アラン・ダグラス・D、裸婦 ...for Allan Douglas Davidson;流波 rūpa -16 詩//まだ知らない/あなたも、まだ/沙羅。その/空。あの色を//07
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
ひらかれた。いま
扉は、沙羅
目のまえ。ふいに
沙羅。返り見た
そのあかるみに
ベッドに、肉体
逆光。あかるみ。色彩
他人。沙羅
肌を?さらし
笑む。わたし
なぜ?まなざしを
沙羅。哄笑にゆらし
謂く、
肌を?さらし
その須臾。もはや破綻でしかなかったその須臾に
昏い孔ぐら。昏く
翳る。赤裸々に
笑む。わたしが
目には。眼。その目には
身をかくしたかに
見つめ、あくまでも
なぜ?そのまなざしを
っげぇきわだってて、さ。…だから
翳り
昏く、知性のない
沙羅。哄笑にゆらし
邪気もない
沙羅。昏い目に
知性のない
沙羅。痴呆の笑いに
だれかを呼んだ
まなざしだけに
わたしを呼んだ
せせら笑いに
謂く、
だれかを呼んだ
いないよ。もう
ひとり。わたしひとり
なに?
まなざしだけに
だれも、いな
存在したもの
なんですか?
わたしを呼んだ
殺した。ぼくが
しかもひとり
なぜ見ますか?
せせら笑いに
だれかを呼んだ
陽炎のななめに
わたしを呼んだ
その流し目に
謂く、
だれかを呼んだ
いないよ。いな
ひとり。わたしひとり
なんですか?なに?
陽炎のななめに
部屋には、もう
息をしたもの
な。なにが。な
わたしを呼んだ
屠ってしまった。ぼ
しかもひとり
なにを、見ますか?
その流し目に
声をたてて
笑ったのは沙羅
わたし?沙羅
だれ?笑み
くずれ、唐突に
沙羅。腕。ひろがり
顔。気のふれた
ふれる。壁に
なぜるに似
かたむいてゆき
ゆび。ふるえかけていた
ふれる。漆喰
こするように
なするように
口。立った。声が
ひびく。笑いが
謂く、
陽炎のした
ひかり。その綺羅めきの無造作に
どこへ?どこ?
肉体のみが
不在。沙羅
見た。あなたが
そとには
ぼくの。ぼくだけの
翳りのなか
裸体。さらした
嘲笑。その声が
肉体。疲弊しきっていたのだ。もう
不健康ないろ
いびつないろ
疲弊してゆくのだ。ただ
きみの、ぶざまこそが
裸体。目舞う。もう
翳りのなか
わたしの、わたしだけが
そとには、容赦なく
見ちゃいました?あなたは
不在。沙羅。いま
不穏に、肉体
どこへ?どこ?
ひかりたちが描き出していた綺羅に
陽炎。そのしたに
哄笑。声。跳ね
とびだすように
ころがるように
階段を。跳ね
どこへ?沙羅
みだしていた。髪
散らす。匂い
沙羅に、肉体
謂く、
どこへ?沙羅
肌。突然、肌が
容赦ない、しかも
悲しんだ。そこ
みだしていた。髪
知った。乾きを
強引に、そこに
骨髄が、にがく
散らす。匂い
訴えた。ふと
衰弱。ぼくらは
悲しみを咬み
沙羅に、肉体
哄笑。声。跳ね
たわむれるように
からかうように
階段を。跳ね
けたたましいだけ
いないから。だれも
見ないから。だれも
笑っていられた
謂く、
けたたましいだけ
けもの。ふいに
笑っていた
知ってる?躍動
だれもいないから
唐突に、けだもの
きみの逃走を
横滑り。あなたは
だれも見ないから
あばれはじめた肉体はそのみずみずしささえ、そこに
疾走を。不用意に
異物。すでに
笑っていられた
だれかを呼んだ
ふしだらな叫びに
わたしを呼ぶその
くちびるにひびき
声をたてて
笑ったのは沙羅
わたし?沙羅
だれ?笑みに
わななき、走り
沙羅。ねじられた頸。瞼に
汗の、だから
手摺り。ふれた
たたくように、はじくように
沙羅。鉄。ひびき、爪
息づき、つかみ、だから
彎曲。ふれた
おどけたように
あざけるように
なにを?いたぶり
手摺りにゆび
謂く、
わたしひとり
呼んだ。だれかを
外は
声のひびき
そこに、部屋に
叫び。ふしだらな
ひびく。声が
叫ぶ。不穏に
猶も、存在したもの
その声。ひびき
ひびきわたり
呼ばれた。だれかに
ひとり
わたしひとり
呼んだ。わたしを
外は
声。ひびき
そこに、陽炎のななめに
叫び。猶予ない
他人たち
叫んでいた。邪気もなく
しかも、目を伏せたもの
その声。ひびき
騒音が
呼ばれた。声に
ひとり
孤立さえなく
呼ばれた。声に
喉にゆび突っ込んでやろっか?
その声。ひびき
しかも、目を伏せたもの
叫ぶ。邪気もなく
他人たち
叫び。猶予ない
そこに、陽炎のななめに
声。ひびき
外には
きみの肌が燃えるていただろう
わたしひとり
ひとり
呼ばれた。だれかに
ひびきわたり
その声。ひびき
猶も、存在したもの
叫ぶ。不穏に
ひびく。声が
叫び。ふしだらに
そこに、その部屋に
声。そのひびき
外には
きみのうぶ毛がさかむけるだけだろう
わたしひとり
声をたてて
笑ったのは沙羅
わたし?沙羅
だれ?笑みに
追い掛け回す
気のふれた沙羅を
追い立てまわす
わたしも狂気を
すでに、おなじく
同じ狂気を
まなざしに、咬む?
おなじ情熱を
謂く、
すでに、おなじく
すでに誰もが
けだもの。ひとり
たぶん滅びて
同じ狂気を
外気の綺羅ら。その
鬱。憂鬱。鬱
まったき殲滅
まなざしに、咬む?
かがやきのなかに
けだもの。ひとり
死滅したから
おなじ情熱を
どこへ?沙羅
自虐の匂い
その笑う声に
沙羅に、肉体
謂く、
どこへ?沙羅
だれもいないから
昏がりに、きみが
きっと、きのう
自虐の匂い
信じて。みんな
翳る。やさしい
あした…ね?
笑い声に
滅びたんだよ
きみが、翳りに
あるいはいつか
沙羅に、肉体
破廉恥。跳ね
逃げ出すように
身をかくすように
ロビーに、跳ね
どこへ?沙羅
息をきらし
汗をもふたたび
沙羅、その肉体
謂く、
どこへ?沙羅
滅びたから。だれもが
昏がりに、きみが
きっと、きのう
息をきらし
信じて。もう
冴える。やさしい
あした…ね?
汗をもふたたび
わしたちだけだよ
きみは、翳りに
あるいはいつか
沙羅、その肉体
けたたましいだけ
消えたから。みんな
消え失せたから
笑いころげていられた
わたしも、沙羅も
廃墟だったから
終わりのさらなるそのさきだから
せせら笑ってさえいられたのだった
謂く、
笑う。わたしは
きみのため。きみに
剝く。しろ目を
わたしたちを
けだものじみて
滅ぼした
逃げる沙羅は
傷める世界
声をあげ
わたしが
息をあららげ
かれらの世界
吐く。みだれた息を
追いかけるわたしは
きみのため。きみに
投げる。ソファ。しろ
ふれた。あなたに
無謀なだけで
いない。もう
笑う沙羅は
苛烈な世界
壁にぶつけて
わたし以外には
肌をさらして
かれらの世界
傷む。その肩を
歓声のなかに
音響が
外には
ひびき
嬌声のなかに
ひび
ひかりが
無造作な
けものの声に
ひびきあっていて
ひかりの豪雨を
散った。散り
ひび割れるままに
鳴り響くままに
埋まった。埋ずまり
ひかりの豪雨を
ひびきあい
轟音のように
ぶざまな
ひかりが
ひび
喚き、唾散り
ひびき
外には
音響が
情熱のなかに
倒す。ガラスの花瓶を
あなたをいたぶる
鼻孔。わななかせ
すでに
花を踏んで
苛酷な世界
追いかけるわたしは
消滅した
足をぬらして
かれらの世界
引っ掻く。油絵を
きみのため。きみに
笑う沙羅は
叫ぶ。罵声を
かれらのせ。せ。せ
背後。騒音。ガラスに
わたしさえ
腕にふく汗
糾弾するせ。せ
笑ったわたしは
死滅した
飛沫。散って
わたしたちを
投げた。パソコンを
きみのため。きみに
逃げる沙羅は
ひらかれた。いま
扉は、沙羅。そこに
目のまえに、外気
沙羅。返り見た
燃えたよ。沙羅
その褐色が
その白濁が
綺羅も、肌には
謂く、
燃えたよ。沙羅
あかるい、ひかり
外気のなかに
つらぬくように
その褐色が
ひかり。ひかりたち
踊り出なさい
目から爪までを
その白濁が
いまひかりあい
ほら
射しとおすように
綺羅ら。肌に
翳りが、肌に
つき刺すように
ほら
いまひかりあい
その白濁に
口から肛門までを
飛びだしなさい
ひかり。ひかりたち
その褐色に
射しとおすように
外気のなかに
あかるい、ひかり
燃えたよ。沙羅
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