ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -213 //紫陽花。…の、だから/そのむら。ら、さきの/花はふみにじられるべきだと、そう//07
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
知ってる。高明は。すでに雅秀がひとつの矜持として、知っ、耳打ちを。「…こいつ、」と、失笑。「やばいぞ」鼻に笑い、「本職。すれっからしの本職だからな」水葉。雅秀が
好き?
はまってる?
六本木の瀬里奈で拾ってきた女だった。売り上げでやった女ではない。瞳孔の舎弟が水葉の唐突な不機嫌と、ふいの動向の舎弟が水葉の唐突な不機嫌と、ふいの同行の舎弟たち。かれらが水葉の唐突な不機嫌と、ふいの憤慨と、まえぶれのない蔑視、苛立たしいだけのわがまま、それらに思い切り手こずるたびに雅秀は
好き?
はめてみる?
笑った。矜持。云った。「難しいだろ?こいつ。だれでも
趣味?これが
莫迦だよ
溺れたいんだ
もてあますから。手に
わたしの。すくなくとも
茶番だよ
好きなんだ
あまるから。それであそこの
感情的傾向
しょせんクソだよ
死ねる。おれは
ママも、…ベテランよ。それでも、」とまれ水葉に「もてあましちゃったの」雅秀は満足していた。なにも促さない。水葉は。いつもの流儀。高明。ソファ。簡素なそれに勝手に座り込もうとし、…だめ。「やめて」
ああ!
つきささる
水葉。
あ!あは!は!
ささる
するどく。ふと、水葉は
ああ!
つらぬきとお
眼を細めた。遅かった。すでに高明はすわり込んでいたから。「すわらないで」ささやき。「そのまま」と、「立ってて」水葉の。窓際に、
まるで、きみ
水葉。
きみが。波だって
立ったまま、そこで
ゆらめいたかに
ふてくされた顔で。水葉。立ったまま、そこで唐突に?ふいに、昂りを高明は突然の?感じた。性欲?まさか。きれいに無縁。腹立たしいほど水葉はその
女になる
あっ。横殴り
頸から下に
男になる
屠殺。ひかりさえ
女をさらした。Vネックの
ひとである
あっ。やさしくて
ゆるいカット・ソーに、華奢な長袖は手の甲をまで隠した。下のショート・パンツがさらけ出すふとももから足首まで、そして胸もとと、見えはしない生地の向こうに身じろぐたびにほのめかされる体のラインが、須臾に刹那に挙動に微動に女とその肉体を誇って、しかも
咬みつくよ
苦笑である
条件反射じみた
拒絶した。雄を
引っ掻くよ
嘲笑である
性的希求はやがて
つれこんだ部屋着としてあまりにも
やわらなんだ
哄笑であり
なにを、大地。ひからびたそこで
上手。かつ上質な
気持ちいいのだ
爆笑であ
見るだ?見たのだ?
仕事だと高明はその水葉に思った。技巧を知った目に、技巧は技巧をしかさらさない。高明の昂りはただ、破壊、と。そうささやきつづけた。なぜ?と、その
ぶちこ、破壊
ささげられたのは
問いかける余地を
きみは、ぼくを
右半分の
奇妙に残した自分自身には、
ぶぶち、破壊
あなたの肌の
あくまでいっさいの
きみが、ぼくに
そのシルクの綺羅めき
答えを投げずに。高明。あるいはひとり勝手な懊悩と焦燥を気づかないままに水葉は「…て、」ささやく。「なにしてんの?」やさしく、「立てよ。カス」笑んで。云われたから立ったとは言えない。高明はもう、座っていることに耐えがたかったから。停滞を、赦す余裕は高明になかった。または行動を赦す、もしくは赦しも待たない振り切れた情熱もまだ、
ぼくはいま
なぜ?
ひかり。サッシュの
高明には
かなしい眼つきを
なぜ?
ふと、曇る
ふれていないままだった。左肩をやや下げ、そして高明。眼。水葉を。見つめ、…莫迦。笑っていた。すでに、「やだ」水葉が。「どこまでも莫迦。って、謂うか。見たげる。
たわむれればいい
れ。望みを
莫迦。
あなたは。だから
知った。とはいえ
お姉さんが、
女らしく。また
あるかなきかの
さ。莫迦。
わたしは。だから
暇つぶしじみた
ちゃんと大人になってるか、
びっちらしく、ね?
媚びと自嘲の
さ。莫迦。…どうか、
たわむれればいい
存在したそ
見」云いながら水葉はなんども吹き出して笑いそうになってしまい、…ね?両腕を、わき。「わかる?」胸。生地をまきこみながら後ろ手にくんだ。水葉。目をそらし、ななめに捨て、見られるがままにまかせてやったあと、顎。かたむけたそれ。かすかなふるえをさらしながら、なぜ?云った。「見せてよ」
なぜ?わたしたちは
あったかいかな?
睫毛が、やがて
「ここで?」
こんなにも
ちかづけば、きみの
綺麗に、とても
「見たげるよ」
繊細だったろう?
肌も。その
ぬれればいいのに
「いま?」目。水葉。あざやかな、羞恥。
羞恥?
とまどい。
とどまい?
ためらい。
たらめい?
か弱さ。
かわよさ?
矛盾。…莫迦?「関係ないじゃん」笑った。かすかに水葉は「気になる?カメラ。もう、したよね?何回も。わたし、したよね?キス。きみに」噓だ、と。思った。高明は。最初のキスは、雅秀の最初の不在に、この部屋で自分が水葉にしたのだ。無理やり奪うように。嘲弄する以外の意味を「…ね、」持たせずに。「さっさと」高明は、「脱げ。タコ」笑ってしまった。ふいに
悲しい時には
脳みそ、もう
耐えがたく、
笑えばいいさ
腐ってますから
水葉がすでに笑いつづけてしまっていた事実さえも耐えがたく。瞼と睫毛のゆれの向こう、水葉の虹彩がひたすら濡れた。目に入るゴミを吐き出そうと苦闘しつづけていたかに。脱ぐ高明に、「待ったげたの。わたし」云う。その「いちおう、」水葉の「さ、あんたが」声。あかるい。「卒業するの」…倫理は、ッ、守んなきゃ、ッ、ね?「てかさ。意外。わたし」…やっぱ。そういう、ッ、お。
え?
お約束って「若干餓えてる系だったりする。女もさ」やっぱ、ッ、おや。お約束じゃん「性欲、あんだね?」…莫迦?素肌をさらした高明の立ち姿に、「あんた、」と、「わあっ
かっ
わかっ
かっ
てる?」不快を、水葉は素直にさらした。「まじ、」…莫迦なん?この子。「なに?」
かなしいの?
きみの傲慢が
「違うじゃん」
かな、な、
やさしい風を
「なにが?」
かなしかったの?
擬態したから
「ひざまづいてわたしにご挨拶するんじゃねぇの?」ささやき、「…タコ。」水葉は顔だけで笑った。喉に笑い声が立つことをは禁じた。そして高明は、思わず水葉のむこうに海を見るのだった。雲った空に、
うつくしい、と?
だから、
うつくしい、と?
白く。謂く、
かなしげ、に
いま。いつ?だれ?
かなしげ、に
え。だれ?すでに
かなしみが
にじみ。にじみかけ
虹の見せていた
色彩のようで
飲み込まれるかに、まばたき?…に、死者たちの。に。も、
かなしげ、に
透過性。すさまじい
眼差しは、だからきみの
きみがここに
かなしみが
高純度。その赤裸々な
すり、ぬ。素通りするのだった。わたしを
存在している、その
いま、かなしげ、に
明度。…の、あかるさで
いつでも通りすぎ、…ながら、も
なかったんだ。必要など
にじむ。にじみ
なぜ?唐突な
救われないんだ
かなしみ。それら
救えないんだ。きみも
ちりぢりに
愚かだったから。ぼくが
倦み、海に
ちりぢりに
手遅れなんだ
生み、海が
生まれたときから
わたしに、すでに
過失だったから。ぼ
投げつけてしまっていたものたち
飲み込むかに、まばたき?…で、死者たちを。が。も、
かなしげ、に
透過性。すさまじい
脇を、きみの。わたしは、
きみがここに
かなしみが
高純度。そのいたましい
無視などしてしまう必然もないほど
消滅あるいは破滅。そんな
かなしげ、に、いま
完璧なほほ笑ましさで
素通りし、素直に。…ながら、も
なかったんだ。必要さえ、その
にじむ。にじみ
かなすげ、ぬ
ひま。ひつ?だれ?
ひま、かなすげ
ぬ、だれ?すでに
かなしみが
ぬじむ。ぬじみ
虹の見せてひた
色彩のようぬ
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