流波 rūpa ……詩と小説053・流波 rūpa 癡多 citta ver.1.01 //なぜ?/だれ?/なぜ?/いま、あなたは //伽多
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
4)11偈
無防備な
それら
無造作に
色彩なすものら
竆まりもない
それら
際立つ
眼差しのなかのものら
もはや責め苦?
無限の
かたちも
なにもない
責め苦?…むしろ
無慚なまでに
その実体も
なにもない
眼差しはいま
なにを?
なにを見たの?
だから光り、いま
むせかる光りら
おだやかな
やさしいだけの
むせかる光りら
だから光り、いま
なにを見たの?
なにを?
眼差しはいま
なにもない
その実体も
無慚なまでに
責め苦?…むしろ
なにもない
かたちも
無限の
もはや責め苦?
眼差しのなかのものら
際立つ
それら
竆まりもない
色彩なすものら
無造作に
それら
無防備な
かさねて謂はく、
無防備な
唇には
ゆらぎつづけ
より多くの
それら
沈黙が
ゆらぎ
沈黙が
無造作に
より多くの
その
唇には
色彩なすものら
竆まりもない
大量の
翳りつづけ
沈黙が
それら
饒舌より多くの
翳り
より多くの
際立つ
沈黙が
あわい
大量の
眼差しのなかのものら
もはや責め苦?
絶望より多くの
綺羅めいて
歓喜より多くの
無限の
あるいは
白濁する
あるいは
かたちも
歓喜より多くの
沙羅
絶望より多くの
なにもない
責め苦?…むしろ
なにが?
あなたの腹部の
感情なすこと自体の
無慚なまでに
消滅が
そのさらされた肌の
消滅が
その実体も
感情なすこと自体の
肌の上の
なにが?
なにもない
眼差しはいま
あざやかさ。反射に白濁した鏡
それは
光りの
なにを?
あざやかさ。四方の海の水
なに?
その水のみの
なにを見たの?
あざやかさ。沙漠にそそぐ月の光り
なんと?
白濁の
だから光り、いま
むせかる光りら
感情と…その動揺の
色彩と?
なに?
おだやかな
消滅が
かがやきと
やさしいだけの
なに?
気配と?
感情と…その動揺の
むせかる光りら
だから光り、いま
歓喜よりも
なんと?
絶望などより
なにを見たの?
はるかに多くの
なに?
なにを?
絶望よりも
それは
まして歓喜など
眼差しはいま
なにもない
沈黙が
肌の上の
大量の
その実体も
饒舌よりはるかに多くの
そのさらされた肌の
おどろくほどの
無慚なまでに
大量の
あなたの腹部の
沈黙が
責め苦?…むしろ
なにもない
より多くの
沙羅
その唇に
かたちも
沈黙
白濁する
沈黙が
無限の
うすびらきの唇に
綺羅めいて
多くの
もはや責め苦?
眼差しのなかのものら
とても多くの
あわい
唇には
際立つ
沈黙
翳り
沈黙が
それら
唇には
翳りつづけ
より多くの
竆まりもない
色彩なすものら
目から血。ほら
その
鼻血。血の色
無造作に
芽からも。放つ
ゆらぎ
放つ。芽からも
それら
鼻血。血の色
ゆらぎつづけ
目から血。ほら
無防備な
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