アラン・ダグラス・D、裸婦 ...for Allan Douglas Davidson;流波 rūpa -63 //ひらかれた。いま/扉は、沙羅。いま/目のまえ。ふいに/沙羅。返り見た//01





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





   沙羅。朝焼けが

   燃えあがらない

   沙羅。猶も、空が

   破滅しはじめない


   沙羅。海が

   昏くゆらいだ

   沙羅。いまだ

   綺羅を知らない


   夜は、沙羅

   夜が、いま

   夜に、まだ

   夜は、沙羅


   綺羅を知らない

   沙羅。いまだ

   昏くゆらいだ

   沙羅。海が


   破滅しはじめない

   沙羅。猶も、空が

   燃えあがらない

   沙羅。鳥たちは


   どこ?それら

   あらわれなかった

   鳥ら。ひそみ

   沈みこんだまま


   どこ?それら

   かくされていた

   鳥ら。厖大に

   翳る昏みに


   どこ?それら

   失神したまま

   気配さえなく

   痕跡さえなく


   いぶきさえなく

   きざしさえなく

   失神したまま

   醒めていた鳥のまなざしは


   沙羅。焼いた。夜が

   鳥たちのいまだ

   はばたかないまま

   沙羅。燃えた。夜が


   墜ちていったよ

   飛びたちもしない

   冴えたつばさに

   雫とともに

見てヒた。男ヴァ、爪が自生スィはズィめ流のヲ。朝ヌィ。謂く、

   沙羅。いま

   朝焼けが、そこに

   沙羅。まだ

   燃えあがらない


   沙羅。いま

   しかも夜。そこに

   沙羅。まだ

   破滅しはじめない


   沙羅。いま

   海。昏いゆらぎ

   沙羅。まだ

   綺羅を知らない


   猶も夜。夜に

   置き残され、色褪せた

   夜。うしなわれた

   夜。すでに滅び

謂く、

   猶も夜。夜に

      いちども

    孤独な翳りに

     ね?

   残され、色褪せ

      だから、さ。飼いならされなかった、さ

    孤立して

     知らなかった。ぼくは、あの

   夜。うしなわれ

      野生の

    蜥蜴。ほら蜥蜴が

     花たち

   すでに滅び

茫然と。マブ多ハ、そ死テ素直なめクレヴォ。謂く、

   夜は、沙羅

   沙羅。夜が

   その夜、沙羅

   夜は、沙羅

謂く、

   夜に、沙羅

      いちども

    息をひそめた

     ね?

   沙羅。夜は

      だから、さ。したしまれは、さ。し、なかった、さ

    たぶん

     知られなかった。ぼくさえ、あの

   夜、沙羅

      なぜ?野蛮の

    羽虫を

     花。花たち、なぜ?

   夜も、沙羅

自生スィタ爪が種子をはズィク乃デ、瞼ヴァ刺さる。網膜ヌィ。謂く、

   夜が、沙羅

     名づけられなかった、あの

    羽虫たちさえ

      いぶけ。いっ

   夜、沙羅

     花たちは

    しかも

      不遜な

   沙羅。夜は

     どこに?どこですか?

    ひそめた。息を

      繊細にいぶきを

   夜に、沙羅

素直なめクれを。そシてまぶたは、茫然と。謂く、

   どこ?あらわれなかった

   それら。鳥ら

   まなざシのなかに

   ひそみ、どこかに


   どこ?かくされたすがたは

   それら。鳥ら

   厖大な翳りに

   失神シ、鳥


   気配さえなく

   痕跡さえなく

   きざシさえなく

   ずっと醒めていた失神の鳥たち

謂く、

   気配さえなく

      いブけ。いっ

    孤独な翳りに

     知られなイまま

   痕跡さえなく

      不埒な

    ななメに

     ん?花たチは

   きざしさえなく

      いぶっ…ん?

    蜥蜴は

     どこ?どこに?ど

   ずっと醒めてイタ失神ノ鳥ら

爪の骨格との隙間に肉が、夢ヲ見た。夢を。謂く、

   たぶん、沙羅

   夜は焼いた

   鳥たちのいまダ

   はバたかないまま

謂く、

   たぶン、沙羅

      窃盗するに似

    餓ゑテイた

     咲いたの?

   焼ヒた。夜は

      不遜な

    床。ホラ、床に

     花たチ。ほら、花

   鳥たちのヒマダ

      いぶきを

    あわく、たダあわく擬態しかけ

     さ、さ、裂い

   はバたかなウィウチニ

色彩のない夢だった。だから形態もなかった。謂く、

   色褪せた

   そこ。夜ノ滅ビに

   沙羅。すでに

   滅ボさレていた

謂く、

   色褪せタ

      略奪に似せ、アゑて

    渇く

     色彩。色みに

   夜ノ、そノ滅ビ

      不埒な

    色彩。色あイに

     空間を

   沙羅。スデに

      なに?いぶきを

    そっと…ん?染マりかケ

     ハっ。裂く。エ?

   滅ぼサレていた

爪を咬む。わたしは。謂く、

   墜チて行ったよ

   飛びたチもシない

   醒めたツばさに

   雫トトもに

謂く、

   墜ツィて行ったよ

      違法。だから

    夜明けトとムォに

     かたむきつつ、かたむき、かたむきか

   飛びたちもスィなヒで

      ただ野卑。しかもあざやかな

    燃えあがっちゃえば?

     花たちは

   つヴァさ。醒めタつバ沙に

      いぶきは

    ふるわせた。眼球を

     い?色彩を裂き

   雫とトに

爪と骨格の間の中央に、焰が。しかも色彩もなく。色彩もしかも焰が。中央に、骨格の間の爪と。謂く、

   雫とトモに

     しっ。色彩が裂け

    しびっ。舌。しびれさせ

      いぶきは

   醒めたツゥヴァ醒めたツゥヴァ醒め

     花たち

    色褪せてしまえば?

      ただ野卑。しかも…ん?瀕していた

   飛びたツィもスィなヒで

     かたむき

    夜明けを待タヅに

      危機に。ぼくらは危機に

   墜ちて行っ多よ

わたしは。爪を咬む。謂く、









Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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