アラン・ダグラス・D、裸婦 ...for Allan Douglas Davidson;流波 rūpa -81 //あなたの肌にも/沙羅。いま/にじんでいくよ/白濁の帯びら//10





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





   いきづく。いきる

      どよめくような

    あっ。…と

     赦していた

   ぶざまに

      鮮烈な

    ほら、いきづまった

     もう思いつくかぎりのすべて、ことごとくと和解し、和解しあい

   むざんに

      ね、なに?

    きみだけが、そこ

     ぼくが、もう

   うとましいほどに


   だれも。なにもかも

   わななく翳りら

   笑うべく綺羅ら

   沙羅も。わたしも


   けなげなほどに

     せめて

    ぼくたちが、そこ

      ね、もう

   あざやかに

     わたしだけを

    ほら、いきづまった

      鮮烈な

   すこやかに

     赦して

    あっ。…と

      とどろくような

   いぶく。いきる


   おぞましいほどに

   いのちのむれら

   ひたいにも

   睫毛にも


   くちびるにも

   その肌にも

   いのちのむれら

   しぶとい、ずぶとい


   笑うべく綺羅ら

   なにも。なにもかも

   わたしも。だれも

   沙羅は。しかも


   うとましいほどに

   むざんに

   ぶざまに

   いきづく。いきる


   笑うべく綺羅ら

   なにも。なにもかも

   わたしも。だれも

   沙羅は。しかも


   けなげなほどに

   あざやかに

   すこやかに

   いぶく。いきる


   この朝に。しかも

     恍惚さえ

    網膜にこそ

      滅びのすがたが

   滅びなかったものたちを

     こぼてしまう

    たぶんぼくらの

      あきらかな

   滅びきれなかったものらを

     歓喜さえ

    憩っている。狂人は

      滅び

   この朝に。しかも

謂く、

   滅びのすがたを

   この朝に。しかも

   滅びなかったものたちを

   どこにでも


   そこらじゅうにも

   滅びきれないものらを

   この朝に。しかも

   滅びのすがたを


   見るべき?沙羅

      とめどない

    苦悩。嘲笑に

     なにものもないままそこにわたしたちだけが慥かに

   猶も?赤裸々な

      戦慄。なぜ?

    溶け込み

     おそるべき、なにも

   あきらかな、海

      容赦なく

    わたしたちに

     おびえていた

   海辺に、いま


   海辺に、いま

     おびえていた

    わたしたちに

      猶予なく

   あきらかな、海

     ぶざまに

    まざりあい

      戦慄。おののきに

   なにを?あざやかな

     おびえた

    苦悩。嘲笑に

      とめどない

   見るべき?沙羅


   海辺に、いま

   あきらかな、海

   なにを?あざやかな

   見るべき?沙羅


   ふれかけ

      見ろタコ

    あえぐ

     波。帯び

   すれすれに消え

      ゆびさき

    吐きそう

     綺羅。その滑走

   砂に呑まれ

      見てて

    あえぐ

     帯び。波

   波だち。壊滅


   波だち。殲滅

     帯び。波

    あえぐ

      見てて

   砂に呑まれ

     伸縮。ざわめき

    えづき

      ゆびさき

   すれすれに消え

     波。帯び

    あえぐ

      見てて

   ふれかけ


   波だちの滅び

   砂に呑まれて

   すれすれに消える

   あなたにふれる


   帯び。やわらかに

   波はざわめき

   褐色。右。いま、やや、それ。つまさき

   見て。沙羅


   触手のように

   波はあわだち

   砂。ふもうと、足。そのさき

   見て。沙羅


   砕けるままに

   燃えあがり、綺羅は

   海の飛沫は

   燃えた。沙羅


   その肌に

   燃え尽き、朝は

   朝焼けは

   燃えた。沙羅


   その破廉恥に

   まなざしのむれら

   糾弾の目ら

   燃えた。沙羅


   とめどない戦慄に

   猶予なくおびえ

   ただおびえ

   見るべき?沙羅


   狂気こそを見た

     目。目。目。目。目。沙羅に

    容赦ないてゆうか

      ただ、憎惡

   破綻。沙羅

     忌避

    受け入れられないてゆうか

      憎惡

   異端。沙羅

     ただ、忌避

    赦しがたいてゆうか

      まなざしは沙羅に

   異物。沙羅


   まなざしは沙羅に

   狂気こそを見た

   容赦ない

   破綻。沙羅


   それは受け入れられない

   異端。沙羅

   それは赦しがたい

   異物。沙羅


   あこがれたに似て

   嫌悪。そして

   咬みあわせた

   たぶん、まなざしは


   やるせない羨望をさえ

   憎悪。そして

   共存させた

   たぶん、まなざしは


   その破廉恥に

     は?…なに?

    えづいていたほど

      体液。湧きあがり沸騰

   まなざしのむれら

     ざわめきあうままに

    髪の生えぎわが

      鼻孔。粘膜の奧

   糾弾の目ら

     ざわめいて

    ほら。ほら。ほら

      血走り去ってゆく影を追え!

   異端を。沙羅


   その破廉恥に

   まなざしのむれら

   糾弾の目ら

   異端を。沙羅


   散った。笑い声

   頸。のけぞり

   のけぞって、その

   見るべき?沙羅


   その破廉恥に

     いま、そ。波が

    寒気を咬むほど

      神経細胞、を?傷めつたかの

   まなざしのむれら

     雪崩れたにも似

    瞼の裏が

      めっ。こめかみ

   糾弾の目ら

     わななき

    ほら。ほら。ほら

      血走る

   発狂を。沙羅


   その破廉恥に

   まなざしのむれら

   糾弾の目ら

   発狂を。沙羅


   いくえもみだれ

   髪。みだれ

   むぐるしく、その

   見るべき?沙羅


   その破廉恥に

     いま、そ。鳥が

    くすぐったいほど

      諸細胞間。そこに傷みのような

   まなざしのむれら

     たわむれあうに似て

    足の裏が

      顎

   糾弾。目ら

     たわむ

    ほら。ほら。ほら

      血走る

   逸脱を。沙羅


   その破廉恥に

   まなざしのむれら

   糾弾の目ら

   逸脱を。沙羅


   須臾の、ふるえ

   脇。ふるえ

   ふるえ。その

   見るべき?沙羅


   孤立。ただ、沙羅は

   叫喚にたたずむ

   いま、あなたは

   沙羅。知ってる?


   だから、叫喚

   われをわすれて

   わたしも?…叫んで

   人々は、…だれ?


   さらしていたから

     叫喚を打ち落とす

    笑ってよ。もういちど

      目と目が

   人々に、すでにもはや

     煮えた鼻孔が、え?

    褐色の、…ね?

      まざっ

   その白濁を

     目のむれが

    なめらかな

      沙羅。見つめていた

   肌は、だから


   さらしていたから

   人々に、もはや

   その白濁を

   肌は、だから


   見せつけたから

     血の温度さえもが

    覚醒。すさまじい、その

      目と目。しかも目

   人々に、もはや

     明晰すぎって、ゆう、ね。もう。血

    綺羅。忘我のきわみ

      まなざしは

   夢見る色を

     目。むれ

    焰。まぶたに

      沙羅。見つめていた

   肌は、だから


   見せつけたから

   人々に、もはや

   夢見る色を

   肌は、だから


   ただ無防備な

     叫喚に叩く

    舌。歯。口蓋

      目と目が

   肌。褐色。綺羅

     ひろがりきった、喉

    綺羅。わめきっぱなしの

      まなざし

   むきだしの

     目。目。むれが

    声。怒号

      沙羅。見つめていた

   無垢な少女の


   ただ無防備な

   肌。褐色。綺羅

   そのむきだしの

   無垢な少女の

   だいなしにされきっていたから

   沙羅に。もはや

   容赦ない轟音

   人々は、だから

・・・

   ただ赤裸々な

     叫喚に裂く

    汗をにじまし

      目と目が

   肌。褐色。綺羅

     燃えた。眉が

    肉体が、汗

      まなざし

   むきだしの

     目のむ。むれが

    火照る

      沙羅。見つめていた

   無垢な少女の


   ただ赤裸々な

   肌。褐色。綺羅

   そのむきだしの

   無垢な少女の


   侮辱されていたから

   沙羅に。すでにもはや

   赤裸々な軽蔑を

   人々は、だから


   まなざしのむれが

   沙羅。わめく

   綺羅らを散らす

   素肌がゆらぐ


   まなざしのむれが

   沙羅。うめく

   いぶきを見る

   肉体がいぶく


   だからそこに

      発情。いま、吼えたてそうな

    肉体。肉

     とりかこみ

   路上の砂に

      塊り。かならずしも性欲をは伴い得ていなかったはずのはっ

    肉体たち

     追い込み

   アスファルトに舞った

      群れ。群がり

    骨。吼え

     責め込むような

   砂粒に


   沙羅のふむ

      呼び合うような

    肉体。肉

     痙攣。群れ。群れ

   砂浜の砂に

      嘲弄の、ノイズ

    肉体たち

     さわぐのだ。骨が

   ぬれ、乾き

      声。群れ。群れ

    骨。啼きわめき

     筋が微熱を

   しら砂に


   しら砂に

     筋肉がしなり

    骨。啼きわめき

      いぶき。群れ。群れ

   ぬれ、乾き

     肉がきしみ

    肉体たち

      罵倒の、湿度

   砂浜の砂に

     痙攣。群れ。群れ

    肉体。肉

      呼び合うような

   沙羅のふむ


   砂粒に

     追い込むような

    骨。吼え

      群れ。群がり

   アスファルトにも、とおく舞っていた

     追い詰めて

    肉体たち。肉

      集合。体温の

   路上の砂に

     とりかこみ

    肉体。肉

      吼えるような

   だからそこに


   発熱。動揺

   激情。鼓動

   群れ。目。群れら

   われを忘れた


   しら砂に

   ぬれ、乾き

   砂浜の砂に

   沙羅のふむ


   砂粒に

   アスファルトに舞った

   路上の砂に

   だからそこに


   ふれ得もせずに

   いらだちを纏い

   ふれられもせずに

   忿怒を纏った。沙羅








Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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