流波 rūpa ……詩と小説176・流波 rūpa 癡多 citta ver.1.01 //…見て/なにを?/見ていた/いつ?;伽多
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ一部に作品を構成する文章として差別的な表現があったとしても、そのようなあらゆる差別的行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしもそのような一部表現によってあるいはわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでも差別的行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
それはユエン
可憐な女
噓のように
下手くそな
デッサン
デフォルメの過剰
色めきの過多
いやらしい体
それはユエン
清潔なひと
こどものように
下手くそな
発聲の媚び
すぎた低佪
舌さきのあまえ
母国語でさえ
だからユエン
美貌という顏
おそろしいくらいに
完璧すぎて
冗談にすぎず
幻術師の見せた
幻の見た夢
虛構にすぎず
それがユエン
だれの噓?
だれについた噓?
眞実をだけ語ったときも
すべて、噓に似た
もし、ささやけば
現実さえ
蜃気楼になる
もしささやけば
ユエン、その舌
蜃気楼さえ
砂利になる
もしささやけば
ユエンの、唇
砂利ひとつさえ
白虹になる
もしささやけば
ユエン、その口
白虹さえ
草の根になる
それはユエン
あかるい女
智慧のない
猨にように
こわれた人?
笑むしかできない
感性の破綻?
ほほ笑み人形。いつでも
やさしい人?
肌燒かれても?
感情の破綻?
ほほ笑み人形。いつでも
不穏な人?
眼玉抜かれても?
知覚の破綻?
ほほ笑み人形。いつでも
いびつな人?
舌ちぎられても?
識別の破綻?
ほほ笑み人形。いつでも
だからユエンは笑んだ
だれよりも清楚に
だれよりもみだらに
その肉をふるわせ
その肌を息吹かせ
だれよりもみだらに
だれよりも清楚に
だからユエンは笑んだ
ほほ笑み人形。いつでも
識別の破綻?
舌ちぎられても?
いびつな人?
ほほ笑み人形。いつでも
知覚の破綻?
眼玉抜かれても?
不穏な人?
ほほ笑み人形。いつでも
感情の破綻?
肌燒かれても?
やさしい人?
ほほ笑み人形。いつでも
感性の破綻?
笑むしかできない
こわれた人?
猨にように
智慧のない
あかるい女
それはユエン
草の根になる
白虹さえ
ユエン、その口
もしささやけば
白虹になる
砂利ひとつさえ
ユエンの、唇
もしささやけば
砂利になる
蜃気楼さえ
ユエン、その舌
もしささやけば
蜃気楼になる
現実さえ
もし、ささやけば
すべて、噓に似た
眞実をだけ語ったときも
だれについた噓?
だれの噓?
それがユエン
虛構にすぎず
幻の見た夢
幻術師の見せた
冗談にすぎず
完璧すぎて
おそろしいくらいに
美貌という顏
だからユエン
母国語でさえ
舌さきのあまえ
すぎた低佪
発聲の媚び
下手くそな
こどものように
清潔なひと
それはユエン
いやらしい体
色めきの過多
デフォルメの過剰
デッサン
下手くそな
噓のように
可憐な女
それはユエン
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