流波 rūpa ……詩と小説051・流波 rūpa 癡多 citta ver.1.01 //なぜ?/だれ?/なぜ?/いま、あなたは //伽多
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
2)23偈
だれ?沙羅
あなたの香り
匂う。その臭気
ただもはや
グロテスクな
殘酷な
ぶざまな
笑うべき
だれ?沙羅
あなたの肌
匂う。その臭気
ただもはや
侮辱じみた
無慚な
沙羅、もう
だれ?忘れらないほど
だれ?沙羅
あなたの吐く
息。その臭気
ただもはや
穢らしい
恥ずべき
沙羅、もう
だれ?忘れてさえ厭い
だれ?沙羅
あなたの髮も
散らすその臭気
ただもはや
侮辱の
沙羅、なぜ?
その香りの中に
なに?まばたき
だれ?
その時に
目醒め
だからわたしは
恥辱の
沙羅、なぜ?
その香りの中に
なに?まばたき
だれ?
その朝に
汚臭に目醒め、——だれが?
いつ?
恥ずべきは沙羅
惡臭の異物
惡意の異臭
恥しらずの沙羅
いつ?
汚臭に目醒め、——だれが?
その朝に
だれ?
なに?まばたき
その香りの中に
沙羅、なぜ?
恥辱の
だからわたしは
目醒め
その時に
だれ?
なに?まばたき
その香りの中に
沙羅、なぜ?
侮辱の
ただもはや
散らすその臭気
あなたの髮も
だれ?沙羅
だれ?忘れてさえ厭い
沙羅、もう
恥ずべき
穢らしい
ただもはや
息。その臭気
あなたの吐く
だれ?沙羅
だれ?忘れらないほど
沙羅、もう
無慚な
侮辱じみた
ただもはや
匂う。その臭気
あなたの肌
だれ?沙羅
笑うべき
ぶざまな
殘酷な
グロテスクな
ただもはや
匂う。その臭気
あなたの香り
だれ?沙羅
かさねて謂はく、
だれ?沙羅
玉散る
夢を見た
しぶく
あなたの香り
飛沫ら
息づく虹彩に
飛沫ら
匂う。その臭気
しぶく
見ていた夢
玉散り
ただもはや
グロテスクな
玉散る
降りしきる雨の
綺羅ら
殘酷な
朝の
飛沫らに似た
朝の
ぶざまな
綺羅ら
散華の中に
玉散り
笑うべき
だれ?沙羅
玉散る
あなたを見た
すでに
あなたの肌
綺羅めき
瞼も閉じずに
綺羅めき
匂う。その臭気
すでに
見ていた夢
玉散り
ただもはや
侮辱じみた
日差しに
降りつづく花ら
白銀の
無慚な
朝の。故に
それら色彩
朝の。故に
沙羅、もう
白銀の
さまざまに綺羅めく
日差しに
だれ?忘れらないほど
だれ?沙羅
かがやき
色彩の雨を
朝の
あなたの吐く
散乱。故に
まばたきもせずに
散乱。故に
息。その臭気
朝の
見ていた夢
かがやき
ただもはや
穢らしい
さがした
眠りもせずに
瞼を
恥ずべき
眩むから
眠られもせずに
眩むから
沙羅、もう
瞼を
醒めきりもせず
さがした
だれ?忘れてさえ厭い
だれ?沙羅
さがした
散り舞う色を
閉じられるべき
あなたの髮も
まぶしいから
見ていた
まぶしいから
散らすその臭気
閉じられるべき
わたしは
さがした
ただもはや
侮辱の
せめて睫毛を
なぜ?
完璧な失明?
沙羅、なぜ?
或は
いまさら
或は
その香りの中に
完璧な失明?
そんな
せめて睫毛を
なに?まばたき
だれ?
せめて眼窩を
わたしはむしろ
抉られるべき眼球を?
その時に
或は
風のままに
或は
目醒め
抉らるべき眼球を?
くずされるまま
せめて眼窩を
だからわたしは
恥辱の
せめて頭部を
砂なすままに
逸らすべき頸を?
沙羅、なぜ?
或は
風化のままに
或は
その香りの中に
逸らすべき頸を?
散りと舞うまま
せめて頭部を
なに?まばたき
だれ?
たぶん
滅びるままに
留保なき破滅
その朝に
夢見たのは
破滅さえ滅びた
夢見たのは
汚臭に目醒め、——だれが?
留保なき破滅
滅びのままに
たぶん
いつ?
恥ずべきは沙羅
もはや
眠りさえなく
その果てにも
惡臭の異物
破滅さえ滅びた
故に失神さえ。故に
破滅さえ滅びた
惡意の異臭
その果てにも
覚醒さえなく
もはや
恥しらずの沙羅
いつ?
留保なき破滅
滅びのままに
たぶん
汚臭に目醒め、——だれが?
夢見たのは
破滅さえ滅びた
夢見られたのは
その朝に
だから
滅びるままに
留保なき
だれ?
なに?まばたき
逸らすべき頸を?
散りと舞うまま
せめて頭部を
その香りの中に
或は
風化のままに
或は
沙羅、なぜ?
せめて頭部を
砂なすままに
逸らすべき頸を
恥辱の
だからわたしは
抉られるべき眼球を?
くずされるまま
せめて眼窩を
目醒め
或は
風のままに
或は
その時に
せめて眼窩を
わたしはむしろ
抉られるべき眼球を?
だれ?
なに?まばたき
完璧な失明?
そんな
せめて睫毛を
その香りの中に
或は
いまさら
或は
沙羅、なぜ?
せめて
なぜ?
完璧な失明?
侮辱の
ただもはや
閉じられるべき
わたしは
さがした
散らすその臭気
まばゆいから
見ていた
まばゆいから
あなたの髮も
さがしていた
散り舞う色を
閉じられるべき
だれ?沙羅
だれ?忘れてさえ厭い
瞼を
醒めきりもせず
さがした
沙羅、もう
昏むから。すべて
眠られもせずに
昏み
恥ずべき
さがした
眠りもせずに
瞼を
穢らしい
ただもはや
朝の
見ていた夢
かがやき
息。その臭気
散乱。故に
まばたきもせずに
散乱。故に
あなたの吐く
かがやき
色彩の雨を
朝の
だれ?沙羅
だれ?忘れらないほど
白銀の
さまざまに綺羅めく
日差しに
沙羅、もう
朝の。故に
それら色彩
朝の。故に
無慚な
日差しに
降りつづく花ら
白銀の
侮辱じみた
ただもはや
すでに
見ていた夢
玉散り
匂う。その臭気
綺羅めき
瞼も閉じずに
綺羅めき
あなたの肌
玉散り
あなたを見た
すでに
だれ?沙羅
笑うべき
綺羅ら
散華の中に
玉散る
ぶざまな
朝の
飛沫らに似た
その朝の
殘酷な
玉散り
降りしきる雨の
綺羅ら
グロテスクな
ただもはや
しぶく
見ていた夢
玉散り
匂う。その臭気
飛沫ら
息づく虹彩に
しぶき
あなたの香り
玉散る
夢を見た
その飛沫
だれ?沙羅
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