アラン・ダグラス・D、裸婦 ...for Allan Douglas Davidson;流波 rūpa -60 //ふるえていた/なぜ?沙羅/それら、すこしした/冷酷。睫毛の//08





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





   と、…失語。ふたり、唐突な

   と、…失語。須臾にも、まなざし

   見つめあうたび、咬み

   と、…失語。咬みつき、沙羅


   と、…失語。ふたり、破廉恥な

   と、…失語。須臾にも、まなざし

   かさなるたび、咬み

   と、…失語。咬みちぎり、沙羅

彼も。感、解放?…覚醒。慟哭するに似た。謂く、

   みずからの失語を

      なにものも

    唐突な

     糾弾さえも

   咬みちぎり

      だれも

    正当化しなかった

     だから

   失語をさえも

      なにもかも

    破廉恥な

     告発さえも

   咬みくだき

恥辱だからどふっ、と。まるでへこむように、死者。死者ら。死者たちがのけぞり、謂く、

   ただ失語していた

   わたしが、ひとり

   見出していた

   風景のなかに


   けものたちだけに

   頽廃。赤裸々な

   頽廃。醜悪な

   わたしたちだけに

彼も。感、解放?…覚醒。ふと、慟哭する似ていた、なに?謂く、

   また失語した

      頽廃

    色彩が

     すさんだ

   けものがひとり

      恥知らずな

    かがやかしいまま

     頽廃

   見出していた

      頽廃

    昏み

     あれた

   色彩のなかに

孔を、突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、侮辱的な孔を、突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、屈辱的な孔を、突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、破滅的な、謂く、

   けものの目だけに

   頽廃。赤裸々な

   頽廃。醜悪な

   けものの耳だけに

破滅的な、死者たちが孔を、孔。ふくらます。死者たちが、孔。突起。孔を、屈辱的な死者たちが孔を、孔。ふくらます。死者たちが、孔。突起。孔を、侮辱的な死者たちが孔を、孔。ふくらます。死者たちが、孔。突起。孔を、屈辱的な、謂く、

   ひびきのなかに

     無意味な

    濁り

      頽廃

   見出されていた

     頽廃

    あざやかなまま

      ずさんな

   けものがひとり

     滅びの

    ひびきが

      頽廃

   また失語した

なに?いた。慟哭するに似て、ふと、覚醒。…解放。感?彼も。謂く、

   頽廃。沙羅

   それら、わたしたちの

   吐く、息。吐かれた

   いぶきにさえも


   頽廃。沙羅

   匂いたっていたもの

   それが、頽廃。だから

   なにもかも


   頽廃。沙羅

   壁の陽炎のゆらぎも

   頽廃。沙羅

   かたむく蜥蜴さえも


   頽廃。沙羅

   そこ。わたしたちの

   ふれあう、肌。ふれられた

   あたたかみさえも


   頽廃。沙羅

   目覚めつづけていたもの

   それが、頽廃。だから

   なにもかも


   頽廃。沙羅

   ガラスの指のあとさえも

   頽廃。沙羅

   カーテンの汚れも

はっ、と。息。身をよけるように、あやうく、ふいに、謂く、

   頽廃。沙羅

      鉄分を

    笑っています

     鎖骨の窪みは

   ふるえ、ふるえて

      多量にふくんで

    ただ

     なぜ

   翳りら。いま、そこ

      汗が

    笑いころげま

     空虚に

   顎のななめに


   喉の皴みに

      咬みたい

    無慚な腋が

     陥没した

   鎖骨のくぼみに

      爪に

    いたいたいしいのは

     腹部が

   翳りら。ふるえた

      咬みつきたい

    なぜですか?

     雫を

   胸。そのゆるい傾斜に

突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、夢見がちな孔を、突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、瞑想的な孔を、突起。孔。死者たちが、ふくらます。孔。孔を、死者たちが、ふしだらな孔を、突起。孔。死者たちが、謂く、

   にじみあうように

   雪崩れるように

   無慚なほどに

   とろけあうように

死者たちが、孔。突起。孔を、ふしだらな死者たちが、孔を、孔。ふくらます。死者たちが、孔。突起。孔を、瞑想的な死者たちが、孔を、孔。ふくらます。死者たちが、孔。突起。孔を、夢見がちな死者たちが、孔を、孔。ふくらます。死者たちが、孔。突起。謂く、

   胸。そのゆるい傾斜に

     ひかった

    なぜですか?

      咬みつきたい

   翳りら。ふるえた

     隆起した

    よこ皴をかさねた

      体毛に

   下腹部の不穏に

     鎖骨が

    不吉な喉が

      咬みたい

   脇の鳥肌に


   顎のななめに

     執拗に

    笑いころげま

      うぶ毛が

   翳りら。いま、そこ

     なぜ

    ただ

      干からびさせて

   ふるえ、ふるえて

     わきのわななきは

    笑っています

      塩分を

   わななく笑みに

ふいに、あやうく、身をよけるように、息。と、はっ。謂く、

   狂暴な沙羅。その

   痴呆がきざす

   知性のない沙羅。その

   狂態がいぶく


   それら、わたしたちが

   散らす、笑みも

   散らされたわらいの

   われたひびきも


   頽廃。沙羅

   さわいでいたもの

   それが、頽廃。だから

   わたしたちさえも


   頽廃。沙羅

   たとえばゆび。その

   もてあそばれた

   髪。尖端も


   頽廃。沙羅

   ふるえる翳りも

   あやういあばら

   連続の隆起も

はっ、と。息。おもいもよらず、はっ、と。謂く、

   頽廃。だから

      頽廃にふれ

    もはや行方など

     その限りなさ

   翳りがふるえた

      明けの光ら

    求めさえ

     とめどもなさ

   腹部に、いま、その

      せつなげな

    わたしたちは

     すでに、ふれ

   孔の窪みに


   頽廃。だから

      すでに、ふれ

    もはや居場所など

     やわらかな

   翳りがふるえた

      そのとめどもなさ

    あり得なかった

     翳りらが

   茂み、いま、その

      その途方もなさ

    わたしたちは

     頽廃にかさなり

   燃えすべる翳り

死者たちがのけぞり恥辱だから屈辱だからだいなしだから侮辱だからばふっ、と。まるでしずみこむように、ん?謂く、

   くだけあうように

   かくしあうように

   あかしあうように

   ゆらぎあうように

ん?まるでしずみこむように、と。ばふっ、侮辱だからだいなしだから屈辱だから恥辱だからのけぞり、死者たちが、謂く、

   燃えあがる翳り

     頽廃にかさなり

    わたしたちは

      その途方もなさ

   茂み、いま、その

     翳りらが

    あり得なかった

      そのとめどもなさ

   翳りがふるえた

     やわらかな

    もはや居場所など

      すでに、

   頽廃。だから


   孔の昏みに

     すでに、ふ

    わたしたちは

      せつなげな

   腹部に、いま、その

     限りなさ

    求めさえ

      明けの光ら

   翳りがふるえた

     そのとめどもなさ

    もはや行方など

      頽廃にふれ

   せせら笑いに

と、はっ。おもいもよらず、息。と、はっ。謂く、

   狂暴な沙羅。その

   痴呆のきざし

   あばかれた沙羅。そこ

   赤裸々に笑い


   とめどなく

   際限もなく

   頽廃の無限に

   あざけ、しずかな


   明けの光りら

   その清潔さに

   むごたらしい清冽

   そこに綺羅らぐ


   沙羅。唐突な

   せせら笑いに

   おどろきなど

   おそれなど


   沙羅。唐突な

   白目笑いに

   おののきなど

   おびえなど


   知っていた

   沙羅。その

   狂気。肉体を

   ときに破壊しかけたもの

息。かるい、鬱。はっ、と。謂く、

   知っていた

      剝き身の

    肉体に対立しない

     にぶい、そして

   沙羅。その

      あばかれた白目の

    ただの暴力だから

     澱む寸前の

   狂気。肉体を

      色彩

    精神は

     あやうい

   ときに破壊しかけたもの

屈辱だからばふっ、と。まるでへこむように、死者。死者ら。死者たちがのけぞり、謂く、

   沙羅。唐突な

   頸ののけぞりに

   おどろきなど

   おそれなど


   沙羅。唐突な

   顎のわななきに

   おののきなど

   おびえなど


   知っていた

   沙羅。その

   狂気。肉体を

   ときにさいなみかけていたもの

息。ふきかかり、なに?かるい、どこ?鬱。はっ、と。謂く、

   知っていた

      骨格。その

    肉体は危機に

     顎が

   沙羅。その

      可能性と限界の

    危機に直面したから

     ほら、いまも

   狂気。肉体を

      わずかな

    いつでも

     なにかを

   ときにさいなみかけていたもの

恥辱だからぐふっ、と。まるでくぼむように、死者。死者ら。死者たちがのけぞり、謂く、

   たわむれる

   沙羅が。固有、その

   色彩のなか、いまも

   たわむれる


   にじりよる

   沙羅が。固有、その

   ひびきのなか、いまも

   にじりよる


   息を吐く

   沙羅が。固有、その

   手ざわりのなか、いまも

   息を吐く


   あざけりかける

   沙羅が。固有、その

   匂いのなか、いまも

   あざけりかける


   唾を吐く

   沙羅が。固有、その

   風景のなか、しかも

   唾を吐く


   沙羅。唐突な

   舌の突き出しに

   おどろきなど

   おそれなど


   沙羅。唐突な

   掻きむしる指に

   おののきなど

   おびえなど


   知っていた

   沙羅。その

   狂気。肉体を

   ときに破綻させかけていたもの

謂く、

   知っていた

      ゆび先に

    肉体は、直面

     細胞たちも

   沙羅。その

      ひかりが、ななめに

    壊滅の寸前にすでに

     夢を?たとえば

   狂気。肉体を

      沙羅

    ふるえ

     どんな?

   ときに破綻させかけていたもの


   沙羅。唐突な

   その沈黙に

   おどろきなど

   おそれなど


   沙羅。唐突な

   その失禁に

   おののきなど

   おびえなど


   知っていた

   沙羅。その

   狂気。肉体を

   すでにだいなしになりかけていたもの

えづく。かすかに、肩が。謂く、

   知っていた

      見なすべき?それを排泄と

    壊れない、肉体は

     破綻にさえも

   沙羅。その

      それとも

    ただの暴力だから

     貪欲だったと?

   狂気。肉体を

      ただ単なる、破綻?

    すでに

     なにものも、もう

   すでにだいなしになりかけていたもの

だからどふっ、と。まるでくぼむように、死者。死者ら。死者たちがのけぞり、謂く、

   すする

   沙羅が。固有、その

   色彩のなか、いまも

   すする


   舐める

   沙羅が。固有、その

   ひびきのなか、いまも

   舐める


   さしこむ

   沙羅が。固有、その

   手ざわりのなか、いまも

   さしこむ


   いじる

   沙羅が。固有、その

   匂いのなか、いまも

   いじる


   いじめる

   沙羅が。固有、その

   風景のなか、しかも

   いたぶる

えづく。かすかに、わたしの、肩が。そこ。謂く、

   すする

      狂気?それは

    いじめ、いたぶり

     なにも知らない

   舐める

      いちども存在しはしなかった

    だいなしになるまで

     我々は、狂気

   さしこむ

      向こう岸には

    いたぶり、なぶり

     なにも、いまでも

   いじる

侮辱だからばふっ、と。まるでくぼむように、死者。死者ら。死者たちがのけぞり、謂く、

   狂気?それは

   いちども存在しはしなかった

   向こうの岸に

   彼岸には

えづく。かすかに、わたしの、肩が。そこに、ふるえ、かすかに、理不尽に。謂く、

   狂気。すでに

    狂気?それは

   舌にころがり

    いちども存在しはしなかった

   ひたいにひろがり

    向こうの岸には

   頸に汗を舐め


   狂気?それは

   いちども存在しはしなかった

   向こうの岸に

   彼岸には

ふるえた。かすかに、わたしの、肩が。そこに、えづくように、しかもかすか。理不尽に。謂く、

   狂気。すでに

    狂気?それは

   肛門に這いずり

    いちども存在しはしなかった

   その腸を咀嚼し

    向こうの岸には

   蝶たちを夢見


   狂気?それは

   いちども存在しはしなかった

   向こうの岸に

   彼岸には

鬱。かるい、鬱。だれ?謂く、

   狂気。すでに

    狂気?それは

   その夢に糞し

    いちども存在しはしなかった

   さなぎ殻に燃え   

    向こうの岸には

   歯に稲を植え


   わたしの睫毛に

      這う。這い

    狂気?それは

     引き、ひっ。掻き

   たぶん爪にも

      かけめぐり

    見失われた。すでに

     目舞い、のけぞり

   毛根にも

      さわぎたて、しかも

    向こうの岸にも

     のたうちまわり

   脇の隠した触手にも

ぐふっ、と。謂く、

   沙羅。唐突な

   その惡臭に

   おどろきなど

   おそれなど


   沙羅。唐突な

   その口のひらきに

   おののきなど

   おびえなど


   知っていた

   沙羅。その

   狂気。肉体を

   いつか燃えあがらせるにちがいないもの

水平に、だから、わたしは。謂く、

   知っていた

      ひかりのなかで

    肉体は存在しない

     見なかった

   沙羅。その

      わたしたちは

    色彩と事象として

     だれも

   狂気。肉体を

      赤裸々に

    だから

     いちども

   いつか燃えあがらせるにちがいないもの

ぐふっ、と。まるでへこむように、死者。謂く、









Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

0コメント

  • 1000 / 1000