流波 rūpa ……詩と小説188・流波 rūpa 癡多 citta ver.1.01 //…見て/なにを?/見ていた/いつ?;伽多





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ一部に作品を構成する文章として差別的な表現があったとしても、そのようなあらゆる差別的行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしもそのような一部表現によってあるいはわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでも差別的行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





   ふれた?

      笑って

    まるで

     聲をたてて

   耳にも

      沙羅。もはや

    …なぜ?

     沙羅。もはや

   聞こえた?

      聲をたてて

    それは、眼差し

     笑って

   あなたの


   その聲もない

      好きなように

    まるで

     好き放題に

   聲。もう

      沙羅。もはや

    辱められたような

     沙羅。もはや

   だれにも

      好き放題に

    …なぜ?

     好きなように

   だれにも、もう


   すでに聞こえ

      笑って

    それは、眼差し

     ふるえる聲に

   隱しようもなく

      沙羅。あなたの

    ユエンの

     沙羅。あなたの

   あきらかに聞こえ

      ふるえる聲に

    虹彩

     笑って

   だから

   

   ふれた?

      笑って

    まるで

     喉。わななき

   耳にも

      沙羅。もはや

    …なぜ?

     沙羅。もはや

   聞こえた?

      喉。わななき

    それは、眼差し

     笑って

   あなたの


   その聲もない

      好きなだけ

    まるで

     自分勝手に

   聲。もう

      沙羅。もはや

    陥れられたような

     沙羅。もはや

   だれにも

      自分勝手に

    …なぜ?

     好きなだけ

   だれにも、もう


   ユエン、ふりそそぐ

      破廉恥に

    それは、眼差し

     下劣なほどに

   あくまでもただ、ななめに

      沙羅

    ユエンの

     沙羅

   あなたにも

      下劣なほどに

    綺羅

     破廉恥に

   ユエン、いま


   穢いの

      泣きだしてしまいたい

    まるで

     気配さえ

   穢すぎるの

      すこしの悲しみもなく

    淚をながしたような

     すこしの悲しみも

   ね、…まだ?…この

      悲しみの気配さえも

    綺羅

     泣きだしてしまいたい

   と、この


   見苦しいの

      泣き聲をあげてしまいたい

    まるで

     涎れまみれで

   見苦しすぎるの

      鼻水まみれで

    網膜に疾患があるかに

     鼻水まみれで

   ね、…まだ?…この

      涎れまみれで

    綺羅

     泣き聲をあげてしまいたい

   と、この


   生きてた?

      あられもなく

    まるで

     ばかばかしく

   これ、まだ

      ぶざまに

    なにも見えてはいないかに

     ぶざまに

   生きてる?

      ばかばかしく

    沙羅

     あられもなく

   これ、まだ


   生きてたの?

      ほら、いま

    笑ったふりを?

     朝の光りのなかに

   これ、まだ

      わたしたちは、清純すぎた

    沙羅

     わたしたちは、清純すぎた

   消え去らないの

      朝の光りのなかに

    笑いをこらえたふり?

     ほら、いま

   まだ、いるの?


   その聲もない

      好きなように

    ふるえる沙羅。その体躯

     好き放題に

   聲。もう

      沙羅。もはや

    翳り

     沙羅。もはや

   だれにも

      好き勝手に

    白濁

     好きなだけ

   だれにも、もう


   すでに聞こえ

      笑って

    沙羅のこちらに

     くさくね?

   隱しようもなく

      沙羅。あなたの

    ユエンは見つめた

     なんか、…あ。…あ、

   だれにも

      ふるえる聲に

    …だれを?

     くさっ

   だれにも、もう


   ユエン、ふりそそぐ

      破廉恥に

    …だれを?

     下品なばかりに

   あくまでもただ、やさしく

      沙羅

    ユエンは見つめた

     沙羅

   あなたにも

      …は?

    沙羅のこちらに

     下劣なほどに

   ユエン、いま


   穢いの

      泣きだしてしまいたい

    白濁

     悲しみの気配さえも

   穢すぎるの

      すこしの悲しみもなく

    翳り

     こわれてる?

   ね、…まだ?…この

      悲しみの気配さえも

    ふるえる沙羅。その体躯

     泣きだしてしまいたい

   と、この


   見苦しいの

      泣き聲をあげてしまいたい

    笑いをこらえたふり?

     涎れまみれで

   見苦しすぎるの

      鼻水まみれで

    沙羅

     鼻水まみれで

   ね、…まだ?…この

      涎れまみれで

    笑ったふりを?

     泣き聲をあげてしまいたい

   と、この


   これ、まだ

      病んでね?

    沙羅

     ばかばかしく

   生きてたの?

      ぶざまに

    なにも見えてはいないかに

     くさっ

   消え去らないの

      病み系?

    まるで

     あられもなく

   まだ、いるの?


   その聲もない

      ほら、いま

    綺羅

     朝の光りのなかに

   聲。もう

      わたしたちは、清純すぎた

    網膜に疾患があるかに

     わたしたちは、清純すぎた

   だれにも

      朝の光りのなかに

    まるで

     ほら、いま

   だれにも、もう


   すでに聞こえ

      笑って

    綺羅

     ふるえていた聲に

   隱しようもなく

      沙羅。あなたの

    その、分泌機能がたしかに破綻してしまったかに

     沙羅。あなたの

   だれにも

      患者さんですか?

    まるで

     笑って

   だれにも、もう


   ユエン、ふりそそぐ

      破廉恥に

    綺羅

     下劣なほどに

   あくまでもただ、きよらかに

      沙羅

    淚をながしたような

     沙羅

   あなたにも

      下劣なほどに

    まるで

     破廉恥に

   ユエン、いま


   燦燦と

      そこで吐かないで

    綺羅

     好きにして

   まばゆくて

      沙羅

    ユエンの

     そこで

   いたいくらいに

      笑いたいだけ

    それは、眼差し

     あー…す、すぃ、すぅぁっ、すっげぇ迷惑なんで。あ、

   光りらは光り


   穢いの

      泣きだしてしまいたい

    …なぜ?

     だだ漏れ?

   穢すぎるの

      すこしの悲しみもなく

    陥れられたような

     すこしの悲しみもなく

   ね、…まだ?…この

      悲しみの気配さえも

    まるで

     飛ばすなバカ

   と、この


   見苦しいの

      泣き聲をあげてしまいたい

    それは、眼差し

     涎れまみれで

   見苦しすぎるの

      鼻水まみれで

    …なぜ?

     鼻水まみれで

   ね、…まだ?…この

      涎れまみれで

    まるで

     泣き聲をあげてしまいたい

   と、この


   これ、まだ

      あられもなく

    虹彩

     ばかばかしく

   生きてたの?

      れろれろれ

    ユエンの

     ぶざまに

   消え去らないの

      …くさいね?

    それは、眼差し

     あられもなく

   まだ、いるの?


   その聲もない

      好きなように

    …なぜ?

     ふる、ふ、ふるっ

   聲。もう

      沙羅。もはや

    辱められたような

     沙羅。…だれ?

   だれにも

      ふるえる聲に

    まるで

     好きなように

   だれにも、もう


   すでに聞こえ

      笑って

    それは、眼差し

     喉。わななき

   隱しようもなく

      沙羅。もはや

    …なぜ?

     沙羅。もはや

   だれにも

      ふるっ、るっ、るぃっ、

    まるで

     笑って

   だれにも、もう


   聞こえはしない

      朝の光りに

    気付いていた

     無防備

   聞き取り得など

      なにもかも

    たぶん

     なにもかも

   聞かれなど

      あ、出た、屁

    ユエンも

     朝の光りに

   聞き取られなど


   きら綺羅と

      朝の光りに

    沙羅の肌の匂い

     もはや、清潔

   せつなくて

      なにもかも

    体液の

     なにもかも

   いたましいくらいに

      もはや、清潔

    …だれの?

     朝の光りに

   光りらは光り


   穢いの

      洗浄ずみ?

    吐きそう

     泣きだして

   穢すぎるの

      悲しみの気配さえも

    へど

     悲しみの気配さえも

   ね、…まだ?…この

      泣きだしてしまいたい

    へ、へ、へ、

     戦場?

   と、この


   見苦しいの

      消毒済み?

    出そう

     涎れまみれで

   見苦しすぎるの

      鼻水まみれで

    へど

     鼻水まみれで

   ね、…まだ?…この

      涎れまみれで

    で、で、で、

     屠殺終了

   と、この


   これ、まだ

      ほら、いま

    くさっ

     朝の光りのなかに

   生きてたの?

      わたしたちは、清純すぎた

    さ、さ、…なに?

     わたしたちは、清純すぎた

   消え去らないの

      朝の光りのなかに

    すべて

     なに病み?

   まだ、いるの?


   その聲もない

      好きなように

    きたなっ

     好きです。…す

   聲。もう

      沙羅。もはや

    き、き、…なに?

     沙羅。もはや

   だれにも

      好き勝手に、…す

    ぜんぶ

     好きなように

   だれにも、もう


   すでに聞こえ

      笑って

    ユエンの眼差し

     ふるえる聲に

   隱しようもなく

      沙羅。あなたの

    かたくなな

     沙羅。あなたの

   だれにも

      喉に、その鮮烈なわななき

    ベッドの上を見い出さない

     笑って

   だれにも、もう


   聞こえはしない

      朝の光りに

    疲れた沙羅を見い出さない

     む?

   聞き取り得など

      なにもかも

    かたくなな

     なな、な、な、

   聞かれなど

      無防備

    ユエンの眼差し

     朝の光りに

   聞き取られなど


   穢いの

      泣きだしてしまいたい

    ぜんぶ

     やーやーやーぃやー

   穢すぎるの

      すこしの悲しみもなく

    き、き、…なに?

     後悔、してる?

   ね、…まだ?…この

      悲しみの気配さえも

    きたなっ

     泣きだしてしまいたい

   と、この


   見苦しいの

      泣き聲をあげてしまいたい

    すべて

     涎れまみれで

   見苦しすぎるの

      鼻水まみれで

    さ、さ、…なに?

     花に水

   ね、…まだ?…この

      慟哭。むしろ

    くさっ

     ど、ど、

   と、この


   これ、まだ

      あられもなく

    で、で、で、

     ばかばかしく

   生きてたの?

      ぶざまに

    へど

     きたなっ

   消え去らないの

      ばかばかしく

    出そう

     あられもなく

   まだ、いるの?


   大丈夫

      すべては、もう

    へ、へ、へ、

     なに?

   ユエン、なにもかも

      ただ

    へど

     た、

   心配ないから

      きよらかだから、…ね?

    吐きそう

     すべては、もう

   あり得ないから


   その聲もない

      好きなように

    …だれの?

     好き放題に

   聲。もう

      沙羅。もはや

    体液の

     沙羅。もはや

   だれにも

      だから好きってゆ

    沙羅の肌の匂い

     聲をたてて

   だれにも、もう


   すでに聞こえ

      笑って

    ユエンも

     喉。わななき

   隱しようもなく

      沙羅。あなたの

    たぶん

     沙羅。あなたの

   だれにも

      聲。ふるえ

    気付いていた

     笑って

   だれにも、もう


   聞かれ得ない

      傍若無人に

    匂う?

     貪った。もう

   それは言葉、その

      わたしたちは

    汗の

     わたしたちは

   響き、未知の

      貪った。もう

    普通ではない、気配

     傍若無人に

   その言語。その


   耳など有り得は

      わたしたちに固有の

    匂う?

     その赤裸々を

   沙羅に

      愛のしあわせ

    体液

     愛のしあわせ

   あるはずも

      その赤裸々を

    違和感のある、気配

     わたしたちに固有の

   沙羅。ない


   いないから

      みだらなくらい

    匂う?

     愚劣なくらい

   沙羅などいちども

      不埒なくらい

    他人の、それら

     不埒なくらい

   その耳も、だから

      愚劣なくらい

    気配

     みだらなくらい

   なかったから


   心配ないから

      ただ理不尽に

    かさなりあった部屋

    もてあそぶのだった。何度も

   ユエン、なにもかも

      わたしたちは

    そこは

     わたしたちは

   壊れないから

      もてあそぶのだった。何度も

    ユエンとわたし

     ただ理不尽に

   あり得ないから


   聞かれ得ない

      何度でも、何度も、あきれるくらいに

    ふたりだけに

     その明白さを

   それは言葉、その

      愛のしあわせ

    赦されていた

     愛のしあわせ

   響き、未知の

      その明白さを

    空間。そこは

     何度でも、何度も、あきれるくらいに

   その言語。その


   顏など有り得は

      くさくない?

    ユエン。その

     嘆かわしいほど

   沙羅に

      ただれた?

    眼差しに

     わたしたちは

   あるはずも

      膿んだ?

    慥かに、そこは

     しあわせにだけ、たわむれて

   沙羅。ない


   いないから

      みだらなくらい

    かさなりあった部屋

     愚劣なくらい

   沙羅などいちども

      不埒なくらい

    あきらかに

     不埒なくらい

   その顏も、だから

      愚劣なくらい

    沙羅とわたしの

     みだらなくらい

   なかったから


   壊れないから

      朝の光りに

    体温

     もはや、清潔

   ユエン、なにもかも

      ん?

    ふれあっていた

     …は?

   安心だから

      もはや、清潔

    空間。そこは

     朝の光りに

   あり得ないから


   聞かれ得ない

      傍若無人に

    ユエン

     貪りつづけ

   それは言葉、その

      わたしたちは

    なぜ?

     わたしたちは

   響き、未知の

      貪っていた。もう

    その眼差しは

     傍若無人に

   その言語。その


   心など有り得は

      何度でも、何度も、あきれるくらいに

    恍惚

     その明白さを

   沙羅に

      愛のしあわせ

    ただ

     愛のしあわせ

   あるはずも

      その明白さを

    茫然と?

     何度でも、何度も、あきれるくらいに

   沙羅。ない


   いないから

      みだらなくらい

    見蕩れ

     愚劣なくらい

   沙羅などいちども

      不埒なくらい

    ただ、わたしに

     不埒なくらい

   その心も、だから

      愚劣なくらい

    見蕩れたように

     みだらなくらい

   なかったから


   なにも、気配も

      聲をたて

    事実、見蕩れ

     息を

   息吹きも

      ささやくほどの

    ただ、わたしに

     つぶやくほどの

   きざしも

      息を吐き

    見蕩れたように

     聲を

   ひびきも


   聞かれ得ない

      ただ理不尽に

    かさなりあわない部屋

     もてあそぶのだった。何度も

   それは言葉、その

      わたしたちは

    どうしようもなく

     わたしたちは

   響き、未知の

      もてあそぶのだった。何度も

    沙羅とユエンの

     ただ理不尽に

   その言語。その


   沙羅には

      何度でも、何度も、あきれるくらいに

    息吹きさえ

     その明白さを

   未知の

      愛のしあわせ

    ふれあわない

     愛のしあわせ

   響き。それは

      その明白さを

    空間。そこは

     何度でも、何度も、あきれるくらいに

   その言語。その


   はっきりと

      傍若無人に

    ユエン

     貪った。もう

   よく響く聲で

      わたしたちは

    なぜ?

     わたしたちは

   ユエン、あなたは

      貪った。もう

    その眼差しは

     傍若無人に

   うつくしい


   瑞々しいほど?

      わたしたちに固有の

    恍惚

     その赤裸々を

   赤裸々。ただ

      愛のしあわせ

    ただ

     愛のしあわせ

   ユエン、あなたは

      その赤裸々を

    茫然と?

     わたしたちに固有の

   うつくしい


   恥ずかしいくらい

      みだらなくらい

    どこにいるの?

     愚劣なくらい

   無能の肉体

      不埒なくらい

    ユエン

     不埒なくらい

   穢い肉体

      愚劣なくらい

    わたしたちは

     みだらなくらい

   沙羅。それは


   褐色の

      退屈?

    どこに?

     たしかに

   噓塗れの

      …だれ?

    ユエン

     …だれ?

   擬態の沙羅

      たしかに

    沙羅は

     退屈?

   沙羅。いま


   だれにとっても

      倦怠?

    どこに?

     たしかに

   不在の、それは

      …だれ?

    ユエン

     …だれ?

   沙羅の虛構

      もてあました

    沙羅とわたしは

     倦怠?

   沙羅。いま


   だれにとっても

      停滞

    どこに?

     すべて

   不在の、だから

      眼にうつったもの

    ユエン

     眼にうつったもの

   虛構の沙羅

      すべて

    わたしとあなたは

     停滞

   沙羅。いま


   穢いの

      沈滞

    せめぎあい

     すべて

   穢すぎるの

      指にふれたもの

    ひずみ

     指にふれたもの

   ね、…まだ?…この

      すべて

    ゆがみ

     沈滞

   と、この


   見苦しいの

      底のない陥没

    ゆがみ

     すべて

   見苦しすぎるの

      肌にふれたもの

    ひずみ

     肌にふれたもの

   ね、…まだ?…この

      すべて

    せめぎあい

     底のない陥没

   と、この


   これ、まだ

      泣きだしてしまいたい

    わたしとあなたは

     悲しみの気配さえも

   生きてたの?

      すこしの悲しみもなく

    ユエン

     すこしの悲しみもなく

   消え去らないの

      悲しみ。その気配さえ

    どこに?

     泣きだしてしまいたい

   まだ、いるの?


   笑った?いま、沙羅

      泣き聲をあげてしまいたい

    沙羅とわたしは

     涎れまみれで

   こらえた?沙羅

      鼻水まみれで

    ユエン

     鼻水まみれで

   あやうく、ようやく

      涎れまみれで

    どこに?

     泣き聲をあげてしまいたい

   笑いかけの沙羅


   聲。その聲

      あられもなく

    沙羅は

     ばかばかしく

   よく響く

      ぶざまに

    ユエン

     ぶざまに

   響き合う

      ばかばかしく

    どこに?

     あられもなく

   気持ちいいくらい


   ユエン、あなたは

      ほら、いま

    わたしたちは

     朝の光りのなかに

   だれ?…ユエン

      わたしたちは、清純すぎた

    ユエン

     わたしたちは、清純すぎた

   なに?

      朝の光りのなかに

    どこにいるの?

     ほら、いま

   その、ほら、ほら、その


   聲。その聲

      息をのんで

    茫然と?

     …なぜ?

   あかるすぎて

      思わず

    ただ

     …なぜ?

   せつなすぎて

      思わず

    恍惚

     息をのんで

   あきらかすぎて


   ユエン。きれいな

      まばたきもせずに

    その眼差しは

     だから

   唇に、鳴り

      …だれ?

    なぜ?

     …だれ?

   聲は響く

      だから

    ユエン

     まばたきもせずに

   鳴り響く


   その、ユエン

      沙羅。ふと

    空間。そこは

     息遣い

   ほほ笑みの

      吐いた

    ふれあわない

     吐いた

   せつない笑みの

      息遣い

    息吹きさえ

     沙羅。ふと

   けがれない










Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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