ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -205 //ふ。ふっ。ふみ/ふむ。む。踏ま、ふみ/踏み、かけてふと。…傷み?//09
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
卒業式。三月。秋子。高子とその日、秋子。連れ添うた。高子。かたわら、秋子の。式の間中、そこ。涙ぐむ須臾もなくかたわら。高子は、ただ舞台のほうをだけ、なにを?見た。
そこに、なに?
わたしたちの
冴えた横顔を、
なにが、そこに
成功。または
誇るように
あなたには
過失をも
見た。こんな日が来るまで、生きて来れたことを僥倖にも感じしかも壇上の
猶も、まだ
いつ?やがてそれらを
留まれ、と。せめて
高明。うつくしい
涙しもせず
だから、ありのまま?
ささやきかけながら
おじぎ。代表し
なにを、ひたすら
いつ?思い出として
さき。もっと未来のきみをこそ
卒業証書、その
そこに、なに?
過失をも
授与。その作法。秋子は
なにが、そこに
成功。または
あるいは、目覚ましくも
あなたには
わたしたちの
見た。秋子はもはや、となりのだれかの母親がくしゃみしてさえ涙にくれた。香月はその少年の母親を見ないようにした。あれがそうと言われるまでもなく、ふたりはそれぞれ、それぞれの場所に特出してうつくしい。目立つ。しかしかならずしも似てはいなかった。眉の差異のせい?それとも技巧的なメイクも。似つかない顔。ふたつ。似つかないままそれでもたしかに親子にちがいないと想えわせるのはなぜなのだろう?懊悩。そんな。ひと目見た一瞬だけの。あとはただ執拗な悔恨だけがひたすらに残った。なにもできなかった。高明に。それでよかった。そうあるべきだった。彼を手放してしまう事実が
微光。やや
やさしいひかりに
あった。しかも、
ななめに
わたしはやさしく
たしかに。決定的で
微光。ふと
つつまれながら
全身的な傷みとして。その、母に違いない女と自分が美、という基準。価値の。それに於き、くらぶべくもないことも事実だった。そもそも担当したこともない高明。ついにいちども関係しなかったにひとしい。それもさらに、まったき事実だった。なにを悔いるという明確はなく、ただくやしさだけが細胞を燃やした。現実的な感覚として。どうしようもなかった。骨髄に脱力。冷えた神経。皮下に発熱。須臾に、刹那に、ことあるごと涙をこぼす香月を、感情豊かな女教師としてたとえば、浩平は
勿忘草に
微光。ほら
横目に
ふるえるひかりは
あわく、せつなく
好んだ。そっと。高明は
だれが、いつ
微光。いま
耐えがたくただ
見出すのだろう?
もう、なにも
時間をもてあます。謂く、
微光。見て
見なかったと同じ
明晰な強度に
微光。見て
なにも。あとにはなにも残さなかったか、に
去ったんだ
雨は。雨が
去ったんだ
生きていてもいいですか?
ここにいてもいいですか?
恥辱。もはや留保なくただ屈辱的に
呼吸をしてみてもいいですか?
#02
微光。見て
見なかったと同じ
明晰な強度に
微光。
なにも。ためらいさえも感じなかったか、に
去ったんだ
雨は。雨が
去ったんだ
と、ふと。と、まばたきをふと
叫びそうな須臾。…とでも?
そこ。やや突飛な
痙攣を、わたしは
#03
微光。見て
見なかったと同じ
明晰な強度に
微光。
しかも記憶をすら残さなかったか、に
去ったんだ
め。わ。雨が
去ったんだ
ぶって。ぶちのめして
殴って。壊して
だいなしにして
生きていることを後悔させて
#04
微光。見て
見なかったと同じ
明晰な強度に
微光。
なにも。可能性その萌芽でさえわずかにすらも感じ取りようがなかったか、に
去ったんだ
雨は。雨が
去ったんだ
咬みちぎり、指
咀嚼する。やや憂鬱な
なに?やや憂鬱な
落ちてくる。ほら。わたしたちに
#05
微光。見て
見なかったと同じ
明晰な強度に
微光。
お願い死んで。うぜぇから死んで
去ったんだ
雨は。雨が
去ったんだ
いたぶっていて
つっこんでいて
いじりつづけて
いじめつづ、…いっ
微光。び。
降り、せりあがり
いひっ。い、
さわぎ、ゆがみあい
#01'
微光。見て
ふ。ふっ。ふみ
微動。ゆれ
吼え。花々の遠吠えを
見なかったと同じ
ふむ。む。踏ま、ふみ
うごく。ゆれ
え?すずらんは、猶も
明晰な強度に
踏み、かけてふと。…傷み?
微動。ゆれ
苦痛を?だから
微光。見て
あなたが、…だれ?たとえ。たとえ。たとえ救ってあげようなどという企みを施しかけたとしても、わたしは、
なにも。あとにはなにも残さなかったか、に
微光。見て。その
去ったんだ
強度。明晰に
雨は。雨が
微光。見て
去ったんだ
あなたが、…だれ?口蓋に、たとえ死者たちは。あるいはたとえ口蓋に、いわばたとえ口蓋にあふれ、あふれかえった発光のかたまりであったかに死者たちは。救ってあげようなどという企みをそこに、だから施しかけたとしても翳る死者たち。翳りあい、わたしは、
なにも。あとにはなにも残さなかったか、に
去ったんだ
雨は。雨が
去ったんだ
なにも。あとにはな、な、な、
さくららは。…ら、ざくら
花々。はっ。それら
おおいかくしてしまっ
なにもぅ。おぅ。う
ざぐらはひそかに
色褪せてほしい。やがて
しまったじゃな、色彩
な。あとには、な。残さ。な。な、
体重をかけ、…花。さ。
雨に。おねが。い、い、
さくらども。ざくら。さららどもが、さ
去ったんだ
生きていてもいいですか?
み。ひら。み
ここにいてもいいですか?
見ひらいていた。眼を
恥辱。もはや留保なくただ屈辱的に
み。らひ。み
呼吸をしてみてもい
見た。死者たちは、わたしを。死者たちを。わたしは、
見ひらいていた。眼を
微光。見て
見なかったと同じ
微光。…て
明晰な強度に
微光。見て
見ひらいていた。眼を
生きていてもいいですか?
ここにいてもいいですか?
恥辱。もはや留保なくただ屈辱的に
呼吸をしてみてもいいですか?
なにも。あとにはなにも残さなかったか、に
見ろよ。きのうも
去ったんだ
窒息したぜ。その
雨は。雨が
すずらんが、だぜ?
去ったんだ
あなたが、…だれ?たとえ。たとえ。たとえそっとしておいてください。わたしを。きみは、
微光。見て
息してなくて、さ。…からの
見なかったと同じ
千億五万回以上。その
明晰な強度に
転生的復活を、すずらんら
微光。
#02'
いっ。微光
ふ。ふっ。ふみ
微動だに、もはや
吼え。花々の遠吠えを
やめっ。いっ。もう
ふむ。む。踏ま、ふみ
びっ。微光にも
え?すずらんは、猶も
おねが。ぃえっ。もう
踏み、かけてふと。…かなしみ?
微動だに、すでに
しゃくりあげてる?だから
び。微光
あなたが、…だれ?たとえ。たとえ。たとえ救ってあしかも、そう。まちがいなく拒絶するでしょうね。わたしはかたくなに。かたくなに、
なにも。ためらいさえも感じなかったか、に
微光。見て。そ
去ったんだ
やめて。もう
雨は。雨が
お願い。もう
去ったんだ
あなたがひそやかに、…だれ?死者たちは。あるいはたとえ。たとえ。ひそやかに、いわばたとえ救ってあしかもひそやかにあふれ、そう。まちがいなくあふれかえった発光のかたまりであったかに死者たちは。…拒絶するでしょうね。そこに、だからわたしはかたくなに翳る死者たち。翳りあい、かたくなに、
なにも。ためらいさえも感じなかったか、に
去ったんだ
雨は。雨が
去ったんだ
なにも。ためらいさえも感じぃ。んがっ
さくららは。…ら、ざくら
花々。はっ。それら
ざくららが屠殺するのさ
が。なにもため。ら。あ。らぁっ
ざぐらはひそかに
色褪せてほしい
たくらんでたのさ。わたしも
なにも。ためらいもん。んっ。が。
のけぞりかえるかに、…花。さ。
雨に。おねが。い、い、
きみ。その午後にも
去ったんだ
と、ふと。と、まばたきをふと
ええ。あくまで唐突に
叫びそうな須臾。…とでも?
と、凝視していた眼が
そこ。やや突飛な
ええ。あえて鮮烈な
痙攣を、わたしは
見た。死者たちは、わたしを。死者たちを。わたしは、
凝視していた。眼が
微光。見て
見なかったと同じ
微光。…て
明晰な強度に
微光。見て
凝視していた。眼が
と、ふと。と、まばたきをふと
叫びそうな須臾。…とでも?
そこ。やや突飛な
痙攣を、わたしは
なにも。ためらいさえも感じなかったか、に
屍。死屍は
去ったんだ
ずだずだの表皮に、…幹
雨は。雨が
なすったがいいよ
去ったんだ
あなたが、…だれ?たとえ。たとえ。たとえ救ってあしかも、そう。きみは…だれ?そこで…どこ?ただ言葉さえ見うしなっているがいいのだ、と。あなたは、…だれ?
微光。見て
ざくら。ら。ざくらが
見なかったと同じ
ずたずたの表皮に、…幹
明晰な強度に
怖れている間に
微光。
#03'
微光。び。
ふ。ふっ。ふみ
微動。ゆれ
吼え。花々の遠吠えを
やめて。自分を
ふむ。む。踏ま、ふみ
うごく。ゆれ
え?すずらんは、猶も
傷つけないで
踏み、かけてふと。…失笑?ぷふっ
微動。ゆれ
ややかるい発狂?…を。だから
微光。び。
あなたが、…だれ?たとえ。たとえ。たとえ笑わせないでください。そう。ただのごくつぶし。かつ、ただの無能。ただの、…で、わたしは…だれ?思わず、その…どの?やわらかな耳もとに、
しかも記憶をすら残さなかったか、に
微光。見て。…え?
去ったんだ
ゆあ。あ。めて。ゆあ。あ
め。わ。雨が
傷つけないでください。もう
去ったんだ
あなたが、…だれ?たとえ。鼻孔いっぱいに、たとえ。死者たちは。あるいはたとえ鼻孔いっぱいに、いわば笑わせないでください。そう。ただのごくつぶし。かつ、ただの鼻孔。もはや最奥までにあふれ、あふれかえった発光のかたまりであったかに死者たちは。無能。ただの、そこに、だから…で、わたしは…だれ?思わず、その…どの?翳る死者たち。翳りあい、やわらかな耳もとに、
しかも記憶をすら残さなかったか、に
去ったんだ
め。わ。雨が
去ったんだ
しかも記憶をす。ん?…すらぁっ
さくららは。…ら、ざくら
花々。はっ。それら
薔薇の花じみ。らん
記憶をっ。しか、ん?…をっ、し
ざぐらはひそかに
色褪せてほしい
すずらん。ぐしゃぐしゃに
しかもぅ。う。…おっ
ほくそ。くそ。笑み、…クソ。さ。
雨に。おねが。い、い、
らん。ちぢれる夢を見かけた午後に
去ったんだ
ぶって。ぶちのめして
あ。あかあうあ。あ
殴って。壊して
あけひろげ、口を
だいなしにして
あ。あうかうあ。あ
生きていることを、後悔させて
見た。死者たちは、わたしを。死者たちを。わたしは、
あけひろげ、口を
微光。見て
見なかったと同じ
微光。…て
明晰な強度に
微光。見て
あけひろげ、口を
ぶって。ぶちのめして
殴って。壊して
だいなしにして
生きていることを後悔させて
しかも記憶をすら残さなかったか、に
色彩。花弁に
去ったんだ
燃えるかの、あの
雨は。雨が
純白よ。それは
去ったんだ
あなたが、…だれ?たとえ。たとえ。たとえ笑わせないでください。そう。わたしは思わず新鮮な大気を吸い込むのだったが、
微光。見て
色彩。花弁は
見なかったと同じ
だから、赦し難かった、あの
明晰な強度に
焔であった。かつて
微光。
#04'
微光。
ふ。ふっ。ふみ
微動だ、抽象じゃね?
吼え。花々の遠吠えを
び。ぃいっ、微光
ふむ。む。踏ま、ふみ
びっ。微光にも
え?すずらんは、猶も
微光。び。
踏み、かけてふと。…中傷的喪失?ぶちゅぅ
微動だに、すでに
失明を?だから
ぃいっ、微光
あなたが、…だれ?たとえ。たとえ。たとえいかなる苛酷な努力を苛酷にあなたがそこに苛酷にこころみたとして、だ。…なぜ?わかりはしないのだ。失笑を、…どこ?自分の。軽蔑を…だれ?さえも聞いたのだから。自分で、
なにも。可能性その萌芽でさえわずかにすらも感じ取りようがなかったか、に
微光。見て。その
去ったんだ
微光。…て
雨は。雨が
微光。見て。その
去ったんだ
あなたが、…だれ?淫靡なまでに、たとえ。たとえ。たとえいかなる死者たちは。あるいは苛酷な努力を苛酷にあなたが淫靡なくらいに、いわばそこに苛酷にこころみたとして、だ。…なぜ?淫靡なほどにあふれ、あふれかえった発光のかたまりであったかに死者たちは。わかりはしないのだ。失笑を、…どこ?そこに、だから自分の。軽蔑を…だれ?さえも翳る死者たち。翳りあい、聞いたのだから。自分で、
なにも。可能性その萌芽でさえわずかにすらも感じ取りようがなかったか、に
去ったんだ
雨は。雨が
去ったんだ
なあっ。は。なあっ
さくららは。…ら、ざくら
花々。はっ。それら
咬みつくように、猶も
なにも可能性を感じられなかったか
ざぐらはひそかに
色褪せてほしい
さぐってみたのだ。ふれていたのだ。…色彩
なあっ。は。なあっ
花まみれ、れ。…花。さ。
雨に。おねが。い、い、
よりこまやかな波動、…らんら
去ったんだ
咬みちぎり、指
なにを?…見ていますか?
咀嚼する。やや憂鬱な
ささやき得さえ、もう
なに?やや憂鬱な
あなたは、…だれ?なにを?
落ちてくる。ほら。わたしたちに
見た。死者たちは、わたしを。死者たちを。わたしは、
ささやき得さえ、もう
微光。見て
見なかったと同じ
微光。…て
明晰な強度に
微光。見て
ささやき得さえ、もう
咬みちぎり、指
咀嚼する。やや憂鬱な
なに?やや憂鬱な
落ちてくる。ほら。わたしたちに
なにも。可能性その萌芽でさえわずかにすらも感じ取りようがなかったか、に
らんよ。すずらんよ
去ったんだ
おびえなさい。きみを
雨は。雨が
踏みつぶしてたよ
去ったんだ
あなたが、…だれ?たとえ。たとえ。たとえいかなる苛酷な努力をもう、やめようよ。絶望ごっこは。絶望という言葉。それにたわむれもてあそんでみるのは。きみは、…だれ?絶望などできる…なに?可能性に接近し得たことさ…いつ?えも、ない。の、だか、…なぜ?ら、
微光。見て
花が。ざぐら。花
見なかったと同じ
隠蔽、だよ。花
明晰な強度に
陰湿、だよ。花
微光。
#05'
微光。び。微光
ふ。ふっ。ふみ
微動。ゆれ
吼え。花々の遠吠えを
降り、せりあがり
ふむ。む。踏ま、ふみ
うごく。ゆれ
え?すずらんは、猶も
さわぎ、ゆがみあい
踏み、かけてふと。…よろこび?
微動。ゆれ
殺意の虎、…かね?だから
微光。び。微光
あなたが、…だれ?たとえ。たとえ。たとえしかし、ね。きみの…いつ?ためだけに…だれ?ほほ笑んでいようという絶望的こころみを絶望的な…なぜ?一個の絶望そのものとして、…だれ?
お願い死んで。うぜぇから死ん
微光。見て。そ
去ったんだ
降り、り。せり
雨は。雨が
さわ、わ。ゆがわ
去ったんだ
あなたが、…だれ?肛門。切実に、たとえ。たとえ。たとえしかし、ね。死者たちは。あるいはきみの…いつ?ためだけに膣口。切実に、いわば…だれ?ほほ笑んでいようという絶望的こころみをそこに、だから絶望的な…なぜ?一個の尿道。切実にあふれ、あふれかえった発光のかたまりであったかに死者たちは。絶望そのものとして翳る死者たち。翳りあい、…だれ?
お願い死んで。うぜぇから死ん
去ったんだ
雨は。雨が
去ったんだ
お願い死んぁっ。あっ。あっ
さくららは。…ら、ざくら
花々。はっ。それら
色彩。その純白は、すでに
お願いんぬあっ。あっ
ざぐらはひそかに
色褪せてほしい
すでに走り、色彩。走り抜け
おんぬあっ。あっ。あっ
絶叫しろよせめて、…花。さ。
雨に。おねが。い、い、
吹き抜ける風かにも、…午後
去ったんだ
いたぶっ、…いっ
み。ひら。
つっこんで
見ひらいた。眼を
いじりつづけて
え。えひ。
いじめつづ、…いっ
見た。死者たちは、わたしを。死者たちを。わたしは、
見ひらいた。眼を
微光。見て
見なかったと同じ
微光。…て
明晰な強度に
微光。見て
見ひらいた。眼を
いたぶっていて
つっこんでいて
いじりつづけて
いじめつづ、…いっ
お願い死んで。うぜぇから死ん
殺しあおうよ。花々よ
去ったんだ
花々たち、その。あっ朝
雨は。雨が
朝に、…花弁。表皮に、
去ったんだ
あなたが、…だれ?たとえ。たとえ。たとえしかし、ね。ええ。きみはうつくしい。
微光。び。
花よ。血を
降り、せりあがり
血。花よ、は
さわぎ、ゆがみあい
花。血よ、ち、
微光。び。
#06
び。微光
び
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