小説《それら花々は恍惚をさえ曝さない》イ短調のプレリュード、モーリス・ラヴェル。連作:Ⅵ…世界の果ての恋愛小説(完全版・後半)





それら花々は恍惚をさえ曝さない

…散文





《イ短調のプレリュード》、モーリス・ラヴェル。

Prelude in A mainor, 1913, Joseph-Maurice Ravel









前半からそのまま引き続く内容ですが、一気にいろいろな話が急展開していきます。


美少年《ミー》が、彼にリンチを加えさせた男を殺して仕舞ってから、町の人々の眼差しは一様に《私》への敵意を示す。

ある雨の日に、《私》は《ミー》の恋人の姉のカフェに行って、そして彼女と関係を持って仕舞うのだが…


といった、書いて仕舞うとなんということもない物語なのですが。


《完全版》では、いろいろなところや、いろいろなことに気を遣わなければならない《ブログ版》より、いっそう遣りたい放題の書き方がしてあります。

もともと、本当に書きたかったのはこっちのほう、ではあるのですが。

↓ 下のリンクからお願いします。

ところで、そもそもこの小説は一体何なんだよ?…という、その根本のところを言いますと、要するに大きい5連作の中の第二編だ、ということになっています。

転生と、愛と、存在と時間の思考実験…的な。

また、《浜松中納言物語》とギリシャ神話の影響を受けています。

および、命の失われること、傷付けられることにちゃんと痛みに向き合った小説になろうと、しています。

…うまく説明出来ないのですが。

読んでください、と、小声で言うしか仕方がありません。…


連作小説群の全体は下記のようになります。


《雨の日の風景》 …中篇連作

   1. ...underworldisrainy

   2. 堕ちる天使

   3. scherzo; largo

   4. 堕ちる天使

   5. silence for a flower

《それら花々は恍惚をさえ曝さない》 …長編小説

《紫色のブルレスケ》 …中編小説

《わたしを描く女》 …長編小説

《in the sea of the pluto》 …連作

   1. ザグレウスは憩う

   2. カローン、エリス、冥王星…破壊するもの

   3. ディオニュソスの女たち

   4. カローン、エリス、冥王星…破壊するもの

   5. ハデス紀の雨


いま、《ディオニュソスの女たち》まで書きあがっています。


このブログには、明日から《ザグレウスは憩う》を掲載していくつもりです。


読んでいただいて、気に入っていただけたら、嬉しいです。


Seno-Le Ma 2018.12.21









Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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