修羅ら沙羅さら。——小説。48
以下、一部に暴力的な描写を含みます。
ご了承の上、お読みすすめください。
修羅ら沙羅さら
一篇以二部前半蘭陵王三章後半夷族一章附外雜部
夷族第四
9月朔日朝。起きた朝にゴックは部屋にいなかった。壬生は床の上に脱ぎ散らされた儘のゴックの衣服を——そのピンク色の部屋着を、薄汚れたものようにも足に蹴った。壬生はそれを厭うた。その乱雜を。そして壬生は知っていた。昨日の夜にみずから、ベッドに誘い込まないうちにゴックを脱がして、立った儘に床に放り投げたその自分そのものが乱雑のそもそもの主人だったということは。いまや明らかに無緣の他人の過失に過ぎない乱雑を足蹴りに、そして押して完全にひらかせたドア、見た。…いつでもきっちり、最後までしめられるということのないそれの向こうに見た。壬生は、まさに燒け、まさに燃える空の、外廊下が裸眼にさらさせた東の空の朝燒けの。見た。色、まさに破滅の、——と、あざやかな。
と、壬生は
あざやかすぎて、
もはや
あざやかにすぎたあざやかの過剰
それ
それは破滅の
破滅の色
色、それは——と。壬生は想い見蕩れるということもなくて、そして壬生はすでに耳にしていたのだった。その
紅蓮の盡きた
とごかないそこには靑
返り入すれば、たぶんそこには
昏くさえ感じられた靑の
ただ深い、ひたすらに澄んだ
そこには
黑みにふれた、それは
靑
それは破滅の
破滅の果てた向こうの色。果てた向こうの
果ての向こうに色、それは——と。壬生は想い見蕩れるということもなくて、そして壬生はすでに耳にしていたのだった。その外廊下の、だれも使っていない、おそらくは未だ招待されないだれかの未來の爲にか、未だ生まれない未來のだれかの爲にか殘された部屋の先、廊下つきあたりのバスルームの方に激しい喚き聲が、その喉に濁音をぶちまけながらに鳴り聞こえていたのを、それはまるで、——と。
ひゞく
あるいは
ひゞく
思いもしなった葉の下に
ひゞく
始めて知る見たこともない花の咲いていたのを見つけたような
…と。
壬生は、あるいは
ひゞく
振り向いたそこに
ひゞく
唐突にいつか一度だけ
ひゞく
視掛けたことのあった人が、息を凝らして
ひゞく
私をだけ見つめていたのを
ひゞく
みてしまったかのような
…と。
壬生は、あるいは
ひゞく
だれもいるはずのなかった嘗ての
ひゞく
遠い昔の隠れ家の残骸の影に
ひゞく
かつてその目を見て言葉をかけることさえできなかった
ひゞく
そんな少女が(——少年が?)
ひゞく
かわらない姿に微笑んで
ひゞき
かわらない眼差しで自分を見つめていたのを見たような
ひゞきあい
と。
ひゞく
ふいに指先、…右の藥指に、唐突に落ちた雨の水滴。空は晴れていた。だからそれは一粒だけの、と、壬生は藥指のちいさなひとつの水滴の透明を見、微笑むまでもなくてそれはまるで獸じみて、絶叫。さけぶ。聲。さけぶ。叫び聲、さけぶ。喚く、怒号のさけぶ。聲。そしてさけぶ。聲、喉にさけぶ。あらゝいで鳴ったさけぶ。濁音の。そのさけぶ。聲。例えばタオの口の、大口。時に擧げた聲を、大口。あるいは稚彦の時に、大口。擧げた聲を、大口。此れら、かならずしもそれぞれに健常のとはいない人らのそれぞれの口の發した、大口。それぞれを思わせる、そしてしかも極度の微弱音。叫ばれ、さけぶ。喚かれ、さけぶ。のゝしられるように、さけぶ。叫ばれ、のゝしられ、さけぶ。さいなまれるように、さけぶ。喚かれた聲、壁の向こうの壁と壁に反響ていたはずの、かさなり、最強音で、ひびき、ひゞきあっていたはずの、ひびき、つぶれあいながら鳴りひゞいてたはずの、ひびき、つらなっていたはずの聲。ひびく。壁の外にそれはたゞ遠い微弱の音をのみ籠らせ、散漫にひくゝわなゝく。ゴックに違いなかった。空の夜明けの色さえ知らない前に寢起きの惡いゴックがひとりで起き出してそこで、ひとりでそこで、ひとりでわめき散らしてそこで、ひとりで喚いていたに違いなかった。壬生はゴックがいつか、すでに完全に、——雪菜の、例えば雪菜の最後の数週間のように?すくなくともその心を完全に崩壊させていたに違いないことを知る。——いつ?
と。
だれもが不意に
かすめとられた
と。
限りなくもあざやかな唐突さで
かすめとられた
と。
壊れ、そして許可も無く
かすめとられた
と。
この世界を豹変させた傲慢をさえもはや
かすめとられた花、その蜜よ
だれにもそれは誇らない。…と、壬生はその半ば開かれたドアを完全に開けた向こうに、雪菜が何度目かに手首を切った儘に、渋谷の最上階のマンションの中で自分をもはやみようともしない眼差しをうわめに投げたのを見て頌して曰く
だれにも秘密にしておこう
雪
だれにも
白い
いまだ
ただ白い
いまこそ
雪(…白かった)
だれにも
空は(…雪は)白濁した
雪菜のことは
隅から(…いつでも)
だれにも秘密にしておこう
すみから(…蛇の?)隅まで
すでにして
はるかに(…蜥蜴の?)
自分がもう
すきなく(…蛇らと蜥蜴らの目のなかにも)
取り返しのつかないほどに
くまなく
無惨な程に
空は(あるいは紅の、紅蓮の行き。…雪よ)
悲惨な程に
白濁
壊れ
その
毀され
雲の
壞れて仕舞って手の施しようもないことを
白濁の雲の
ひとりでしずかに知っていた目
完全な無緣
あくまでも
その色とは
自分が軈て
あくまでも無縁の
いまこそ軈て
雪は白く
ついには軈て
白く
救われることを確信して、——と
色
救い、など
いろいろの
救われない、壊れた袋小路の
色の(匂い立つまでにあざやかな、あざやかすぎた色、色づいた色、色めく色らのいろいろよ)
なすゝべもない人のみが口にし目にする
記憶喪失した色の(色、愚弄され嘲弄されたかのような)
狂気の言葉だとあなたは知れ
みずからの(溢れ返った!…あふれ)あるべき色の(溢れ返った!)
こゝにある
消失
こゝにある
そんな
救いはまさに
白
こゝにある
消滅
こゝにある
そんな(…盡きた)
救いはまさに今
水は(…淚さえ、それ)色など
今まさに此の時に
透明な(…その)水は
こゝにある
十九歳の(塩化カリウムの不意の活性化)
こゝに、こゝにこそ救済は
誰よりも(溢れ返った!)美しい少年は
魂の救濟
十六歳の
救済は
翳りさえない(魂は)
それこそは、と。
翳りなど(疾走する魂の)
振るえる眼がなぜかくも雄辯に
色をくすませる(その温度を知れ)
その目の見出すものの凢てをなぐさめたのか
翳りなど
あなたは知れ
翳りさえない、(花を喰う)ただ
今
傲慢な(喰う)微笑
わたしとともに
翳りなど(喰う)
あなたは知れ、故に
十六歳の(久飛知良須)雪菜にふれた事など無かった
だれにも秘密にしておこう
翳りなど…感情の?…その
だれにも
複雑にして困難で基本的容赦のない音も匂いも無い拘束帶のような。褐色の十六歳の肌に
いまだ
這う唾液
いまこそ
他人の唾液(…時には、)
だれにも
その匂い
雪菜のことは
噛みつくように(さまざまな、さまざまな体液の、さまざまな、さまざまな匂いに)
だれにも秘密にしておこう
男は雪菜の
手首をかざる切られた皮膚の
髪を匂う
變形したもりあがり
雪
その存在をは
白
まるでなかったかのように
水の色は(白い、)
あくまで秘密にしておこう
透明だった、その(あまりにも白い、)事実を
ながれるような
忘れたのか?(氷はにもかかわらず透明なのだ…)
流れ過ぎるような
その雪は(白い、)
そんな傷跡
無辜なるもの(白い、)
ピンクがかった
無辜にして、(あまりにも)無垢で(あまりにも白い、)
あわい色彩
そして
いくつも
ひたすらなまでに(さまざまな体液の、さまざまな、)
いくつもかさねたその
無辜なる色
又は
水の(白い、)透明よりも?
耳たぶをいくつも
泣かないで(泣かないよ)
蛇に咬まれてさいなまれたように
雪菜の耳に(空が、いま)さゝやくべきだった
無數に開けられたピアスの穴
泣かないで(燃え盡きた)
ピアスをさゝれず
その
放置され
涙など(喰う)
いつかわすれわすれられた穴をさらして
その(喰う)
孔の爲に
いじましい(花喰飛知羅須)
耳はそんざんするのだと
みぐるしい
蛇は雪菜にさゝやいたのか——その
内臓の(海はいつでも汐になまなましく臭かった)中の温度に似た(臭気の海)
耳元に。その
あたゝかさなど
孔の爲にあなたは存在してゐたのだと
ふれさせたこともないはずの(鐵の溶接)
蛇は雪菜にさゝやいたのか
双渺に(夭折された鐵の)
痛みと共に
あえて(蹉跌)
孔をあけ
泣かないで
孔の向こうに何も見るな
もう
むしろ塞ぎ
泣かないで(泣かないよ)
なかったかのように。ピアスにまさに
ささやきあう(空はいまこそ)
塞ぎ隠される爲の孔だから
聲にだして(燃え盡きた)
だれにも秘密にしておこう
もはやなにも
だれにも
かたりあわず
いまだ
かたりあうべき
いまこそ
なにももたずに
だれにも
年齢僞証
雪菜のことは
出身地不明
だれにも秘密にしておこう
自然にして
だれよりも
みずからどこかに
舌を上手につかうなど
生れ出たように
だれよりも
自分の年さえ
舌で上手にころがせるなど
自分にさえも嘘をつき
雪菜にできるはずもなかった
歌舞伎町は、昼間が好き
客にそれを
…と
求められる前には自分から
言った私を
その個室の中で
ひかり
彼女の鞄の名から取り出す
雪の日に(花って)
コンドームは自分でつけて
白濁の(花ってね)空さえ
雪菜はさゝやく
貫き通し(花っておいしいんだよ。)
コンドームは自分でつけて
落とす光の筋さえもなく
雪菜はもはや
むしろ(花って)内から
倦怠を彼等に隱さなかった
ことごとくの(花ってね)
股をひらき
物の(とくに百合が)ことごくの
ひらきゝるまで股をひらき
内から(百合が好き)
いつでもすぐに
脇いでたように
じかんのかぎりなんかいでも
ひかり(…おいしいんだよ。)
あなたはすきなだけ
かさねよう
すきなように
さゝやき聲を(花って)
あなたはいくらでも
かさねよう
ゴムのむこうのからだのなかで
だれにも(花って)秘密に
嘲るような笑い方を
自分にさえも
すでに雪菜は、もはや忘れた
秘密にして
慰めるような謝りかたを
何を?(花って)
すでに雪菜は、もはや忘れた
褐色の肌に
いつでも秘密をほのめかすような話しかたを
何を?(…おしいんだよ。)…ね、
すでに雪菜は、もはや忘れた
舌の這う
なんでも自分が知っていたようなその話し方の傲慢を
唾液のあとを(明日、雪かな?)光らせて倦む
すでに雪菜は、もはや忘れた
何を(…降る?)秘密にしたの?
咥え煙草の、上品な流儀を
その(…まさか)匂いに
すでに雪菜は、もはや忘れた
なぜ?
忠告するときに誰かを見た、上向き顎の
はじめて(…まさか降る?)出会った時に、あなたは
彼女がさらした貶めるようなまなざしを
と、——
雪菜はすでに、そのあったことさえ忘れはてて
なぜ、(…あした)生き物めいた匂いを、その(…あしたゆきかな?)
時に
へばりついた唾液。肌の上のそれは
その最期の一か月に二回だけ
どう思ったの?
殘されたわたしにだけ見せた
さゝやく(…痛くない?)
わたしの爲にだけ
おぼえてる?
だれにも隠してみせてくれたような
はじめてあった日の事…どう
そんなひそめた笑みの秘密めかした流儀の
どう思った?
かぎりない
秘密にしよう…なんて
無辜のあどけなさ、…もはやひたすら零れるような
なんて、思った?
その無垢を
自分にさえも
だれにも秘密にしておこう
隱す?——雪は?…いや
だれにも
むしろ染め
いまだ
染め盡す
いまこそ
無慈悲なまでに
だれにも
ふれる
雪菜のことは
まるで
だれにも秘密にしておこう
まるではじめて女の肌を
体中にタトゥー
はじめてなの?
その極彩色を
…そ。
だれにも秘密にしておこう
うそ
褐色の肌を
…じゃない
ハーフでもないそのくせに
なんで?
その國の人の肌の色の特有を
男のほうが好きだから
裏切ってからかい莫迦にしたような
なぜ
あざやかな褐色
雪菜は
這う色彩
いつも軽蔑するように笑いながら
そのタトゥー
悲しみってなに?
曼殊沙華
ね?
幻のその
知ってる?
優曇華の花
悲しみ、カナシミって
沙羅
まるで口癖のように
白蓮華
けど誰も
からみつく
ね?
その
悲しみってなに?
それ無数の蛇の
視たいですか?
うねる蛇の
雪菜はさゝやく(——いつか、…)
最後の蛇が伸ばした舌は頸からのびて右の
個室の(いつか地球の眞ん中に手、つっこんで、血まみれの心臓引きずり出して、みんなに)中で
雪菜のその頬を嘗めた
見たい?
だれにも秘密にしておこう
広げて(此れだよ)みよっか?
だれにも
秘密だよ
いまだ
雪(此れが、ただ、此れだけが)
いまこそ
水の(——せめて沈黙するその空を時には不意に失笑させてやる爲に。)變形ならば
だれにも
それはあくまで
雪菜のことは
水なのか
だれにも秘密にしておこう
似ても似つかない
怒號など発さない
白に
淚をこらえて
染め盡す傲慢
わたしは
誕生日、いつ?
怒號など
決めて
涙をこらえて
あんたの好きな日に、決めれば?
わたしは
いいよ
怒号など発さない沉黙の
わたしを、生んで
滂沱のなみだのうちに
口でする?
わたしは
口の方が、いいですか?
怒号など、沈黙の
何か月一緒に居たのだろう?
雪菜の唇はどごうなどはっさない
藥物のせいじゃない
わたしは、淚に(——流れよ)雪菜を(——流れよ淚)見詰めた
それだけは明らかだった
雪の(——淚よ)日に
あんなに無惨に
逃げ出した雪菜は乘り繼いで辿り着いた多摩川の土手
壞しはしない
——なぜ?
まだ、生きてるかな?
土手のコンクリート、ないし
ね?
——なぜ、そこで?
まだ?
アスファルトに時に
生きてた
雪の日
わたし
その
ね?
——なぜ、そこを?
知ってた?
雪の日に
生きてたよ
…二月。
褐色の肌は匂いがあった
倒れるように
雪菜はそれを
ころんで不意にたおれたように
自分では知らない
雪の日に
乳児の唇に
なだれたように轉び、前のめりに轉び、つんのめった雪菜はひざまづく
ことさらに
路上に
砂糖をまぶしたような匂い
空、その
死ぬために生まれたんじゃないよ
叩きつける
なんで、…
色彩。雪の日に
死にために生まれずに、そして
叩きつける額
なんで、…
色は白——まだ
あんたも、いつか死ぬんだね
止まない、已むことのない
なんでわたし、今、悲しいの?
あしたは、積もるよ…雪は。散れ
道玄坂のマンションの最上階に
血が。散れ、血は
窓から
額に
散る
雪よ。その色
雪を見た
ながされた汗のように?
止まらないんだよ
唇に白
なんで?
溶ける…指に。指が
淚がとまらないんだよ
鼻にも白、それ
哀しくないよ
触れる前には、もう…
なんで?
吐かれた息の…
泣いてないよ
海にさえ
壊れたの?
飛び散るのは赤、穢くさえ
わたし
遠い、背後の遠くの海にさえ
壊れたの?
穢く、なぜ、その時に血は
愚弄するようにささやけ
なぜ?
むしろ
降れ。海にこそ雪は
壊れちゃえ
叩きつける。
あんたも
なんども、立ち上がり、あるき、路上に、立ち上がり、倒れ、路上に
なじるようなそれ
雪の日
冬の空の下で
路上に叩きつけた。ひざまづき(——乞うように?)
あなたとゝもには死なゝいよ
如月(——つんのめって)
あなたとトもには死ナないよ
叩きつける。(——腰の骨さえ砕けたかのように?)なんども
死ぬって痛いの?
白。…その(——ひざまづいて)色は
なんか
もう、と
なんでか、なんか
ぼくはあなたを見ないだろう
痛々しいね
その美しかった(——淚よ)
嘲弄する瞳孔
顏、(——雪の上に)凶暴なまでに
知ってる?
美しかった(——溶けよ)
雪菜
不遜なまでに無辜なる(——雪よ)無垢の
まるで、できそこないの
狂暴の
プラスティックの
顏。宇都ク斯ヒ
濡れた玉のように
変形する額。雪の中に
…おれも?
変形する鼻
口づけた
なぜ?
わたしは
なぜ左目だけ、ひらかないの?
ふたりだけのたわむれとして
流れる血
時に
雪よ
その
見えないの?
黙れ
雪
もはや、世界は寧ろ
ふらつき、雪よ。
太ももの付けねのほくろ
せめて隠さず
左目の下のほくろ
彼女だけは
黒い
碎く迄
淚の粒の擬態?
彼女だけは曝せ
黙れ
その頭蓋骨を(——ちか)
世界は
自分でまさに砕き壞すまで
もはや
淚(——力尽きた雪菜は)
雪は落ちたのか
知ってる。(——やがて仰向け)私は
あるいは
呻く(——かすうかにひらいた、その)
大地が
雪菜が(——唇に)
あるいは
喉の奥にだけ(——雪にふれた)
わたしたちこそが
流しはしなかった(——最後)
雪のほうに
他人のように?(——意識があった、最後の)
上昇したのか
まるで(——数分に。)親友のように彼女に心をまさに痛めながら
なぐさめないで。もう
血
ほうっといて
淚など一粒も
大丈夫?
知らない
過呼吸
死——俺は淚など
なんか、お前
そのときの私のさらした表情は
さっき
雪の中に
死にそうだったよ
自分で勝手に力尽き
血まみれで。って
さらした雪菜の四肢の痙攣。数度の
むしろ最後は
失神の後で
…的な
だれにも秘密にしておこう
生まれた時も血まみれじゃん
だれにも
違うの?
いまだ
じゃない?
いまこそ
だから、…さ、
だれにも
弔え。世界は。私たちを生んだ世界は、(私が?)乃至(、——私自身が?)弔え。留保も無く(…失敗した)ただ、(わたしたちは)わたしの雪菜を
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