流波 rūpa ……詩と小説072・流波 rūpa 癡多 citta ver.1.01 //…見て/なにを?/見ていた/いつ?
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
色合いのような?
…なぜ?見ているの
微細な赤らみ、なにかの
…だれ?それ
痕跡のような?
わたし。だから
なんの?
死者ら。それら
なんの殘した
色彩もない死者らを
痕跡?いつか見た気がする夢の中の
見てた。むしろ
陽炎のような?事実、かてのいつか
…なぜ?もう
見い出していた夢の中の
まばたきもせずに
陽炎のような?やがてのいつか
…だれ?だからもう
見い出すに違いなかった夢の中の
ただ乾き、——渇く?
陽炎のような?しかも誰も
渇いた?…渇き
見い出しはしなかった夢の中の
渇く?網膜の
陽炎のような?熱帯のホテルの壁を這う蜥蜴。その
干からびてく、そんな
複眼の、時にその
慥かな実感。それでも
見い出す(…した、)かもしれない夢の中の
まばたきもせず死者ら。そ
陽炎のような?蜥蜴に咀嚼された小さな羽虫の
れら、色彩もない死者ら。そ
数えられない毎時に見い出す、または
れら、見い出された、それって
見い出した、あるいはずぼらに
わたしの、だから鮮明な眼差し
見い出されつづていた(はずの?はず、の)夢の中の
のなかにも、慥かにもう、まば
陽炎のような?澄んだ水の流れの中に滅びていく死んだ
たきもせず、見い出して、た
魚の死んだ細胞が、生き生きとした奇蹟として
のは死者ら。それ、ら、だから死
見出した束の間の新鮮な夢の中の
者ら。そ、れらもう、色彩もな、い
陽炎のような?流れる砂に、砂の中に干からびてゆくだけだった蟲らのだから
死者らの孔な、す孔。す。孔。なす、無数の
最後に見た一瞬の夢、その中のそれら
それら孔。孔。孔なしてく孔
不意の
だらけの死者ら。それ、ら、色彩
陽炎のような?いくもの、際限もないくらいの暗い微粒子の群れに、あるいは夢を見て目をもいきなり昏ませることがまだもしもあったとしたならば時には
もない死者、らの歪んでく、翳り
見出したのかもしれなかった夢の中の
を見い出し、た、のはだれ?わた
陽炎のような?…響き。と、——なにを、聞く。なに、…あなたは、…≪流沙≫、と、≪流沙≫、いま、あなたはなに?その≪流沙≫、かつて一度もなに?存在せず、これからも≪流沙≫、存在することなどなに?ないそのなに?≪流沙≫、こころの(…耳の)中なに?(…鼻の)橫殴りの(…肛門の)陽光、だからなに?(…眼球の)窓枠に添った(…唇の)なに?斜めに(…歯茎の)差し込むなに?光り(…喉の)の、の、の、その中に、それら(…肺の)…光り。
色彩をその、ふれ得たすべてのものに、だから光りの力の
あげる。いま
返せ。ただちに
増大と共に与え、与え
ぼくのぜんぶ
いますぐに
つづけて、よりあざやかに、そして
ぜんぶを、あなたに
お前があの
その竆まりもない増大の中で、静かに
あなたに。ほら
うつくしい大地から奪い
ただ、白濁の、色彩のゆるやかな
いま、この目、この
台地?…穢した
消滅の可能性をこそ示唆しはじめたものの、もはや
歯。この舌。この
怪我した?…もののすべてを
色彩の限度を超えた時にはもう、なんの差異もなくただ、なにも見えなかったにも等しい
爪。この捥。この
いま返せ。ただちに
純粋な
うぶ毛。この
いますぐに聞け。ほらあの
白一色。みごとな、もう、だから——滅び。その、
肌。この
泣き叫んだ風の
眼球と脳の連動に於ける色彩の生滅。見い出された、それら現実の、揺るがし難い全き、しかも物質的には不在。かすかな音を(聞き取りは)立てながら(…なに?)…たぶん(なにも聞き取りはしなかった。わたしは)その(…だれ?)響きのなかに(それは)わたしは(至近に飛ぶ蠅なら、)…誰が?(…どこ?)近づく(…蝶さえも?)誰に?(耳があれば聞き取ったに違いない)沙羅。その(…微細な)背中の近くに(…なに?微細すぎる)窓越しの(響き。…繊細な——わたしの)未だ(…なに?)午前の(挙動の)陽光の中に(どうしもなく立ってしまった)ふれそうになる(…だれ?)至近に(こまかく)立ち止まって、それでも(ちいさな、あるいは)沙羅に(耳を聾する大音響の)ふれることもなく。沙羅は
聞こえない!もう、な
なにを、あなたは
そのまま、外を
破れた!破れた!
見て、なにを笑っ
見やりつづけた。知っていた。実際には、沙羅はもはや何を見るともないに違いなかった。見慣れた、もう、二年近く見慣れ、なにを?いまさら、…なにを?眼差し。燦燦。沙羅の。黑い燦燦。髮。その燦燦。色(——それら色)彩と、その燦燦。滅びの光(——それら滅びの光)澤の、わたしには見えない向こうに。
やめて
やばっ
なにを?
やめてよ。もう
いま、いとおしい
あなたは、そこで、
ぶたないで。…ん
いま、なんか
なにを?
あ、んあっ…
すっげぇー…
と、…まるでわたしの、背後に
ぱっ…やめて
いとおしい
息遣う存在さえ
やめてよ。もう
だからその瞼のちょっとした
忘れてしまったかのように、と、——何を?
ぶちこまないで。もう
ふるえ
響かせるのか。あの
かゆい?
やばっ
≪流沙≫は。数えきれないほどの
口、かゆい?
なんか、いま
回数、死んだ≪流沙≫。その
やめて
それ、もうまじ
生得的な
やめてよ。もう
なんか、さ。めっちゃ
疾患のせいで。もともと
絞めないで。頸、
くそいとおしっ
試験管の中に
死んじゃうから。もう
だからその振り返った時のなんてことない目の表情
存在していた不法な
息もできない。ほら
…とか?なに?
クローン技術実験体だった。その
見つめられると。いつも
やばっ
細胞の腐敗のせいで。未知の
あなたに見つめられるたび
まじいとおしいんだけど
病による脳組織の
わたしは死んだ。だから
いま、まじ
壊死。白血病を
そのたびに
やっべぇー…
併発した。単なる
何度も死んだ。そして
いとお
肺炎、入院する医療施設の中での、施術ミスに依る
生き返れ!すべての
だから笑いやんだあとのちょっとした唇の…なに?…なんだろ。それ
死。誤った
尊厳あるものたち
それなに?
薬剤投与による死とその
なんどでも
やばっ
隠蔽工作。中東の
蘇れ!蘇れ!いま!
いとおしすぎやばっ
テロリストの覆面活動に過ぎなかった。自爆テロと共に、だから、当然のように彼の音楽も
染まれ。海よ
それ、いま
吹っ飛んだ。
永遠に、その
もはやもーせつなすぎんだけど
永遠に。
日没の色に
くっそいとおしっ
二十年近く
永遠に
だからそのぶちのめしすぎて死にそになったお前の
生き延びた未熟児の、四キロ以上には生長できなかった奇蹟の
なに?
唇。なに?
未熟児、その
やめて
やばっ
老衰に似た静かな
やめて。もう
もう、顏じゃなくね?
死。盲目のその
ふさがないで。もう
まだ生きてんの?
性未分化の中性兒は、十六歳の
口だけは。もう
やばくねお前
誕生日に交通事故で
鼻だけも。もう
まだ生き
死んだ。パリで、テヘランで、プノンペンで、上海で、シンガポールで、台湾の山間の僻地で、アルプスのどこかの高原で、バグダッドで、リベリアのある地方の村で、その他。稀に見る美貌の
やめて
いっ——なに?
かれは何度も性転換手術と
やめて。もう
やばっ
整形を繰り返し、最終的にはその
ふさがないで。もう
いとしすぎ死ぬっ
過剰な施術による肉体崩壊に依って
目だけも。耳も。ぼくを
くっそやばっ
崩れ落ちるように
ガムテープで、もう
すっげぇ…さ
死んでいった。そもそも
巻く。巻く。巻く
もう、さ。もう
複数のチームに依る
やめて
だからその寝起きのお前のほっぺの寢痕
創作だった。フィクション。それは
やめて。もう
なに?
人類を洗脳するための、計算されつくした
見ないで。だから
やばっ
音響。——フリーメイソン?AIによる
肛門。指いれたまま
とけちゃう。もう俺
期間限定のシュミレーションに依る創作。或る
虐めぬいたまま
…だれ?
考古学者がマヤ遺跡で発見された或る
見ないで。…だれ?
なんか、もう、さ。もう
言語パターンを音響化したに過ぎない。創作した≪敎授≫は、その実名をあかさないままに北京で死んだ。気付く。…いつ?
いつとも、名づけようもなく、その時に、——いつ。
気付いた、わたしは、沙羅がその首をだけひねってわたしを見ていたことに、…なぜ?
ふれたから。
なぜ?——たぶん、わたしの指先。
右の。
人差し指と、親指、その、ケロイドに部分的に彩られた、…醜い?
はかなすぎる
泣いていい?
汚らしい?
なにが?…だから
泣いていいかな
どう?…指先に?——美しい?
ふと返り見た目の
むしろ、ね?
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