ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -201 //ふ。ふっ。ふみ/ふむ。む。踏ま、ふみ/踏み、かけてふと。…傷み?//05





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





雨。その

   こわれていい?

ひびきにさえ

   こわれそ

苦悩した。香月は。思った。高明とのことを。トイレに立ち上がりかけたとき、教員室に走ってきた6年生が悠貴愛のふたたびの突発的な発作を告げた。叫ぶような、しかし

   こわれていい?

      びしょぬれだ!

ささやき声。

   こわ

      溺れそうだ!

憚る。困惑。煽る。声。数人の教師が

   雨に、わたしは

      惨劇だ!

         愛すべき?猶も

駆けた。脱糞の

   雨。残酷に

      地獄だ!

         きみがくれた

悠貴愛に。かならずしも

   雨に、わたしは

      惨状だ!

         苛酷をも。わたしだけの

めずらしくはなかった。発作。多い時で一週間にいちどくらい。悠貴愛。学年をあがるたびに発作内容は強烈になった。もっとも卒業も迫っていた。数か月なら、まだ保つというのが学校の判断だった。つまり校内の治安風紀が。いずれにせよ、学生に与えた精神的外傷は顕在化しないだけでその実甚大だったにちがいない。悠貴愛に香月は興味がなかった。自分がなにか手を出したとして、持て余すだけに決まっていた。自己の能力に過信はない。切迫感も、だからその客観は奪った。おなじようなものかも、と。香月。思う。自分も。喧噪への意図しない回避。化粧室へ廊下を歩きながら、あの

   おなじ時空に

      晴れだよ。あしたは

かわいそうな少女と、

   ちがう水滴に

      腫れたよ。まぶたが

と。その

   おなじ雨に

      晴れだよ。背後は

狂気。そのすさまじさに於きいったいどれほどの違いがわたしたちに?廊下、窓ガラスの下。騒然。追う三人の馴れた男教員たちが、逃げる悠貴愛に迫っていた。羞恥?怒られるから?斜め下。植栽の

   叫びの声を

ちかく。見た。後ろ向きに

   知らない。向日葵は

悠貴愛が転んだのだった。なぜか唐突に身をひるがえした須臾に。一階保健室から女医務員が飛び出してきた。ベッドのシーツを剥ぎ取って。香月の須臾の目には、見えた。白い巨大なバスタオルが悠貴愛に見えた。頭から投げつけられたに見え、見えた。男性教諭が

   生きろ

      うつくしい

悠貴愛を囲ったのが。ひとりが

   死ぬな

      あなたは

押さえつけ、失禁。漏らしはじめたらしかった。そんな叫び声。下から、樹木。その影に待機していた女医務員が

   あ!

また、どこかに

   あ!

走った。なにを?むしろ体育館のほうに。なぜ?叫ばなかった。なにも。悠貴愛は。強烈な

   なぜ?あっ

      知らなかった

         はげしく、きゅっと

恐怖。ばたつかせる両足の

   雨が、なっ

      叫びかたなど

         掻きむしってよ

暴力的な藻掻きが香月にも赤裸々にその怖れをたしかに伝えてはいた。明確に。謂く、

   残酷に。雨が

   め。雨が

   ただ、残酷に

   知った。わたしは

やめて。もう、降りそそがないで。せめて

   残酷に。雨が

      狂う。いつから?

    せめてしずかな

     も、が。息づかうことさえも、

   め。雨が

      きみは、そこに

    ささやき声と、その

     苛酷なのだろう。たぶん

   ただ、残酷に

      雨の中に

    偽造しておこうよ。記憶を

     狂う。すでに、もう

   知っ…え?わたしは


   なにを?いた

   傷み、を。わた

   なにを?わたしは

   知った。いた

やめて。もう、沸きたたないで。せめて

   なにを?い

      打ちつける雨よ雨よ雨たちは

    聞かせてごらん。こ

     人間と呼ぶべきだったのだろうか?と。それを。いまだ

   傷み、を。わた

      きっと、きみには

    声を。こ。声を聞か

     なら、なに?人間とは、…と

   なにを?わたしは

      やさしいのだろうね?雨は

    こ。聞かせ。き。らん

     懊悩を、わたしは自己嫌

   知っ…え?いた


   遠い、ただなかに

   ひびき。雨の

   雨に。ひびきの

   ただなかに、遠い

やめて。もう、鳴りひびかないで。せめて

   残酷に。雨が

      飲みほすがいいさ。いま

    生きていいのだ

     狂気を。ただ

   め。雨が

      ひらき、口を

    生まれたのだから。生まれてきたのだか

     あなた。その赤裸々な

   残酷に。ただ、

      な。恥ずかしげもな、

    滅びていいのだ

     不幸を、その

   知っ…え?わた


   なにを?い

      孔。の、ように。…ほら

    うつくしいのだ。あなたが

     かっ。のたうちまわるか、に。かっ

   傷み、を。わた

      ひらき、ひろげ

    そこに生きてある限り、だから

     かっ。引き攣るか、に。かっ

   なにを?わたしは

      孔のように、…ほら

    絶望的な…ん。までに

     かっ。のたうちまわりさえして事実、

   知っ…え?いた


   遠い、ただなかに

      恥ずかしげもなく、なっ

    いいのだ。滅びても。きみは

     わたしでは、あなたは、わたしではな

   ひびき。雨の

      ひらき、口を

    滅びていたのだから。すでに

     溺れてしまえば?いま

   雨に。ひびきの

      飲め。いま

    いいのだ。生き

     あなたではあり得ない。わたしは

   ただなかに、その。やや遠い


   な、…雨。が

   が。ひびく。ひびきあい

   ひびきあい、が。ひび

   な、…雨が


   ただなかに、遠い

     苛むのだった…なぜ?

    屈辱感が。見れば

      飲め。飲んじゃ、いま

   雨に。ひびきの

     苛まれつづけてしかも猶も

    見れば、きみを見るたびに

      ひらき、口を

   ひびき。雨の

     咬みつかれたかに。骨髄に、まるで

    屈辱感が。きみを見

      恥ずかしげもな、な、

   遠い、ただなかに


   知っ…え?い

     事実、屈辱に

    れ。絶望的なまでにさいなま

      孔のように

   なにを?わたしは

     引き攣るような

    さいなむのだった

      ひらき、ひろげ

   傷み、を。わた

     屈辱。まるで…な、

    しかも、さいなみつづけて

      孔のように

   なにを?いた


   知っ、知っ、…え?わたしは

     不幸を。その

    まみれていいのだ

      な。恥ずかしげもな、く

   残酷に。ただ、

     赤裸々な、あなたの

    屈辱に。きみはだから

      ひらきなさい。口を

   め。雨が

     狂気を。ただ

    生きていてもいいのだよ。生きて

      ほ。飲め。いま、ほ。飲

   残酷に。雨が

やめて。もう、全身を隈なくむしろ屠殺していただけませんか?ご主人様。せめて

   ただなかに、遠い

   雨に。ひびきの

   ひびき。雨の

   遠い、ただなかに


   知っ、い。いた

     懊悩を、わたしは

    こ。聞かせ。き。らん

      やさしいのだろう

   なにを?わたしは

     猶も。きみは、猶も。しかも

    声を。こ。声を

      きっと、きみには

   傷み、を。わた

     人間と呼ぶべきだったのだろうか?と。そんな

    聞かせてごらん。こ

      打ちつける雨は

   なにを?い

せめて可愛がるに似た強引な腕での容赦ない折檻をもって、たとえば神経系のすべて破壊していただけないだろうか?…どう?

   知った。いた

   なにを?わたしは

   傷み、を。わた

   なにを?いた


   知っ、い。わたしは

     すでにして狂う。もう

    仮定したしの喉を

      雨のひびきに

   残酷に。ただ、

     苛酷すぎたのだった。すでにし、もはや

    ひびかせよ、声を。その

      わたしは、ここに

   め。雨が

     す、息づかう須臾さえもにして

    て。せめて。な。…て。しずかな

      狂う。いつから?

   残酷に。雨が

やさしく、嬲ってください。やさしすぎるくらいに、…ね?

   知った。わたしは

   ただ、残酷に

   め。雨が

   残酷に。雨が


   雨。わたし。雨が、は

   雨。残酷。雨が、に

   め。雨が

   雨。雨が

家に帰った。玄関。施錠が。不在時の常。高明は鍵を郵便ポストから取った。秋子は買い出しにか、それとも近くの建長寺へでも?四時を過ぎていた。雨のせいで、日没の過程とはまた別の淡い昏さが明確に、家内にまで。そのまま

   ひろがって

      そこにすべては

一番奥、

   ひろがってゆくまま

      明確だった

自分に振られた

   ひろがって

      わたしでさえもが

鍵のかからない部屋に入ろうとし、ふとその惰性を思い直す。高明。返り見。真逆。突き当り。高子の部屋。流れた。高明は。そこ。高子の部屋。うす昏さにも圧倒的な、…なぜ?清潔感。特出した昏さ。昏さに嫌な印象はない。八幡からつづき、もはや林なす木立ち。竹の群れ。それらが好き放題に翳りを投げた結果だったから。冴えた、だから

   ななめに

      ふむ。つまさきが

         新鮮だ!

すずしさ。たとえ

   影が。ながく

      ふみそうに

         みずみずしく

夏でも。鍵のかかる

   ななめに

      ふむ。かかとさえ

         清涼だ!

部屋。しかし、秋子はそこに施錠を赦さなかった。言われるがまま高子は従った。いつも。高明には、ときにそれが虐待にも見え、いつも。あるいは高子は家畜にも似た。しない。ノックなど。閉め切られてさえいなかった。いつものこと。いつも。なかば以上ひらかれ、見慣れたふしだら。高子は

   誘うように

      疑った

ベッドに、

   いつでも被虐者は

      わたしは眼を

部屋着そのままに

   誘うように

      おののいた

横たわっていた。向こうを向いていた。反応をは示さなかった。それが、不機嫌な気配をその肩のあたりに纏わせ、知っていた。高明は、それが単に偏頭痛のせいだと。ベッドのふち、横たわる腰のあたりに「傷いの?…」座った。「また、」と、「…頭」声をかけた、明るく装う高明にふと、高子はそのときはじめて存在に気づいたかの、そこ。「…あ、」そんな声を「ごめん」たてた。…高明くん?あげない。顔は。高子。頸も。かたむけさえ。それどころか、瞼さえそこに

   やめろ。…ですか?

      降りそそぐのだ

閉じたまま、

   偽善者め、…ですか?

      きみに、いま

高子。頸すじ。うなじ。局所的に、

   ひとりだけ。…ですか?

      あるかぎりの

かすかな

   いい子のふりですか?

      世界中の憂鬱が

荒れ。息吹きのように、その皮膚のうすい汗ばみを高明は「いつから?」感じた。答えない。興味もない。かならずしも。とはいえすくなくとももう一度だけは繰り返しておこうと「今朝、」喉を、「…ね?」ひらきはじめたとき「今朝から。…駄目」

   鬱です。うっ

      だれも

         あなたが、やさしい

「くすりは?」

   あざやかな鬱。うっ

      だれもが

         いい。ほほ笑めば、いい

「風邪かな…濡れちゃっ」

   あざとい鬱。うっ

      だれも

         やさしかった。あなたが

「風邪?」

   鬱です。え?

      だれもが

         いい。眠れれば、

「濡れちゃったから。たぶん、だから、」その「風邪」瞬間、高明は声を立て笑っていた。「だから、」…さ。「云ったじゃない」…ね?「中に」…さ。「入れっ、て」…じゃない?「朝の、」…ね?「あれでしょ?」

「云った、」ふいに…って、と、高子。その「云ったってだれが?」不審。「秋子さんが?なに?」

「ぼく」

「高ちゃん?」

「ぼく」…そう?高子。ささやかれた、もはやなんにも興味なさげでか細いだけの

   もう、すべて

      雨に、微光が

声。かすれ、

   わたしにすべてが

      鼻孔。吸いこむ

なぜか

   いじらしすぎさえ

      微光に、雨の

惨めな。高明がここにいることへの拒絶と、おなじく憐れみを乞う過剰な媚びが、あるいはそんな感情などなにもないまま「…そう、」描き出されていた。「だっけ?」

「云ったじゃん。ぼく」…叱られた、と、高子。「秋子さんに。いっつも、雨の日。外でなにかするたび、叱られてる。だから、今日も。だから、でも、いつもは」

   歎きを。むらさきの

      かゆっ

「平気なのに?」

   いま、花々さえ

      なんか、耳。奧、

「今日は、」

   紫陽花さえ、いま

      かゆっ

「駄目だった、…って?云うこと聞かないからだよ。ぼくらの」嗜虐。すでに高明は。陰湿で、その陰湿さえへの自己嫌悪に必死に堪えつづけずにはいられない沸いた喜び。深く、喉の底に高明は舐めていた。ガラスに雨は鳴らなかった。だから部屋の中に雨音はひびかない。そう思った瞬間、耳の上のほう、距離感のないどこかに鳴り響く笹の

   殲滅

      ひびきのなかに

         関係とは

騒音。そう感じていた

   壊滅

      息を吐く。わたし

         関係破綻を垣間見た

ノイズ。これらこそ

   死滅

      息を吸う。きみは

         陥穽としてのみ

雨音だったと

   絶滅

      屠殺せよ。わたしを

         生起し、いわば

知る。高明はひとりまばたいた。嗜虐。もはや耐えがたかった。高明。くびれた腰の陥没をまたぎ、二の腕の至近に右手をついた。投げ出されたそれ。脱力。熱が?高子。猶も目をひらかなかった。知っている。母親の気持ちなら。変わりはしない。ほかの家畜じみた年増たちと。あるいはそれ以上にやっかいだった。いわゆる母の愛という余分な、あいまいな付け足しのせいで。高子の横顔。苦悩?眉じり。まくらを外したマットレスのあさい陥没。至近に、高明は高子を見つめた。まなざしに、たしかに睫毛がいちど

   やめて。もう

      わたし。すみやかに

ふるえた。そう

   こころさえ

      至近で、あなたの

思った。やがて

   溶かされてしま

      なる。石に、むしろ

瞼のした。うす皮いちまい、瞳孔のふくらみが皮下をさまよう眼球の繁忙を、高明は軽蔑した。息をひそめた。唐突に、ついに高子は耐えられず?ひらいた。左眼だけ。うえ側。ひらききらない右眼。こすりつけられたシーツに繁忙。その急停止。高明。その頬に口づけた。高明。かくしようもない情熱を、彼は演出してやったつもりだった。違和感。高子に。ひらかれた左目。そこにひたすらに安穏をのみさらしていたから。ただひとり。だれもがいま、不在とばかりに。くちびるを。あやうい頬骨のあたりに。舌にも。そっと、なぞって。閉じなかった。眼を。高明も。高子も。高明。まなざしの当然。高子のこめかみにやがて生えはじめる髪の根元に息吹きを見ていた。高子。横向きの、そのまっすぐの当然に、なにを見ているのか自覚もなく、76まで、高明は

   饒舌なまでの

      わたしは

         なに?

数えた。そこに、身を

   沈黙を

      不在

         笹の?雨の?

起こした。感じられた。唐突に、離れたくちびるに孤立が。思い出している。もう。さっきまで高子。その肌の匂いを嗅いでいたことを。匂いの記憶の明確はなく。ふれようとした。ゆび先が。くちびるがさわっていたあたり。そこを。顎が、

   沈黙にすぎない

      わたしは

         鳴ったの?笹が

高子。

   饒舌を

      陥没。いわば

         鳴ったの?雨が

うごいた。彼女の。なにか言いかけたのか。あるいはなにか聞き取り得ないごく微音にすでにささやかれていたのか。決めつけることができないで、高明は。謂く、

   饒舌を。…じゃなくて

   沈黙?…じゃな

   饒舌を。だから

   な、沈黙よりも

雪崩れ、雪崩れかかるように雪崩れ、それら死者たちは

   饒舌を。いま

    湿気。その

   沈黙を。いま

    肌に。わたしは

   饒舌を。だから

    嫌悪しかけ

   沈黙を。いま


   もうすでに

   すでに最初から

   もう、いまだ

   なさけないくらいに

見ているの?わたしを。見られているの?わたしに。見ているの?わたしは

   もう、もう、も

    べたつき。その

   すでに。もう、も

    肌に。わたしは

   もう、いまだ、も

    軽蔑しかけ

   なさ、もう。も


   さわがしすぎた、その

   饒舌が、喉

   わたしの喉に

   燃えた。もう

雪崩れ、雪崩れかかるように雪崩れ、それら死者たちは

   さわがしすぎた

    酸味。その

   饒舌だった

    肌。くちびるが

   わたしの喉が

    惑い、と惑い、

   燃えた。猶も


   決して。一秒も

   決して。なにも

   須臾にも、なにも

   あり得など。な

見ているの?あなたは。見られているの?あなたに。見ているの?あなたを

   決して。一秒も

    なまぬるさ。その

   なかった。なにも

    肌に。わたしは

   沈黙。須臾にも

    鳥肌だちかけ

   あり得なかった


   沈黙。ふと

   饒舌だった

   わたしの喉が

   あり得なかっ

れ、雪崩れかかるように見ているの?雪崩れ、雪崩れかかるようにわたしを。それら見られているの?死者たちは。わたしに。雪崩れ、雪崩れかかるように見ているの?それら。わたしは死者たちは見ているの?雪崩れ、雪崩れかかるようにあなたは。それら見られているの?死者たちは。あなたに。雪崩れ、雪崩れかかるように見ているの?それら、あな

   饒舌を。いま

      ほしい?たとえば

    聞いた?鳴る、さ

     ひっぱたいてやろっ、か?

   沈黙を。いま

      故意にやさしい

    笹。鳴る笹を

     突っ込む?鼻孔に

   饒舌を。だから

      ささやき。故意の

    聞こえた?あなたは

     親指。…とか?を、

   沈黙を。いま


   もう、もう、も

      拒絶するのだろう。…ね?

    知っていますか?

     ぶっ飛ばそうか?ぶっ

   すでに。もう、も

      あなたは。だって

    いま、あなたの肉体は

     引き抜く?大量ぶっ

   もう、いまだ、も

      恥知らずだから

    発熱している。たぶん

     鼻毛。ぶっ、…とか?

   なさ、もう。も


   さわがしすぎた

      ほしい?あるいは

    聞いた?鳴る、さ

     ぶちのめそっ、…か?

   饒舌だった

      恥ずかしいくらいの

    笹。鳴る笹を

     吹き込もっ。もっ。も、…か?耳孔に

   喉が。わたしの

      情熱。虚偽の

    聞こえた?あなたには

     息。…と、か?

   燃えた。猶も


   決して。一秒も

      失笑するだろう。…ね?

    知っていますか?

     なにしててほしいのか、な?

   なかった。なにも

      あなたは。だって

    いま、あなた睫毛は

     くすぐる?全身を

   沈黙。須臾にも

      破廉恥だから

    白髪を。一本だけの

     指、で。まがった指、で。

   あり得なかった


   沈黙。ふと

   饒舌だった

   わたしの喉が

   猶も、喉が








Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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