

　　　ぶっ壊れます

　　　　　　なぜ？

挨拶、と、…って、

　　　砕け散ります

　　　　　　やわらかな傷み

なにを？「見てるかな？」水葉。ふいの、その茫然とした声を

　　　え？

聞いた。高明は「…ね？」手をついていた。その「見てると、さ。思う？」たやすくへこむフローリングに。…遮音効果。「雅秀さん？」背をのけぞらせた高明に、…やっぱ、「莫迦。あんた」

　　　見ないでよ

　　　　　　綺麗だよ。すでに

「じゃ、」

　　　わたしを。こんな

　　　　　　いつだって、ピュア

「神様」笑った。高明は。そして水葉は顎を、正面にしたままの見下ろすまなざしに、高明。右足。そっと、高明。もたげてやり、…わんっ、と。「いいよ。…いま」わん、わ「キスしても。ね？」わん、わ「したい？…ほ、」…犬みたいに。「吼えて」

「やだ」ふと、「…って、ぼくが云ったら？」ささやき、鼻さき。その親指の爪にすれた数ミリの傷があることが、高明をなぜか

　　　が、が

　　　　　　が。っく

　　　　　　　　　　が、が

落胆させた。なにも

　　　見蕩れて

　　　　　　グロすぎ。すでに

期待など

　　　わたしを。こんな

　　　　　　いつだって、ピュア

ないというのに。「言う？」なにも。「高明。そんなこと」

　　　轟音じみていた

　　　　　　覚醒感、が

　　　　　　　　　なぜ？こめかみの

「やだ」

　　　ささやきたちが

　　　　　　全能感、が

　　　　　　　　　毛孔にかゆみ

「それ、やだ」足の裏を高明の顔に擦りつけた。空中で踏み、高明は

　　　爆音じみていた

　　　　　　未曽有感、が

　　　　　　　　　なぜ？…ここは

その匂いと埃りの気配を鼻に

　　　空を、踏んでる

　　　　　　達成感、が

　　　　　　　　　楽園なのです

厭うた。「赦さない」と、「そんなん、」水葉は「云いかけたら」高明に気づかれないように、鼻に笑った。謂く、

　　　ねぇ、ね

　　　穢いって、さ

　　　言って、ね？

　　　ごらんよ

死者たちがいつか、きみの…だれ？あるいは、この網膜に、…どの？口をあけたかに

　　　ねぇ、ね

　　　　あなたが仮りに

　　　穢いって、さ

　　　　なんと云ったところでわたしに

　　　ささやいて、ね？

　　　　ない。悲しみは、な

　　　ごらんよ

しずくのように。ゆらぐ、その

　　　ねぇ、ね

　　　　　　ママ乳がたとえまさぐったとして

　　　　…だ。いつでも。…だ。わたしは。…だ。たしかに、

　　　　　自由だった。もう

　　　穢いって

　　　　　　いったい、ど。ママ乳が、なにが？

　　　　仮構された、ひとつの

　　　　　16歳には。ただ

　　　ささや、

　　　　　　いっ、継父が？いったい

　　　　いわば微笑であろう、と

　　　　　容赦ないほど自由だっ

　　　ごらんよ、ほら

　　　ねぇ、ね

　　　恥ずかしいって、さ

　　　ささやいて、ね？

　　　ごらんよ

死者たちがいつか、だから飲み込みかけて思わずどしゃっと嘔吐する、…かに？

　　　ねぇ、ね

　　　　あなたが仮りに

　　　恥ずかしいって、さ

　　　　なんと云ったところでわたしに

　　　ささやいて、ね？

　　　　ない。記憶の昏さは、な

　　　ごらんよ

飛沫のように、その

　　　ねぇ、ね

　　　　　　ママ乳の死。死をなどいちどだって

　　　　…だ。すでに、…だ。わたしは

　　　　　ゆびを、そっと

　　　恥ずかしいって、さ

　　　　　　望んだことなど、まだ

　　　　夢見られたひとつの、…なに？

　　　　　しゃぶってあげよう

　　　ささ…。ね？

　　　　　　ま、継乳？

　　　　いわば過去にすぎない。…のか？

　　　　　あま咬みをさえも

　　　ごらんよ

　　　ねぇ、ね

　　　赦してって、さ

　　　ささやいて、ね？

　　　ごらんよ

死者たちがいつか、きみの…だれ？口蓋をさえもあけひろげたかに

　　　ねぇ、ね

　　　　あなたが仮りに

　　　赦してって、さ

　　　　なんと云ったところでわたしに

　　　ささやいて、ね？

　　　　ない。恐怖など、な

　　　ごらんよ

しずくのように、はじけ、その

　　　ねぇ、ね。ね、

　　　　　　粛清された、と？だからそんな

　　　　…だ。いつでも、…だ。わたしは、

　　　　　すべての声が、すべて

　　　赦してって、さ

　　　　　　そんな気配の、…え？

　　　　構築さ、さ。されたひとつの

　　　　　苦痛から発されていたとでも？わたしは

　　　ささやいて、ね？

　　　　　　冬が。青空。冬が、好き。だから

　　　　素直さであった。…かも。いわば

　　　　　だからすかしっ屁で話す

　　　ごらんよ

　　　ねぇ、ね

　　　壊してって、さ

　　　ささやいて、ね？

　　　ごらんよ

わたしたちがいつか、…だれ？死者たちの…いつ？あるいは、この網膜に、…どれ？口を…どこ？あけたかに

　　　ねぇ、ね

　　　　あなたが仮りに

　　　壊してって、さ

　　　　なんと云ったところでわたしに

　　　ささやいて、ね？

　　　　ない。眠れない夜は、な

　　　ごらんよ

飛沫のように、その

　　　ねぇ、ね

　　　　　　なれないよ。きみの、夢には。

　　　　…だ。すでに、…だ。わた

　　　　　足の下には

　　　壊してって、さ

　　　　　　だって、さ。わたしは。だって、さ。

　　　　見うしなわれてしまっていたひとつの…なに？

　　　　　青空が、いま。青空が

　　　ささ、さ。ね？

　　　　　　飛べるから。空が、

　　　　愛玩動物にすぎなかったのだろうか。あなたの、いわば

　　　　　一掃されて、きれ

　　　ごらんよ

口にもて遊んでやる以上に、水葉は高明をいたぶらなかった。ベッドにもソファに横たわることを赦されないまま、正面、海しか見るもののない眼前の風景に、やがて倦みながら高明はいたぶらなかった。ベッドにも

　　　慟哭が、きみに

　　　　　　れ？生きて、…と。まだ

ソファにも

　　　危機が、きまぐれに

　　　　　　きみには見るべき

横たわることを

　　　慟哭が、ひたいに

　　　　　　風景がある、と

赦されないまま、正面、

　　　きみに、危機だけが

　　　　　　ささやいたのは、だ

海しか見るもののない眼前の風景に、やがて倦みながら高明は立ち続けてい、い、

　　　い。び、…て。て

　　　見なかったと同じ

　　　明晰な強度に

　　　微光。び、

　　　慟哭を、きみに

　　　危機が、きまぐれに

　　　奇妙に、ひたいに

　　　きみに、危機だけが

　　　接近を。いま

　　　慟哭を、やがて

　　　眼の前で。きみが

　　　目醒めを待って

わたしは、愛。愛にあふれて、愛。愛のひとだから

　　　接近を。いま

　　　　　　驚愕を以て、そこに

　　　　きみ、み。以外には

　　　　　狂って仕舞った、と。

　　　慟哭を、やがて

　　　　　　目覚めたのだ。その

　　　　だれ、れ。も、きみを

　　　　　世界が、…と。なぜ？

　　　眼の前で。きみが

　　　　　　まなざしは、そこに

　　　　助け、け。なかっ

　　　　　知った。狂って

　　　目醒めを待って