アラン・ダグラス・D、裸婦 ...for Allan Douglas Davidson；流波 rūpa -12 詩//まだ知らない/あなたも、まだ/沙羅。その/空。あの色を//03

以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。

　　　沙羅。だから

　　　その唐突な

　　　あなたの目覚めに

　　　ふれていたのだ

　　　ななめに、光りら

　　　窓越し。綺羅ら

　　　翳りら。それら、その

　　　朝。散るいろ

謂く、

　　　沙羅。だから

　　　　　　肌が

　　　　あなたを。いちども

　　　　　かたむきながら

　　　ななめに、光りら

　　　　　　ふと。ふ

　　　　愛さなかった

　　　　　そっと。と

　　　窓越し。綺羅ら

　　　　　　いぶきを覚まし

　　　　いちども。あなたを

　　　　　うぶ毛が

　　　その唐突な目覚めに

　　　沙羅。そこに

　　　しかもふしだらな

　　　ふいのまばたきに

　　　こぼされたのだ

　　　かたむき、光りら

　　　しろ壁。綺羅ら

　　　翳りら。それら、その

　　　朝。散るいろ

謂く、

　　　沙羅。そこに

　　　　　　ん？温度。ん？

　　　　いちども。あなたを

　　　　　筋肉が。鎖骨。そのした

　　　かたむき、光りら

　　　　　　ふと。と

　　　　愛さなかった

　　　　　そっと。そ

　　　しろ壁。綺羅ら

　　　　　　思い出したように

　　　　あなたを。いちども

　　　　　引き攣る

　　　ふいのまばたきに

　　　沙羅。その匂い

　　　匂った。髪が

　　　わたしに、鼻孔に

　　　赤裸々に

　　　壁。部屋に

　　　翳りあうゆらら

　　　ゆらぎら。その

　　　朝。陽炎ら

謂く、

　　　沙羅。その匂い

　　　　　　あたたかな

　　　　ぼくがひそかに

　　　　　ん？拒絶？

　　　匂った。髪が

　　　　　　しかも、やや

　　　　失明してゆく

　　　　　なおも、まだ

　　　翳りあうゆらら

　　　　　　さめかけた

　　　　唐突に

　　　　　したしげな

　　　朝。陽炎ら

　　　沙羅。匂い

　　　匂った。肌が

　　　あまりに、ちかくに

　　　破廉恥に

　　　天井。頭上に

　　　綺羅散るゆらら

　　　ゆらぎら。その

　　　朝。陽炎ら

謂く、

　　　沙羅。匂い

　　　　　　赦しなどしなかった。どこにも

　　　　ぼくがひそかに

　　　　　たしかに

　　　匂った。肌が

　　　　　　だれも、なにも

　　　　失明してゆく

　　　　　いちども、須臾にも

　　　綺羅散るゆらら

　　　　　　そこに

　　　　唐突に

　　　　　存在することを

　　　朝。陽炎ら

　　　沙羅。その

　　　だから不自然な

　　　背伸び。あおむけの

　　　ふれていたのだ

　　　昏む翳りら

　　　肌に、赤裸々

　　　褐色。それら、その

　　　朝。色む

謂く、

　　　昏む。翳りら

　　　　　　さけぶように

　　　　いっせいに、世界中が失語して

　　　　　えづいたに似た

　　　肌に、赤裸々

　　　　　　わめくように

　　　　わたしは、だから

　　　　　あなたの、鼻孔の

　　　褐色。それら、その

　　　　　　はきだすように

　　　　ささやいていた

　　　　　一瞬の、微細な

　　　朝。色む

　　　沙羅。その

　　　見せつけたような

　　　のけぞり。胸の

　　　ふれていたのだ

　　　いろづき、光りら

　　　すべて、無防備な

　　　褐色。それら、その

　　　朝。色めく

謂く、

　　　いろづき、光りら

　　　　　　むせぶんだ。傷みに

　　　　いっせいに、世界中が失神して

　　　　　えづいたに似た

　　　すべて、無防備な

　　　　　　さわぐんだ。衝撃に

　　　　わたしは、だから

　　　　　あなたの、鼻孔の

　　　褐色。それら、その

　　　　　　沸き立つんだ。のけぞり

　　　　醒めていた

　　　　　一瞬の、微細な

　　　朝。色めく

　　　逆光。須臾に

　　　からかうように

　　　もがく、頸に

　　　沙羅。引き攣った

　　　光りら。ななめに

　　　窓越しに

　　　綺羅ら。翳りら。朝に

　　　沙羅。飛び散った

　　　色彩。その

　　　ふいにいびつな

　　　あなたの背伸びに

　　　翳りら。さわいだ

謂く、

　　　沙羅。不自然な

　　　　　　さら。さらされた

　　　　昏む

　　　　　ふと、その

　　　背伸び。見せつけたような

　　　　　　下腹部。不自然な

　　　　肌。昏み

　　　　　胸元。あばらを

　　　のけぞり。無防備な

　　　　　　陥没。のめりこむ

　　　　ら。くら。昏む

　　　　　せせら笑わせ

　　　褐色。あおむけた

　　　沙羅。いま

　　　翳り、肉体は

　　　まなざしのなかに

　　　息づいていた

謂く、

　　　沙羅。いま

　　　　　　ひとりで

　　　　同じことだった

　　　　　ぼくが、いつか

　　　翳り、肉体は

　　　　　　まばたく。そこに

　　　　あなたは、もう

　　　　　きみに、髪に

　　　まなざしのなかに

　　　　　　わたしが

　　　　存在しないにひとしく

　　　　　花。あのあかい花を

　　　息づいていた

　　　綺羅ら。昏み

　　　咬んだ。前歯を

　　　鮮明な、その

　　　朝。わたしはひとり

　　　沙羅。いま

　　　綺羅めく肌は

　　　まなざしのなかに

　　　誇られていた

謂く、

　　　沙羅。いま

　　　　　　ひとりで

　　　　見つめられたままだった

　　　　　きみが、しかも

　　　綺羅めく肌は

　　　　　　まばたく。そこに

　　　　あなたは、もう

　　　　　ぼくに、わずかにも

　　　まなざしのなかに

　　　　　　わたしが

　　　　不在でさえないにちがいなく

　　　　　笑みかえしさえも

　　　誇られていた

　　　ふいに自虐し

　　　嗜虐に似、傷みを

　　　もっと。むしろ。その

　　　朝。わたしはひとり

謂く、

　　　ひとり自虐し

　　　　　　あ。くちびる。あ

　　　　なぜ？せめて

　　　　　まるで

　　　傷みをむしろ

　　　　　　不用意にひ

　　　　発情していようか

　　　　　発そうと。せめて、ことばを

　　　もっと。わたしに

　　　　　　ひろげないでくだ

　　　　あなたに

　　　　　あ。そこに、あ

　　　朝。肉体に

　　　清潔。まさに

　　　　　　あ。鼻孔。あ

　　　　なぜ？せめて

　　　　　まるで

　　　ひかりは。傷みを

　　　　　　不用意にひら

　　　　飢渇していようか

　　　　　窒息をくいとめようと

　　　肉体は。目覚め

　　　　　　ひらかないでく

　　　　あなたを

　　　　　あ。そこに。あ

　　　とまどう。ひとり

　　　ためらう。ひとり

　　　　　あ。そこに。あ

　　　　あなたを

　　　　　　瞼

　　　肉体は。目覚め

　　　　　正気をうし

　　　　飢渇していようか

　　　　　　不用意に引き

　　　ひかりは。傷みを

　　　　　まるで

　　　　なぜ？せめて

　　　　　　あ。引き攣らさ

　　　撒き散らしまさに

　　　朝。肉体に

　　　　　あ。そこに。あ

　　　　あなたに

　　　　　　ひらめかせないでくだ

　　　もっと。わたしに

　　　　　愚弄しようと

　　　　発情していようか

　　　　　　不用意にひら

　　　傷みをむしろ

　　　　　まるで

　　　　なぜ？せめて

　　　　　　べ。舌さき。べろ

　　　ひとり自虐し

　　　たしかに、まさに

　　　肉体。あえぎ

　　　からみ、からみつき

　　　そこ。くちびるに

謂く、

　　　たしかに、まさに

　　　　　　いたましいだけの

　　　　暴力的に

　　　　　すすりしかもすすりあげるように

　　　肉体。あえぎ

　　　　　　いっ。口づけを

　　　　破壊しようと

　　　　　もっと

　　　からみ、からみつき

　　　　　　キスぅいっ。しようか

　　　　たくらんだように

　　　　　舐めてよ

　　　そこ。くちびるに

　　　光り射すままに

　　　翳り。口蓋に

　　　色彩。歯頚に

　　　いきづくままに

謂く、

　　　光り射すままに

　　　　　　いたいたしいだけの

　　　　凶暴に

　　　　　はずかしいほどに

　　　翳り。口蓋に

　　　　　　口づけを

　　　　強烈に、あくまでも

　　　　　もっと、ん？

　　　色彩。歯頚に

　　　　　　キスをしようか

　　　　自分勝手に

　　　　　しゃぶってよ

　　　いきづくままに

　　　そこ。くちびるに

　　　ふくらみ。ひらき

　　　肉体。あえぐに似

　　　あざわらうように

謂く、

　　　そこ。くちびるに

　　　　　　いたたまれないだけの

　　　　侮辱的に

　　　　　ぶざまなくらいに

　　　ふくらみ。ひらき

　　　　　　口ぢくぇを

　　　　耳元に大声で

　　　　　もっと

　　　肉体。あえぐに似

　　　　　　キズをぢようか

　　　　罵倒したように

　　　　　ツ。振ってみ？ケ

　　　あざわらうように

　　　陽炎のしたに

　　　ななめにかさなり

　　　肉体。かたむき

　　　くちびるに

　　　歯に、舌に

　　　肉体。いたぶり

　　　なぶられるままに

　　　陽炎のしたに

　　　窒息。光りらに

　　　まなざし。すでに

　　　肉体。裂くに似

　　　窒息。掻き毟り

　　　窒息。ふいうち

　　　喉に、息。あま咬み

　　　肉体。あらがい

　　　やわらかな四肢は

　　　窒息。光りらに

　　　あきらかにえづき

　　　肉体。まさぐり

　　　いきづかいつづけて

謂く、

　　　窒息。光りらに

　　　　　　散乱を

　　　　わななき

　　　　　叫ぶように

　　　肉体。裂けめ

　　　　　　ほら

　　　　ふるえ

　　　　　声を。なにかを

　　　掻き毟るように

　　　　　　綺羅めきさえも

　　　　息がとまりかけ

　　　　　追い立てるように

　　　いたぶるように

　　　あなたの、そこに

　　　いま、沙羅のそこに

　　　窒息を知った

　　　沙羅に窒息を

謂く、

　　　あなたの、そこに

　　　　　　舐めた

　　　　さいなむ

　　　　　たらし、らたっ

　　　いま、沙羅のそこだけに

　　　　　　そっと

　　　　いたぶる

　　　　　唾を、うばっ

　　　肉体がいま

　　　　　　ゆすぶられた翳り

　　　　いじめる

　　　　　すすりあげ

　　　滅びをきざす

　　　けだものじみた

　　　沙羅。その

　　　声のない情熱

　　　あふれだし

　　　けだものじみた

　　　沙羅。その

　　　無謀な情熱

　　　ひけらかし

　　　けだものじみた

　　　沙羅。その

　　　ぶざまな情熱

　　　見せつけていた

　　　沙羅。いのち。その

　　　熱狂。充溢を

　　　沙羅。いのち。その

　　　発狂。氾濫を

謂く、

　　　沙羅。いのち。その

　　　　　　穢く

　　　　叫んでいいよ

　　　　　むごたらしいほど

　　　熱狂。充溢を

　　　　　　ただ、穢らしく

　　　　好きなように

　　　　　ただ、傷く

　　　沙羅。いのち。その

　　　　　　たえられないほど

　　　　好きなだけ

　　　　　いたましく

　　　発狂。氾濫を

　　　見せつけていた

　　　情熱。ぶざま

　　　沙羅。その

　　　けだものじみた

　　　辛辣だけを

　　　発熱。無謀

　　　傲慢だけを

　　　火照る。いのちは

　　　こぼれ、あふれ

　　　情熱。声もない

　　　沙羅。そこに

　　　けものたちの目覚め

謂く、

　　　情熱。その

　　　　　　性交。および

　　　　もだえ、あふれ

　　　　　頭痛。容赦なく

　　　けだものじみた

　　　　　　愛。しかも

　　　　軋みあげるように

　　　　　唐突な

　　　情熱。声もない

　　　　　　親密な

　　　　いびつ。ふしだらに

　　　　　いぶつ。ささやき

　　　けものたちの目覚め

　　　もだえ、あふれ

　　　肉体。したたり

　　　沙羅。ふいに

　　　とまどいを知って

　　　軋みあげるように

　　　沙羅。咬みつき

　　　肉体。漏れだし

　　　おののきを知って

　　　いびつ。ふしだらに

　　　沙羅。掻き

　　　肉体。ねじり

　　　指。まきつきはじめて

謂く、

　　　もだえ、あふれ

　　　　　　飢餓を。もっと

　　　　けだものじみた

　　　　　陶酔。そして昏迷

　　　軋みあげるように

　　　　　　さらすがいいさ

　　　　情熱。声もない

　　　　　醒めた、その、まなざしに

　　　いびつ。ふしだらに

　　　　　　自覚するがい

　　　　けもの。目覚め

　　　　　いぶつ。わたしたちは

　　　まきつきはじめて

　　　沙羅。むさぼりに

　　　朝。清潔な

　　　大気。光り。あまやぎ

　　　孤立。血がにがい

謂く、

　　　沙羅。淫乱に

　　　　　　吐きそうだ。はきぁっ

　　　　あぶる？ほら

　　　　　翳り翳りあう雲に翳った

　　　朝。清潔な

　　　　　　もう

　　　　その頸椎

　　　　　いま、空

　　　大気。ひかりに

　　　　　　吐いちゃいそうではきぁっ

　　　　あぶる？いま

　　　　　あ、…と

　　　孤立。血がにがく

　　　さいなまれていた

　　　とめどもないまま

　　　すべもないまま

　　　いたぶられていた

　　　孤立。血が咬む

　　　　　あ、…と

　　　　攪拌？いま

　　　　　　ささやくがいいさ

　　　大気。ひかりに

　　　　　いま、空

　　　　その脳組織

　　　　　　吐き気がするほど

　　　朝。清潔な

　　　　　雲に翳った

　　　　攪拌する？ほら

　　　　　　ささくがやいさ

　　　沙羅。咬みちぎり

　　　嘲笑を。沙羅

　　　けもの。穢れものの

　　　哄笑を。沙羅

　　　のたうちながら

謂く、

　　　嘲笑を。沙羅

　　　　　　唐突に

　　　　なぜ？高揚の

　　　　　われに返ったように

　　　けもの。穢れものの

　　　　　　だから、唐突な

　　　　淫乱のさなかに

　　　　　あえぎ、みだらに

　　　哄笑を。沙羅

　　　　　　肉体が

　　　　あなたは醒めるね

　　　　　わななきながら

　　　羞恥もしらない

　　　こわれもの

　　　　　　いたぶるような

　　　　自虐的に

　　　　　汗。もれて

　　　歓喜にむせぶ

　　　　　　しろ目を、そっと、剝き

　　　　快楽をただ

　　　　　もれ、汁

　　　匂いたつ

　　　　　　をそっと剝き

　　　　擬態した。あざやかに

　　　　　花汁？

　　　その肉体だけが

　　　その精神こそが

　　　　　出し、だ

　　　　ぶきように模倣し

　　　　　　鼻汁？

　　　体液を撒く

　　　　　舌。だ、出し

　　　　快楽を、ただ

　　　　　　散り、汁

　　　歓喜にむせぶ

　　　　　なげくような

　　　　自虐的に

　　　　　　散り、汗。散り

　　　こわれもの

　　　目舞いによろこび

　　　　　　精神が

　　　　あなたは醒めるね

　　　　　わななきながら

　　　哄笑を。沙羅

　　　　　　らかだ、唐突な

　　　　淫乱のさなかに

　　　　　あえぎ、みだらに

　　　けもの。穢れものの

　　　　　　むしろ唐突に

　　　　なぜ？高揚の

　　　　　われに返っていたかのよ

　　　せせら笑いに

　　　のけぞる沙羅

　　　沙羅。ひとり

　　　のけぞり、沙羅

　　　その肌に

　　　光り。ふれ

　　　綺羅ら。ゆれ

　　　光り、沙羅

　　　綺羅めきに

　　　引き攣る沙羅

　　　沙羅。ひとり

　　　引き攣り、沙羅

　　　その褐色に

謂く、

　　　のけぞる沙羅

　　　　　　口蓋。わなな

　　　　光り。ふれ

　　　　　孔。ゆがみか

　　　引き攣る沙羅

　　　　　　ひろがり、わななく

　　　　綺羅ら。ゆれ

　　　　　ひらかれ、ゆが

　　　沙羅。ひとり

　　　　　　孔。わなな

　　　　光り、ふれ

　　　　　ゆがむ。鼻孔。いま、ささや

　　　その褐色に