カミーユ・C、留保なき絶望とその絶望的なまでの強度 ...for Jean-Baptiste Camille Corot /a;...for oedipus rex #117
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
(承前)
東側リビング、抜けたブーゲンビリアの翳りに食事を取った。いつ?いつもの、常になったいつかのいつの日にかに。「ね?」と、沙羅ゝ。顔をあげ、「なに?」
ぼくたちしあわせになれるん
微笑。「ママたち、」
んっ
と。たしかに
ぼくたちしあわせであり得るん
最初、5歳の波紋がさせていたとおなじ呼び方に波紋はふと、
こぼれあう微笑
馴れた?
なにしよう?…明日
はにかんだ。「幸せ?」
「わたしたち?」
いつですか?
ふれて
「って、しわせそうだよね」
あなたが、最後に
いいよ
「ごめんね?」
魅力的だったのは
いいの?
「なにが?」
だから、
ふれて
「沙羅ゝのこと」…ぼく?
女として。猶も
いいよ
あくまでも「ぼくは、」
あなたが固執する、その
いいの?
微笑。「いつだって
執着?…それとして
ふ
元気だよ。」ふっ、…「ふつうに。だから、いまも、明日、こんなちっちゃな、こんな、こんな、こんなウィルスで世界がほんとに滅んでも。いつでも、ぼくは」
と。巧妙な
「なんで?」
微動。…睫毛に
「そう決めたから。ぼくが」…あれから、
微細な
と。やがて真魚は串にさした豚のフィレ肉を外そうとしながら、「いろいろあって、さ。でも、おれら、なんかやっと落ち着けた気がする」…よね?波紋は、承認するまでもなくただ声をたててわらうしか「…そう、」ない。「だね?…かな?」
「これから、しあわせに、普通の意味でおれら、普通にしあわせになれない?」気づいた。もう、食事も木炭も終わってしまって、片付けはじめている真魚の背中。沙羅ゝがいない、
いたいたっ
いつでも、もう。われわれは
まばたきに
と。
ら。ええ
しあわせであっ
ええ。…綺羅
波紋。周囲を
まばたきに
すでに
そう、ややいたいたしい
見回した。トイレ?たしかに沙羅ゝが、そこには
どこだ!
いない。波紋は、まさか
ここだ!
真魚に声をかける必要もみとめず家屋に
どこだ!
入った。さがした。それとなく
こ
沙羅ゝを。…台所?
気づかれな…ええ。い、ように
わたしたちは生きて
感情
たとえば、
じぶ…ええ。ん、にも。この
る。ごくごく
の。ふいの
冷蔵庫を
高鳴りを。…ええ。胸の
聞き取れないささやきに
枯渇
意味もなくあけて。寝室?まさか。いるはずもない。西側リビング。と、
どこだ!
あっけなく
見つけた
ふたたび、ね?
沙羅ゝ。逆光に、
永遠を
見つめあうので
たしかに間違いのありようもない
太陽と交尾した
あう、あうのです
沙羅ゝ。
落下する彗星を
われわれは。そう、
返り見た。沙羅ゝ。彼は、顔貌。表情がなかった。立ったまま、沙羅ゝは、と。口蓋に拳を入れ、と、…え?
いっ
嘔吐。
いくつも ;contrapunctus à 4
いっ
いいっ
いくつかの
いっ
…え?
いいえ!
ええ、
いくつもの
やめて。その
熱波?…そう
本質的にぼくらは
いくつもの
見たこともなかっ
あるいは、あなたが
った。持続的な…った。失語を
時に、いつくかの
顔つきをやめ
返り見れば、その
やりすごうと、かつ。し、
わたしたちは、…おっ
顔を
うしなってきたね?
ひそめて。その
あやうい背後に
ら。だから仮定的にぼくらは
さまざまに、らっ。ね、もう
無言のままの
綺羅めいた、…ん?
いつでも全能の
いっ。そう、なすすべもなくて
音声を。ひそ
熱波?…ええ、
感覚に溺れた
らっ。わたしはわ
らっ
きらっ。ぼくはぼくなんか大嫌い ;recitattivo
った
だっ
が。しかしそれでも ;antiphona
そう。ひとりあそびをしすぎたかに
猶も
きみは。あっ
猶も
あっ。やや
猶も、…見て
固有の微笑
ひとひとが、いまも
空を。いまだ
いまだに見あ…あっ。げ
空を。頭上の
見あげよう…おお!と、また
空に、そう。あざやかな
事実、見あげてさえ
鳥影がながれた
い、いた。のだ、
その、まったき事実に
ら。から、ええ。空を
関与しないまま
ん?空を
たぶらかさないで
あ!空を
わたしを、きみは
きみは、だから
愛したことがないでしょう?
不遜な、やや。流し目に
わたしと同じく
空の屠殺をたくらむのだろう?その
微笑。ね?
らっ。昏い口蓋に
すてきすぎだよ
いっぱ…くらっ。いに微光を
微笑は。この
…空の
わたしの、ん?
微光を
微笑も
…空に。その
そうでしょう?空の
不審な咀嚼を
どう?空に
おしかくしたまま
だっ。愛したことなどな…だれをも?い、と
生まれなけばよかったん
きみはそんな
え?
微笑のさなかの
だっ。きみは、だっ
虹彩を。空に
…て。そう、あやうい
空の
しろすぎたあれら斜光にさえ
綺羅めきに
も。うつくし…そう!すぎて
かくしつづけた。そんな
もう、
いくつも ;contrapunctus à 4
そう、
ええ
わたしにも、ね?
いくつもの
もう、ええ!
ん。きみはいく
ええ。時に、いつくもの
そう
顔を。わたしたちは
うしなってきたね?
う。いくつも
そう!
厖大に、ね?もう
知ってる?わたしたちは
いくつもの
そう!
なすすべもなくて
見つめあい、ただ。猶も
顔に、眼球を
そう!
わらっ。らっ。た、わたしを
見た?
おっ。…を想定し、やがて
と、いきなりのあなたの
見つめあいながらいまに於いてさえも
見た?
ひらかれてゆく
表情。その喪失は、…ええ
あるいは、ほほ笑みなが
見た?
らっ。まぶたを思っ
滑稽でさえあったの…った。だが
ら。見蕩れあっ、ええ。…い
見っ
いっ
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