ユキマヒチル、燦濫 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi // ほ。舞い散る。…ほ/ほ、ほ、ほ、ほ、/ほ。舞い散る。…ほ/ほ、ほ、ほ、ほ、//散文と詩;37
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
やがてそのユイ‐シュエンは、もう高明の息づかいの有無にさえ気づかない。あたたかさ。高明、その肉体の。ないしはじぶんがそこに移してしまった、その。東向きの部屋だった。降雪はすでに、か、あるいは一時的にかやんで、もう空があかるみを知りはじめていた。その、白濁。一面にさらされはじめた白濁。雪。それはまなざしのはるか下、地表のすべてを埋めつくしてしまっているだろう。と、思い、朝、と、
ユキマヒチル、燦濫
その朝、覆う雲の白濁のうえ、ふとあざやかに昇ってゆく朝日を
微光、が
見た
あ。…微
思った。と、
ほら。もう
見えた
微光、を
見た。むしろ。
微光、が
あきらかに
あ。…微
見えた。ユイ‐シュエン。彼女は雲の海。…が、下方に。しかもせりあがり、そここそが発光源だったかに、かがやき。いたましくも綺羅めきあい、上空。その、青い清潔な巨大を、理不尽な朝焼けはやがて燃やしはじめる。
12.07.-22.2022. le-ma
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