カミーユ・C、留保なき絶望とその絶望的なまでの強度 ...for Jean-Baptiste Camille Corot /a；...for oedipus rex #092

以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

　　　陥没を、そう

　　　さらしはじめるのだろう？

　　　え？…太陽が

　　　頭上に。われわれの

死霊らよ、

　　　頭頂部の上に。そう

　　　俊敏に、しかも

　　　ぬかりなく、容赦も

　　　抜け目もな、え？く。…そう

語れ。赤裸々な

　　　陥没を、そう

　　　　　　見て。いまや

　　　　かがやかしい

　　　　　と、陥没

　　　さらしはじめるのだろう？

　　　　　　急速な、とめども

　　　　それは、われわれの

　　　　　ふいに

　　　え？…太陽が

　　　　　　な、な、な、

　　　　歓喜であっ

　　　　　恥知らずの…た

　　　頭上で。われわれの

死霊らよ、

　　　頭頂部の。そう

　　　　　　衰微。…いっ

　　　　歓喜していたん

　　　　　と、陥没

　　　あやういあたりを

　　　　　　見て。手のひらに

　　　　だ。そうだろう？

　　　　　ふいの

　　　ぬかりなく、いまも

　　　　　　集めたん、…ん？ひかりを

　　　　まばたきをやめずに

　　　　　そう。ただ恥ずかしいだけの

　　　浸蝕しつづけていたのだ、…と？

語れ。赤裸々に

#01//ら、ら、ら。それ/ら。わたしの/迅速であれ！…日々の/ら。乱雑を//

太陽が、「…ね？」

　　　辛辣な

　　　　　　絶句？

だから

　　　それら

　　　　　　した、と。でも？

さらしはじるんだろう？…圧倒的な

　　　色彩を見せない

　　　　　　わたしが

陥没を、と。しかも

　　　発光よ

　　　　　　気絶？

男声で、なぜ？耳に

　　　いま

　　　　　　した、と。…え？

ささやかれて目を醒ました夢を見た。沙羅ゝ。と、そう記憶に残したままもうすぐあと数週間で14歳になる彼女は

　　　ええ。この

　　　　　　いたっ

　　　　　　　　　なおさら指は

まばたく。

　　　まどろみのない

　　　　　　いたい？ええ

　　　　　　　　　付け根あたりに巣食ったにぶい

意識されなおさない、それら

　　　覚醒を

　　　　　　ぜんぜん、

　　　　　　　　　違和感を。ふと

ささやきと目覚めの感覚は忘却の事実もないまますでに沙羅ゝにすでに忘れられたにひとしかった。2021年。その

　　　空が

　　　　　　赤裸々に

９月９日。いつものように

　　　欠乏に

　　　　　　空は

完全に晴れあがった

　　　むせかえっ

　　　　　　欠乏をだけ

空が、

　　　て、い。いっ

　　　　　　ひけらかしさ

異国。だから

　　　え

　　　　　　え？

　　　　　　　　　えっ

いわゆる燦燦と、…と？まだ早朝と謂うべきはずの確実な朝に、

　　　情熱。いきなりの

熱気。直射する

　　　加速。この

鮮烈と強烈をはもはやもてあまされはじめてさえいたに違いない。壁の向こう、…ええ。外には。沙羅ゝの部屋は昏く、やや

　　　ええ、

　　　　　　情熱。いきなりの

すずしい。２月の

　　　ええ、

　　　　　　加速。その

終わりに日本を離れ、実父と実母の身を隠す、…と。深雪も真那も真樹も沙羅ゝにはそう耳打ちした。または逃げ込んだ、と。その

　　　落伍者

　　　　　　なぜでしょう？

　　　　　　　　　そして明確な

ベトナム、

　　　留保なき

　　　　　　絶望感とでも謂うしかなかっ

　　　　　　　　　日射しが、そう

ダナン市の

　　　失敗者

　　　　　　情熱が。…ええ

　　　　　　　　　明示する。きみの

海辺の戸建てに身を

　　　恥ずかしい

　　　　　　加速をさらして

　　　　　　　　　そう、敗残を

寄せてから、沙羅ゝ。現地に友達をつくるわけでもない彼女はただ時間をだけは大量にあまらせていた。東西に横長い、南側通路に個室をわりふったコンクリートづくりの古い

　　　孤独？

家屋。割り当てられた真ん中の、

　　　とは、どんなものでしょう？

通風孔しかない部屋で

　　　孤立？

沙羅ゝ。ベッドにいまさら身をのばす。あお向けたまま、あくびをするわけでもない口蓋を思い切り、

　　　失速を

　　　　　　じゅんっ。純情な

　　　　　　　　　湿度

ひらいた。

　　　わたしは口蓋に

　　　　　　かゆみ。と、

　　　　　　　　　乾燥した

10年近く

　　　ため込んで、いっ

　　　　　　たんっ。単純な

　　　　　　　　　湿度。うるおった

両親が住んでいる中古家屋は、部屋の

　　　いっ

　　　　　　違和。蟻がいま

　　　　　　　　　ままに、肌に

どれもが日あたりが

　　　いっぱいの、そう。失速を

　　　　　　足首を這う

　　　　　　　　　火を、そう。つけたかの

悪い。小学校の６年で、それはすなわち壬生の夫婦、沙羅ゝのいわゆるほんとのパパ・ママ、育ての両親となじんでいた雅孝と庸子が、ちょうど沙羅ゝの見ている前で交通事故で死んで仕舞った直後に引き取られた真砂たちの世田谷の家。そこでもさらに不幸があって、もはや今度ばかりは両親にあずけられるしかなかった沙羅ゝがここに来るまでその部屋は、生みの親たる波紋と

　　　だからしずかで

　　　　　　廃墟。みた

真魚の

　　　しずまりかえった

　　　　　　いなっ。な。家だね？

荷物置き場兼クローゼットとして

　　　憂鬱な？やや

　　　　　　そんな

使われていた。沙羅ゝは

　　　いいえ！やすらかな

　　　　　　廃墟。みた

５歳で、ふたりが日本を棄てたと同時に棄てられた。深雪たち謂く、ここに、…と。「お前のパパ・ママは、さ。日本にいらんなくなって、で、おいだされたのさ」嘲笑。事業の失敗

　　　駄目んなっ

と、真那と

　　　なっちゃっ

庸子にはおおまかにだけ聞いた。その詳細を沙羅ゝは

　　　おれが、な？

　　　　　　いい子。この

　　　　　　　　　莫迦っ。ばっ

知らない。いまも

　　　守ってやっか

　　　　　　わたしは鮮烈なクオリティを

　　　　　　　　　豚か！お前

時に

　　　らっ。おれが、もう

　　　　　　を、誇る

　　　　　　　　　莫迦っ。ばっ

思い出す。かならずしも

　　　いないだろ？おれしか

　　　　　　いい子。この

　　　　　　　　　なにやってん

悪夢としてではなくて、なにか稀有な、途方もない

　　　見て。いま

　　　　　　知ってる？視覚には

風景。壬生のほんとのパパ・ママの最後は

　　　風景。すべて

　　　　　　ほんとの視野には

あまりにも

　　　凄惨な、ええ

　　　　　　存在していま

俊敏だっ

　　　そんな質感を以て

　　　　　　ま。ます…ええ

った。

　　　風景。これら

　　　　　　固有の臭気が

広島。廿日市。たまには広島市内にささやかな旅行でも、と。学校通いをぐずつく…不登校寸前の危機的状況？沙羅ゝを連れ出した日曜日、駅前に渡ろうとするふたりをいきなり白い突風が掻き消した。そう

　　　え？

　　　　　　と、急遽。迅速な

　　　　　　　　　あ

まなざしには

　　　ん、

　　　　　　引き攣け

　　　　　　　　　あ

見えた。白い暴走軽トラ車両の衝突による事故死。雅孝は数メートル吹っ飛ばされ、…事実、発見までに結構な時間がかかった。庸子は、轢きつけられて血と肉にタイヤを撒き、かつ軽トラをひっくり返しに転倒させた。発作的な、ドライバーの居眠り

　　　おれが、あんたの

　　　　　　だいじょぶじゃか

運転だった。だから

　　　あんたの面倒、生涯

　　　　　　ら。な！こん

声を。

　　　生涯見取っちゃるか

　　　　　　ちっ。こんなちっちゃ

声を。ドライバーは

　　　ね？ね？ね？

　　　　　　消えて

　　　　　　　　　あっ。あっ。あっ

執拗に、

　　　消えて！

　　　あなたにとっても　；contrapunctus à 3

　　　　それは、ね？仰ぎ見る

　　　　　動揺を…莫迦っ

　　　憐憫するべき

　　　　ね？悲鳴だったの

　　　　　わらわせなっ。ん？ないで

　　　他人事に

　　　　で、した。もう

　　　　　ねっ。ねっ。虹彩

　　　に、すぎ

　　　ず。うっ

　　　　おののきでさえも

　　　　　残酷なまでに

　　　うっ

　　　　凍結するかの

　　　　　みすぼらしいだけの

　　　うっ

　　　　悲痛だったの

　　　　　きみたちすべてに

　　　ええ、やや

　　　鬱

　　　一瞬たりとも　；sonata à 4

　　　　だいじょうぶだよ

　　　　　鬱？

　　　容赦されない、そんな

　　　　いまもわたしは

　　　　　うっ

　　　ええ、あり得ない。そんな

　　　　完璧に

　　　　　あっ

　　　ものなのであっ

　　　わたしは

　　　　　　ええ。唐突な失意

　　　　あっ…た

　　　　　一瞬たりとも

　　　だから

　　　　　　気づかれなかっ…ええ。た、と

　　　　た、だ！あっ

　　　　　容赦されない、ぼくたちの

　　　失語し

　　　　　　まなざしを、ええ。だれにも

　　　　あっ…え？

　　　　　寂寞とした鬱？

　　　深刻な

　　　まなざしを、だれにも

　　　　気にしないでくだ

　　　気づかれない、そんな

　　　　もう。わたしは１秒も

　　　ええ、不当な。そんな

　　　　息をしていないか

　　　無数の須臾をもつのだ

　　　が、

　　　　ららっ

　　　　　ら

　　　ええ

　　　一瞬たりとも、この

　　　　　　ええ。不愉快です

　　　　容赦されない、そんな

　　　　　如何にき、きっ。そう、きみが

　　　まなざしは、そう

　　　　　　ああ、ぶざますぎ…あっ。て

　　　　ええ、あり得ない。そん

　　　　　な！あじけなく虹彩を

　　　見ないよ。なっ！けっして

　　　　　　醜すぎま…ん？

　　　　ものなのであっ

　　　　　綺羅めかせても

　　　った。きみをなど

　　　そうだ！

　　　きみは

　　　　あっ…やめて

　　　　　息を、耳に

　　　だから

　　　　ぼくたち、あなたの

　　　　　吹きかけないでくだ

　　　失語し

　　　　あっ、そう。他人

　　　　　ささやいてください

　　　深刻な

　　　まなざしを、その。もう

　　　　　　これら切実な

　　　　気づかれない、だれにも。…な

　　　　　如何にきみが

　　　死後にざわめく虫たちが私語しあうかにも

　　　　　　やめなっ。ざわめきを、やめ

　　　　ええ、不当な。そんな

　　　　　あ！あさましく虹彩を

　　　咀嚼していた、と

　　　　　　他人たちが、空を

　　　　無数の須臾をもつの、だ。…よ？

　　　　　翳らせてはいても

　　　あえて、わたしは

　　　あなたにとっても　；canon à 4

　　　憐憫するべき

　　　しかも他人事に

　　　いっ。あ！あ！すぎ

　　　ず。うっ

　　　　あなたにとっても

　　　うっ

　　　　憐憫するべき

　　　うっ

　　　　しかも他人事にすぎない

　　　ええ、やや鬱

　　　そう。だから

　　　　のだ。…が

　　　　　あなたにとっても

　　　わたしはこころに

　　　　がっ

　　　　　憐憫するべき

　　　虹を懸け、いま

　　　　ええ、やや鬱

　　　　　しかも他人の赤裸々な

　　　架け橋に、…虹の

　　　失墜。そう

　　　　　　あなたにとっても

　　　　鬱。わかる？

　　　　　絶叫！おお

　　　墜落。ええ

　　　　　　憐憫するべき

　　　　わたしの鬱は

　　　　　ひびわれた

　　　降下。急速な

　　　　　　他人の、しかも

　　　　うつくしいん…うっ

　　　　　罵声！おお

　　　空の青へと

　　　きみこそが、ひたすら

　　　　　　殲滅を。完璧な

　　　　だれ？これらは

　　　　　そう。だから

　　　救いようのない

　　　　　　見ていた。冴えた

　　　　だれにわめかっ。か、れた

　　　　　わたしはこころに

　　　絶望を、わたしに

　　　　　　まなざしに！…ええ、わたしは

　　　　ささやきであるべき？

　　　　　虹を。おう…懸け、まっ

　　　感じたがいい

　　　あ！