アラン・ダグラス・D、裸婦 ...for Allan Douglas Davidson;流波 rūpa -14 詩//まだ知らない/あなたも、まだ/沙羅。その/空。あの色を//05
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
ふるえていた
なぜ?沙羅
それら、すこしした
冷酷な睫毛の
翳り。それ
ごくごく微細な
綺羅。それら
いぶき、いぶきつづけて
謂く、
ふるえていた
いたたまれず
わたしたちは
降りそそぎます
なぜ?沙羅
ひかり。ひかりら
たぶん
綺羅きらと
それら、すこしした
降ります
すでに残酷で
いたましく
冷酷な睫毛の
翳り。それ
せつないだけの
もう残酷すぎて
這いまわります
ごくごく微細な
翳り。翳りら
たぶん
ゆらゆらと
綺羅。それら
這います
わたしたちは
いじらしく
いぶきつづけて
さわがせていた
なぜ?沙羅
それら、かたわら
曖昧な目じりの
翳り。それ
たわむれるような
綺羅。それら
あやうく、かさなりかけて
謂く、
さわがせていた
なすすべもなく
わたしたちは
しなだれかかれば
なぜ?沙羅
ひかり。ひかりら
たぶん
綺羅きらと
それら、かたわら
しなだれかかれば
すでに残忍で
なすすがままに
曖昧な目じりの
翳り。それ
見取れないほどの
もう残虐すぎて
翳り。翳りら
たわむれるような
淡さに
たぶん
ゆらゆらと
綺羅。それら
翳り。翳りら
わたしたちは
いじらしく
かさなりかけて
ゆるんでいた
なぜ?沙羅
それら、ややうえ
昏い眼つきの
翳り。それ
容赦もなかった
綺羅。それら
まどい、まどわせつづけて
謂く、
ゆるんでいた
まえぶれもなく
わたしたちは
飛び散りあいます
なぜ?沙羅
ひかり。ひかりら
たぶん
綺羅きらと
それら、ややうえ
飛び散りあいます
すでに陰惨で
そのきざしさえ
昏い眼つきの
翳り。それ
気絶するほどの
もう冷酷すぎて
這いずりまわる
容赦もなかった
傷み。傷みが
たぶん
ゆらゆらと
綺羅。それら
唐突に
あなたにだけに
みぐるしく
まどい、まどわせつづけて
失語にあった
目のまえに
わたしの至近に
沙羅の、瞳孔は
失語。ただ
笑んだだけ。沙羅
なにも。言葉。いま
失語。わたしは
失語。沙羅は
なぜ?だから
咬んだ。言葉。喉が
みずからの失語を
謂く、
失語。ふたりは
もう
傷いんだ
だれ?
あざわらおうか?
神経さえ
ぼくは
ささやくの
頽廃を。沙羅
ちぎ。咬みちぎりまし
ぼく自身さえ
だれ?
ほほ笑みだけ。いま
吼えてみようか?
けもの。雄たけびに
けもの。雌啼きに
わめいてみようか?
ほほ笑みだけ
だれ?
傷いんだ
はっ。破棄しちゃいまし
頽廃を。沙羅
つぶやくの
ぼくは
痛点さえ
あざわらおうか?
だれ?
そんなきみさえ
もう
失語。ふたりは
およがせていた
なぜ?沙羅
それら、ややよこに
窪み。側頭に
翳り。そして
ただただささやかな
綺羅。それら
ゆらぎ、ゆららぎつづけ
謂く、
翳り。そして
不穏だった
とけてゆく。すでに
すべてが。のこらず
ただささやかな
眼に映る、映された
焦燥。悔恨も
感じられ、感じられるべき
綺羅。それら
風景。そのすべて
なぜ?わたしは
不当だったから
ゆらぎ、ゆら
わなないていた
なぜ?沙羅
それら、すぐちかくに
隆起。頬骨に
翳り。そして
なぶりあうような
綺羅。それら
あてどなく、あやぶまれつづけ
謂く、
翳り。そして
不穏だった
にじんでゆく。すでに
すべてが。のこらず
なぶりあうような
眼に映る、映された
激怒。苦悩も
孤立する。わたしが
綺羅。それら
風景。そのすべて
なぜ?わたしは
沙羅が、そこ。それぞれに
あてどなく、ゆら
かすんでいた
なぜ?沙羅
それら、まなざし
無機物。眸に
翳り。そして
すべもなかった
綺羅。それら
枯渇し、なにもかもつきはてて思われ
謂く、
あなたに翳り
声。絶望の
わたしはもう
けずれ
ただただささいに
声を
裏切った
あなたは
綺羅。それら
聞かせてほしい
あなたを
その皮膚を
ゆらぎつづけた
失語。ふたり、唐突な
失語。須臾にも、まなざし
見つめ合うたび、咬み
失語。咬みつき、沙羅
失語。ふたり、破廉恥な
失語。須臾にも、まなざし
かさなるたび、咬み
失語。咬みちぎり、沙羅
謂く、
みずからの失語を
なにものも
唐突な
糾弾さえも
咬みちぎり
だれも
正当化しなかった
だから
失語をさえも
なにもかも
破廉恥な
告発さえも
咬みくだき
頽廃。沙羅
それら、わたしたちの
吐く、息。吐かれた
いぶきにさえも
頽廃。沙羅
匂いたっていたもの
それが、頽廃。だから
なにもかも
頽廃。沙羅
壁の陽炎のゆらぎも
頽廃。沙羅
かたむく蜥蜴さえも
謂く、
頽廃。沙羅
鉄分を
笑っています
鎖骨の窪みは
ふるえ、ふるえて
多量にふくんで
ただ
なぜ
翳りら。いま、そこ
汗が
笑いころげま
空虚に
顎のななめに
喉の皴みに
咬みたい
無慚な腋が
陥没した
鎖骨のくぼみに
爪に
いたいたいしいのは
腹部が
翳りら。ふるえた
咬みつきたい
なぜですか?
雫を
胸。そのゆるい傾斜に
にじみあうように
雪崩れるように
無慚なほどに
とろけあうように
胸。そのゆるい傾斜に
ひかった
なぜですか?
咬みつきたい
翳りら。ふるえた
隆起した
よこ皴をかさねた
体毛に
下腹部の不穏に
鎖骨が
不吉な喉が
咬みたい
脇の鳥肌に
顎のななめに
執拗に
笑いころげま
うぶ毛が
翳りら。いま、そこ
なぜ
ただ
干からびさせて
ふるえ、ふるえて
わきのわななきは
笑っています
塩分を
わななく笑みに
狂暴な沙羅。その
痴呆がきざす
知性のない沙羅。その
狂態がいぶく
狂暴な沙羅。その
痴呆のきざし
あばかれた沙羅。そこ
赤裸々に笑い
とめどなく
際限もなく
頽廃の無限に
あざけ、しずかな
明けの光りら
その清潔さに
むごたらしい清冽
そこに綺羅らぐ
沙羅。唐突な
せせら笑いに
おどろきなど
おそれなど
沙羅。唐突な
白目笑いに
おののきなど
おびえなど
知っていた
沙羅。その
狂気。肉体を
ときに破壊しかけたもの
謂く、
知っていた
剝き身の
肉体に対立しない
にぶい、そして
沙羅。その
あばかれた白目の
ただの暴力だから
澱む寸前の
狂気。肉体を
色彩
精神は
あやうい
ときに破壊しかけたもの
沙羅。唐突な
頸ののけぞりに
おどろきなど
おそれなど
沙羅。唐突な
顎のわななきに
おののきなど
おびえなど
知っていた
沙羅。その
狂気。肉体を
ときにさいなみかけていたもの
謂く、
知っていた
骨格。その
肉体は危機に
顎が
沙羅。その
可能性と限界の
危機に直面したから
ほら、いまも
狂気。肉体を
わずかな
いつでも
なにかを
ときにさいなみかけていたもの
沙羅。唐突な
舌の突き出しに
おどろきなど
おそれなど
沙羅。唐突な
掻きむしる指に
おののきなど
おびえなど
知っていた
沙羅。その
狂気。肉体を
ときに破綻させかけていたもの
謂く、
知っていた
ゆび先に
肉体は、直面
細胞たちも
沙羅。その
ひかりが、ななめに
壊滅の寸前にすでに
夢を?たとえば
狂気。肉体を
沙羅
ふるえ
どんな?
ときに破綻させかけていたもの
沙羅。唐突な
その沈黙に
おどろきなど
おそれなど
沙羅。唐突な
その失禁に
おののきなど
おびえなど
知っていた
沙羅。その
狂気。肉体を
すでにだいなしになりかけていたもの
謂く、
知っていた
見なすべき?それを排泄と
壊れない。肉体は
破綻にさえも
沙羅。その
それとも
ただの暴力だから
貪欲だったと?
狂気。肉体を
ただの、破綻?
すでに
なにものも、もう
すでにだいなしになりかけていたもの
すする
沙羅が。固有、その
色彩のなか、いまも
すする
舐める
沙羅が。固有、その
ひびきのなか、いまも
舐める
さしこむ
沙羅が。固有、その
手ざわりのなか、いまも
さしこむ
いじる
沙羅が。固有、その
匂いのなか、いまも
いじる
いじめる
沙羅が。固有、その
風景のなか、しかも
いたぶる
狂気?それは
いちども存在しはしなかった
向こうの岸に
彼岸には
狂気。すでに
舌にころがり
ひたいにひろがり
頸に汗を舐め
狂気?それは
いちども存在しはしなかった
向こうの岸に
彼岸には
狂気。すでに
肛門に這いずり
その腸を咀嚼し
蝶たちを夢見
狂気?それは
いちども存在しはしなかった
向こうの岸に
彼岸には
狂気。すでに
その夢に糞し
さなぎ殻に燃え
歯に稲を植え
わたしの睫毛に
たぶん爪にも
毛根にも
脇の隠した触手にも
沙羅。唐突な
その惡臭に
おどろきなど
おそれなど
沙羅。唐突な
その口のひらきに
おののきなど
おびえなど
知っていた
沙羅。その
狂気。肉体を
いつか燃えあがらせるにちがいないもの
謂く、
知っていた
ひかりのなかで
肉体は存在しない
見なかった
沙羅。その
わたしたちは
色彩と事象として
だれも
狂気。肉体を
赤裸々に
だから
いちども
いつか燃えあがらせるにちがいないもの
沙羅。唐突な
その股のひらきに
おどろきなど
おそれなど
沙羅。唐突な
その足のゆびさきに
おののきなど
おびえなど
知っていた
沙羅。その
狂気。肉体を
いま噎ばせたもの
謂く、
狂気?それは
自傷。あくまでも
しゃくりあげる
肉体は
いちども存在しはしなかった
まるで
沙羅が。固有、その
いつ?ひかりに
向こうの岸には
自傷として
地平のなか、いまも
燃えあがることができるだろう
彼岸には
沙羅。唐突な
ゆびに剝かれたまぶたに
おどろきなど
おそれなど
沙羅。唐突な
くちびるにふれかける踵に
おののきなど
おびえなど
知っていた
沙羅。その
狂気。肉体を
いま責め立てていたもの
いらだたせ、狂気?
情熱。あるいは
燃え上り、沙羅
のけぞりかえって
ひっくりかえって
ひるがえり、沙羅
情熱。あるいは
せめたてられ…狂気?
謂く、
情熱の、だから
きもちいい?
なにを?
猶も
燃えたったまま
なぜ?
なにを、わた
わたしは
たわむれていれば?
ここちいい?
見るべきだった?
猶も
沙羅。そこに
沙羅。ここに
猶も
見るべきだった?
やばいの?
わめきちらせば?
あなたは
なにを沙羅は
なぜ?
掻き毟るような
猶も
なにを?
もう、ダメ?
情熱の、だから
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