散文とフーガ #03



旋律のない複声のための詩。いまだ書かれていない散文作品のシノプシス



   と、 ;contrapunctus, fantasia à 4


   ん?


   と、

   しかし


   とはいえ、ん?

    と、

   鳥は

    しかし

   鳥たちは?


   夜に、鳥。

    と、

   鳥は

      どこ?

    と、

     しかし

   鳥たちは

    と、

   仮りに、眠られなかったとしたら


   鳥は

   たちは


   どこ

    え?

   で


   むらがっ

    え?

     と、

   て

    え?

     しかし

   むれ、どこで


   どんな翳りで、どんな…ほら


   むらがって

      ね?わたしはきみを

    おしえてよ

     ね?秘密を。きみの

   むれ、どこで

      傷つけ、…ね?ないよ

    わたしに

     ね?きみたちの

   どんな翳りで、どん


   な…ほら。息を


   吐くのだろう?

    わたしにも、きみの

     な。…ほら

   よくうごく、その

    きみたちの秘密を

     な。…ほ

   昏い虹彩を

    おしえてよ。そっと

     な。…ほら

   微動させながら


   よくうごく


   かたわら、昏い


   虹彩に

    昏い

   息が、

    虹彩に

     あったかいね?

   吐きかけら


   れ


   よくうごく

    ひかっ、…ね?ほら

   鳥は、昏い

    いつでも、そこらに

     昏く

   虹彩に

    ひかりなら、ほら

     虹彩は

   息を、吐きかけ

    ひか


   る。ひかりならもう、いつでもそこらに撒き散らされているのだか

    ら、

   ひかりなら、もう

    ら、

   いつでも。そこら

    ら、

     色彩たちの

   そこらじゅうにも

      見て

    ら、

     消滅

   ね?ほら、ね?

    ら、

   撒き散らされているのだから

      ら、な。ら

    月に、いつか

     ら、

   ひかりは。たとえ

      ら、ひかり

    降らせてみようよ

     ひっ。…ら

   昏い眸が

      ら、な。ら

    やさしい雨を

     ら、

   みすごしてさえ

    あたたかな

     猶も

   撒き散らされていたのだから

      ら、な。ら

    きみは、いつか

     いつでも、だ。きみに

   ひかりは。たとえ

      ら、ひかり

    風に、月の

     ほほ笑んでいてもらいた

   昏い眸が

      ら、な。ら

    微風にも髪を

     いっ。ぼくは、…ね?

   おののいてさえ

    あざやかな

     猶も

   撒き散らされざるをえないのだから

      ら、な。ら

    みだれさせ、朝は

     ら、

   ひかりは。たとえ

      ら、ひかり

    やさしい雨で

     ひっ。…ら

   昏い眸が

      ら、な。ら

    ぬらすのだろう

     ら、

   きえうせてさえ

      見て

    色彩はその

     ん?

   いまさら、…ね?

    色めきの頂点で

     ら

   じゃない?ぼくたちは

    色彩を

   かがやかなくても

    ら、

   ね?いいのだね?


   ら、


   鳥たちの? ;aria-contrapunctus à 4

   われらの、そう

   眸も。もう、ひかりを

   も。もう


   すいこんでいたよ

   ひかりならもう、いつでもそこらに撒き散らされているのだから


   どこ?昏い

    すいこんでいたよ

   夜。眠られず

    ひかりならもう、

   鳥たちは、夜

    いつでもそこらに

   どこに?


   ひかりならもう、いつでもそこらに撒き散らされていたのだから


   も。もう

   すいこんでいた


   よ。眸も

    ひかりなら

   もう、ひかりを

    もう、

     すいこん

   われらの、そう

      も。もう

    いつでもそこらに

     ひかりなら

   鳥たちも?


   ひかりならもう、いつでもそこらに撒き散らされているのだから ;canon à 4;01


   もう、い


   ひかり

   ら。ひかりなら

   ね?鳥たちの?

   ね?われらの、も


   もう、ひかり

    たくらんでいるのだ

   ら。ひかりなら

    ほら。さなぎになろうと

   そう。だから

    いまだ蝶ではない、その

   眸らも、もう


   すいこんでいたよ

    ひかり。もう

     ひか。もう、…え?

   もう、ひかりを

    青虫たちは、身を

     ら。ひかりなら

   も。もうすいこんでいたよ

    すこしゆがめて

     そう。だから

   気づかないすきに


    眸らも、もう


   鳥にも

      気づかないでください!わたしのかなしみに

    もう、ひかり

     すいこんでいたよ

   わたしにも

      ら。ひかりなら

    を、も。咬みつこうとし

     もう、ひかり

   気づかれも、し

      そう。だから

    垂直になる。やや

     ら、を。すいこん、もう

   なかったうちに


     眸らも、もう

    気づかないすきに


   ひかりならもう、いつでもそ


   ひかりを、さえ。も

      気づかないでください!わたしのいたみに

    垂直になる。やがて

     鳥にも、ひ

   もう、まきこみ

      もう、ひか

    り。もう、ひ

     わたしにも、ひか

   あ!ひきこみ

      ら、を。もうすいこん

    を、も。飲み込もうととし

     気づ、ひかりらは

   ひきずりこ、…あ!


     気づかないすきに

    な、れなかったうちに


   息を、あっ。…と、ふと。吐いた午後

      気づかないでください!わたしのくるしみに

    もう、ひかり

     ひかりを、さえ。も

   あなた、わ。たしわ、すこし

      り、らは。鳥にも、ひ

    ら、ひかりなら

     まきこみ、もう

   残酷な笑みに

      り、らは。わたしにも、ひ

    ね?もう、すでに

     あ!ひきこみ

   ゆがんでもいい…ね?


     な、れなかったうちに

    ひきずりこ、…あ!


   ひかりならもう、い ;02


   もう、ひかり

      を、ひかり。さえ、も

    消えた?抉り出された

     息を、あっ。…と、ふと。吐いた午後

   ら。ひかりなら

      もう、まきこみ

    眼窩に…ん?は、まだ

     あなたはすこ、…わた。し、は

   ね?鳥たちの?

      あ!ひきこみ

    いまだ名残りをのこしながらも

     残酷な笑みに

   ね?われらの、も


     ひきずりこ、…あ!

    ゆがんでもいい…ね?


   もう、ひかり

    たくらんでいるのだ

   ら。ひかりなら

    ほら。さなぎになろうと

   そう。だから

    蝶では、いまだ。な、その

   鳥たちさえ、もう


   飛び立っていったよ

      ら。ひかりなら

    もう、ひか

     り。もう、り

   ひかりを、もう。を

      ね?鳥たちの?

    青虫は、身を

     ら。ひかりなら

   も。もうすいこんだあと

      ね?われらの、も

    すこしゆがめて

     そう。だから

   気づかないすきに


     もう、ひかり

    鳥たちさえ、もう


   鳥にも

      気づかないでください!きみのかなしみに

    もう、ひかり

     飛び立っていったよ

   わたしにも

      ら。ひかりなら

    を、も。咬みつこうとし

     もう、ひか

   気づかれも、し

      そう。だから

    垂直になる。やや

     ら、を。もう、すいこんでしまったあと

   なかったうちに


     鳥たちさえ、もう

    気づかないすきに


   ひかりならもう、いつでもそこらに撒き散らされていたのだから


   ひかりを、さえ。も

      気づかないでください!きみのいたみに

    垂直になる。やがて

     鳥にも、ひ

   まきこみ、もう

      ひかり。もう

    ん?ひかり。もう

     わたしにも、ひ

   あ!ひきこみ

      ら、を。すいこんだあと

    を、も。飲み込もうとはし

     気づ、ひかりらは

   ひきずりこまれ、…あ!


     気づかないすきに

    な、れなかったうちに


   息を、あっ。…と、ふと。吐いた午後

      気づかないでください!きみのくるしみに

    もう、ひかり

     ひかりを、さえ。も

   あなたはすこし

      り、らは。鳥にも、ひ

    ら、ひかりなら

     もう、まきこみ

   残酷な笑みに

      り、らは。わたしにも、ひ

    ね?もう、すでに

     あ!ひきこみ

   ゆがんでもいい…ね?


     な、れなかったうちに

    ひきずりこま、…あ!


   あかるいひかりは ;coda

      あ、

    すこし

     あか

   る、く。させる


   そうだから

    わたしは

   そう


   そ。え?


   そ。…え?

    すこし、残酷な

   そう、だから鳥たちあとを追ってはならない


   つばさなど

    ざん、

   なかったのだか


   ら、


   ね?









Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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