アラン・ダグラス・D、裸婦 ...for Allan Douglas Davidson;流波 rūpa -77 //あなたの肌にも/沙羅。いま/にじんでいくよ/白濁の帯びら//06
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
忿怒を纏った。沙羅
ふれられもせずに
いらだちを纏い
ふれ得もせずに
だからそこに
路上の砂に
アスファルトに舞った
砂粒に
沙羅のふむ
砂浜の砂に
ぬれ、乾き
しら砂に
われを忘れた
群れ。目。群れら
激情。鼓動
発熱。動揺
だからそこに
吼えるような
肉体。肉
とりかこみ
路上の砂に
集合。体温の
肉体たち。肉
追い詰めて
アスファルトにも、とおく舞っていた
群れ。群がり
骨。吼え
追い込むような
砂粒に
沙羅のふむ
呼び合うような
肉体。肉
痙攣。群れ。群れ
砂浜の砂に
罵倒の、湿度
肉体たち
肉がきしみ
ぬれ、乾き
いぶき。群れ。群れ
骨。啼きわめき
筋肉がしなり
しら砂に
しら砂に
筋が微熱を
骨。啼きわめき
声。群れ。群れ
ぬれ、乾き
さわぐのだ。骨が
肉体たち
嘲弄の、ノイズ
砂浜の砂に
痙攣。群れ。群れ
肉体。肉
呼び合うような
沙羅のふむ
砂粒に
責め込むような
骨。吼え
群れ。群がり
アスファルトに舞った
追い込み
肉体たち
塊り。かならずしも性欲をは伴い得ていなかったはずのはっ
路上の砂に
とりかこみ
肉体。肉
発情。いま、吼えたてそうな
だからそこに
肉体がいぶく
いぶきを見る
沙羅。うめく
まなざしのむれが
素肌がゆらぐ
綺羅らを散らす
沙羅。わめく
まなざしのむれが
人々は、だから
赤裸々な軽蔑を
沙羅に。すでにもはや
侮辱されていたから
無垢な少女の
そのむきだしの
肌。褐色。綺羅
ただ赤裸々な
無垢な少女の
沙羅。見つめていた
火照る
目のむ。むれが
むきだしの
まなざし
肉体が、汗
燃えた。眉が
肌。褐色。綺羅
目と目が
汗をにじまし
叫喚に裂く
ただ赤裸々な
人々は、だから
容赦ない轟音
沙羅に。もはや
だいなしにされきっていたから
無垢な少女の
そのむきだしの
肌。褐色。綺羅
ただ無防備な
無垢な少女の
沙羅。見つめていた
声。怒号
目。目。むれが
むきだしの
まなざし
綺羅。わめきっぱなしの
ひろがりきった、喉
肌。褐色。綺羅
目と目が
舌。歯。口蓋
叫喚に叩く
ただ無防備な
肌は、だから
夢見る色を
人々に、もはや
見せつけたから
肌は、だから
沙羅。見つめていた
焰。まぶたに
目。むれ
夢見る色を
まなざしは
綺羅。忘我のきわみ
明晰すぎって、ゆう、ね。もう。血
人々に、もはや
目と目。しかも目
覚醒。すさまじい、その
血の温度さえもが
見せつけたから
肌は、だから
その白濁を
人々に、もはや
さらしていたから
肌は、だから
沙羅。見つめていた
なめらかな
目のむれが
その白濁を
まざっ
褐色の、…ね?
煮えた鼻孔が、え?
人々に、すでにもはや
目と目が
笑ってよ。もういちど
叫喚を打ち落とす
さらしていたから
人々は、…だれ?
わたしも?…叫んで
われをわすれて
だから、叫喚
沙羅。知ってる?
いま、あなたは
叫喚にたたずむ
孤立。ただ、沙羅は
見るべき?沙羅
ふるえ。その
脇。ふるえ
須臾の、ふるえ
逸脱を。沙羅
糾弾の目ら
まなざしのむれら
その破廉恥に
逸脱を。沙羅
血走る
ほら。ほら。ほら
たわむ
糾弾。目ら
顎
足の裏が
たわむれあうに似て
まなざしのむれら
諸細胞間。そこに傷みのような
くすぐったいほど
いま、そ。鳥が
その破廉恥に
見るべき?沙羅
みぐるしく、その
髪。みだれ
いくえもみだれ
発狂を。沙羅
糾弾の目ら
まなざしのむれら
その破廉恥に
発狂を。沙羅
血走る
ほら。ほら。ほら
わななき
糾弾の目ら
めっ。こめかみ
瞼の裏が
雪崩れたにも似
まなざしのむれら
神経細胞、を?傷めつたかの
寒気を咬むほど
いま、そ。波が
その破廉恥に
見るべき?沙羅
のけぞって、その
頸。のけぞり
散った。笑い声
異端を。沙羅
糾弾の目ら
まなざしのむれら
その破廉恥に
異端を。沙羅
血走り去ってゆく影を追え!
ほら。ほら。ほら
ざわめいて
糾弾の目ら
鼻孔。粘膜の奧
髪の生えぎわが
ざわめきあうままに
まなざしのむれら
体液。湧きあがり沸騰
えづいていたほど
は?…なに?
その破廉恥に
たぶん、まなざしは
共存させた
憎悪。そして
やるせない羨望をさえ
たぶん、まなざしは
咬みあわせた
嫌悪。そして
あこがれたに似て
異物。沙羅
それは赦しがたい
異端。沙羅
それは受け入れられない
破綻。沙羅
容赦ない
狂気こそを見た
まなざしは沙羅に
異物。沙羅
まなざしは沙羅に
赦しがたいてゆうか
ただ、忌避
異端。沙羅
憎惡
受け入れられないてゆうか
忌避
破綻。沙羅
ただ、憎惡
容赦ないてゆうか
目。目。目。目。目。沙羅に
狂気こそを見た
見るべき?沙羅
ただおびえ
猶予なくおびえ
とめどない戦慄に
燃えた。沙羅
糾弾の目ら
まなざしのむれら
その破廉恥に
燃えた。沙羅
朝焼けは
燃え尽き、朝は
その肌に
燃えた。沙羅
海の飛沫は
燃えあがり、綺羅は
砕けるままに
見て。沙羅
砂。ふもうと、足。そのさき
波はあわだち
触手のように
見て。沙羅
褐色。右。いま、やや、それ。つまさき
波はざわめき
帯び。やわらかに
あなたにふれる
すれすれに消える
砂に呑まれて
波だちの滅び
ふれかけ
見てて
あえぐ
波。帯び
すれすれに消え
ゆびさき
えづき
伸縮。ざわめき
砂に呑まれ
見てて
あえぐ
帯び。波
波だち。殲滅
波だち。壊滅
帯び。波
あえぐ
見てて
砂に呑まれ
綺羅。その滑走
吐きそう
ゆびさき
すれすれに消え
波。帯び
あえぐ
見ろタコ
ふれかけ
見るべき?沙羅
なにを?あざやかな
あきらかな、海
海辺に、いま
見るべき?沙羅
とめどない
苦悩。嘲笑に
おびえた
なにを?あざやかな
戦慄。おののきに
まざりあい
ぶざまに
あきらかな、海
猶予なく
わたしたちに
おびえていた
海辺に、いま
海辺に、いま
おびえていた
わたしたちに
容赦なく
あきらかな、海
おそるべき、なにも
溶け込み
戦慄。なぜ?
猶も?赤裸々な
なにものもないままそこにわたしたちだけが慥かに
苦悩。嘲笑に
とめどない
見るべき?沙羅
滅びのすがたを
この朝に。しかも
滅びきれないものらを
そこらじゅうにも
どこにでも
滅びなかったものたちを
この朝に。しかも
滅びのすがたを
謂く、
この朝に。しかも
滅び
憩っている。狂人は
歓喜さえ
滅びきれなかったものらを
あきらかな
たぶんぼくらの
こぼてしまう
滅びなかったものたちを
滅びのすがたが
網膜にこそ
恍惚さえ
この朝に。しかも
いぶく。いきる
すこやかに
あざやかに
けなげなほどに
沙羅は。しかも
わたしも。だれも
なにも。なにもかも
笑うべく綺羅ら
いきづく。いきる
ぶざまに
むざんに
うとましいほどに
沙羅は。しかも
わたしも。だれも
なにも。なにもかも
笑うべく綺羅ら
しぶとい、ずぶとい
いのちのむれら
その肌にも
くちびるにも
睫毛にも
ひたいにも
いのちのむれら
おぞましいほどに
いぶく。いきる
とどろくような
あっ。…と
赦して
すこやかに
鮮烈な
ほら、いきづまった
わたしだけを
あざやかに
ね、もう
ぼくたちが、そこ
せめて
けなげなほどに
沙羅も。わたしも
笑うべく綺羅ら
わななく翳りら
だれも。なにもかも
うとましいほどに
ぼくが、もう
きみだけが、そこ
ね、なに?
むざんに
もう思いつくかぎりのすべて、ことごとくと和解し、和解しあい
ほら、いきづまった
鮮烈な
ぶざまに
赦していた
あっ。…と
どよめくような
いきづく。いきる
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