妙法蓮華經法師功德品第十九
底本、「國譯大藏經、經部第一卷」(但し改行施し難読以外の傍訓省略又、一部改変)
奥書云、
大正六年六月廿三日印刷、同廿六日發行。昭和十年二月二十四日四刷發行。
發行者、國民文庫刊行會
法師功德品第十九
爾の時に佛、常精進菩薩摩訶薩に告げたまはく、
「若し善男子、善女人、是の法華經を受持し、若しは讀み、若しは誦し、若しは解說し、若しは書寫せん。
是の人は當に八百の眼の功德、千二百の耳の功德、八百の鼻の功德、千二百の舌の功德、八百の身の功德、千二百の意の功德を得べし。
是の功德を以て六根を莊嚴して皆、淸淨ならしめん。
是の善男子、善女人は父母所生の淸淨の肉眼をもつて三千大千世界の内外の有らゆる山、林、河、海を見ること、下は阿鼻地獄に至り、上は有頂に至らん。
亦、其の中の一切衆生を見、及び業の因緣、果報の生處、悉く見、悉く知らん。」
〇
爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を說いて言たまはく、
『若し大衆の中に於て、
無所畏の心を以て、
是の法華經を說かん、
汝、其の功德を聽け。
・
是の人は八百の、
功德ある殊勝の眼を得ん。
是れを以て莊嚴するが故に、
其の目、甚だ淸淨ならん。
・
父母所生の眼をもつて、
悉く三千界の、
内外の彌樓山、
須彌、及び鐵圍、
・
幷にに諸餘の山林、
大海、江河水を見ること、
下は阿鼻獄に至り、
上は有頂天に至らん。
・
其の中の諸の衆生、
一切、皆、悉く見ん。
未だ天眼を得ずと雖も、
肉眼の力、是の如くならん。』
〇
「復、次に常精進、若し善男子、善女人、此の經を受持し、若しは讀み、若しは誦し、若しは解說し、若しは書寫せば、千二百の耳の功德を得ん。
是の淸淨の耳を以て三千大千世界の下は阿鼻地獄に至り、上は有頂に至る、其の中の内外の種種の有らゆる語言の音聲、象聲、馬聲、牛聲、車聲、啼哭聲、愁嘆聲、螺聲、鼓聲、鐘聲、鈴聲、笑聲、語聲、男聲、女聲、童子聲、童女聲、法聲、非法聲、苦聲、樂聲、凡夫聲、聖人聲、喜聲、不喜聲、天聲、龍聲、夜叉聲、乾闥婆聲、阿修羅聲、迦樓羅聲、緊那羅聲、摩睺羅伽聲、火聲、水聲、風聲、地獄聲、畜生聲、餓鬼聲、比丘聲、比丘尼聲、聲聞聲、辟支佛聲、菩薩聲、佛聲を聞かん。
要を以て之れを言はば、三千大千世界の中の、一切内外の有らゆる諸の聲、未だ天耳を得ずと雖も、父母所生の淸淨の常の耳を以て皆、悉く聞き知らん。
是の如く種種の音聲を分別すとも而も耳根を壞らじ。」
〇
爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を說いて言たまはく、
『父母所生の耳、
淸淨にして濁穢無く、
此の常の耳を以て、
三千世界の聲を聞かん。
・
象、馬、車、牛の聲、
鐘、鈴、螺、鼓の聲、
琴瑟、箜篌の聲、
簫笛の音聲、
・
淸淨好歌の聲、
之れを聽いて而も著せじ。
無數種の人の聲、
聞いて悉く能く解了せん。
・
又、諸天の聲、
微妙の歌の音を聞き、
及び男女の聲、
童子、童女の聲を聞かん。
・
山川、險谷の中の、
迦陵頻伽の聲、
命命等の諸鳥、
悉く其の音聲を聞かん。
・
地獄の諸の苦痛、
種種の楚毒の聲、
餓鬼の饑渇に逼められ、
飮食を求索する聲、
・
諸の阿修羅等、
大海の邊に居在して、
自ら共に言語する時、
出だせる大音聲、
・
是の如き說法者は、
此の閒に安住して、
遙かに是の衆の聲を聞いて、
而も耳根を壞らじ。
・
十方世界の中の、
禽獸の鳴いて相ひ呼べる、
其の說法の人、
此に於て悉く之れを聞かん。
・
其の諸の梵天上、
光音、及び徧淨、
乃至、有頂天、
言語の音聲、
・
法師、此に住して、
悉く皆、之れを聞くことを得ん。
一切の比丘衆、
及び諸の比丘尼の、
・
若しは經典を讀誦し、
若しは他人の爲に說かんを、
法師、此に住して、
悉く皆、之れを聞くことを得ん。
・
復、諸の菩薩有つて、
經法を讀誦し、
若しは他人の爲に說き、
撰集して其の義を解せん、
・
是の如き諸の音聲、
悉く皆、之れを聞くことを得ん。
諸佛大聖尊の、
衆生を敎化したまふ者、
・
諸の大會の中に於て、
微妙の法を演說したまふ、
此の法華を持たん者は、
悉く皆、之れを聞くことを得ん。
・
三千大千界の、
内外の諸の音聲、
下は阿鼻獄に至り、
上は有頂天に至るまで、
・
皆、其の音聲を聞いて、
耳根を壞らじ。
其の耳、聰利なるが故に、
悉く能く分別して知らん。
・
是の法華を持たん者は、
未だ天耳を得ずと雖も、
但、所生の耳を用ふるに、
功德、已に是の如くならん。』
〇
「復、次に常精進、若し善男子、善女人、是の經を受持し、若しは讀み、若しは誦し、若しは解說し、若しは書寫せば、八百の鼻の功德を成就せん。
是の淸淨の鼻根を以て三千大千世界の上下、内外の種種の諸の香を聞〔齅〕がん。
須曼那華の香、闍提華の香、末利華の香、瞻蔔華の香、波羅羅華の香、赤蓮華の香、靑蓮華の香、白蓮華の香、華樹の香、果樹の香、栴檀の香、沈水の香、多摩羅跋の香、多伽羅の香、及び千萬種の和せる香、若しは抹せる、若しは丸せる、若しは塗香、是の經を持たん者は、此の閒に於て住して、悉く能く分別せん。
又復、衆生の香、象の香、馬の香、牛羊等の香、男の香、女の香、童子の香、童女の香、及び草木叢林の香を別〔わきま〕へ知らん。
若しは近き、若しは遠き、有らゆる諸の香、悉く皆、聞ぐことを得て、分別して錯〔あやま〕らじ。
是の經を持たん者は、此に住せりと雖も亦、天上の諸天の香を聞がん。
波利質多羅、拘鞞陀羅樹の香、及び曼陀羅華の香、摩訶曼陀羅華の香、曼殊沙華の香、摩訶曼殊沙華の香、栴檀、沈水、種種の抹香、諸の雜華の香、是の如き等の天香より和合して、出だす所の香、聞ぎ知らざること無けん。
又、諸天の身の香を聞がん。
釋提桓因の勝殿の上に在つて、五欲に娯樂し嬉戲する時の香、若しは妙法堂の上に在つて、忉利の諸天の爲に說法する時の香、若しは諸の園に於て遊戲する時の香、及び餘の天等の男女の身の香、皆、悉く遙かに聞がん。
是の如く展轉して乃し梵天に至り、上、有頂に至る諸天の身の香、亦、皆、之れを聞ぎ、幷びに諸天の燒く所の香を聞がん。
及び聲聞の香、辟支佛の香、菩薩の香、諸佛の身の香、亦、皆、遙かに聞いで其の所在を知らん。
此の香を聞ぐと雖も、然も鼻根に於て壞らず錯らず。
若し分別して他人の爲に說かんと欲せば、憶念して謬らず。」
〇
爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を說いて言たまはく、
『是の人の鼻は淸淨にして、
此の世界の中に於て、
若しは香んばしき、若しは臭き物、
種種、悉く聞ぎ知らん。
・
須曼那闍提、
多摩羅、栴檀、
沈水、及び桂香、
種種の華果の香、
・
及び衆生の香、
男子、女人の香を知らん。
說法者は遠く住して、
香を聞いで所在を知らん。
・
大勢の轉輪王、
小轉輪、及び子、
羣臣、諸の宮人、
香を聞いで所在を知らん。
・
身に著くる所の珍寶、
及び地中の寶藏、
轉輪王の寶女、
香を聞いで所在を知らん。
・
諸人の嚴身の具、
衣服、及び瓔珞、
種種の塗れる所の香、
聞いで則ち其の身を知らん。
・
諸天の、若しは行ける、坐せる、
遊戲、及び神變、
是の法華を持たん者は、
香を聞いで悉く能く知らん。
・
諸樹の華、果實、
及び蘇油の香氣、
持經者は此に住して、
悉く其の所在を知らん。
・
諸山の深く險しき處に、
栴檀樹の華、敷き、
衆生の中に在る者、
香を聞いで悉く能く知らん。
・
鐵圍山、大海、
地中の諸の衆生、
持經者は香を聞いで、
悉く其の所在を知らん。
・
阿修羅の男女、
及び其の諸の眷屬の、
鬪諍し遊戲する時、
香を聞いで皆、能く知らん。
曠野險隘の處の、
師子、象、虎、狼、
野牛、水牛等、
香を聞いで所在を知らん。
・
若し懷姙せる者有つて、
未だ其の男女、
無根、及び非人を辨〔わきま〕へざるを、
香を聞いで悉く能く知らん。
・
香を聞ぐ力を以ての故に、
祖に初めて懷姙し、
成就し成就せざる、
安樂にして福子を產まんことを知らん。
・
香を聞ぐ力を以ての故に、
男女の所念、
染欲痴恚の心を知り、
亦、善を修する者を知らん。
・
地中の諸の伏藏、
金銀、諸の珍寶、
銅器の盛れる所、
香を聞いで悉く能く知らん。
・
種種の諸の瓔珞、
能く其の價ひを識ること無き、
香を聞いで貴賤、
出處、及び所在を知らん。
・
天上の諸華等の、
曼陀曼珠沙、
波利質多樹、
香を聞いで悉く能く知らん。
・
天上の諸の宮殿、
上、中、下の差別、
諸の寶華の莊嚴せる、
香を聞いで悉く能く知らん。
・
天の園林、勝殿、
諸觀、妙法堂、
中に在つて娯樂する、
香を聞いで悉く能く知らん。
・
諸天の、若しは法を聽き、
或は五欲を受くる時、
來往し、行坐臥する、
香を聞いで悉く能く知らん。
・
天女の著たる所の衣、
好き華香をもつて莊嚴して、
周旋し遊戲する時、
香を聞いで悉く能く知らん。
・
是の如く展轉し上つて、
乃し梵天に至る、
入禪、出禪の者、
香を聞いで悉く能く知らん。
・
光音徧淨天、
乃し有頂に至るまでの、
初生、及び退沒、
香を聞いで悉く能く知らん。
・
諸の比丘衆等の、
法に於て常に精進し、
若しは坐し、若しは經行し、
及び經法を讀誦し、
・
或は林樹の下に在つて、
專精にして坐禪せる、
持經者は香を聞いで、
悉く其の所在を知らん
・
菩薩の志、堅固にして、
坐禪し若しは讀經しい、
或は人の爲に說法する、
香を聞いで悉く能く知らん。
・
在在方の世尊の、
一切に恭敬せられて、
衆を愍れんで說法したまふ、
香を聞いで悉く能く知らん。
・
衆生の佛前に在つて、
經を聞いて皆、歡喜し、
法の如く修行する、
香を聞いで悉く能く知らん。
・
未だ菩薩の、
無漏法生の鼻を得ずと雖も、
而も是の持經者は、
先づ此の鼻の相を得ん。』
〇
「復、次に常精進、若し善男子、善女人、是の經を受持し、若しは讀み、若しは誦し、若しは解說し、若しは書寫せば、千二百の舌の功德を得ん。
若しは好、若しは醜、若しは美、若しは不美、及び諸の苦澁の物、其の舌根に在〔お〕けば皆、變じて上味と成つて天の甘露の如くにして、美〔よ〕からざる者無けん。
若し舌根を以て大衆の中に於て演說する所有らんに、深妙の聲を出だして能く其の心に入れて 皆、歡喜し快樂せしめん。
又、諸の天子、天女、釋、梵、諸天、是の深妙の音聲、演說する所有る言論の次第を聞いて皆、悉く來つて聽かん。
及び諸の龍、龍女、夜叉、夜叉女、乾闥婆、乾闥婆女、阿修羅、阿修羅女、迦樓羅、迦樓羅女、緊那羅、緊那羅女、摩睺羅伽、摩睺羅伽女、法を聽かんが爲の故に皆、來つて親近し恭敬供養せん。
及び比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、國王、王子、羣臣、眷屬、小轉輪王、大轉輪王、七寶千子、内外の眷屬、其の宮殿に乘じて具に來つて法を聽かん。
是の菩薩、善く說法するを以ての故に、婆羅門、居士、國内の人民、其の形壽を盡くすまで隨侍し供養せん。
又、諸の聲聞、辟支佛、菩薩、諸佛、常に樂つて之れを見そなはしたまはん。
是の人の所在の方面には、諸佛、皆、其の處に向つて法を說きたまはん。
悉く能く一切の佛法を受持し、又、能く深妙の法音を出ださん。」
〇
爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を說いて言たまはく、
『是の人は舌根、淨くして、
終に惡味を受けじ。
其の食噉する所有るは、
悉く皆、甘露と成らん。
・
深淨の妙聲を以て、
大衆に於て法を說かん。
諸の因緣、喩を以て、
衆生の心を引導せん。
・
聞く者、皆、歡喜して、
諸の上供養を設けん。
諸の天、龍、夜叉、
及び阿修羅等、
・
皆、恭敬の心を以て、
共に來つて法を聽かん。
是の說法の人、
若し妙音を以て、
・
三千界に徧滿せんと欲せば、
意に隨つて即ち能く至らん。
大小の轉輪王、
及び千子眷屬、
・
合掌し恭敬の心を以て、
常に來つて法を聽受せん。
諸の天、龍、夜叉、
羅刹、毘舍闍、
・
亦、歡喜の心を以て、
常に樂つて來つて供養せん。
梵天王、魔王、
自在、大自在、
・
是の如き諸の天衆、
常に其の所に來至せん。
諸佛、及び弟子、
其の說法の音を聞いて、
・
常に念じて守護し、
或る時は爲に身を現じたまはん。』
〇
「復、次に常精進、若し善男子、善女人、是の經を受持し、若しは讀み、若しは誦し、若しは解說し、若しは書寫せば、八百の身の功德を得て、淸淨の身、淨瑠璃の如くにして、衆生の見んと喜ふを得ん。
其の身、淨きが故に、三千大千世界の衆生の、生ずる時、死する時、上下、好醜、善處、惡處に生ずる、悉く中に於て現ぜん。
及び鐵圍山、大鐵圍山、彌樓山、摩訶彌樓山等の諸山王、及び其の中の衆生、悉く中に於て現ぜん。
下は阿鼻地獄に至り、上は有頂に至る所有、及び衆生、悉く中に於て現ぜん。
若しは聲聞、辟支佛、菩薩、諸佛の說法したまふまで、皆、身中に於て其の色像を現ぜん。」
〇
爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を說いて言たまはく、
『若し法華經を持たんは、
其の身、甚だ淸淨なること、
彼の淨瑠璃の如くにして、
衆生、皆、見んと喜はん。
・
又、淨妙なる鏡に、
悉く諸の色像を見るが如く、
菩薩、淨身に於て、
皆、世の所有を見ん。
・
唯、獨り、自ら明了にして、
餘人の見ざる所ならん。
三千世界の中の、
一切の諸の羣萌、
・
天、人、阿修羅、
地獄、鬼、畜生、
是の如き諸の色像、
皆、身中に於て現ぜん。
・
諸天等の宮殿、
乃し有頂に至る、
鐵圍、及び彌樓、
摩訶彌樓山、
・
諸の大海水等、
皆、身中に於て現ぜん。
諸佛、及び聲聞、
佛子、菩薩等の、
・
若しは獨り、若しは衆に在つて、
說法する悉く皆、現ぜん。
未だ無漏法性の、
妙身を得ずと雖も、
・
淸淨の常の體を以て、
一切中に於て現ぜん。』
〇
「復、次に常精進、若し善男子、善女人、如來の滅後に是の經を受持し、若しは讀み、若しは誦し、若しは解說し、若しは書寫せば、千二百の意の功德を得ん。
是の淸淨の意根を以て、乃至一偈一句を聞くに、無量無邊の義を通達せん。
是の義を解り已つて能く一句一偈を演說して、一月、四月、乃至一歳に至らん。
諸の所說の法、其の義趣に隨つて、皆、實相と相ひ違背せじ。
若し俗閒の經書、治世の語言、資生の業等を說かんも皆、正法に順ぜん。
三千大千世界の六趣の衆生の心の行ずる所、心の動作する所、心の戲論する所、皆、悉く之れを知らん。
未だ無漏の智慧を得ずと雖も、而も其の意根の淸淨なること此の如くならん。
是の人の思惟し、籌量し、言說する所有らんは皆、是れ佛法にして眞實ならざること無く、亦、是れ先佛の經の中の所說ならん。」
〇
爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を說いて言たまはく
『是の人は意、淸淨に、
明利にして穢濁無く、
此の妙へなる意根を以て、
上中下の法を知り、
・
乃至、一偈を聞くに、
無量の義を通達せん。
次第に法の如く說くこと、
月四月より歳に至らん。
・
是の世界の内外の、
一切の諸の衆生、
若しは天、龍、及び人、
夜叉、鬼神等、
・
其の六趣の中に在る、
所念の若干種、
法華を持つの報は、
一時に皆、悉く知らん、
・
十方無數の佛、
百福莊嚴の相ましまして、
衆生の爲に說法したまふを、
悉く聞いて能く受持せん。
・
無量の義を思惟し、
說法すること亦、無量にして、
終始、忘れ錯らず、
法華を持つを以ての故に、
・
悉く諸法の相を知り、
義に隨つて次第を識り、
名字語言を達して、
知れる所の如く演說せん。
・
此の人の所說有るは、
皆、是れ先佛の法ならん。
此の法を演ぶるを以ての故に、
衆に於て畏るる所無けん。
・
法華經を持つ者は、
意根、淨きこと斯の如くならん。
未だ無漏を得ずと雖も、
先づ是の如き相、有らん。
・
是の人、是の經を持ち、
希有の地に安住して、
一切衆生に、
歡喜して愛敬せられ、
・
能く千萬種の、
善巧の語言を以て、
分別して演說せん。
法華經を持つが故なり。』
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