流波 rūpa ……詩と小説060・流波 rūpa 癡多 citta ver.1.01 //なぜ?/だれ?/なぜ?/いま、あなたは //伽多


以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。



11)38偈

   例えば綠り

   椰子の葉

   色彩。それら

   色ら

  

   まばたいたように

   だれ?

   感じられたのは

   いつ?


   例えば紫

   蔦草の花

   色彩。それら

   色ら


   見い出すように

   なに?

   感じられたのは

   だれ?


   もしくはもう

   はるかな前に

   色彩。それら

   光りのなかに


   もしくはもう

   千年も前に

   色彩。それら

   光りのなかに


   あるいは

   もっと?

   だれ?

   光りのなかに


   光りの底に

   生じ、色ら

   生まれるはるかな前にも

   わたしが


   光りの底に

   生じ、色ら

   生まれるはるかな前にも

   わたしたちが


   光りの底に

   生じ、色ら

   生まれるはるかな前にも

   だれが?


   光りの中にその、すでに

   死者ら。すでに

   死んだかのように

   翳る死者ら


   光りの中にその、すでに

   死者ら。すでに

   死んだかのように

   孔なす死者ら


   光りの限りに生じ

   あざやかな

   …錯覚?いま

   沙羅。色彩


   光りの中に。その

   眠るあなたの

   その明るさの

   沙羅。色彩


   軈て超えた時、その

   限界を

   …錯覚?いま

   沙羅。色彩


   そのすべてを

   失しなう。それら

   音も無く、まして

   さまざまな色彩は


   そのすべてを

   失しなう。それら

   音も無く、まして

   気配さえなく


   そのすべてを

   失しなう。それら

   痕跡も無く、まして

   さまざまな色彩は


   光りに中に。沙羅

   ひらく唇

   …錯覚?いま

   沙羅。色彩


   色彩。沙羅

   …錯覚?いま

   ひらく唇

   光りに中に。沙羅


   さまざまな色彩は

   痕跡も無く、まして

   失しなう。それら

   そのすべてを


   気配さえなく

   音も無く、まして

   失しなう。それら

   そのすべてを


   さまざまな色彩は

   音も無く、まして

   失しなう。それら

   そのすべてを


   沙羅。色彩

   …錯覚?いま

   限界を

   軈て超えた時、その


   沙羅。色彩

   その明るさの

   眠るあなたの

   光りの中に。その


   沙羅。色彩

   …錯覚?いま

   あざやかな

   光りの限りに生じ


   孔なす死者ら

   死んだかのように

   死者ら。すでに

   光りの中にその、すでに


   翳る死者ら

   死んだかのように

   死者ら。すでに

   光りの中にその、すでに


   だれが?

   生まれるはるかな前にも

   生じ、色ら

   光りの底に


   わたしたちが

   生まれるはるかな前にも

   生じ、色ら

   光りの底に


   わたしが

   生まれるはるかな前にも

   生じ、色ら

   光りの底に


   光りのなかに

   だれ?

   もっと?

   あるいは


   光りのなかに

   色彩。それら

   千年も前に

   もしくはもう


   光りのなかに

   色彩。それら

   はるかな前に

   もしくはもう


   だれ?

   感じられたのは

   なに?

   見い出すように


   色ら

   色彩。それら

   蔦草の花

   例えば紫


   いつ?

   感じられたのは

   だれ?

   まばたいたように


   色ら

   色彩。それら

   椰子の葉

   例えば綠り


かさねて謂はく、

   例えば綠り

      そこは異国

    なぜ?

     だから

   椰子の葉

      だれの?

    だれ?

     だれの?

   色彩。それら

      だから

    なぜ?

     そこは異国

   色ら

  

   まばたいたように

      異国の風景

    なぜ?

     だから

   だれ?

      だれの?

    だれ?

     だれの?

   感じられたのは

      だから

    いま、あなたは

     異国の風景

   いつ?


   例えば紫

      しかも、もう

    まばたき、その

     だから

   蔦草の花

      馴れきった

    滿たされきった

     馴れきった

   色彩。それら

      だから

    光りらに

     しかも、もう

   色ら


   見い出すように

      しかも、もう

    なぜ?

     その風景

   なに?

      飽き果てた

    だれ?

     飽き果てた

   感じられたのは

      その風景

    なぜ?

     しかも、もう

   だれ?


   もしくはもう

      椰子の木

    なぜ?

     海沿いの道の

   はるかな前に

      例えば

    だれ?

     例えば

   色彩。それら

      海沿いの道の

    いま、まばたき

     椰子の木

   光りのなかに


   もしくはもう

      蔦草の花

    あなたは、その

     砂地に這った

   千年も前に

      例えば

    滿たされきった

     例えば

   色彩。それら

      砂地に這った

    光りらに

     蔦草の花

   光りのなかに


   あるいは

      窓の外には

    なぜ?

     光りらのうちに

   もっと?

      だから

    どこ?

     だから

   だれ?

      光りらのうちに

    なぜ?

     窓の外には

   光りのなかに


   光りの底に

      そこに拡がる

    なぜ?

     見飽きた異国の

   生じ、色ら

      だから

    どこ?

     だから

   生まれるはるかな前にも

      見飽きた異国の

    滿たされきった

     そこに拡がる

   わたしが


   光りの底に

      思わず、笑った

    光りらに、その

     あざけるように

   生じ、色ら

      なにを?

    あなたは、いま

     なにを?

   生まれるはるかな前にも

      あざけるように

    まばたき

     思わず、笑った

   わたしたちが


   光りの底に

      飽きて飽きぬき

    なぜ?

     それでも猶も

   生じ、色ら

      異国は異国?

    いつ?

     異国は異国?

   生まれるはるかな前にも

      それでも猶も

    なぜ?

     飽きて飽きぬき

   だれが?


   光りの中にその、すでに

      思わず、笑った

    なぜ?

     ぶっぴぃぃ…

   死者ら。すでに

      屁も漏れた?

    いつ?

     屁も漏れた?

   死んだかのように

      ぶっぴぃぃ…

    光りら。…ついに、まばたき

     思わず、笑った

   翳る死者ら


   光りの中にその、すでに

      ゆらぐ鼻毛に

    なぜ?

     くさっ

   死者ら。すでに

      ぶっぴぃぃ…

    だれ?

     ぶっぴぃぃ…

   死んだかのように

      くさっ

    いま、あなたは

     ゆらぐ鼻毛に

   孔なす死者ら


   光りの限りに生じ

      ゆらぐ尻毛に

    だれ?

     くさっ

   あざやかな

      ぶっぴぃぃ…

    なぜ?

     ぶっぴぃぃ…

   …錯覚?いま

      くさっ

    まばたき、いま

     ゆらぐ尻毛に

   沙羅。色彩


   光りの中に。その

      虫這ってる?

    なぜ?

     頭のなか

   眠るあなたの

      なに?

    いつ?

     なに?

   その明るさの

      頭のなか

    ほら、綺羅ら

     虫這ってる?

   沙羅。色彩


   軈て超えた時、その

      くさっ

    なぜ?

     やばっ

   限界を

      死ねば?

    なに?

     死ねば?

   …錯覚?いま

      やばっ

    綺羅らに埋もれ

     くさっ

   沙羅。色彩


   そのすべてを

      頭のなか

    なぜ?

     虫這ってる?

   失しなう。それら

      なに?

    いつ?

     なに?

   音も無く、まして

      垂れてんじゃんもはや盛大に

    いま、綺羅ら

     やばっ

   さまざまな色彩は


   そのすべてを

      くさっ

    なぜ?

     わななく尻毛に

   失しなう。それら

      ぶっぴぃぃ…

    なに?

     ぶっぴぃぃ…

   音も無く、まして

      さざめく尻毛に

    光りら。まばたき

     くそくさっ

   気配さえなく


   そのすべてを

      くさっ

    ほら、その

     どよめく鼻毛に

   失しなう。それら

      ぶっぴぃぃ…

    まばたき

     ぶっぴぃぃ…

   痕跡も無く、まして

      糞してぇ

    あなたの

     くさっ

   さまざまな色彩は


   光りの中に。沙羅

      ぶっぴぃぃ…

    なにも気付きは

     思わず、吹いた

   ひらく唇

      屁、漏れた?

    いまの

     糞?

   …錯覚?いま

      思わず

    ほら、それ

     ぶっぴぃぃ…

   沙羅。色彩


   色彩。沙羅

      それでも猶も

    ほら、その

     飽きて飽きぬき

   …錯覚?いま

      異国は異国?

    まばたき

     異国は異国?

   ひらく唇

      飽きて飽きぬき

    なにも

     それでも猶も

   光りの中に。沙羅


   さまざまな色彩は

      あざけるように

    気付きなど、なにも

     思わず、笑った

   痕跡も無く、まして

      なにを?

    いまの

     なにを?

   失しなう。それら

      思わず、笑った

    ほら、いま

     あざけるように

   そのすべてを


   気配さえなく

      見飽きた異国の

    気付きはしなかった

     そこに拡がる

   音も無く、まして

      だから

    なにも。…だれも?

     だから

   失しなう。それら

      そこに拡がる

    わたしも

     見飽きた異国の

   そのすべてを


   さまざまな色彩は

      光りらのうちに

    だれ?

     窓の外には

   音も無く、まして

      だから

    まばたかれた

     だから

   失しなう。それら

      窓の外には

    まぶた

     光りらのうちに

   そのすべてを


   沙羅。色彩

      砂地に這った

    だれ?

     蔦草の花

   …錯覚?いま

      例えば

    まばたかれた

     例えば

   限界を

      蔦草の花

    そこに

     砂地に這った

   軈て超えた時、その


   沙羅。色彩

      海沿いの道の

    だれ?

     椰子の木

   その明るさの

      例えば

    まばたかれた

     例えば

   眠るあなたの

      椰子の木

    まばたき

     海沿いの道の

   光りの中に。その


   沙羅。色彩

      その風景

    なに?

     しかも、もう

   …錯覚?いま

      飽き果てた

    かさなりあったのだった

     飽き果てた

   あざやかな

      鼻血ぶぅうぅぶ

    なに?

     その風景

   光りの限りに生じ


   孔なす死者ら

      だから

    だれ?

     しかも、もう

   死んだかのように

      馴れきった

    毛先は。…睫毛の

     鼻毛ぼぉうぉう

   死者ら。すでに

      しかも、もう

    なに?

     だから

   光りの中にその、すでに


   翳る死者ら

      だから

    どれ?

     すっげぇかゆいんですけど

   死んだかのように

      かいていいの?

    その須臾に

     きとうのさきの孔くぐったわずかさきややひだりに傾いたあたりの粘膜

   死者ら。すでに

      異国の風景

    なぜ?

     だから

   光りの中にその、すでに


   だれが?

      だから

    だれ?

     そこは異国

   生まれるはるかな前にも

      突っ込んでかきかき

    まばたかれたそれ

     いくっやばっ

   生じ、色ら

      そこは

    どこ?

     だばっ

   光りの底に


   わたしたちが

      ケツ襞かゆい

    どれ?

     ばか?

   生まれるはるかな前にも

      かいて

    まぶた。そこに

     かいて

   生じ、色ら

      ばか?

    ふるえ

     ケツ襞かゆっ

   光りの底に


   わたしが

      もういいからまじ

    なに?

     ばか?

   生まれるはるかな前にも

      くそ

    かさなりあった須臾の

     くそ

   生じ、色ら

      ばか?

    瞼

     淚はこころのうんこくさっ

   光りの底に


   光りのなかに

      かいてむしろその鋭利なダイヤモンドの爪で

    知っていた

     ばか?

   だれ?

      やん

    すでに

     やん

   もっと?

      屁でる

    まばたいていた

     ぼんばぁあぁぁぁぁぁ…

   あるいは


   光りのなかに

      病んでる?

    なにも

     ばか?

   色彩。それら

      死ね

    もうなにも

     死ね

   千年も前に

      ばか?

    音など

     むしろ完璧病んでんじゃね?

   もしくはもう


   光りのなかに

      あいうえお

    なにも?

     ケツ襞の道の

   色彩。それら

      例えば

    音もなくて

     例えば

   はるかな前に

      海沿いの道の

    なにも

     椰子の木

   もしくはもう


   だれ?

      蔦草の花

    なにも?

     砂地に這った

   感じられたのは

      例えば

    すでに

     例えば

   なに?

      砂地に這った

    あなたが?

     蔦草の花

   見い出すように


   色ら

      窓の外には

    まばたいていた

     光りらのうちに

   色彩。それら

      だから

    なにも

     だから

   蔦草の花

      光りらのうちに

    なにも?

     窓の外には

   例えば紫


   いつ?

      そこに拡がる

    もう、なにも

     見飽きた異国の

   感じられたのは

      だから

    ひびきさえ

     だから

   だれ?

      見飽きた異国の

    なにも?

     そこに拡がる

   まばたいたように


   色ら

      思わず、笑った

    なにも

     あざけるように

   色彩。それら

      なにを?

    ひびきさえも

     なにを?

   椰子の葉

      あざけるように

    きざしも?

     思わず、笑った

   例えば綠り








Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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