ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -274 //とろけてしまったのだった/デンドロビュウム・ギンギアナム。…そこに//01





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





   愛って、ね?

   いつでも、どこでも

   愛って、ね?

   気づけば、そこらで


   あたえれば、ここで

   愛って、ね?

   いつでも、どこでも

   愛って、ね?

やわらかな息を。吐く?吐きそうなの?その、死者たちでさえも

   愛って、ね?

      ときに、わたしは

    したしみやす、く

     傷みをも、ふと

   いつでも、どこでも

      花。その寡黙にも

    ありふれて、て

     飛沫。その饒舌にも

   愛って、ね?

      よろこびを、ふと

    あって当然、の

     ときに、わたしは

   いつでも、どこでも

24日。樹々は、…待ってて。と。いつものように、

   曠野に、寡黙な

      さ、さ、さ、

2003年。

   我々は寡黙な

      さむっ。な、な

樹々。高明。たまたま、

   ホモ・サピエンスとして

      なんかさ、骨が

樹々。最初のホテルと同じだった。その偶然に、

   燃えひろがっ。曠野に

      傷くね?いっ

12月。なにかの暗示を感じようとした。そこに、樹々は。感じるべきなにも思い当たらないまま、…なに?「今日、めっちゃ、」…え?「明るくないか?」横田孝明。28歳。すくなくとも自称。彼は、はしゃぐ樹々。ホテルの部屋。入ってくるなりはしゃぎはじめた樹々をもてあましかけ、…って、「そっか。今日、

   あー、…ね

      自爆っ

         微笑に

イブだ」笑った。その、間抜けな孝明を。孝明。樹々の不遜をさえも、

   あー、…ね

      爆死っ

         きみの

いとしがった。…ね、「欲しい?」

「あれ?」

   きれいな匂い

      天使なのっ

「今日、いっぱい、飲んできた」

「出そう」

   清楚な芳香

      愛の。わたしっ

「ここ?」…って、孝明は「やめよ。それ、」笑う。「また、出禁ふえちゃう」樹々。その日の最初は、だから樹々から。バス・ルームで樹々は、跨いだ孝明の顔に、我慢していたかぎりのそれを浴びせてやった。孝明は必死に、自分をいたぶる。まだ、かろうじて余裕めかす余裕をたもって。その、男の矜持。謂く、

   決して。おれは

   責めない。きみを

   決して。おれは

   どんなときでも


   けっして、おれは

    ね?…だろ?お前

   あくまで、おれは

    いままで、いっぱい

   あえて、おれは

    いっぱい、泣いたよね?

   ひたすら、そこで

われわれの前世は、むしろややいたずらな天使たちではなかった、の、かな?

   笑ってて。きみは

      なんか、さ。なんか

    ね?…だろ?お前

     ひざまづいて、いま

   思いのままに

      素直でいられる…って

    いままで、いっぱい

     はずかしいとこ。いちばん

   似合わない。きみは

      おじさんうざい?

    いっぱい、くるしかったんだね?

     見せてみせろ。いま

   しあわせ以外

われわれの前世は、むしろややいっ。いっ。いっ。…え?

   けっして、おれは

    ね?…だろ?お前

   あくまで、おれは

    いままで、いっぱい

   あえて、おれは

    いっぱい、悲しんだよね?

   ひたすら、そこで


   決して。おれは

   咎めない。きみを

   決して。おれは

   どんな場所にも

1日。午後。琉偉。

   ほら、これは

      生きてるぜ

雨。琉偉。

   血潮。わたしの

      びんびんさっ

12月。…ほら、「手、あげろ」

   時間、を。稀薄に

      直立不動

         やや鋭角的に、きみは

琉偉。自宅。リビング。午後7時。母親は駅前の喫茶店で山崎秋子と話をしていた。壬生。どうせ、壬生高明。その

   稀薄な時間、を。

      直立不動

         あざやかな、シカト

失踪。「あげろよ。」と、「もっと、」…手。笑み。琉偉。妹。10歳。琉美。反応が

   生きてる?

にぶい。…うざい。そして琉美は

   聞こえてる?

テレビのほうに、顎を

   ええ。わたしは

      尊厳

戻した。琉偉の

   可憐。激情の

      高貴

口真似に、琉美のことばは

   夏牡丹でし

      気品

荒れ放題だった。多忙な郁子はまだ気づかない。琉偉。ひとり、妹の将来のために琉偉。ひとり、その言葉に琉偉。ひとり、みだれを案じていた。銃を、その後頭部むけて

   びっち、だぜ

構え直した。実弾ならすでに

   びっちになる、だぜ

装填している。いつでも発砲できるように。引き金に指は、もう

   ずどんっ、と

      莫迦にしないで

かかっている。ほんの

   ね?いま

      わたしは、稀有な

すこし、力を

   蠅が放屁を

      瞬間を生きた

入れれば。どれくらいだろう、と。琉偉。彼は実射の必要性を感じていた。つまり、その、噂に聞く反動というのは。ほんの至近。5歩程度、ほんの、ステップで立ち上がるよりはやく駆け寄り、頭を一気に蹴り上げられる。そんな

   世界とは、いわば

      ばっ、と、さ

距離。…外すだろうか?

   頭脳の数そのかぎりでの

      舞うかに

当てるだろうか?

   仮想空間それらの

      ぐっ、と、さ

おれは、

   孤立である

      引きしぼるかに

琉偉は、そこ。真摯に自分をいぶかった。琉美はエア・ガンかモデル・ガン、と。それ以上の認識を一瞥に、琉偉の構えたそれに与えない。立ち去りぎわ、ふと、「お前、ちゃんと」あぐらを「座れよ」かいた妹の不埒を諫めた。やさしく。琉美。頸をひねりさえ、琉美。終わってる、と。琉偉。模倣。琉美。琉偉。その模倣。琉美。琉偉の、…思った、終わってる、と、「女って、さ。

   やめて、それ

      唐突な覚醒

         び、び、

基本、さ。

   脱糞ですよ

      まどろむ蛙

         びっ、び、

眼のねぇとこでも女であろうっていうさ、そう努力、…が。そういうの、かわいいんでさ。お前、そういうの完全、女捨ててるってそういうの、気づいてなくね?」琉美。あくまでも、琉偉の流儀に琉偉をシカトし、琉美。だから琉偉は歎きを深くし、雨。琉偉。ひびき。雨。耳に。謂く、

   ないんだ。なにも

   なれた?すこしは

   強く。なにも

   その実感が


   ないんだ。なにも

    不満?現状に?

   なにも、な

    かならずしも

   ないんだ。なにも

    ぼくは。ましてや

   なにも、な

蝶よりむしろ蛾のフィジカルを選べ。

   強く。わたしは

      撒き散らす。だっ

    慟哭すべき

     こんな、むきだしで

   明確に、したたかに

      唾液を。耳。その

    猛り狂うべき

     冴えた冬には

   あくまでも、ただ

      そばで、だれ?

    その必然など

     しろい、花

   強くありた、た、た、

線虫たち。その驚くべきインテンシティ。

   ないんだ。なにも

   なれた?たとえば

   なりたい自分の

   その映像が


   ないんだ。なにも

    不満?現状に?

   なにも、な

    かならずしも

   ないんだ。なにも

    ぼくは。ましてや

   なにも、な

ごきぶりのように、華麗に。

   形姿を。わたしは

      ひびかせていた。んのっ

    慟哭すべき

     無邪気なおれが、さ

   わたしの、留保なき

      ノイズを。耳。その

    猛り狂うべき

     好きかな?あるいは

   ゆらぎさえも、ただ

      すすりあげたの、だれ?

    その必然など

     しろい、花

   鮮烈でありた、た、た、

清純清楚などぶ鼠のくちびるの咆哮。

   ないんだ。なにも

   得られた?あざやか

   生きている、と

   その充実が


   ないんだ。なにも

    不足?なにに?

   なにも、な

    わずかにさえも

   ないんだ。なにも

    ぼくは。ましてや

   なにも、な

時代ってのが、さ。結局クソじゃん?

   いのち。わたしは

      ほのめかす。きぇっ

    咆哮すべき

     ときには無謀に

   否定しがたい

      気配を。耳。その

    叫び散らすべき

     莫迦やってさわっ。わっ。…ぐ

   ただ圧倒的な

      近距離で、だれ?

    その感情など

     しろい、花

   生きてありた、た、た、

孔雀?むしろ鴉の強靭な翼に焦がれよ。

   ないんだ。なにも

   なれた?すこしは

   やさしく。なにも

   そのきざしさえ


   ないんだ。なにも

    怒り?いまさらに?

   なにも、な

    影もかたちも

   ないんだ。なにも

    ぼくは。ましてや

   なにも、な

おれ?生きてる?おれ、

   充溢し、もはや

      さらしつづけて、こんっ

    彷徨すべき

     狂気?いやむしろ

   もてあますくらいに

      痕跡を。耳。その

    思い悩むべき

     おれは容赦なく飽きている

   やさしく、ひたすら

      明晰な、だれ?

    その可能性すらも

     しろい、花

   芳醇でありたい








Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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