カミーユ・C、留保なき絶望とその絶望的なまでの強度 ...for Jean-Baptiste Camille Corot /b;...for oedipus rex #048



以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください



   詩人たちは、すべて

   詩人たちは、やがて

   引き裂かれなければ

   そうでなけれ


語れ、死霊らよ


   あれら、…ば。詩人ら

   辛辣で、恥知らずな

   盗賊たちであっ…ね?

   そうなの…た。だから


あれら、言葉をなど、なにも


   詩人たちは、すべて

      不死。そう

    あやうい、かつふかい

     聞いた?あれらは

   すべての、…きっ。だから詩人たちは

      舌に。あれらの

    夜更けには

     生きてたよ。まだ

   引き裂かれなければ

      火を!そう、放とうよ

    または

     瀕死の…ん?ままで

   そうでなければ。なぜならば


持たない死霊らよ


   あれら、…ら。詩人ら、ら。はっ

      不死。そう

    朝焼けにでも。…ね?

     死ねないのだよ。…ん?

   辛辣でさえあっ

      れら。ら、あれらの眼玉を

    辱めきって、ね?

     それさえ詩人らを

   恥知らずでさえあっ、ええ。そんな

      抉って、…ね?

    仕舞って、ん?ね、あげよう

     拒否するの…よ。だから

   盗賊たちであったにすぎなかっ



#01//と、辛辣な/微笑の。けっして/見られないあたりで/わたしは//

と、その

   だれ?

      ゆ。ら、らっ。めきが

         と、それら

やや上目がかった

   だれ?わたしが

      波紋。ちっ

         やや。不穏な

目に

   だれ?

      散っ、散っ、たのだ。綺羅め

         さわやかさのある

見つめた。沙羅ゝは、

   あなたを。もう、いまにおいてさえ

      き。綺羅めきが

         目に。…そう、見つめ

波紋を。その、

   だれ?

      波紋。…れ。ひっ

         はっ

だから思わず言うべきことを忘れて仕舞っ

   だれ?…た。辛辣に

      ひび割れ、…た。ざわめ

         波紋。はっ

沙羅ゝは、…あっ

   見つめていたのに

      ざ。わ、めきが

         はっ

波紋を。ことさらにもたげた顎を綺羅めかせ、直射。赤らむ。その顔面は。映え、赤らみに。ひらめく。這うかに、赤らみが。だから、

   あ、

      あっ

焔。

   あ、

      あっ

波紋。

   あ、

      あっ

知っていた。明晰に。自明だった。だから燃えあがるものがあった。背後に。やや頸を、沙羅ゝ。彼にかたむけただけのあやうい背後に容赦なく、思い残すことなく思い切って燃えあがってい

   われわれは

る、るっ!もの。あの

   容赦なく

けもの。るっ!夢の

   ほほ笑ん

異質な、うっ!

   けもの。不埒で

      翼よ

いきも…るっ!の。それが

   深刻な

      獣毛よ、…獅子の

ささや…あっ!いた、

   けもの

      蛇尾の、そしてなまぬい

…異物。翼ある

   燐光よ!

四つ足と

   鱗たちの

ふたつの腕のうつくしい

   燐光よ!

けもの。彼の吹き込んだ謎を、波紋は沙羅ゝにすでにささやきかけていた。そっと、耳もと。だから、言われて見ればあきらかに不可解なその形態に。あるいは

   吹き込む。え?

      あやうく空が

         くださ、…わたしに

誘惑するのような

   ふっ

      核融合を

         愛を。恥ずかしいくらいに

やさしい

   吹き込む。え?

      はじめそうじゃな

         くださいな!…わたしは

あやうさで。つまり、と。これは歓喜のそれか、絶望のそれか?波紋。彼女は感じはしなかった。もう、おののきを…いっ。は、いい。振りむき見さえすれば

   いいよね?

      ええ。または

いいのだ。

   あ、

      あっ

真魚。彼は

   あ、

      あっ

そこにすでに全身燃えあがっている。立ったまま。あるいは、

   見ないで。この

      きっ。傷を

         とめどもない、それら

ほほ笑みをも

   わたしの、はずかしい

      きっ。疵を

         微風

猶も

   疵を。きっ

      ひらかせかけた

         突風?

うかべていただろうか?けっして

   傷を。きっ

      日影の異端者

         ゆるがない、それら

見取れはしなかった不在の顔貌に。もう、爪の硬質なさきの尖端のさきの先まで、焔は燃え拡がりきって仕舞っていたに違いない。聞こえた気がした。真魚の、だから発狂した笑い声さえ。最後に見た

   狂人は、そう

彼は、だから

   赤裸々に、むしろ

沙羅ゝを

   わらっていなければならな

振り向き見る直前の

   な!…その

あの

   赤裸々の維持ただそれだけの

真魚。

   おっ

張り詰めた

   ために、

全裸。こわいほどに冴えたしなやかな筋肉。その男根を、いきりたたせたまま尿道から?…発火。焔を吹き出し、口蓋。ひらかれっぱなしのそこからも、だから、茫然と失語したまま失神したかに?…発火。さらに

   はっ

      夢のようだった

発火。耳の

   あっ

      わたしの、いとおしい

孔。発火。鼻の、

   はっ

      日々よ。その日々に

発火。すべて、

   え?

      愛した、むらさきの

毛孔もなにも体孔という体孔のすべてから、

   はっ

      くちびるよ。きみの

…発火。だからあえてかくされていた恥ずかしげな…なぜ?肛門から

   なぜだ!

も?知っ

   きみは

知っ

   なぜだ!

知っていた。すでに死滅していた真魚はもはや顔など存在させ得なかった。だから、波紋には須臾にも見えはしなかった。空間。そこに、そこだけが

   はずかしい?

      やめて!

         狂人は、なおも

不在だった。なら、

   舐めて

      やっ

         狂っていなければならないのか?

あきらかな焔は

   いたましい?

      やめて!

         彼以外の、もう

いったいどこから

   咬んで

      やっ

         人類がすべて死滅して猶も

放たれ、

   ええ。そう

どこに燃え拡がっていたというのか。あり得ないという、自虐に振れかける哄笑にさえもゆれながら波紋の眉は恐怖に

   ひ、悲痛。うっ

      ええ、微妙な

引き攣け、

   く、苦痛。うっ

      ええ、歓喜に

引き攣けつづけるそのままにわたしは、と。波紋。他人の焔の、その

   波紋。はっ

赤裸々な

   波紋。はっ

炎上に火照り、映える沙羅ゝのむしろ熱苦しく見えた耳もとにわたしは、

   わたっ

      抱擁を。あけすけで

と。さやきを、

   ええ。けっしてわたしを

      たすけて!

知っている。…と、

   愛さなかったすべての

      接吻を。からからで

わたしは「ね?」

   莫迦どもに

      踏みにじっ

波紋。彼女はこれ以上ない明確さにこそささやきかけてやりたい。もうすぐ、

   踏みにじって

と。太陽が

   踏みに

そしてあきらかな陥没をさらしはじめるんでしょう?

   と、辛辣な ;contrapunctus à 4

   微笑の。けっして

   見られないあたりで

    ん、見ようと?顎を

   わたしは


   と、微弱な

    もはや存在することをやめた

   微笑の。けっして

    顎を。それでも

   見られなかったあたりで

    やや、ん。もたげ

     色彩が、ら

   わたしは


   と、慎重な

    空を。そこに

     ほら!すべて、ことごとく

   微笑の。けっして

    糾弾するかに?

     だから、ら。それら

   見られないだろうあたりで

      いきなり、だからなんのまえぶれもなく

    拡がっ…ら。て、ゆく

     不在。色彩の

   わたしは


   と、敏感な

      瞳孔が、ひ

    恥辱をはっきり

     孔。の、

   微笑の。けっ…ひっ。して

      ひろがってゆく、と

    見つめていよう、

     ね?ような…ん?

   見られるはずがな、…あたりで

      陥没。いっ!そんな

    と。いっ!辛辣な

     そう。屈辱

   わたしは










Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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