蚊頭羅岐/小説・総集編2
ブログ版タイトル≪蚊頭羅岐王≫、その総集編1。
蚊頭羅岐はカヅラギと読みます。
重い腫瘍と変形を持って生まれた双子たち。
その少年の名前は桂樹鳥雅、酉淨。
ふたりの出生直後のさまざまな悲劇。
父親の死、母親の精神疾患。
そしてふたりは天女たちの夢を見た。
傍若無人な天女たちに鳥雅は障碍を取り除かれ、うつくしい少年になり、酉淨は逆に除かれたぶんの更なる障碍を付与されるのだった。
うつくしい少年になった鳥雅は、狂暴な心のままに人倫破壊のかぎりを尽くすのだが…
厳島神社で有名な宮島を舞台にした連作短編小説の集合体。
瘤取り爺さんの説話に取材した。
前半・後半に分かれ、これは前半のその二。
全体としては、人類の進化と滅亡を描く連作≪啞ン癡汚瑠我貮翠梦anti-organism≫の第二部。
第一部は『多香鳥』https://puboo.jp/book/132961
2021年の年頭に書いたものです。
よって、否応なく新型コロナのパンデミックの影響下にあります。
また、本文に一部に暴力的な描写を含みます。
ご了承の上、お読みすすめください。
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ブログ上まだ公開していない後半があって、そっちの方がどちらかというとメインなのですが、とりあえずは前半を。
読んでいただければ、うれしいです。
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