流波 rūpa ……詩と小説076・流波 rūpa 癡多 citta ver.1.01 //…見て/なにを?/見ていた/いつ?


以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。



いつも昼寢。その眠りに落ちかけ、まえぶれもなく醒めてしまった直後の意識のかすかな動乱のさなかにも?…もう?いま、なに?もう、ふるえ。小指のもっと、

   うに高層に

      そんな?…瘠せた?

通訳の副業に、文書を翻訳する片手間のキーボード音の響きのこちらにも?…笑えばいいよ。おおきな聲で、そっともっと、

   飛んでい

      すこしだけ、たぶん

久しぶりの画像通話に、久しぶりに見かけた日本側の代理人のクレームを聞く歎きと苛立ちのうちにも?…埃りたち。それら、綺羅きら、だから、もうもっと、

   た

      暇つぶしの、かつ

何度目かに結婚式を延期した妹の諦めに、真剣にこころを傷めた瞬間の、眼差しの中にも?…いつ?もう?泣く?あした?もう?泣きそう?もう?ももっと、

   稀有な

      決意の?

ロックダウンの中に、癌で死んだ近所の老人の、その誰かの慰問の銅鑼と太鼓の音響にも?…踏んだ。茣蓙を踏んだ。すいかの種の、吐き捨てられたもっと、

   蝶、そ

      ダイエット?それとも

朝、雨の音に感じて引き開けたカーテンの向こうに、こすれ合う隣居の家の樹木の葉々のざわめきを見た瞬間にも?…晴れ、だね…知ってる?きっと、ねもっと、

   の羽音

      それとも、もう

と、「久しぶりだね」もっと、

   が

      壊れはじめてる?

と、わたしは言った。その聲に、ユエンはようやく気づいた。額から、唇のすでに離れていた事実に。だから、ユエンは眼をひらいていた。もう、そしてすでにわたしを見上げ、「覚えてた?」ささやく。

惡びれもせず、「忘れてた」そう云ったわたしの笑顔に、…なんで?

「それは、ウソだよ」笑みさえしないで、…なんで?ただ、…なん無表情な

   き泣きさ

      死んだの?

眞顏に。「噓

   け叫ぶだろうか?

      死んだ?

じゃない。」…と、あなたが

   き泣き、さ

      それとも

生きていること、生きて

   泣きけ、さ

      死んでた?

生きて

   叫ぶだろうか

      すでに?

いてこと、かつて眼の

   さき、さ

      もう?

前に、こんなふうに

   最期の日

      まだ?

存在していた

   例えばもえ

      死んだ?

それさえ

   燃え上がるつ

      そこで

完全に

   月のあざやかな

      わたしと

「忘れてた」と

   鮮やかな落下

      ユエンの

喉の

   落下に

      故意の

一番あさいところで

   死に絶えるわたしたちの

      気付かなかった

聲もなく

   死に、し

      あなたに

く、ささや

   滅びに、ほ

      気付かなかった

   滅びにか

      その

   か、つか、

      共謀した

   かて、かつて

      わたしたちの擬態

   わたし、わた

      もう?…沙羅。あなたに

   わたしたちが

      もう、まだ

   ことごくきづ

      まだ?…沙羅

   づか、気づかないうちに

      死んでた?

   根絶やしにしていたみ

      褐色の

   未知の

      その

   希少な

      あざやかな肌の

   細菌のむ

      さらす、静かな

   群れさえなき

      しずかな

   な、きな

      擬態

   泣きさ、け

      死んだ?

   叫ぶだろうか?

      いま

   泣き、さ

      あなたは 

   泣き叫ぶだろうか

      死んでた?

   さき、さ

      もう

   最期の日

      橫むきの

   ひ。もはや

      まぶたを

   なんの知性も

      ひらいた

   も、かけらも、ま

      ひらいたまま

   なにもなく、ま

      昏い

   さえも、ま

      眼差しを

   なま、ま

      見ひらいたまま

   眼差しさえ

      死んだ?

   渇き、き

      もう

   盡くした

      あなたは

   最後の時にしに

      ひとりで

   死に、し

      見なかった

   しに絶えるわ

      だれも

   わ…たちのほろ

      わたしも

   滅びにか

      ユエンの

   にかつて

      あなたの

   わたしたちが

      死には

   が、ことごくきづ

      擬態

   づか、気づかないうちに

      だれも

   根絶やしにし

      気付かなかった

   していたみ

      だから

   た未生の

      死んだの?

   かつ、か

      あなたは

   つか、か

      死んでる?

   終に生まれるこ

      見い出さ

   ことの、こ

      見い出されなどなどしなかった、だれにもあ

   とのなかった、ふ

      なたの死

   ふ、ざい、ふ

      など、わ

   不在のび

      たしたちの

   微生物のむ

      共謀の

   れむれ

      擬態の

   れ、群れさえ

      細工し忘れた

るよっ、…と

   もれ、な

      眼差しの中に

いたっと、…その

   き泣きさ

      見て

聲、彼の

   け叫ぶだろうか?

      いま、その

ぃるよっ…と

   き泣き

      自分の死をさえ

ぃいたっ…と

   さ、泣きさ

      見い出さなかった

それら

   き叫ぶ、ろぃ

      眼差しに

響き、彼

   だろうかさ

      見ひらいたままに

の、彼の

   さき、さ

      狂暴なまでの

やや、低い

   いごの、さ








Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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