流波 rūpa ……詩と小説184・流波 rūpa 癡多 citta ver.1.01 //…見て/なにを?/見ていた/いつ?;伽多
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ一部に作品を構成する文章として差別的な表現があったとしても、そのようなあらゆる差別的行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしもそのような一部表現によってあるいはわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでも差別的行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
やさしく、やさしい
うららかな
鳴り響きはしない
うらら
悲しいほどに
朝には
その部屋
朝には
そのユエン
うら
あかるい、そこに
う
綺麗な人
親切で、親切な
聲を
罵聲など
うららかに
せつないほどに
赤裸々に
なにも
赤裸々に
そのユエン
うららかに
清潔な、そこに
聲を
思いやりの人
噓のない、噓などない
はずか
鳴り響きはしない
うららかで
恥ずかしいほどに
無防備に
その部屋
無防備に
そのユエン
うらら
すがすがしい、そこに
はずかしいくらい
親しむべき人
眞心の
せつないほどに
怒号など
ぶっ
やわらかな唇
ぶった?
なにもかも
ぶった?
やわらかな言葉
ぶっ
ここちよい、そこに
せつな
歌うように
心地よく
うらら、ら、ら、
鳴り響きはしない
うららかな
ゆたかな色づき
わたしたちには
その部屋
わたしたちには
ゆたかな言葉
うらら
たのしげな、そこに
うら
かわいらしい
眼差しは
風景を
自虐の聲さえ
うららかに
まだ、いたの?
これみよがしに
なにも
これみよがしに
ささやき
ぶ、ぶ、ぶ、
すてきな、そこに
風景を
まだ、生きてたの?
その唇は犯罪
容赦なく
やさしいから
うららかで
うつくしすぎて
莫迦ばかしいくらいに
なにもかも
莫迦ば
見蕩れるくらい
うららかで
漂う空気も
容赦なく
唇は、赤裸々な魔力
褐色の
笑っちゃうほどに
いい、部屋、…だね?
げっ
仮死の沙羅
けった?
それは聲
けっ
死を擬態した
げっ
…だれ?
笑っ
噓つきの沙羅に
まだ、死なないの?
唾、は、は、
ユエン
…は?
いつ?…死んで
吐く
せつないほどに
吐くな。は、
もう、死んで
…は?
やさしいひと
唾、は、
ほほ笑む
その唇は苦痛
涎れ
約束された場所だから
くちびるくさっ
うつくしすぎて
くさっ
…なに?
くさっ
見つめていたい
くっ
親しさだけが
涎れ
唇は、赤裸々な魔力
褐色の
唾、は、は、
きもち、いい、…だね?
…は?
不在の沙羅
吐くな。は、
それは聲
吐くな。は、
せせら笑う
…は?
…だれ?
唾、は、は、
噓つきの沙羅に
まだ、いたの?
涎れ
ユエン
死んでもうくさっ
いつ?…なくなって
ばか?
いたいくらいに
ばか?
もう、いなくなって
死んでもうくっ
あたたかなひと
涎れ
ささやく
その唇は狂気
…なに?
約束された場所だから
ふりそそぐ
うつくしすぎて
しあわせは
…なに?
しあわせは
見蕩れてていい?
ふりそそぐ
しあわせだけが
…なに?
唇は、赤裸々な魔力
褐色の
…は?
約束さてなければならない場所だから
こぼれだし
消滅の沙羅
しあわせは
…なに?
しあわせは
滅びを擬態し
こぼれだし
わたしたちに
…は?
噓つきの沙羅に
まだ、消えないの?
…ぱ?
慥かに
ただよって
いつ?…消えて
しあわせは
…なに?
しあわせは
もう、消え去って
ただよって
わたしたちだけに
…ぱ?
笑いかけた
ユエン
…ば?
ささやき
不意に
見つめていた
しあわせは
それは
しあわせは
わたしは
ふ、ふ、ふ、
穢い、から、…ね?
…ば?
逸らす。…目を
それは
失禁
そとは、…ね?
ぼっ?
やわらかな
…だれ?
だから、…ね?
…だれ?
唇。ユエンの
ぼっ?
ここに、いる、…ね?
失禁
いじきたないほど
うつくしい
血尿
そとは、…ね?
ぶっ?
下唇だけ
…だれ?
あぶない、から、…ね?
…だれ?
挑発のふくらみ
ぶっ?
ここに、いる、ね?
血尿
煽情?…やめて
ユエン
…ね?
ささやき
ん?
見つめつづけた
あはー…
それは
まっ
わたしは
…だばっ
いっぱい、だから、…ね?
るぃ…
逸らす。目を
それは
ぶっ?
そとは、…ね?
血尿
見苦しい
…だれ?
だから、…ね?
…だ
唇。ユエンの
血、ま、ま、ま、
ここに、いる、…ね?
ぶっ?
たえられないほど
うつくしい
ぼっ?
そとは、…ね?
しぃっ
下唇だけ
…だ
ヴィルスが、たくさん、…ね?
…だれ?
殊更な色めき
失禁
ここに、いる、ね?
ぼっ?
挑発?…やめて
ユエン
不意に
ささやき
…ばぁうん?
瞳孔の恍惚
しあわせは
それは
しあわせは
わたしは
…ば?
こわい、から、…ね?
不意に
逸らす。…目を
それは
ただよって
そとは、…ね?
…ぱ?
こころに痛い
しあわせは
だから、…ね?
しあわせは
唇。ユエンの
…ぱーぱーぱー
ここに、いる、…ね?
ただよって
笑いそうなほど
うつくしい
こぼれだし
そとは、…ね?
…は?
下唇だけ
しあわせは
どこも、もう、…ね?
しあわせは
淫靡な苦味
…は?
ここに、いる、ね?
こぼっ
殊更に?…やめて
あなたはすでに
ふりそそぐ
きれいでいよう
…なに?
充分。もう
しあわせは
わたしたちは
しあわせは
とても、すばらしく
…なに?
わたしたちだけは
ふりそそぐ
うつくしい
あなたのかがやき
死んでもうくさっ
清潔でいよう
涎れ
それは奇蹟
ばか?
わたしたちは
ばか?
此の世界の
吹き出る汚染水
わたしたちだけは
くさっ
存在の意味
ささやく
…は?
事実、わたしたちは
国境紛争ずっぽん
そのユエン
吐くな。は、
きれいだから
戦車、何軍?
その唇、美麗
唾、は、は、
もう
…は?
ささやき
まだ生きてたの?
くちびるくさっ
事実、わたしたちは
じ、じ、人権が、ぼくにも
と、まだ?
くさっ
清潔だから
くさっ
まだ死なないの?
涎れ
だから
くちびるくさっ
と、此の
穢いの…まだ?
…は?
救急車の音は
唾、は、は、
此の穢すぎるの、まだ
吐くな。は、
告発。警報
警棒、いたすぎ
まだ、死なないの?
唾、は、は、
穢れの存在
…は?
いつ、死ぬの?
そうささやく
げっ
たぶん、だれか
笑っちゃうほどに
その眼差し
けった?
うめくんじゃない?
じ、じらっ、じらい、どーん
その色みにだけ
笑っちゃうほどに
のたうちまわって?
げっ
言葉さえなく
まだいたの?
うららかで
たぶん、だれか
容赦なく
と、まだ?
莫迦ばかしいくらいに
怯えるんじゃない?
ケツはやめてね
まだ消えないの?
容赦なく
唇を咬んで?
うららかで
と、此の
穢いの…まだ?
うららかに
きれいでいよう
風景を
此の穢すぎるの、まだ?
これみよがしに
わたしたちは
これみよがしに
まだ、なくならないの?
内臓でてんじゃん?カス
わたしたちだけは
うららかに
いつ、消え去るの?
あざやかなユエンは
うららかな
清潔でいよう
うら
あざやかに
わたしたちには
わたしたちは
ばっぼー…
せつないくらいに
ら、ら、ら、
わたしたちだけは
うららかな
やさしい眼差し
やわらかな聲に
ぶっ
事実、わたしたちは
せつないほどに
ユエンのつぶやき
ぶった?
きれいだから
ぶっ
それはささやき
せつないほどに
もう
ぶっ
耳に、そっと
消えろ、消え去れ
かなしいほどに
事実、わたしたちは
しぃ、し、し、
死ね。完全に
夢見がちな
清潔だから
がっちーん。が
滅びろ、完璧に
いきもの
だから
いびき、び、きび
無慈悲なまでに
本当に、ユエン
わたしたちは
どこが?
わ?
充分。もう
パンデミックの渦中にさえ
汚染されたの、どこ?
ぱっ…んだーんっ
とても、すばらしく
殺しあい
窓のむこう
しぃ、し、
うつくしい
あなたのかがやき
なぜ?
穢いの、どこ?
なん?
それは奇蹟
夢見がちな
感染したの、だれ?
な。な、なー…
此の世界の
いきもの
窓のむこう
きぃいっ。…きっ
存在の意味
噓僞りない
わたしたちは
きれいでいよう
ちぃっ。…ぱっ
切実なまでに
パンデミックの渦中にさえ
わたしたちは
んでぃ…ん、ん、
ただうつくしいのは
紛争をおこし
わたしたちだけは
しぃ、しぃ、し、
それはユエン
それがユエン
なぜ?
わたしたちだけは
ずぃっ、ぜ。…んぜぃっ
ただうつくしいのは
夢見がちな
わたしたちは
みぃー…な、
切実なまでに
いきもの
清潔でいよう
なん?…な、
噓僞りない
存在の意味
わたしたちは
わたしたちだけは
るぃ?
此の世界の
パンデミックの渦中にさえ
わたしたちは
んまぁ…ま、ま、
それは奇蹟
聡明ではいられず
きれいでいよう
すぅうぁっ
あなたのかがやき
うつくしい
人間的叡智など
窓のむこう
んっぶぅ…
とても、すばらしく
破壊してしまえ
放射能に汚れた雨がふる
破壊しぃびぃ…
充分。もう
糞の役にもたたないから
殺された。だれかが
人間的叡智など
本当に、ユエン
無慈悲なまでに
ほら、見て
窓のむこう
は?
滅びろ、完璧に
…だれ?
奪われて叫ぶ
…だれ?
死ね。完全に
は?
発砲と爆弾
ほら、見て
消えろ、消え去れ
耳に、そっと
沙羅。あなたが、いま
だから
は?
それはささやき
…だれ?
清潔だから
…だれ?
ユエンのつぶやき
は?
事実、わたしたちは
沙羅。あなたが、いま
やわらかな聲に
やさしい眼差し
ほほ笑んだ、いま
もう
は?
せつないくらいに
…だれ?
きれいだから
…だれ?
あざやかに
は?
事実、わたしたちは
ほほ笑んだ、いま
あざやかなユエンは
いつ、消え去るの?
その、赤裸々な
わたしたちだけは
は?
まだ、なくならないの?
…だれ?
わたしたちは
…だれ?
此の穢すぎるの、まだ?
は?
清潔でいよう
その、赤裸々な
穢いの…まだ?
と、此の
軽蔑
わたしたちだけは
は?
まだ消えないの?
…だれ?
わたしたちは
…だれ?
と、まだ?
は?
きれいでいよう
軽蔑
まだいたの?
言葉さえなく
ほら、見て
唇を咬んで?
は?
その色みにだけ
…だれ?
怯えるんじゃない?
…だれ?
その眼差し
は?
たぶん、だれか
ほら、見て
そうささやく
いつ、死ぬの?
いま、そのひとりの
のたうちまわって?
は?
まだ、死なないの?
…だれ?
うめくんじゃない?
…だれ?
此の穢すぎるの、まだ
は?
たぶん、だれか
いま、その、ひとりの
穢いの…まだ?
と、此の
頭部が
穢れの存在
は?
まだ死なないの?
…だれ?
告発。警報
…だれ?
と、まだ?
は?
救急車の音は
頭部が
まだ生きてたの?
ささやき
打ち抜かれ
だから
は?
その唇、美麗
…だれ?
清潔だから
…だれ?
そのユエン
は?
事実、わたしたちは
打ち抜かれ
ささやく
存在の意味
最後の悲鳴さえ
もう
は?
此の世界の
…だれ?
きれいだから
…だれ?
それは奇蹟
は?
事実、わたしたちは
最後の悲鳴さえ
あなたのかがやき
うつくしい
ほら、見て
わたしたちだけは
は?
とても、すばらしく
…だれ?
わたしたちは
…だれ?
充分。もう
は?
清潔でいよう
ほら、見て
あなたはすでに
殊更に?…やめて
沙羅。あなたが、いま
わたしたちだけは
は?
淫靡な苦味
…だれ?
わたしたちは
…だれ?
下唇だけ
は?
きれいでいよう
沙羅。あなたが、いま
うつくしい
笑いそうなほど
笑った、いま
ここに、いる、ね?
は?
唇。ユエンの
…だれ?
どこも、もう、…ね?
…だれ?
こころに痛い
は?
そとは、…ね?
笑った、いま
それは
逸らす。…目を
その、へらへら笑い
ここに、いる、…ね?
は?
わたしは
…だれ?
だから、…ね?
…だれ?
瞳孔の恍惚
は?
そとは、…ね?
その、へらへら笑い
ユエン
挑発?…やめて
侮辱?
こわい、から、…ね?
は?
殊更な色めき
…だれ?
それは
…だれ?
下唇だけ
は?
ささやき
侮辱?
うつくしい
たえられないほど
ほら、見て
ここに、いる、ね?
は?
唇。ユエンの
…だれ?
ヴィルスが、たくさん、…ね?
…だれ?
見苦しい
は?
そとは、…ね?
ほら、見て
それは
逸らす。…目を
いま、その、ひとりの
ここに、いる、…ね?
は?
わたしは
…だれ?
だから、…ね?
…だれ?
見つめつづけた
は?
そとは、…ね?
いま、その、ひとり
ユエン
煽情?…やめて
指が
いっぱい、だから、…ね?
は?
挑発のふくらみ
…だれ?
それは
…だれ?
下唇だけ
は?
ささやき
指が
うつくしい
いじきたないほど
咬みちぎられ
ここに、いる、ね?
は?
唇。ユエンの
…だれ?
あぶない、から、…ね?
…だれ?
やわらかな
は?
そとは、…ね?
咬みちぎられ
それは
逸らす。…目を
吼えた
ここに、いる、…ね?
は?
わたしは
…だれ?
だから、…ね?
…だれ?
見つめていた
は?
そとは、…ね?
吼えた
ユエン
笑いかけた
ほら、見て
穢い、から、…ね?
は?
もう、消え去って
…だれ?
それは
…だれ?
いつ?…消えて
は?
ささやき
ほら、見
まだ、消えないの?
噓つきの沙羅に
沙羅。あなたが、いま
わたしたちだけに
は?
滅びを擬態し
…だれ?
…なに?
…だれ?
消滅の沙羅
は?
慥かに
沙羅。あなたが、いま
褐色の
唇は、赤裸々な魔力
やさしくまばたき、いま
わたしたちに
は?
見蕩れてていい?
…だれ?
…なに?
…だれ?
うつくしすぎて
は?
約束さてなければならない場所だから
やさしくまばたき、いま
その唇は狂気
ささやく
その、無防備な
しあわせだけが
は?
もう、いなくなって
…だれ?
…なに?
…だれ?
いつ?…なくなって
は?
約束された場所だから
その、無防備な
まだ、いたの?
噓つきの沙羅に
ふいの、いとしさ
あたたかなひと
せせら笑う
は?
…だれ?
いたいくらいに
…だれ?
不在の沙羅
ユエン
やさしさ
褐色の
唇は、赤裸々な魔力
ほら、見て
…だれ?
は?
見つめていたい
…だれ?
それは聲
…だれ?
うつくしすぎて
は?
きもち、いい、…だね?
ほら、見て
その唇は苦痛
ほほ笑む
いま、そのひとりが
親しさだけが
は?
もう、死んで
…だれ?
…なに?
…だれ?
いつ?…死んで
は?
約束された場所だから
いま、その
まだ、死なないの?
噓つきの沙羅に
飛び降りた
やさしいひと
国家など
死を擬態した
…だれ?
せつないほどに
破棄してしまえ
仮死の沙羅
は?
ユエン
糞の役にも
褐色の
唇は、赤裸々な魔力
最後の風景は
…だれ?
民族など
見蕩れるくらい
…だれ?
それは聲
破棄してしまえ
うつくしすぎて
は?
いい、部屋、…だね?
糞の役にも
その唇は犯罪
まだ、生きてたの?
ほら、見て
漂う空気も
人倫など
ささやき
…だれ?
なにもかも
破棄してしまえ
まだ、いたの?
は?
やさしいから
糞の役にも
眼差しは
かわいらしい
いま、沙羅
すてきな、そこに
神など
ゆたかな言葉
…だれ?
なにも
破棄してしまえ
ゆたかな色づき
は?
自虐の聲さえ
糞の役にも
心地よく
歌うように
遠ざかる、空
たのしげな、そこに
イノチの尊厳など
やわらかな言葉
…だれ?
その部屋
破棄してしまえ
やわらかな唇
は?
鳴り響きはしない
糞の役にも
眞心の
親しむべき人
ひびいていた
ここちよい、そこに
文化など
そのユエン
…なに?
なにもかも
破棄してしまえ
恥ずかしいほどに
無数に
怒号など
糞の役にも
噓のない、噓などない
思いやりの人
聲は
すがすがしい、そこに
伝統など
そのユエン
…なに?
その部屋
破棄してしまえ
せつないほどに
ひびき
鳴り響きはしない
糞の役にも
親切で、親切な
綺麗な人
かさなりもせず
清潔な、そこに
人間など
そのユエン
聲とノイズの差異とは?
なにも
破棄してしまえ
悲しいほどに
散乱しさえ
罵聲など
糞の役にも
やさしく、やさしい
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