アラン・ダグラス・D、裸婦 ...for Allan Douglas Davidson;流波 rūpa -128 //なに?それは、なに?/ん?そこに/さっきまでずっと/きざしていたもの//07
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
容赦しないでください。いたぶってください。壊してください。凌辱してください。恥辱をください。あなたのその燃える巨大な鉄棒でわたしを突き刺したら、そっと半殺しのまま永遠に生き返らせつづけていただけませんか?吐きそうですから。謂く、
いたい?
水。そこに
波紋。ひろがれ
気絶しかけて
もはやただふるえる微動にすぎなかった蝶が、空中にわたしの…だれ?睫毛を咬んだのですが。謂く、
いたい?
いま。そこに
散った
しぶきが
いたい?
肌。そこに
撥ねた
しぶきが
かなしい?
いま。そこに
流れた
水滴が
いたい?
水。そこに
波紋。ひろがり
ほどけるように
は?聞こえねぇよタコ。謂く、
かなしい?
せつなさが
蝶を、咬み
いとしさが
そこ、いま
ひびきあうから
咬む。ほら
かさなりあうから
水滴が
かなしい?
いたい?
傷む。…いま
流れた
いたい?
かたむいた
蝶を、塗り
抱きしめてあげます
そこ、水
片目が
塗る。ほら
もう無理だから
波紋、ひろがり
蝶の
いたい?
傷む。…いま
ほどけ
もうあてにもならない香りはそっと、なぜ?染めあげてしまったのでした。ひと知れず、やわらかなわきの繊細な翳りを。謂く、
いたい?
肌。そこに
ゆれた。
しぶきが
かなしい?
いま。そこに
落ちた
水滴が
いたい?
水。そこに
震動。ひそかに
とろけるように
は?なに言ってんのカス。謂く、
いたい?
かたむいた
蝶を、ほぐし
突き刺してあげます
そこ、水
まなざしが
ほぐす。ほら
もう駄目だから
ふるえ、ひそかに
蝶の
いたい?
傷む。…いま
とろけるように
もはや、ただかすかな微動さえきざさない蝶が、だから砂を咬みながら…どこ?落ちていきます。謂く、
いたい?
いま。そこに
翳った
肌が
かなしい?
いま。そこに
ひかり
水滴が
いたい?
水。そこに
波紋。ひろがり
綺羅らのように
は?クソか?てめぇ。謂く、
いたい?
にじんでいった
とろけてゆくよ
しゃぶって。ほら
そこ、水
虹彩が
蝶たち
すすりあげて
波紋、ひろがり
蝶の
なじんでゆくよ
傷む。…いま
綺羅めきながら
ひそめていようか
ゆれ、ほのか
蝶を、吐き
いとしい?
声も、息も
綺羅ら
吐く。ほら
ゆらら
消しておこうか
かなしい?
いたい?
傷む。…いま
傷…痕跡も
ほらいま、そよぐ風さえ雨のやさしいつぶを咬みちぎりふと苛立ちました。やめていただけませんか?わたしの背後で分裂するのだけは。むしずがはしりますから。謂く、
ちぎる
咬みち、ちぎる
なにを?
は。花。はっ
ちぎる
しかもち、ちぎる
なにを?
咬みく。だく。だっ
ほら赤裸々な
は。花。は。なばな
はな。ま。いま
なに?その色は
あれ?いま、笑った?謂く、
ほら赤裸々な
もらしていい?
入れないでください
翳りに、いま
花。はなばな
そっと、といきを
肛門に薔薇を
そっと、咲きかけた
はな。いま
はっ。背後に
燃えるようです
花。寄生虫
その色彩を
やめていただけませんか?ななめにながい影の陰部を嗅ぎながら、日影でそっと舐めるのだけは。謂く、
くだく
咬みく。だだく
なにを?
は。花。はっ
くだく
しかか。もくらっ。く
なにを?
咬みつ。つ。ぶす
ほら破廉恥な
は。花。は。なばな
はな。ま。いま
なに?そのかたちは
あれ?いま、死んだ?謂く、
ほら破廉恥な
ふきかけていいかな?
咬みつかせないでください
翳りに、いま
花。はなばな
そっと、いぶきを
薔薇を、肛門に
そっと、うごめいた
はな。いま
背後に
漏れだしそうです
寄生虫。脱皮
なに?そのかたちを
やめていただけませんか?目隠ししたまま、頸をしかもとろけそうな歯ぐきで咬もうと、後ろ手にたくらむのだけは。謂く、
つぶす
かかか。み。かっ…ぶす
なにを?
は。花。はっ
つぶす
しか。かっ。もぶす
なにを?
咬みか。か。か。ぶす
ほら無防備な
歯が引き攣けた
はな。ま。いま
そこに台無しにされて
許可なくいかないで。無断でのけぞらないで。勝手に魂と精神と愛の高揚の至上の頂きで絶頂を奥歯にだけ咬まないで。しかも見えるとこで。謂く、
ほら無防備な
やさしいひかりに
にじむ。血
なに?その
歯が引き攣った
ななめに綺羅ら
歯茎が
花。容赦ない
はな。いま
つめたいひかりに
たらす。血
いろは
そこに台無しにされて
やめていただけませんか?耳のすぐそばの傾斜したうしろでほのめかすのも、もうしないでいただけませんか?つばさがはえてしまいそうですから。謂く、
残酷でいられる
残酷な須臾さえ
見捨てていってしまったから
だれ?…わたしたちは
すする。な
舐めまくりすする
な。なにを?
花。はな
すする。くぁ
しかもすすり
るぁ。なにを?
しゃぶりあげる
ほら狂暴な
は。ぁなっ。は。なばっ
な。ま。いま。まな
に?まい散った血
すすらないでね、それ。散るから。謂く、
ほら狂暴な
みぎ眼を
見ないで
しゃぶらないで
花。はなばな
ほじくらないで
なにも
掘らないで
はな。いま
ひだりも
見ないで
射しこまないで
なに?まい散った血
直腸がかなしみました。もういい加減いい加減にしてください。謂く、
青むあかるい翳りで
かたむいて、そっと
咀嚼さえして
ふと見あげると
あれ?いま、吹っ飛んだ?謂く、
青むあかるい翳りで
ささやいていいかな?
叫ばないで
翳りに、いま
かたむいて、そっと
やさしいことばを
なにも
そっと、抜け出た
咀嚼さえして
いま、正面に
叫ばないで
蝶たち。氾濫
ふと見あげると
月の海では
とめどなく
雪。青い
青いひかり
波に雪
みなもにこごえ
冴えた
ふるえるみなもに
月の海では
青い月
雪。青い
とめどなく
散ってゆき
ふと見あげると
蝶たち。氾濫
叫ばないで
いま、正面に
咀嚼さえして
そっと、抜け出た
なにも
やさしいことばを
かたむいて、そっと
翳りに、いま
叫ばないで
ささやいていいかな?
青むあかるい翳りで
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