(無旋律の音声のための)散文、祈りのない賛歌とフーガ;詩3篇 01





#1//雨?ええ/雨は。そして/やわらにふれ/ふり、ふれて、この//


きみがわらってくれたのだからあしたは霧のような雨が。そう、ほほ笑みの微動に、大気がかすかにふるえた気がした。なぜ?あのとききみは、まるで強制されたかの笑みを。そう、


あしたは霧のような雨が。ええ、

   きみが

ほほ笑みの

   わらってくれ

    きみが

微動に、大気が

   くれた、の

    わらってくれ

     きみが

かすかにふるえた気がした。

   だから、

    くれた、の

     わらってくれ

      きみが

なぜ?

   ね?

    だから、

     くれた、の

      わらってく

       きみが

いいんだ、閉じてあげるから。目を。きみをせめてもはずかしがらせたりしないように、ね?


あのとききみは、まるで

   雨は。だから

    見ていたい

     わたしにも?

強制されたかの

   わたしたちを

    雨は、だから

     雨。あの

笑みを。

   水びたしに、さ

    ぬらされたきみを

     飛沫

いいんだ、

   笑みを

閉じてあげるから。

   いいんだ、

    笑みを

目を。

   とじてあげるから

    いいんだ、

     笑みを

きみを

   眼を

    とじてあげるから

     いいんだ、

      笑みを

せめてもはずかしがらせたりしないように、ね?

   きみを

    眼を

     とじてあげるから

      いいん

ね?


わらっていたの?きみが。…そう。その気づき得なかったほどの、 ;recitativo

   やめて

え?


   雨?ええ  ;hymnus

   雨は。そして

   やわらにふれ

   ふり、ふれて、この


   頬にさえ。もう、

   わたしたちをも

   水びたしにして

   仕舞うがいい、と


   雨?ええ  ;organum à 4

      まよいが。あっ

    あ、…と。ふと

     雨?ええ

   雨は。そして

      あっ

    おもわず、きみも

     雨は。そして

   やわらかにふれ

      あった。でも

    つぶやいてしまいさえしそう、に。…ね?

     やわらかにふれ

   ふり、ふれ、この


   頬にさえ

      でも、かなしまないよね?きみは

    温度だよ。それが、いま感じら

     頬にさえ

   ふれ、わたしたちをさえ

      強いから。…ね、

    雨に。降雨に

     ふれ、わたしたちさえ

   水びたしにして

      ね、

    ええ。感じられるべき

     水びたしに。し、

   仕舞うが、と。そう


   雨?ええ  ;organum à 3

    消えたのだ!なにが?

     雨?ええ

   雨は。猶も

    と、突然に

     雨は、むしろ

   やわらかにふ

    雨音が。なぜ?

     狂暴な焔でもあれ、と

   ふ。ふり、ふ。ふれ、ふ。この


   頬にさえ

    聞こえる?きみは

     溺れさせ、かつ

   ふれ、わたしたちをも

    きみも?まだ

     残酷な焼死を。または

   水びたしにして

    聞こえていま、…どう?

     壊滅を。ね?

   仕舞うが、あっ!


   雨?ええ  ;organum à 2

    ん?…そう

   雨は。いまも

    わらって。おねがい

   やわらかにふれ

    らっ、かすかにでも。そう

   ふり、ふれ、この


   頬にさえ

    見たいから。ただ

   ふれ、わたしたちをさえも

    切実に、ぼくはきみの

   水びたしにして

    ね?ほほ笑みが

   仕舞うが、と。そう


   雨?ええ  ;aria

   雨は。いまも

   やわらかにふれ

   ふり、ふれ、この


   ん?


   なおも

   ふたりは

   だまっていよう

   ね?雨も、この


   ん?


   頬にさえ

   ふれ、わたしたちをさえも

   水びたしにして

   仕舞うが、と。そう


叫んでいたのはけもだったろうか?だから、…野生の? ;recitativo


   雨音が、ね?あなたをさえ  ;quatrain

   発狂させたんだ。…ね?

   ひびきあい、ひびき

   なりひびききり、やがては


でも、きみはすこしも恥ずかしがったりしないでもいいんだよ。ほんと、 ;recitativo


   仮構せよ。雨を  ;canon à 4;01

      ひびきが、その。あなたをも

    いつ?雨は

     仮構せよ。雨を

   あなたの、いま

      発狂させたん、…ね?

    降りやむのだろう?いつかは

     あなたの、まっ!

   双渺に、微笑を

      ひびきあいつづけていたひび

    いつ?雨は

     微笑を。双渺、

   ようやく閉ざされた


   双渺に、微笑を

    仮構せよ。雨を

   見た気がしたんだ

    あなたの、いま

   仮構せよ。…雨

    不当だった。双渺は

   ふりそそぐ雨を


   わたしは、そっと

    あり得ない!

     仮構せよ。雨を

   息をひそめて

    双渺に、微笑

     あなたの、いま

   水滴。飛沫も

    見た気がしたん

     双渺に。…見て

   きみに散ったのを


   見た。いたましくも

      仮構せよ。雨を

    わたしは、そっと

     見て!これらは

   いつ?雨は

      あな、…ええ。いま

    絞殺してあげようか?

     ふかい、ふかい雨

   降りや、いつかは

      双渺に、仮りに

    と、ふいうちの笑みに

     霧めいて

   雨はやまねばならないのだろう?


   ならば


   擬態せよ。死を、その ;02

      針を?つき刺せば

    いつ?雨は

     嘘だね。きみの

   いま。ほら

      仮構せよ。雨を

    降りや、いつかは

     ささやきは。だって

   双渺に、記憶を

      絶叫?むごたら、

    いつだというのだ!雨

     くちびるは、そこで

   わたしに残した


   双渺に、記憶を

      雨。それらはきみの涎れでもあろうか?

    仮構せよ。雨を

     ぬれていたのだ

   ふきこまれた気がしたん

      匂いに、ふたりで

    あなたの、いま

     雨に。ぼくに

   仮構せよ。雨を

      きみの。ね?つつまれ、きみも

    双渺は過失だ

     ほほ笑みをください

   ふりそそぐ雨を


   きみは、そっと

      呼吸困難に?

    過失にすぎない!

     仮構せよ。雨を

   息をひきとめ

      やめて。わたしたちは

    双渺に、記憶を

     あなたの、いま

   窒息。須臾の

      舞いあがる野生の畸形種ではないか、え?

    ふきこまれた気がしたん

     双渺に。…見て

   きみだけの死を


   見せた。いじらしくも

      仮構せよ。雨を

    きみは、そっと

     見て!これらは

   雨はいつ

      ええ。あなたの、いまあなたにあきらかな

    銃殺するの?

     雨。あざやかすぎたそれ

   降りや、いつかは

      双渺に、仮りに

    と、邪気もない苦笑

     霞めかして

   雨はやまねばならないのだろう?


   ええ、


   仮構せよ。雨を ;03

      つき刺、針たち

    いつ?雨は

     嘘だね。きみの

   あなたの、い

      仮定せよ。…雨を?

    降りや、いつかは

     つぶやきたちは。だって

   双渺に、焔を

      絶句?破廉恥な

    いつ?雨は

     くちびるとは吐血するための装置であっ

   放ち、燃焼した


   双渺に、焔。その

      雨はきみの体液でもあったろうか?いわばなやましい比喩として

    仮構せよ。雨を

     ぬれていたのだ

   色彩さ、…見えた気が

      匂いに、ふたりで

    あなたの、いま

     雨に。ぼくに、だ!

   仮構せよ。雨を

      きみの。つつま、きみも

    双渺は錯誤だ

     思い出をください

   雨を。雨を。ふりそそぐ


   雨を


   わたしたちは、そっと

      心肺停止に?

    錯誤にすぎ

     仮構せよ。雨を

   息をからめて

      やめて。わたしたちは

    双渺に、焔。その

     あなたの、いま

   共謀を。野生の

      駆け抜ける曠野の畸形種ではないか、え?

    色彩さえも見えた気が

     双渺に。…見て

   降雨のなかで


   放棄した。え?

      仮構せよ。蜂起?…雨を

    わたしたちは、そっと

     見て!これらは

   いつ?雨は

      あなたのその!いま

    半殺しのまま

     傷み、傷む雨

   降りや、雨?いつかは

      双渺に、仮りに

    と、みずしぶき。のたうちまわってはいるが、いっ

     血まみれにさえ

   雨は。ええ、


   ふりやまねばならないものなのだから


   雨?ええ ;antiphona

    思い出しても

   雨は。いまも

    いい?きみが

   やわらにふれ

    いつだっけ?あれは

   ふり、ふれ、この


   秘密めかした

    なおも

   微笑に、ぼくらが

    ふたりは

   微笑をかさねた

    だまっていようよ

   いつだった?あれは


   ね?雨も、この

    思い出しても

   頬にさえ

    いい?きみが

   ね?雨も、この

    いつだっけ?あれは

   そう。すべて


   最後に、あるいは

    水びたしにして

   すこやかに、きみが

    ふれ、わたしたちをさえも

   わらっていたのだ。あのときは喉に

    仕舞うが、と。そう

   声さえ無防備にたてていた


   叫び声をさえ


   思い出しても

    ひびかせて仕舞うが、と。そう

   いい?きみが

    ふれ、わたしたちをも

   いつだっけ?あれは

    水びたしにして

   目を剥いて?そうだ


   そう。すべて

    眼玉を抉りたいとさえ求めたように見えた

   ね?雨は、この

    笑顔。その、きみは

   頬にさえ

    わたしを愛しはしなかった

   ね?雨に、この


   思い出しても

    だまっていようよ

   いい?きみが

    ね?ふたりは

   いつだっけ?ぼくが

    いまも

   けっして愛しはしなかったから


   ふれ、ふり、この

    きみを。一瞬も

   やわらにふりつづけていた

    きみは。須臾にも

   雨を。なおも

    刹那の夢にも

   雨を?ええ


   叫び声をさえたてて


   雨?ええ ;canon à 4

      あ、と

    叫び声をさえたてて

     ええ。突然の

   雨は。いまも

      声をたててしまいそうな

    ええ。突然の

     叫び声をたてていさえして

   やわらかにふれ

      飛沫。しぶ

    叫び声をさえ

     ええ。突然の

   ふり、ふれ、この


   なおも

      あ、

    雨?ええ

     叫び声をさえたてて

   ふたりは

      飛沫。…しぶく

    雨は。いまも

     ええ。突然の

   だまっていよう

      あ、

    やわらかにふれ

     叫び声をさ

   ね?雨も、この


   頬にさえ

      叫び声をたてて

    ふり、ふれ、この

     仕舞うが、と。そう

   ふれ、わたしたちをさえも

      ええ。突然の

    なおも

     水びたしに、し

   水びた、…ええ。て

      叫び声をさえたて

    ふたりは

     ふれ、わたしたちの頬をも

   仕舞うが、と。そう


   叫び声をたてて


   仕舞うが、と。そう

      あ、

    だまっていよう

     頬にさえ

   水びたしにして

      飛沫。し!

    ね?雨も、この

     もう。雨は、この

   ふれ、わたしたちの頬も

      あ、

    頬にさえ

     だまっていようよ

   頬にさえ


   もう。雨は、この

      しぶき、飛沫

    ふれ、わたしたちをさえも

     ね?ふたりを

   だまっていようよ

      声をおもわずたててしまいそうな

    水びたしにして

     いまも

   ね?ふたりを

      あ、と

    仕舞うが、と。そう

     ふれ、ふり、この

   いまも


   ふれ、ふり、え?

      ええ。突然の

    叫び声をさえたて

     やわらかにふり、ふれ、え?

   やわからにふり、れ、ら

      あ!叫び声をさえたてて

    ええ。突然の

     雨は。なおも

   雨は。な、

      ええ。なに?突然の

    叫び声をさえた

     雨?…あっ。冴えた

   雨。ええ












Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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