アラン・ダグラス・D、裸婦 ...for Allan Douglas Davidson;流波 rūpa -61 //ふるえていた/なぜ?沙羅/それら、すこしした/冷酷。睫毛の//09





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





   沙羅。唐突な

   その股のひらきに

   おどろきなど

   おそれなど


   沙羅。唐突な

   その足のゆびさきに

   おののきなど

   おびえなど


   知っていた

   沙羅。その

   狂気。肉体を

   いま噎ばせたもの

小指。そして、なか指を。そこに。謂く、

   狂気?それは

      自傷。あくまでも

    しゃくりあげる

     肉体は

   いちども存在しはしなかった

      まるで

    沙羅が。固有、その

     いつ?ひかりに

   向こうの岸には

      自傷として

    地平のなか、いまも

     燃えあがることができるだろう

   彼岸には


   狂気。すでに

      恐れを知らない

    すする

     ささやけ

   舌にころがり

      もろい

    沙羅が。固有、その

     たとえばもっと

   ひたいにひろがり

      畸形の

    色彩のなか、いまも

     辛辣ないぶきに

   頸に汗を舐め


   狂気?それは

      時を知らない

    舐める

     叫べ

   いちども存在しはしなかった

      はかない

    沙羅が。固有、その

     もっと

   向こうの岸には

      異物の

    ひびきのなか、いまも

     苛酷な

   彼岸には


   狂気。すでに

      憩いを知らない

    さしこむ

     頸だけを

   肛門に這いずり

      おそるべき

    沙羅が。固有、その

     おもわず

   その腸を咀嚼し

      怪物の

    手ざわりのなか、いまも

     かたむけかけ

   蝶たちを夢見


   狂気?それは

      赦しを得なかった

    いじめる

     眉が

   いちども存在しはしなかった

      かなしい

    沙羅が。固有、その

     ふと

   向こうの岸には

      欠損は

    風景のなか、しかも

     引き攣けたに似た

   彼岸には


   狂気。すでに

      自傷。あくまでも

    わたしの睫毛に

     肉体は

   その夢に糞し

      もはや

    たぶん爪。毛根にも

     いつ?ひかりに

   さなぎ殻に燃え

      自傷として

    脇の隠した触手にも

     消滅してしまうことができるだろう

   歯に稲を植え

ふくらます。孔。孔を、死者たちが、ふしだらな孔を、突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、単にみだらな孔を、突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、破廉恥な孔を、突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、侮辱的な孔を、突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、屈辱的な孔を、突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、謂く、

   すでに薔薇を植え

     肉体は

    尿道のちぎった爪の羽根にも

      自傷として

   へび殻に燃え

     いつ?ひかりに

    うぶ毛。たぶん血液にも

      もはや

   その飛沫に涙し

     消滅してしまうことができるだろう

    わたしの体液に

      自傷。あくまでも

   狂気はすでに


   彼岸には

     引き攣けたに似た

    いたぶり

      欠損は

   向こうの岸には

     ふと

    風景のなか、いまも

      かなしい

   いちども存在しはしなかった

     その眉が

    固有。そこ。沙羅が

      赦しを得ようとしなかった

   狂気?それは


   蝶たちを夢見

     かたむけかけ

    さしこみ

      怪物たちの

   その腸を咀嚼し

     おもわず

    手ざわりのなか、しかも

      おそるべき

   肛門に這いずり

     頸だけを

    固有。その沙羅が

      憩いを知らない

   狂気。すでに


   彼岸には

     苛酷な

    舐め

      異物たちの

   向こうの岸には

     もっと

    ひびきのなか、しかも

      はかない

   いちども存在しはしなかった

     叫べ

    固有。その沙羅が

      時はすぎていた

   狂気?それは


   頸に汗を舐め

     辛辣ないぶきに

    すすり

      畸形。いぶきたちの

   そのひたいにひろがり

     たとえばさらに

    色彩のなか、しかも

      もろい

   その舌にころがり

     ささやけ

    固有。その沙羅が

      恐れなど

   狂気。すでに


   彼岸には

     燃えあがることができるだろう

    しゃくりあげ

      自傷として

   向こうの岸には

     いつ?ひかりに

    地平のなか、しかも

      まるで

   いちども存在しはしなかった

     肉体は

    固有。その沙羅が

      自傷。あくまでも

   狂気?それは

そこに。なか指を。そして、小指。謂く、

   どこ?沙羅のいろ

   消えた、濃い

   褐色。白濁に

   綺羅ら


   肌に、まるで

   ひざしをまるで

   そっと、たわむれて

   ながしたように


   綺羅ら

   褐色。白濁に

   消えた、濃い

   沙羅のいろ。どこ?


   沙羅。唐突な

   その股のひらきに

   おどろきなど

   おそれなど


   沙羅。唐突な

   その足のゆびさきに

   おののきなど

   おびえなど


   知っていた

   沙羅。その

   狂気。肉体を

   いま駆り立てていたもの

それらは微細なふるえ。ふるえとともに、そこに。なか指を。そして、小指。謂く、

   どこ?沙羅のいろ

      陽炎が

    抜け殻じみた

     なにものをも無罪化することはできない

   滅びた、翳り

      散った

    甲殻でしょうか

     罪が

   褐色。白濁に

      いきなり

    やわらかな

     あり得ない以上は

   綺羅ら

孔を、突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、破滅的な孔を、突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、夢見がちな孔を、突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、瞑想的な孔を、突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、ふしだらな、謂く、

   肌に、まるで

   ひざしをまるで

   そっと、たわむれて

   ながしたように

ふしだらな死者たちが、孔を、孔。ふくらます。死者たちが、孔。突起。瞑想的な孔を、死者たちが、孔を、孔。ふくらます。死者たちが、孔。突起。夢見がちな孔を、死者たちが、孔を、孔。ふくらます。死者たちが、孔。突起。破滅的な孔を、死者たちが、孔を、孔。ふくらます。死者たちが、孔。突起。孔を、謂く、

   綺羅ら

     あり得ない以上は

    やわらかな

      いきなり

   褐色。白濁に

     罪が

    日射しにいろ褪せ

      かたむいた

   滅びた、翳り

     なにものをも無罪化することはできない

    抜け殻は、いつか

      陽炎が

   沙羅のいろ。どこ?

小指。そして、指を。なか。そこに、ふるえとともに、ふるえ。微細なそれらは謂く、

   沙羅。唐突な

   ゆびに剝かれたまぶたに

   おどろきなど

   おそれなど


   沙羅。唐突な

   くちびるにふれかける踵に

   おののきなど

   おびえなど


   知っていた

   沙羅。その

   狂気。肉体を

   いま責め立てていたもの


   いらだたせ、狂気?

   情熱。あるいは

   燃え上り、沙羅

   のけぞりかえって


   ひっくりかえって

   ひるがえり、沙羅

   情熱。あるいは

   せめたてられ…狂気?

陥没。沈没してゆくかのような、陥没。謂く、

   情熱の、だから

      きもちいい?

    なにを?

     猶も

   燃えたったまま

      なぜ?

    なにを、わた

     わたしは

   たわむれていれば?

      ここちいい?

    見るべきだった?

     猶も

   沙羅。そこに

ぼふっ、と。まるでくぼむように、死者。死者ら。死者たちがのけぞりばふっ、と。まるでへこむように、死者。死者ら。死者たちがのけぞりどふっ、と。まるでしずむように、死者。死者ら。死者たちが、謂く、

   沙羅。ここに

     猶も

    見るべきだった?

      やばいの?

   わめきちらせば?

     あなたは

    なにを沙羅は

      なぜ?

   掻き毟るような

     猶も

    なにを?

      もう、ダメ?

   情熱の、だから

陥没してゆくかのような、沈没。陥没。謂く、

   沙羅。綺羅ら

   叫ぶ。濁音を

   舌をだした

   沙羅。綺羅ら


   散る。綺羅も

   翳りも、なにも

   みだれた息も

   散り、しかも


   沙羅。綺羅ら

   ちかづく。鼻を

   咬みかけた

   沙羅。綺羅ら


   鳴る。聲も

   鼻息も、なにも

   のみこむ唾も

   鳴り、しかも


   沙羅。綺羅ら

   威嚇。目前を

   笑い、鼻をすすった

   沙羅。綺羅ら


   ゆれる。髪も

   匂いも、なにも

   その色彩も

   ゆれ、しかも


   沙羅。綺羅ら

   ひっかく。わたしを

   おそいかかった

   沙羅。綺羅ら

あやうい、と。彼が、ん?謂く、

   沙羅。綺羅ら

      狂おしいこころの

    接近。綺羅も

     そんなふり

   散り、綺羅も

      こころのままに

    咬みかけた。鼻の

     ぼくらは

   叫び。濁音の

      狂う

    尖端。匂い

     そんな

   綺羅ら。飛び散り


   沙羅。綺羅ら

      いたましいこころの

    沙羅。綺羅ら

     そんなふたり

   威嚇。目前を

      こころのままに

    口臭。ひびく

     ぼくらは

   すべるようにも

      傷む

    わめき、すすりあげ

     そんなふり

   すれ違いかけて綺羅ら沙羅

孔。孔を、死者たちが、破廉恥な孔を、突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、侮辱的な孔を、突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、屈辱的な孔を、突起。孔。死者たちが、謂く、

   綺羅らあやうく沙羅

     そんなふり

    鳴りひびき

      熱いですか?

   かわすようにも

     ぼくらは

    惡臭。撒かれ

      ここ。ろこころのまま

   威嚇。目前を

     そんなふたり

    沙羅。綺羅ら

      白目。毛細血管が、…さ

   沙羅。綺羅ら


   綺羅ら。飛び散り

     そんな

    突起。匂い

      狂う

   叫び。濁音の

     ぼくらは

    咬みかけた。鼻の

      こころのままに

   散り、綺羅も

     そんなふり

    接近。綺羅も

      狂おしいこころの

   沙羅。綺羅ら

ん?彼が。と、あやうい。謂く、

   沙羅。唐突な

   その嬌声に

   情熱。肉に

   精神が燃えた


   散る汗。ゆれる

   髪も、臭気も

   色も温度も

   わななくように


   沙羅。笑う

   ひっかき、胸を

   あやうい沙羅

   昏いまなざしに

ふさぐ。口を。漏らしそうに、そこに、息。謂く、

   沙羅。笑う

      ほしい?

    なにも感じはしないから

     傷みは?

   ひっかき、胸を

      まだ

    いつまでも

     めざましい

   あやうい沙羅が

      もっと?

    貪欲でいられた

     絶望は?

   昏いまなざしに

ん?謂く、

   沙羅。唐突な

   その歓喜に

   情熱。骨に

   血さえも燃えた


   なじる声。みじかく

   たわむれ、しかも

   滾る。忘我の

   高揚の目に


   沙羅。笑う

   ひそめた息に、喉を

   ふるわせ、沙羅

   歯。無防備に

ふさぐ。口を。漏らしそうに、そこに、息が。息を、漏れそうに、そこで、わたしが。謂く、

   沙羅。笑う

      ほしい?

    なにも見えはしないから

     かゆいの?

   ひそめた息に、喉を

      まだ

    いつまでも

     容赦ない

   ふるわせ、沙羅

      もっと?

    見つめていられた

     爪のゆがみ

   歯。無防備に

はん?謂く、

   鼻孔のよこ

   頬に落ちない

   あやうい傾斜に

   汗が光った


   くちびるのした

   顎のうえ

   あやうい陥没に

   汗がしたたった

ふさぐ。口を。漏らしそうに、そこに、息が。息を、漏れそうに、そこで、わたしが。そして唐突に、なに?まばたき。謂く、

   鼻孔のよこ

      肉を燃やす

    忘我。沙羅

     すでに

   くちびるのした

      骨を咬む

    歓喜した

     咬まれていたのは

   あやうい陥没に

      そこに

    沙羅は赤裸々

     情熱

   汗がとろけた

孔。破滅的な孔を、孔。突起。孔。謂く、

   汗がくずれた

     熱狂

    赤裸々な沙羅

      そこに

   あやうい陥没に

     咬みちぎられたのは

    歓喜した

      骨を咬む

   顎のうえ

      肉を燃やす

    忘我。沙羅

     すでに

   頬の手前

まばたき。なに?唐突に、そしてわたしが、そこで漏れそうに、息を、息がそこに、漏らしそうに、口を。ふさぐ。謂く、

   沙羅。唐突な

   その暴力に

   情熱。肉に

   精神が燃えた


   掻く。指。ゆらす

   鼻の橫。舌も

   かたむけた頸も

   ののしるにも似


   沙羅。笑う

   からかい、声を

   喉に鳴らし沙羅

   昏いまなざしに

まばたき。なに?唐突にわたしが、そこで息を、そこに、漏らしそうに、口をふさぐ。謂く、

   沙羅。笑う

      ほしい?

    なにも知覚できはしないから

     屈辱は?

   からかい、声を

      まだ

    いつまでも

     いまもしたたる

   喉に鳴らし沙羅

      もっと?

    もとめつづけていられた

     体液に?

   昏いまなざしに

ん?謂く、

   沙羅。唐突な

   その恍惚に

   情熱。翳り

   体液がこぼれた


   たわむれ。闘う

   殺し合う。猶も

   擬態。内臓を

   吐き出すように


   沙羅。笑う

   口蓋。ねじりあげ、喉を

   昏らませ、沙羅

   あざけるように

まばたき。なに?唐突にわたしがそこに口をふさぐ。謂く、

   沙羅。笑う

      ほしい?

    なにも感じはしないから

     夢は?

   口蓋。ねじりあげ、喉を

      まだ

    いつまでも

     ほんとうに見ていた

   昏らませ、沙羅

      もっと?

    まさぐっていられた

     きみの未来は?

   あざけるように


   鳩尾のした

   胸のたれさがり

   より濃い焦げ茶に

   汗。飛び散った


   腹部のふくらみ

   あやういかたむき

   翳りの真横に

   その汗。ながれた

ん?やや、茫然と。ん?謂く、

   鳩尾のしたに

      わたしを殺す

    擬態。沙羅

     もう、なにも

   ふいのふくらみに

      肉体をこわす

    歓喜した

     すでに

   あやういかたむき

      そこに

    沙羅は赤裸々

     熱狂

   汗がゆらいだ


   汗がながれた

     熱狂

    沙羅は赤裸々

      そこに

   あやういかたむき

     すでに

    歓喜した

      骨をくだく

   翳りの繁茂に

     もう、なにも

    擬態。沙羅

      わたしを燃やす

   その色彩に

ん?茫然と。やや、ん?謂く、







Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

0コメント

  • 1000 / 1000