アラン・ダグラス・D、裸婦 ...for Allan Douglas Davidson;流波 rūpa -70 //ひらかれた。いま/扉は、沙羅。いま/目のまえ。ふいに/沙羅。返り見た//08





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





   ひらかれた。いま

   扉は、沙羅。そこに

   目のまえに、外気

   沙羅。返り見た


   いま、なぜ?無防備に

   あなたは?光りに

   なぜ?その身を

   沙羅。光りに

   

   散らした。いま

   大気。沙羅。髪

   みだれ、綺羅ら。翳りに

   色彩。跳ね飛んで


   燃えたよ。沙羅

   その褐色が

   その白濁が

   綺羅も、肌には

微動。なに?わたしは、謂く、

   燃えたよ。沙羅

      い。あかるい、ひか

    外気のなかに

     に。つらぬくよう、に

   その褐色が

      り。ひかり。ひかりた

    踊り出なさい

     を。目から爪まで、を

   その白濁が

      ち。いまひかりあ

    ほら

     に。射しとおすよう、に

   綺羅ら。肌に


   翳りが、肌に

     に。つき刺すよう、に

    ほら

      り。いまひかりあ

   その白濁に

     を。口から肛門まで、を

    飛びだしなさい

      い。ひかり。ひかりた

   その褐色に

     に。射しとおすよう、に

    外気のなかに

      ち。あかるい、ひか

   燃えたよ。沙羅

わたしは、なに?微動。謂く、

   聞く。沙羅。聞け

   赤裸々な騒音。群れ

   群がり、聞け

   沙羅。しかも猶も


   外光。綺羅ら

   朝の鮮烈な

   光りら。新鮮な

   翳る人々


   うすよごれていた

   汚点。人間

   見放されたものら

   美の可能性から


   永遠に

   昏い沁み

   海の綺羅

   空の青。いろ

わたしは、ん?微動。謂く、

   光り。光りら

      翳り

    ひとびと

     ふれる綺羅さえ

   綺羅ら。朝に

      うごき

    汚点にすぎなかった

     その

   清冽。清純な

      翳り

    ひとびと。その翳りあうむれは

     綺羅を滅ぼした

   光りらそれらのただなかに


   人々。汚点。人間

      海に綺羅

    永遠に

     消滅していた

   いぶき、いきづき

      綺羅めき。もはや

    昏い沁み

     奔流なす

   見放されたものら

      色彩さえも

    羞じ

     綺羅ら。そのあまりの厖大に

   美の可能性から


   美の可能性から

     色彩。強大でさえあった

    羞じ

      色彩さえも

   見放されたものら

     暴流なす

    昏い沁み

      かがやき。もはや

   いぶき、いきづき

     燃焼していた

    永遠に

      空。空に青

   人々。汚点。人間


   光りらそれらのただなかに

     色彩は滅びた

    ひとびと

      翳り

   清冽。清純な

     その。そ

    汚点

      かたむき

   綺羅ら。朝に

     さらされていた色さえ

    ひとびと

      翳りあう

   光り。光りら

微動。ん?わたしは、謂く、

   聞く。沙羅。聞け

   ぶざまなひびき。群れ

   散らばり聞け

   沙羅。いまも猶も


   外気。綺羅ら

   朝の清冽な

   光りら。清純な

   翳る人々


   ただみすぼらしかった

   汚点。人間

   見放されたものら

   美の可能性から


   永遠に

   昏い羞じ

   海の綺羅

   空の青。いろ


   だから、わたしも

   わたしも沙羅も

   見放されたものら

   美の可能性から

微動。ん?謂く、

   光り。光りら

      翳り

    ひとびと

     白濁の帯びさえ

   綺羅ら。朝に

      にじみ

    汚穢

     その…ん?

   清冽。清純な

      なに?翳り。かっ

    ひとびと

     鮮度をなくした

   光りらそれらのただなかに


   人々。汚点。人間

      海に綺羅が

    永遠に

     容赦されなかった

   いぶき、いきづき

      綺羅めくのだった。もはや

    昏い沁み

     さらす。氾濫を

   見放されたものら

      とめどもなく

    羞じ

     綺羅。もはや強靭に

   美の可能性から


   せめてもの可能性から

     色彩。無慈悲に

    羞じ

      ほら。色あいさえ

   見放されたものら

     鮮烈を、さらして

    昏い沁み

      飛び散った。もはや

   いぶき、いきづき

     焼き尽くしていた

    永遠に

      空。空に、に、に

   人々。汚点。人間


   光りらそれらのただなかに

     むごたらしさを

    ひとびと

      翳り

   清冽。清純な

     そこに、その

    汚穢

      疲れはて

   綺羅ら。朝に

     さらされたすべてが

    ひとびと

      翳りあいつづけ

   光り。光りら

ん?微動。謂く、

   だから、わたしも

   わたしも沙羅も

   見放されたものら

   私語するけものら


   肉体が咬んだ

   孤立を咬んだ

   骨が吼えた

   歯がうずいていた

ん?謂く、

   だから、わたしも

      肉体が

    口と口たち

     吼えた。吼え

   わたしも沙羅も

      咬んだ。か、孤立を

    ささやくのだった

     うずいていた。骨が

   見放されたものら

      咬んだ

    喉と喉

     歯が

   私語するけものら


   私語するけものら

     神経が

    喉と喉

      焦げた

   見放されたものら

     燃え、噎せた

    ささやくのだった

      焦がされた。傷みに

   わたしも沙羅も

     爪が

    口たち。そしてさらに

      肉体が傷む

   だから、だれもが

ん?謂く、

   見た。返り見た

   沁みとして、ただ

   かがやきのなかに

   穢れたものたち


   人々が、沙羅

   素肌をさらした

   その破廉恥を

   その傲慢を


   見た。返り見た

   懐疑として、ただ

   かがやきのなかに

   穢れたかたち


   人々が、沙羅

   素肌をさらした

   その頽廃を

   その逸脱を

はん?謂く、

   見た。返り見た

      ひとびとが

    頽廃

     素肌をさらした

   懐疑として、ただ

      沙羅

    惡意

     その破廉恥を

   かがやきのなかに

      目。目と目の群れ

    逸脱

     その傲慢を

   穢れたかたち


   穢れたかたち

     その嘲笑を

    逸脱

      目と目。目。羞じた

   かがやきのなかに

     自己陶酔を

    惡意

      沙羅

   懐疑として、ただ

     素肌をさらした

    頽廃

      ひとびとが

   見た。返り見た

んはっ。謂く、

   とまどいのなかに

   羞恥のなかに

   驚愕のなかに

   嘲笑のなかに


   おののきのなかに

   恐怖のなかに

   傷みのなかに

   憐憫のなかに


   沙羅。あきらかな

   異端だったから

   沙羅。ただ哀れな

   破綻だったから


   ささやきあいのなかに

   中傷のなかに

   焦燥のなかに

   軽蔑のなかに


   沙羅。悲惨な

   汚点だったから

   沙羅。いたましげな

   狂人だったから

はっ。謂く、

   見た。返り見た

      ひとびとが

    辱められていた

     その横暴を

   狂人として、ただ

      見た。沙羅

    そこに

     見た。目。そして目、と、目

   かがやきのなかに

      無視。ひとびとへの

    きみを見るひとは

     その錯乱を

   見苦しい汚点


   あり得ないぶざま

     その不遜を

    きみを見るひとは

      ひとびとが

   かがやきのなかに

     目。見た。目たち。目

    そこに

      見た。目ら。沙羅

   危機として、ただ

     その不埒を

    侮辱された

      無視。ひとびとへの

   見た。返り見た

っは。謂く、

   沙羅。狂気。沙羅

   ひとびとは見ていた

   須臾にさえも

   赦されるべきではなかった


   破綻者。沙羅

   そのなめらかな

   褐色の肌は

   いまも匂いたち

ん?謂く、

   破壊者。沙羅

      笑む

    知った

     歩く

   そのなめらかな

      沙羅は

    ひとびと。そこに

     無防備に

   褐色の肌は

      笑み

    壊された、…と

     歩く

   いまも匂いたち


   ただ匂いたち

     失笑しながら

    ぶち壊さ、…と

      笑み

   褐色の肌は

     ひとびと。そこに

    なに?

      沙羅は

   いましなやかな

     激怒を。鮮烈な

    知った

      笑みかけ

   破壊者。沙羅

ん?謂く、

   沙羅。狂気。沙羅

   ひとびとは見開いた

   その目にさえも

   不安のみを感じさせていた


   破壊者。沙羅

   そのあざやかな

   白濁の肌は

   まさに匂いたち

謂く、

   破綻者。沙羅

      かしげる

    知った

     見あげていた。ふと

   そのあざやかな

      沙羅は

    ひとびとは

     無防備に

   白濁の肌は

      かしげられた、その

    凌辱された、…と

     見あげていたのだった

   まさに匂いたち


   さらに匂いたち

     吹き出しながら

    辱じをぬら

      かしげ、やや

   白濁の肌は

     ん?だれも

    ひとびとは

      沙羅は

   いま辛辣な

     赦さなかった。赦さ

    知った

      かしげか、ん?

   破綻者。沙羅


   沙羅。狂気。沙羅

   ひとびとは呆れていた

   その同情にさえも

   さらされるべきではなかった


   病者。沙羅

   そのうるおいきった

   いきづく肌は

   そこに匂いたち


   業病者。沙羅

      のばす

    知った

     まばたいた

   そのうるおいきった

      沙羅は

    ひとびと。そこに

     無防備に

   いきづまる肌は

      のばしてゆき

    穢された、…と

     まばたいた

   そこに匂いたち


   しかも匂いたち

     身をよけながら

    穢されてしまった、…と

      のばそうと、しかも

   いきづまる肌は

     だれま、だ。だれもが

    ひとびとは

      沙羅は

   いま留保なき

     忿怒を

    知った

      のばす

   業病者。沙羅


   沙羅。狂気。沙羅

   ひとびとは飽きていた

   失笑のうちにも

   解き放つべきではなかった


   危険物。沙羅

   危機に瀕した

   犠牲者たちは

   いま口臭を吐き


   匂い立つ。沙羅

   砂の上にも

   アスファルトにも

   葉翳りのしたにも

   バイクのうえにも


   危険物。沙羅

      その惡意に

    さわぐ

     咬み、み

   危機に瀕した

      あっ。は?惡意で

    ささやき声は

     邪気で

   犠牲者たちは

      咬みつき

    怒号のように

     沙羅の邪気に

   いま口臭を吐き


   いま口臭を吐き

     沙羅の狂気に

    怒号のように

      咬みつ。つ。つき

   犠牲者たちは

     狂気で

    ささやき声は

      錯乱で

   危機に瀕した

     咬みつ

    さわぐ

      沙羅の錯乱に

   危険物。沙羅









Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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