流波 rūpa ……詩と小説058・流波 rūpa 癡多 citta ver.1.01 //なぜ?/だれ?/なぜ?/いま、あなたは //伽多
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
9)29偈
すべてはすでに
燃え盡きたから
沙羅。あなたさえ
すでに
だれ?
いま、沙羅
あなたは
記憶。だれ?
なにもかもすでに
燃え盡きたから
沙羅。わたしさえ
すでに
だれ?
いま、沙羅
わたしは
記憶。だれ?
沙羅。その
痴呆の顔を
沙羅は
ひとりで
沙羅は
痴呆の顔を
沙羅は
そこに
さらされ
いま、わたしたちの
すべてのわたしたちの
わたしたちの感情は
引き攣っていた
なぜ?
だれ?
心もないのに?
猶も?
いま、わたしたちの
すべてのわたしたちの
わたしたちの感情は
わなないていた
なぜ?
だれ?
だれもいないのに?
だから
いま、わたしたちの
すべてのわたしたちの
わたしたちの感情は
ひたすらな痙攣
なぜ?
だれ?
なにもないのに?
翳り、翳り
沙羅。その
綺羅らいだ
日差し
雪崩れこむ
光り。それら
横殴りの
日差し
陽炎の下に
その色のない
色彩。ゆらぐ
陽炎の下に
日差し
横殴りの
光り。それら
雪崩れこむ
日差し
綺羅らいだ
沙羅。その
翳り、翳り
なにもないのに?
だれ?
なぜ?
ひたすらな痙攣
わたしたちの感情は
すべてのわたしたちの
いま、わたしたちの
だから
だれもいないのに?
だれ?
なぜ?
わなないていた
わたしたちの感情は
すべてのわたしたちの
いま、わたしたちの
猶も?
心もないのに?
だれ?
なぜ?
引き攣っていた
わたしたちの感情は
すべてのわたしたちの
いま、わたしたちの
さらされ
そこに
沙羅は
痴呆の顔を
沙羅は
ひとりで
沙羅は
痴呆の顔を
沙羅。その
記憶。だれ?
わたしは
いま、沙羅
だれ?
すでに
沙羅。わたしさえ
燃え盡きたから
なにもかもすでに
記憶。だれ?
あなたは
いま、沙羅
だれ?
すでに
沙羅。あなたさえ
燃え盡きたから
すべてはすでに
かさねて謂はく、
すべてはすでに
だから
赤裸々な
その白濁を
燃え盡きたから
嗅ぐ。沙羅
綺羅めきのなかに
沙羅。嗅ぐ
沙羅。あなたさえ
その白濁を
見て。沙羅
だから
すでに
だれ?
擬態された
赤裸々な
瞼のふるえ
いま、沙羅
その眠りに
光りのなかに
その眠りに
あなたは
瞼のふるえ
見て。沙羅
擬態された
記憶。だれ?
なにもかもすでに
その匂いを
無防備なまでの
その白濁の
燃え盡きたから
嗅ぐ。沙羅
青。その洪水のなかに
嗅ぐ。沙羅
沙羅。わたしさえ
その白濁の
見て。沙羅
その匂いを
すでに
だれ?
擬態された
無防備なまでの
唇のふるえ
いま、沙羅
その眠りに
青。その洪水のなかに
その眠りに
わたしは
唇のふるえ
見て。沙羅
擬態された
記憶。だれ?
沙羅。その
笑った?
いま、そこに
ずさんな隠蔽
痴呆の顔を
いま、沙羅
色彩。沙羅
沙羅、いま
沙羅は
ずさんな隠蔽
空。それは
笑った?
ひとりで
沙羅は
擬態された
あざやかに
鼻孔のふるえ
痴呆の顔を
その眠りに
そこに
その眠りに
沙羅は
鼻孔のふるえ
眠る。逆光
擬態された
そこに
さらされ
眠るふりを?
いま、そこに
眠るままに
いま、わたしたちの
あるいは、たぶん
色彩。沙羅
あるいは、たぶん
すべてのわたしたちの
眠るままに
空。それは
眠るふりを?
わたしたちの感情は
引き攣っていた
眠りのなかに
鮮明に
眠ったふりを?
なぜ?
あるいは、たぶん
そこに
あるいは、たぶん
だれ?
眠ったふりを?
昏む。逆光
眠りのなかに
心もないのに?
猶も?
たぶん、沙羅
いま、そこに
眠ったことなど一度もなかった
いま、わたしたちの
だれもがすでに
眠る沙羅
だれもがすでに
すべてのわたしたちの
眠ったことなど一度もなかった
ひとり
たぶん、沙羅
わたしたちの感情は
わなないていた
たぶん、沙羅
あざやかに
醒めるべき朝さえ知らないままに
なぜ?
だれもがすでに
そこに
だれもがすでに
だれ?
醒めるべき朝さえ知らないままに
見やった。逆光
たぶん、沙羅
だれもいないのに?
だから
だから、沙羅
いま、そこに
見つめていたのは
いま、わたしたちの
ほほ笑みながら
まばたいたわたし
ほほ笑みながら
すべてのわたしたちの
見つめていたのは
ひとり
だから、沙羅
わたしたちの感情は
ひたすらな痙攣
だから、沙羅
鮮明に
それは沙羅
なぜ?
傷みながら
そこに
傷みながら
だれ?
それは沙羅
昏む。逆光
だから、沙羅
なにもないのに?
翳り、翳り
その肌にふるえ
だからその
綺羅めき
沙羅。その
綺羅
一瞬に
綺羅
綺羅らいだ
綺羅めき
翳る
その肌にふるえ
日差し
雪崩れこむ
その肌に散った
だからそれ
流れ墜ち
光り。それら
白濁
包み込む
白濁
横殴りの
流れ墜ち
翳り
その肌に散った
日差し
陽炎の下に
白濁
窒息
白い澱み
その色のない
匂いたつ
不意の
匂いたつ
色彩。ゆらぐ
白い澱み
窒息
白濁
陽炎の下に
日差し
流れ墜ち
翳り
その肌に散った
横殴りの
白濁
包み込む
白濁
光り。それら
その肌に散った
だからそれ
流れ墜ち
雪崩れこむ
日差し
綺羅めき
翳る
その肌にふるえ
綺羅らいだ
綺羅
一瞬に
綺羅
沙羅。その
その肌にふるえ
だからそこに
綺羅めき
翳り、翳り
なにもないのに?
それは沙羅
昏む。逆光
だから、沙羅
だれ?
傷みながら
そこに
傷みながら
なぜ?
だから、沙羅
鮮明に
それは沙羅
ひたすらな痙攣
わたしたちの感情は
見つめていたのは
ひとり
だから、沙羅
すべてのわたしたちの
ほほ笑みながら
まばたいたわたし
ほほ笑みながら
いま、わたしたちの
だから、沙羅
いま、その
見つめていたのは
だから
だれもいないのに?
醒めるべき朝さえ知らないままに
見やった。逆光
たぶん、沙羅
だれ?
だれもがすでに
そこに
だれもがすでに
なぜ?
たぶん、沙羅
あざやかに
醒めるべき朝さえ知らないままに
わなないていた
わたしたちの感情は
眠ったことなど一度もなかった
ひとり
たぶん、沙羅
すべてのわたしたちの
だれもがすでに
眠る沙羅
だれもがすでに
いま、わたしたちの
たぶん、沙羅
いま、そこに
眠ったことなど一度もなかった
猶も?
心もないのに?
眠ったふりを?
昏む。逆光
眠りのなかに
だれ?
あるいは、たぶん
そこに
あるいは、たぶん
なぜ?
眠りのなかに
鮮明に
眠ったふりを?
引き攣っていた
わたしたちの感情は
眠るままに
空。それは
眠るふりを?
すべてのわたしたちの
あるいは、たぶん
色彩。沙羅
あるいは、たぶん
いま、わたしたちの
眠るふりを?
いま、そこに
眠るままに
さらされ
そこに
鼻孔のふるえ
眠る。逆光
擬態された
沙羅は
その眠りに
そこに
その眠りに
痴呆の顔を
擬態された
あざやかに
鼻孔のふるえ
沙羅は
ひとりで
ずさんな隠蔽
空。それは
笑った?
沙羅は
沙羅、いま
色彩。沙羅
いま、沙羅
痴呆の顔を
笑った?
いま、そこに
ずさんな隠蔽
沙羅。その
記憶。だれ?
唇のふるえ
見て。沙羅
擬態された
わたしは
その眠りに
光り。その中に
その眠りに
いま、沙羅
擬態された
無防備なまでの
唇のふるえ
だれ?
すでに
その白濁の
見て。沙羅
その匂いを
沙羅。わたしさえ
嗅ぐ。沙羅
青。その洪水のなかに
嗅ぐ。沙羅
燃え盡きたから
その匂いを
無防備なまでの
その白濁の
なにもかもすでに
記憶。だれ?
瞼のふるえ
見て。沙羅
擬態された
あなたは
その眠りに
光りのなかに
その眠りに
いま、沙羅
擬態された
赤裸々な
瞼のふるえ
だれ?
すでに
その白濁を
見て。沙羅
だから
沙羅。あなたさえ
沙羅。嗅ぐ
綺羅めきのなかに
嗅ぐ。沙羅
燃え盡きたから
だから
赤裸々な
その白濁を
すべてはすでに
0コメント