私本雜阿含經——漢文原文および書き下し文および現代語訳附語釈等若干3
雜阿含經(五十卷)〔ぞうあごんきょう、[梵]Saṃyukta Āgama、(相應部[巴]Saṃyutta Nikāya)〕
據大正大藏本No.99
雜阿含經卷第一
宋天竺三藏求那跋陀羅譯
〇3
如是我聞
一時佛住舍衞國祇樹給孤獨園
爾時世尊告諸比丘
「於色不知不明不斷不離欲則不能斷苦
如是受想行識不知不明不斷不離欲則不能斷苦
「諸比丘
於色若知若明若斷若離欲則能斷苦
如是受想行識若知若明若斷若離欲則能堪任斷苦
時諸比丘聞佛所說歡喜奉行
かく聞きゝ
一時、佛、舍衞國、祇樹給孤獨園にありき。
その時、世尊、告げて諸比丘らに言さく
「色に於て不知、不明、不斷、不離欲なり。
かくてかかりて苦を斷ち斬り得ず。
かくに受、想、行、識に於て不知、不明、不斷、不離欲なり。
かくてかゝりて苦を斷ち斬り得ず。
「諸比丘らよ。
色に於てもし知り、もし明かし、もし斷ち、もし離欲せば、
すなはちよく苦を斷たゝん。
かくに受、想、行、識に於てもし知り、もし明かし、もし斷ち、もし離欲せば、
すなはちよく苦を斷つを堪えてなし遂げん。
時に諸比丘ら、佛が說けるを聞き歡喜し奉行せり。
かく我聞きゝ。
その頃、佛は舍衞國にいた。
かの祇樹給孤獨園に。
それは棄てられた孤独者らに施しをした須達多が佛に捧げた祇陀の森の寺である。
かくて、世尊はもろもろの比丘らに告げて言った。
「色に色づき不知、…知りもせず
色に色づき不明、…明らかにもせず
色に色づき不斷、…斷り切りもせず
色に色づき不離欲、…終に塗れた色さまざまの欲望の色々を離れなかった
かくて、かくにして彼は苦を斷ち斬り得なかった
同じくに受、想、行、識に
受け、受けるがまま想い、想いのまま行い、行うまま識り、識りつくしたままに不知、…知りもせず
受け、受けるがまま想い、想いのまま行い、行うまま識り、識りつくしたままに不明、…明らかにもせず
受け、受けるがまま想い、想いのまま行い、行うまま識り、識りつくしたままに不斷、…斷ち切りもせず
受け、受けるがまま想い、想いのまま行い、行うまま識り、識りつくしたままに不離欲、欲を離しもしなかった
かくて、かくにして彼は苦を斷ち斬り得なかった
「もろもろの比丘らよ。
色に色づき色そのものに色そのものを知り、もし知り、
色に色づき色そのものに色そのものを明かし、もし明かし、
色に色づき色そのものに色そのものを斷ち、もし斷ち切り、
色に色づき色そのものに色そのものを欲を離し、まさに欲を離れたなら
あなたはまさに苦しみを斷つ
同じくに受、想、行、識に
受け、受けるがまま想い、想いのまま行い、行うまま識り、識りつくしたるに知り、受、想、行、識そのものをもし知り
受け、受けるがまま想い、想いのまま行い、行うまま識り、識りつくしたるに明かし、受、想、行、識そのものをもし明かし
受け、受けるがまま想い、想いのまま行い、行うまま識り、識りつくしたるに斷ち、受、想、行、識そのものをもし斷ち
受け、受けるがまま想い、想いのまま行い、行うまま識り、識りつくしたるに欲を、まさに欲を離し離れれば、
あなたはまさに苦しみを斷つ
かくて、もろもろの比丘ら佛が說くのを聞き、歡喜し、修行した。
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