流波 rūpa ……詩と小説185・流波 rūpa 癡多 citta ver.1.01 //…見て/なにを?/見ていた/いつ?;伽多





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ一部に作品を構成する文章として差別的な表現があったとしても、そのようなあらゆる差別的行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしもそのような一部表現によってあるいはわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでも差別的行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





   ななめに

   綺羅ら

   日差しは

   窓から


   朝だから。まだ

   朝だから。もう

   眠られなかった

   夜の、すでに


   終わりのあと

   夜の、もう

   消滅のさき

   すべて、それら


   光りら

   それらのなかに

   綺羅ら

   色ら


   色彩ら。氾濫

   横溢。…赤裸々

   無謀な

   無防備な


   色彩ら。充溢

   滿ちきることなど

   一度さえ

   途方もなく


   色彩、あふれ

   色ら、色づき

   それら

   光りのなかに


   朝だから。まだ

   朝だから。もう

   眠られなかった

   夜の、すでに


   眠りにさえも

   眠らなかった

   眠られなかった

   夜の果ての


   光り

   光りらの

   まばたく?

   だれが?


   瞼。その

   まばたき

   そっと

   だれ?


   だれ?

   そっと

   まばたき

   瞼。その


   だれが?

   まばたく?

   光りらの

   光り


   夜の果ての

   眠られなかった

   眠らなかった

   眠りにさえも


   夜の、すでに

   眠られなかった

   朝だから。もう

   朝だから。まだ


   光りのなかに

   それら

   色ら、色づき

   色彩、あふれ


   途方もなく

   一度さえ

   滿ちきることなど

   色彩ら。充溢


   無防備な

   無謀な

   横溢。…赤裸々

   色彩ら。氾濫


   色ら

   綺羅ら

   それらのなかに

   光りら


   すべて、それら

   消滅のさき

   夜の、もう

   終わりのあと


   夜の、すでに

   眠られなかった

   朝だから。もう

   朝だから。まだ


   窓から

   日差しは

   綺羅ら

   ななめに








Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

0コメント

  • 1000 / 1000