散文と旋律の無い複数の音声のための12の幻想的なフーガ ...for oedipus rex /a；...for oedipus rex #076

以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

#12//それらは、滅びの/滅びた、風景。だから/あなたでさえもが/意にもとめな、…ええ//

波紋。その屍の灰塵の、最後の風化をけもの。翼ある獅子のけものはひとり見ていた。もう、彼には記憶さえ残ってはいない。あの、やがて出逢うに違い異形。波紋と呼ばれたみっつもの目を、背中の、不用意な陥没に密集させた楕円の異物。いやらしいほどうるおって、ゆらぐ触手のむらさきの燐光さえもはやまなざしに残ることなく、いまだ出逢われる寸前の記憶の不在に、けもの。翼ある獅子の蛇尾のけものはすでに気づき、肉の眼が、いちども見取りはしなかった波紋を看取った網膜におもわず、すなおな涙をうかべた。彼女。いまや痕跡ものこらない喪失が、いまさらに口惜しく、ただ無条件にせつなかっ

　　　あっ

かったか

　　　あっ

ら。

　　　かたわらに

　　　　なんてあざやかな

　　　ええ。燃えあがる

　　　　ぼくたちでしょう

　　　樹木に

　　　　ね？いまや

　　　の、…むれに

　　　あれらに

　　　あなたにいつ

　　　　照らされて

　　　　　愛の？

　　　出逢うのだろうね？

　　　かたわらに

　　　　　　あなたの、…え？体臭を

　　　　焔に。あおられるかに

　　　　　そう、ささやきを

　　　ええ。燃えあがる

　　　　　　覚えていた気が…錯覚？

　　　　照らされて

　　　　　きみに、ん？まるで

　　　樹木に

　　　　　　あざやかに。しかも

　　　　息吹くかの

　　　　　花束の…あっ。の、ように

　　　の…あっ。むれに

　　　あれらに

　　　あなたにいつ

　　　　焔に。もう

　　　　　愛の？

　　　出逢ったのだろう

　　　ね？

　　　かたわらに

　　　　乾いて仕舞っ…ん？この

　　　ええ。燃えあがる

　　　　涙は。え？

　　　樹木に

　　　　頬に

　　　の、…そう。至近にきみは

　　　いま。燃えあがっ

波紋。その

　　　風化。あまりにも

　　　　　　感じて！ほら

　　　　　　　　　すさまじいばかり、に

灰塵。屍の、最後の

　　　ながびきすぎた

　　　　　　ええ。風たちは、この

　　　　　　　　　すべて

風化を

　　　一瞬の、やや

　　　　　　きみだよ。鮮烈で

　　　　　　　　　うつく…鬱？し、すぎた

けもの。翼ある獅子のけものはひとり

　　　風化。停滞感のある

　　　　　　なすすべもな

　　　　　　　　　ものたっ。ものたちよ！

見ていた。もう、彼には記憶さえ残ってはいない。あの、やがて出逢うに違いない異形。波紋と呼ばれたあれら。みっつもの目を、背中の不用意な恥ずかしい陥没に密集させた楕円の

　　　ひかりを。そう

　　　　　　だっ

異物。いやらしいほど

　　　陰惨に、かつ

　　　　　　だだ

うるおって、ゆらぐ

　　　なまぬるく、そう

　　　　　　だっ

触手の

　　　解き放っているべき

　　　　　　だだ

むらさきの

　　　そんっ…ん？なものたち

　　　　　　だっ

燐光さえもはやまなざしに残ることなく、出逢われる寸前の記憶の不在に、

　　　ええ

けもの。翼ある

　　　ええ、

　　　　　　え？

獅子の蛇尾のけものはすでに気づいて、肉の

　　　は。はっ。…はっ

　　　　　　拡がってゆ

　　　　　　　　　なんだったろう？…ざ。あっ

眼が、いちども

　　　波紋。あっ

　　　　　　ゆゆ

　　　　　　　　　風景。いま、見出されていたざわ

見取りはしなかった

　　　は。はっ。…はっ

　　　　　　衰えてゆ

　　　　　　　　　わ。めきは

波紋を、看取った網膜に思わずすなおな涙をうかべた。彼女。いまや痕跡ものこらない喪失がいまさらに口惜しく、ただ

　　　なんという

　　　　　　失望。と、

ひたすらに

　　　渇ききった

　　　　　　違和。または、

せつなかったか

　　　ららっ

ら。

　　　らっ　；canon à 4；反転 #01；04

　　　　ん？

　　　散乱。らっ

　　　　微光の

　　　ん？

　　　まっ、…わ。たね？苛立たしいくらいの

　　　　　厖大な時間が

　　　　くるしみの気配も

　　　　　　埋葬したかに

　　　わすれてしまっ

　　　　　猶も、もう

　　　　微弱な

　　　　　　そう、ん？完璧に

　　　綺羅めきを、ん。んっ、さえも

　　　　　わたしたちには

　　　　微細な、ん

　　　　　　目覚めの契機を

　　　あな…そう。た、ですらも

　　　が、うつくしすぎたか

　　　　　らっ。めざましすぎた

　　　　分子ひとつにも満たな…らっ

　　　　　　おっ。その

　　　ら

　　　　　翳りを。しかも

　　　　ほんの、もう

　　　　　　あなたの、あっ

　　　あっ

　　　　　あいま、…やや。遠方

　　　　わたしたちには

　　　　　　色彩はあくまでもやさしい

　　　ええ。反射光でさえも

　　　そんな、ん？さわやかな

　　　　　おっ。その

　　　　も。さえ、…ん？

　　　　　　放擲されて

　　　すみやかすぎて感じられはしない、と

　　　　　あなたの、なに？おっ

　　　　崩壊しながら

　　　　　　反射光に、ええ。ささやきは

　　　ほんの、…あ。もう

　　　　　色彩はやさしい。猶も

　　　　肌で、すぐさまに

　　　　　　す、と。これらうつくしすぎた

　　　わたしたちには

　　　愛を。愛？いまや

　　　　　わすれてしまっ

　　　　おっ。その

　　　　　　らら。感じていま

　　　あ、あやういまでの

　　　　　ね？ささやきをさえも

　　　　あなたの、おっ

　　　　　　ら。わたしは

　　　ら。…愛？

　　　　　密度で。ふたりとも

　　　　色彩は、ええ。圧倒的にやさしい

　　　　　　らら。微震を

　　　あ。あなっ

　　　顎のさき、…た。だけは

　　　　　が、通り過ぎて仕舞っ

　　　　なにも

　　　　　　だから、ら。それは

　　　らっ。その

　　　　　った

　　　　も、な。…ええ

　　　　　　朝であっ

　　　あなたの、おっ

　　　　　反射光でさえも

　　　　もう、も

　　　　　　目覚められるべきではなかっ

　　　色彩は…った。やさしい

　　　微光の散乱

　　　まっ、…わ。たね？圧倒的な

　　　　　時間が、そう。厖大な

　　　　なやましささえも

　　　　　　え？やりすごさせて

　　　わすれてしまっ

　　　　　猶も、ん。もう

　　　　微弱な、んっ

　　　　　　そう、んっ。んっ。完璧に

　　　ささやきをさえも

　　　　　ええ。わたしたちには

　　　　微細な

　　　　　　目覚めの、ねぇ。契機を

　　　あなたですらも

　　　が、うつくしすぎたか

　　　　　抉るか…らっ。の

　　　　細胞のそのひとつぶんくらいの

　　　　　　おっ。そ

　　　ら

　　　　　翳りを。しかも

　　　　ほんの…もう

　　　　　　あなたの…らっ

　　　ら

　　　　　あいまいな至近に

　　　　わたしたちには

　　　　　　色彩は、なやましいほどにやさしい

　　　反射光でさえも

　　　あ！微量の、そんな

　　　　　おっ。そん

　　　　も。…ん？

　　　　　　放置して

　　　こまやかすぎて感じられなかっ…と

　　　　　あなたの、おっ

　　　　ざわめきながら

　　　　　　反射光を、ざわっ。ささやきは

　　　ほんの、…あ。もう

　　　　　色彩はさわがっ。…やさしい

　　　　肌に、あてどなく

　　　　　　す、と。これらうつくしすぎた

　　　わたしたちには

　　　愛を。いまや

　　　　　わすれてしまっ

　　　　おっ。その

　　　　　　らら。感じていま、まっ

　　　あ、ざ。といくらいの

　　　　　ね？息吹きをさえも

　　　　あなたの、ね？

　　　　　　え？わたしは

　　　あ。…愛？

　　　　　密度で。ふたりとも

　　　　色彩は愛。…あ、やさしい

　　　　　　らら。微動を

　　　あ。あなっ

　　　くちびるに、…たの。だけは

　　　　　が、迂回して仕舞っ

　　　　なにも

　　　　　　だから、ら。それらは

　　　ららっ。その

　　　　　が

　　　　も、…ええ

　　　　　　朝であっ

　　　あなたの、もう！おっ

　　　　　反射光でさえも。も

　　　　もう、も

　　　　　　ええ、目覚めようのな

　　　色彩は…いっ。しかもやさしい

　　　散乱。微光の

　　　まっ、…わ。たね？絶望的な

　　　　　厖大な時間が

　　　　傷みさ…辛辣な？えも

　　　　　　喪失させた

　　　わすれてしまっ

　　　　　猶も、…あっ。もう

　　　　微弱な

　　　　　　そう、あっ。完璧に

　　　息吹きをさえも

　　　　　わたしたちには

　　　　微細な、かつ

　　　　　　目覚めの契機を

　　　あなたですらもが

　　　が、が。うつくしすぎたか

　　　　　克明を、ら。きわめた

　　　　睫毛のさきほどの

　　　　　　おっ。その

　　　ら

　　　　　翳りを。しかも

　　　　ほんの、おお！もう

　　　　　　あなたの、おっ

　　　おっ

　　　　　あいまいなななめに

　　　　わた…ん？し、たちには

　　　　　　色彩はやさしい

　　　反射光でさえも

　　　あ！そんな、やわらかな

　　　　　おっ。その

　　　　も。…ん？

　　　　　　もう、放棄して

　　　ほのかすぎて、と。感じられな

　　　　　あなたの、いっ

　　　　そっとあたためすらしていながら

　　　　　　ささやきを。そう、反射光に

　　　ほんの、…あ。もう

　　　　　色彩はやさ…なぜ？しい

　　　　肌を、な。俊敏に

　　　　　　す、と。これらうつくしすぎた

　　　わたしたちには

　　　愛を。いまや

　　　　　わすれてしまっ

　　　　おっ。その

　　　　　　らら。感じていま

　　　あ、…す。あやしいまでの

　　　　　ね？まばたきをさえも

　　　　あなたの、おっ

　　　　　　ら。わたしは

　　　あ。…愛？

　　　　　密度で。あっ、ふたりとも

　　　　色彩は…愛？やさしい

　　　　　　らら。微熱を

　　　あ。あっ

　　　鼻すじに…っなたの。だけは

　　　　　が、見落として仕舞った

　　　　なにも

　　　　　　だから、ら。それは

　　　おっ。その

　　　　　が

　　　　も、…ええ

　　　　　　朝であっ

　　　あなたの、もう

　　　　　反射光でさえも

　　　　もう、も。もう

　　　　　　目覚めのなかっ

　　　色彩はやさしい

　　　微光の散乱

　　　まっ、…わ。たね？無慈悲な

　　　　　厖大な…微光の？時間が

　　　　かなしみさ…らんっ。さん、えも

　　　　　　葬り去っ

　　　わすれて…た。しまっ

　　　　　猶も、た。もう

　　　　微弱な

　　　　　　そう、完璧に

　　　まばたきをさえも

　　　　　わたしたちには

　　　　微細な、ええ

　　　　　　目覚めの契機を

　　　あなたですらも

　　　が、あ！うつくしすぎたか

　　　　　鮮明な

　　　　らっ。ゆびさき程度の

　　　　　　おっ。その

　　　お

　　　　　翳りを。しかも

　　　　ほんの、もう

　　　　　　あなたの、おっ

　　　おお！

　　　　　あいまいな四方に

　　　　わたしたちには

　　　　　　色彩は、ん？こんなにもやさしい

　　　反射光でさえ

　　　あ！…も。そんな、もう。微細な

　　　　　おっ。その

　　　　も。…ん？

　　　かすかすぎて感じら…もう。れない、と

　　　　　あなたの、おっ

　　　　ふれあいながら

　　　ほんの、…あ。ええ

　　　　　色彩はやさしい

　　　　肌と…やさっ。慎重に

　　　わたしたちには

　　　愛を。いまや

　　　　おっ。その

　　　あ、あけすけなまでの

　　　　あなたの、おっ

　　　あ。…愛？

　　　　色彩はやさしい

　　　あ。あなっ

　　　まなざしに、だけは

　　　おっ。その

　　　あなたの、おっ

　　　色彩はやさ

　　　いっ

　　　　ん？

　　　散乱。らっ

　　　　微光の

　　　ん？