流波 rūpa ……詩と小説186・流波 rūpa 癡多 citta ver.1.01 //…見て/なにを?/見ていた/いつ?;伽多





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ一部に作品を構成する文章として差別的な表現があったとしても、そのようなあらゆる差別的行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしもそのような一部表現によってあるいはわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでも差別的行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





   ななめに

      耳にふれ

    耳を澄ませていた

     笑い聲

   綺羅ら

      沙羅の、その

    沙羅

     沙羅の、その

   日差しは

      笑い聲

    わたしたちは

     耳にふれ

   窓から


   朝だから。まだ

      それは

    海邊で

     赤裸々な

   朝だから。もう

      謎。ただひたすらに

    沙羅

     謎。ただひたすらに

   眠られなかった

      赤裸々な

    なぜ?

     それは

   夜の、すでに


   終わりのあと

      わたしたちに

    ひびくから

     共有されたつぶやきはないから

   夜の、もう

      沙羅

    ただ、沙羅

     沙羅

   消滅のさき

      共有されたつぶやきはないから

    波のざわめき

     わたしたちに

   すべて、それら


   光りら

      耳にふれ

    耳を澄ませていた

     笑い聲

   それらのなかに

      沙羅の、その

    沙羅

      沙羅の、その

   綺羅ら

      笑い聲

    すくなくとも、わたしは

     耳にふれ

   色ら


   色彩ら。氾濫

      それは

    砂濱に

     絶望的な

   横溢。…赤裸々

      謎。さぐりようのない

    沙羅

     謎。さぐりようのない

   無謀な

      絶望的な

    なぜ?

     それは

   無防備な


   色彩ら。充溢

      わたしたちに

    沙羅の笑う聲

     共有されたささやきはないから

   滿ちきることなど

      沙羅

    ただ、沙羅

     沙羅

   一度さえ

      共有されたささやきはないから

    その響きのこちらに

     わたしたちに

   途方もなく


   色彩、あふれ

      沙羅の聲は

    沙羅の笑う聲

     なすすべもない

   色ら、色づき

      ノイズ

    ただ、沙羅

     ノイズ

   それら

      なすすべもない

    その響きらがかなしい

     沙羅の聲は

   光りのなかに


   朝だから。まだ

      ノイズ

    耳を澄ませていた

     わたしは

   朝だから。もう

      沙羅

    沙羅

     沙羅

   眠られなかった

      わたしは

    わたしだけは

     ノイズ

   夜の、すでに


   眠りにさえも

      わたしの聲は

    海邊で

     どうしようもない

   眠らなかった

      ノイズ

    沙羅

     ノイズ

   眠られなかった

      どうしようもない

    なぜ?

     わたしの聲は

   夜の果ての


   光り

      ノイズ

    沙羅の口から

     無防備なまでに

   光りらの

      沙羅

    ただ、沙羅

     沙羅

   まばたく?

      無防備なまでに

    波のざわめき

     ノイズ

   だれが?


   瞼。その

      わたしは耳を澄ます

    錯覚?

     沙羅は?

   まばたき

      わたしは

    ただ、沙羅

     わたしは

   そっと

      沙羅は?

    波はざわめき

     わたしは耳を澄ます

   だれ?


   だれ?

      突起にふれない陥没

    波がざわめき

     突起しかない突起

   そっと

      このように考えてみよ

    ただ、沙羅

     こ

   まばたき

      突起しかな

    錯覚?

     突起にふれない陥没

   瞼。その


   だれが?

      沙羅は?

    波のざわめき

     わたしは耳を澄ます

   まばたく?

      わたしは

    ただ、沙羅

     わたしは

   光りらの

      わたしは耳を澄ます

    沙羅の口から

     沙羅は?

   光り


   夜の果ての

      無防備なまでに

    なぜ?

     ノイズ

   眠られなかった

      沙羅

    沙羅

     沙羅

   眠らなかった

      ノイズ

    海邊で

     無防備なまでに

   眠りにさえも


   夜の、すでに

      どうしようもない

    わたしだけは

     わたしの聲は

   眠られなかった

      ノイズ

    沙羅

     ノイズ

   朝だから。もう

      わたしの聲は

    耳を澄ませていた

     どうしようもない

   朝だから。まだ


   光りのなかに

      わたしは

    その響きらがかなしい

     ノイズ

   それら

      沙羅

    ただ、沙羅

     沙羅

   色ら、色づき

      ノイズ

    沙羅の笑う聲

     わたしは

   色彩、あふれ


   途方もなく

      なすすべもない

    その響きのこちらに

     沙羅の聲は

   一度さえ

     ノイズ

    ただ、沙羅

     ノイズ

   滿ちきることなど

      沙羅の聲は

    沙羅の笑う聲

     なすすべもない

   色彩ら。充溢


   無防備な

      共有されたささやきはないから

    なぜ?

     わたしたちに

   無謀な

      沙羅

    沙羅

     沙羅

   横溢。…赤裸々

      わたしたちに

    砂濱に

     共有されたささやきはないから

   色彩ら。氾濫


   色ら

      絶望的な

    すくなくとも、わたしは

     それは

   綺羅ら

      謎。さぐりようのない

    沙羅

     謎。さぐりようのない

   それらのなかに

      それは

    耳を澄ませていた

     絶望的な

   光りら


   すべて、それら

      笑い聲

    波のざわめき

     耳にふれ

   消滅のさき

      沙羅の、その

    ただ、沙羅

     沙羅の、その

   夜の、もう

      耳にふれ

    ひびくから

     笑い聲

   終わりのあと


   夜の、すでに

      共有されたつぶやきはないから

    なぜ?

     わたしたちに

   眠られなかった

      沙羅

    沙羅

     沙羅

   朝だから。もう

      わたしたちに

    海邊で

     共有されたつぶやきはないから

   朝だから。まだ


   窓から

      赤裸々な

    わたしたちは

     それは

   日差しは

      謎。ただひたすらに

    沙羅

     謎。ただひたすらに

   綺羅ら

      それは

    耳を澄ませていた

     赤裸々な

   ななめに










Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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