アラン・ダグラス・D、裸婦 ...for Allan Douglas Davidson;流波 rūpa -84 //沙羅。返り見た/目のまえ。ふいに/扉は、沙羅。いま/ひらかれた。いま//01





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





   雫とともに

   冴えたつばさに

   飛びたちもせずに

   墜ちていったよ


   沙羅。燃えた。夜が

   はばたかないまま

   鳥たちをすでに

   沙羅。焼いた。夜が


   醒めていた鳥が

   失神したまま

   きざしさえなく

   いぶきさえなく


   痕跡さえなく

   気配さえなく

   失神したまま

   どこ?それら


   沈みこんだまま

   鳥ら。ひそみ

   あらわれなかった

   どこ?それら


   翳る昏みに

   鳥ら。厖大に

   かくされていた

   どこ?それら


   沙羅。鳥たちは

   燃えあがらない

   沙羅。猶も、空が

   破滅しはじめない


   沙羅。海が

   昏くゆらいだ

   沙羅。いまだ

   綺羅を知らない


   夜は、沙羅

   夜に、まだ

   夜が、いま

   夜は、沙羅


   綺羅を知らない

   沙羅。いまだ

   昏くゆらいだ

   沙羅。海が


   破滅しはじめない

   沙羅。猶も、空が

   燃えあがらない

   沙羅。朝焼けが

謂く、咬む。爪をわたしは。

   墜ちて行っ多よ

      危機に。ぼくらは危機に

    夜明けを待タヅに

     かたむき

   飛びたツィもスィなヒで

      ただ野卑。しかも…ん?瀕していた

    色褪せてしまえば?

     花たち

   醒めたツゥヴァ醒めたツゥヴァ醒め

      いぶきは

    しびっ。舌。しびれさせ

     しっ。色彩が裂け

   雫とトモに

謂く、爪と。骨格の間の中央に、焰が。しかも色彩もなく。色彩もしかも焰が。中央に、骨格の間の爪と。

   雫とトに

     い?色彩を裂き

    ふるわせた。眼球を

      いぶきは

   つヴァさ。醒めタつバ沙に

     花たちは

    燃えあがっちゃえば?

      ただ野卑。しかもあざやかな

   飛びたちもスィなヒで

     かたむきつつ、かたむき、かたむきか

    夜明けトとムォに

      違法。だから

   墜ツィて行ったよ

謂く、

   雫トトもに

   醒めたツばさに

   飛びたチもシない

   墜チて行ったよ

謂く、わたしは。咬む。爪を。

   滅ぼサレていた

     ハっ。裂く。エ?

    そっと…ん?染マりかケ

      なに?いぶきを

   沙羅。スデに

     空間を

    色彩。色あイに

      不埒な

   夜ノ、そノ滅ビ

     色彩。色みに

    渇く

      略奪に似せ、アゑて

   色褪せタ

謂く、

   滅ボさレていた

   沙羅。すでに

   そこ。夜ノ滅ビに

   色褪せた

謂く、なかった。形態もだから夢だった。色彩のない。

   はバたかなウィウチニ

     さ、さ、裂い

    あわく、たダあわく擬態しかけ

      いぶきを

   ヒマダ、鳥たちの

     花たチ。ほら、花

    床。ホラ、床に

      不遜な

   焼ヒた。夜は

     咲いたの?

    餓ゑテイた

      窃盗するに似

   たぶン、沙羅

謂く、

   はバたかないまま

   いまダ、鳥たちの

   夜は焼いた

   たぶん、沙羅

謂く、夢を。見た。夢ヲ隙間に肉が、爪の骨格との。

   ずっと醒めてイタ失神ノ鳥ら

     どこ?どこに?ど

    蜥蜴は

      いぶっ…ん?

   きざしさえなく

     ん?花たチは

    ななメに

      不埒な

   痕跡さえなく

     知られなイまま

    孤独な翳りに

      いブけ。いっ

   気配さえなく

謂く、

   ずっと醒めていた失神の鳥たち

   きざシさえなく

   痕跡さえなく

   気配さえなく


   失神シ、鳥

   厖大な翳りに

   それら。鳥ら

   どこ?かくされたすがたは


   ひそみ、どこかに

   まなざシのなかに

   それら。鳥ら

   どこ?あらわれなかった

謂く、茫然と。まぶたは、そシてめクれを。素直な。

   夜に、沙羅

      繊細にいぶきを

    ひそめた。息を

     どこに?どこですか?

   沙羅。夜は

      不遜な

    しかも

     花たちは

   夜、沙羅

      いぶけ。いっ

    羽虫たちさえ

     名づけられなかった、あの

   夜が、沙羅

謂く、網膜ヌィ。刺さる。瞼ヴァ種子をはズィク乃デ、爪が自生スィタ。

   夜も、沙羅

     花。花たち、なぜ?

    羽虫を

      なぜ?野蛮の

   夜、沙羅

     知られなかった。ぼくさえ、あの

    たぶん

      だから、さ。したしまれは、さ。し、なかった、さ

   沙羅。夜は

     ね?

    息をひそめた

      いちども

   夜に、沙羅

謂く、

   夜は、沙羅

   その夜、沙羅

   沙羅。夜が

   夜は、沙羅

謂く、めクレヴォ。そ死テ素直なマブ多ハ、茫然と。

   すでに滅び

     花たち

    蜥蜴。ほら蜥蜴が

      野生の

   夜。うしなわれ

     知らなかった。ぼくは、あの

    孤立して

      だから、さ。飼いならされなかった、さ

   残され、色褪せ

     ね?

    孤独な翳りに

      いちども

   猶も夜。夜に

謂く、

   夜。すでに滅び

   夜。うしなわれた

   置き残され、色褪せた

   猶も夜。夜に


   綺羅を知らない

   沙羅。まだ

   海。昏いゆらぎ

   沙羅。いま


   破滅しはじめない

   沙羅。まだ

   しかも夜。そこに

   沙羅。いま


   燃えあがらない

   沙羅。まだ

   朝焼けが、そこに

   沙羅。いま

謂く、朝ヌィ。自生スィはズィめ流のヲ。爪が。男ヴァ、見てヒた。謂く、









Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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