ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -198 //ふ。ふっ。ふみ/ふむ。む。踏ま、ふみ/踏み、かけてふと。…傷み?//02
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
かくし通していた拳の傷が、…歯。祐也の前歯。やや脇の。それのせい。傷んだ。止まっていた。血は。破れ、さかむけ、へばりつきもう命のないまま干からびかけたそれ。皮膚。かさかさ。大したことはがさがさ。なかった。秋子が手当をした。高子に内緒で。めくれた皮膚を見れば、高子。彼女がまた
なぜ?いっ
壊れちまえよ!
いたましい、かな?
何をしでかすか
息を、きみはいっ
壊しちまえよ!
いたたまれずに
わからなかったから。すくなくとも、
なぜ、いっ
壊れち
泣きそう、かな?
失神の一つくらいしないで済むべきはずもな
い。び、…て。て
見なかったと同じ
明晰な強度に
微光。び、…て
なぜ?息を
きみは、そこ
息を、ひそめ
かつ、猶も
なぜ?まなざし
逸れ、すでに
返り見ない
ふり。猶も
なぜ?息を
感情。きみを
もてあそびさえ
かつ、猶も
ほじろう、と?いじいじと。えぐろう、と?ちまちまと。いじめぬこう、と?いらいらと。指を?死者たち。指を?翳り。その指を?ひらく指を?孔をさらして指を?ふしだらに指を?形をくずす以外の指を?なんらすべが指を?なくとも指を?あえて
なぜ?息を
絶望、と。そうとでも謂うべき
咎めなかったから!あなたを、だれも
さわがせていた。…でしょ?
きみは、そこ
感情が、そこに
ひとりで!あなたは
悔恨が、まさに
息を、ひそめ
咬みついていた。…でしょ?
こころみた!あなた自身の屠殺だけ、を
きみを、こ。だけ、を。こそ
かつ、猶も
壬生高明は麻布台の本邸にいちども住んだことがない。その母、高子がボランティアと称して雅秀にフィリピンに連れて行かれた1989年。まだ顕在化はしていなかったものの、結果的に高明を宿し一時意志喪失の状態で帰国してから、そんな高子を瑞穂は良しとしなかった。瑞穂の看護はただ虐待にも似、またはさかんにかけつづけた言葉、意味論上にはやさしいそれらは、音の響きの現実にただ冷酷をのみさらした。もっとも高子は
吐きかけた、その
いたっ
それと知らない。その
息を、わたしは
いてっ
余裕はない。ただ
屠殺しておく
いっ
山崎朋子が案じ、あるいは嫌悪しただけにすぎなかい。正則は、気づいていたはずながらむしろ冷静な眼に、あるいはしずかに顔をもそらしたにすぎなかった。正則たち兄妹の関係は帰国とともに破綻した。修正不可能。他人の無縁をさえさらさない正則の無視には、しかし皮下をうずかす傷みが散乱したから。また、自覚さえなく。妊娠発覚の直後、瑞穂は放置されていた雪の下の屋敷を手入れさせるよう、朋子に
きれい、だよ
聞こえるのか、な?
すみやかに
命じた。3年前、
しずか、だよ
波の音さえ
すこやかに
完成した夏に一か月、想えば
海がちかい、よ
聞こえたのか、
すばやすぎるほど
一度だけ身を寄せたにすぎなかった。すでに数年を経過し、それなりに傷んでいるに違いなかった。いちいち目視はしない。業者を入れた。朋子の眼に、いちおう人が住めるようになった。休学していた中学。その卒業をまたずに瑞穂は転居を命じた。風雅は妻を
こころのままに
罵詈雑言
咎めなかった。許可の言葉も
叫んでごらんよ
汚物まみれで
あたえない。その
こころのままに
破損。恥辱の
竹に囲まれた家。だれが思っても十五歳の高子のひとり住まいにはあまりに広すぎた。朋子はついに、自分の姉を家政婦もしくは後見人として同居させるよう瑞穂の承諾を得た。言いだすため、朋子は三日の逡巡を要した。または、その
縛り、うしろ手に
剥ぐ?爪
匂うから
話しのもっていきかたの
目隠しを、さらに
削ぐ?皮膚
やや、ナイーブな
戦略的巧妙を、
フタを。肛門に
ぶっ刺す?鼻
臭気
思案。あっけなかった。承諾は。その山崎秋子という女。瑞穂にこだわりなどあるべくもなかった。あるべきはあくまでも壬生茅乃。大奥様と呼ばれた彼女はすでに荼毘にふされて久しかった。十年以上、瑞穂にはいないに等しかった。二つ返事の承諾に、果たされた秋子の遠巻きの帰還は、朋子に思わず壬生の企みを疑わせた。1990年。その3月。そもそもあたたかなひと月だった。次第に、日に日に雲を多くして行ったにはしても、23日。春。ゆるんだ大気に、
おはよう。この
クッソやっ
朝、壬生高明は
苛酷な世界。こ
クッソやっ
鎌倉で生まれた。秋子は麻布台の妹に報告した。早産で、やせてはいるが体重はしっかりしている、と。また、高子が落ち着いたら自分で奥様には一報を入れさせる、とも。高子は麻布台に連絡しなかった。秋子も強制しはしなかった。出産前後、高子は暇があれば泣いた。周囲、だれもに持て余されたほどに。雪のうちに、秋子。春は来にけり。鴬の凍れる涙、いまや解くらむ、と、あの歌から高子の名が取られたことは知っていた。その高子が、秋子。雪の下で泣きながら子供を
雪。散りながら
波紋。…を
鳥たち。鳥
生んだ。なにがというでもなく、
雪。春なのに
しずく。花
ね?涙をも、その
秋子。憐れんで竹の
春。雪なのに
拡げ、…波紋
鳥たち。鳥
翳りに高子とその新生児との
春。散りかけて
花。しずく
ね?涙さえ、その
世話にいつまでもひとり倦まない。町で壬生高子たちは基本、孤立した。そもそも雪の下別邸は、壬生秀則の次男たる雅秀が末子風雅に斡旋したものだった。雅秀。広島から鎌倉あたりまで北上してきて、その土地を入手した。周辺を片っ端から当時のいわゆる地上げをしてまわり、やがて纏めて売りさばく気だった。難航を見せた。雅秀は、あるいは
燃えてゆく。羽根
焔に
気が短かった。基本的には
涙する鳥たち
誰かが放った
執拗で、時に淡白なほど
燃えおちる。羽根が
焔に
諦めが早い。雪の下はその、時にのほうだった。道路の問題で不良資産になった家屋付き土地を、媚びて弟に売りつけるしかなかった。なにに趣を感じたかは知れない。ふたつ返事に風雅は買った。雅秀による宮司追い出しの詳細は人に知られない。それが逆に、人と人々の口と口々にすさまじい推論の自由を与えた。土地の壬生忌避はさかんに騒めく以外になかった。雪の下を、壬生風雅と瑞穂が訪れることは稀れ中の稀れだった。一度か、二度か。正則はやがて時々には顔を出すようになり、…おもに、おさない敦子にせがまれて。敦子。彼女は成長するほど、いよいよ高子に馴染み、頻繁に横須賀線を行き来した。いずれにせよ、
悲劇に。わたしは
空。いまたしかに
高明は
あなたに、そっと
空。いたましいまでに
祖父母の顔をほとんど見ずに
ささげようと、花
空。青く、ひかっ
過ごした。曽祖父については、もちろんいちども顔をあわせない。2002年。高明のいわゆる非行は神林祐也に対する殴打事件から、と。切っ掛けをそこに見るのはあるいはこの事件にあくまでも過大評価にすぎる。そう想いながら、多くのひとびと、たとえば山崎秋子にはあれこそ分岐としか想えなかった。やがて
わたしは焔
燃えあがある
つぶしてみ?
小学校の教諭たちさえ
激情。燃えあがる
焔だ。わたしは
壊してみ?
持てあましはじめた。高明を。もともと利発だった。故、もともと時に傲慢に振り切れることも稀れではなかった。不遜。その加速。に、加え、さらにかさなる突発的ないくつもの暴力衝動。その発露。野放図。暴発、と、
かなしくない
傷。ぼくは
爆発。教諭たちが
うれしくない
ながす。血を、青い
爆弾にたとえて解釈したさまざまな
莫迦じゃない
傷。ぼくは
喧嘩さわぎ。あるいは、
なんでもない
ひらく。まあたらしい
顕在化はしなかったが同級、または下級の知的障害児に対する虐め。集団に依るその行為の主謀者の位置に高明はいた。それは、虐めと知られないというだけであって、たとえば裸にひんむかれた或る少年が校庭をななめに突っ走り、それに歓声をあげた男女混合の高明たち集団ならその年、校舎、校庭、どこかしらで見ていた。だれもが。香月。…カヅキ。4年のあるクラスを受け持つ柴田香月は岡田浩平の後輩にあたる。出身大学および出身地まで同じうする。配属された2年目。香月は惑うた。自分に比べ、ひとまわりと一年も歳下の少年に対する
さっ、と。さ、
定義せよ。正確かつ
赦して
不穏。
花びらが
緻密に。恋愛その
まるで
不可解。
ふっ、と。さ、
社会的容認の、しかも
ゆれおちたに似
疑惑。
蕊が
不当抑圧ならざる
責めて
苦悩。それが、
ちょっ、と。さ、
尊重さるべき多様性その
せめて
たしかに
やめて。もう
範囲を。…屠殺者よ
殺してよ。いっそ
恋愛感情と知ったときに。思った。あり得なくこそ。しかもあるべくしてあるに他ならなかった。壬生高明。その褐色の少年はあまりにも美しすぎた。よくよく想えば魅力よりはげしく目立つ瑕疵の群れ。性格的なそれ。例のまぶれなき激情の爆発に於く暴力行為への躊躇なさ。過剰さ。容赦なさ。倫理感欠落を疑わせた極端な嗜虐。しかも衝動発露の瞬間以外の常時に於く極端なおだやかさ。気づかい。繊細さ。ときに女々しいと謂うほどのやさしさ。他者への、基本的に女々しいと謂うほどの精緻な共感。羞恥なき感情移入。また、外貌のそれ。肌の褐色よりもむしろ眉。なにかの疾患か障害をおもわせるほどにうすい。あるいは白人種の一種を思わせ、高明に於くそれは泣きながら無理やり笑いを強制されたかに想わせた。とかく
笑え。いまは
見て。ほら、
不安を咬まさせずには
幸福なのだから。きみが
世界。すてきな
いられない。身長。その
笑え。いまは
見て。ほら、
印象。瘦せ身に肌の褐色のせいか、同級生の大半に比べて飛びぬけて小柄に見えた。実際には平均のやや下にすぎない。しかも挙動の機敏がいっそう個体をちいさく見せ、あるいは、そもそもその美貌自体やたら際立ちすぎてこころもとない。弥生、縄文どちらの意味でも倭人らしくはないきわだつ顔だち。目鼻立ちの極端なあざやかさ。それら。個性?瑕疵と想えばすべて瑕疵に見え、いずれにせよ多くのまなざしに高明はただ強烈だった。咬みつくに似て美を、
散る。散ら
叩いた。わたしは
ひびけ!
牙か棘かをおもわせながら
散らす。散
叩いた。鼻梁を
ひびけ!
美を。突きつけた。美を。麻薬的。美。心よりもむしろ、美を。肉体と快感物質に直接作用する鮮明な錯覚。そんな気配の、あやうさが無造作にそこにあった。そして彼が町の、善良な一市民ならば忌避すべき壬生の、しかも壬生からも忌避されたいわば、忌避に忌避を忌避とかさねがさねにした忌避の忌避の忌避という、不可触の気配がまざしを
雪。ほら
逃げろ
容赦なく煽情し、容赦なく
ほ。雪が、ほ
逃げろ
おののかせた。いわば、良心を。柴田香月は高明を受け持つ機会はなかった。昨年度、2月のある月曜日、学校が終わった児童たち。その
雪。ほら
かくれろ
雪。帰り際。
ほ。雪が、ほ
かくれろ
雪。降り始めた。雪が。高明は
雪。ほら
かくされぬ間に
失語を。だから
そのとき、まだ利発かつ
ほ。雪が、ほ
きみは
おもわず失語を
柔順な少年としてのみ認知されていた。数年連続の、2学期の学級委員長だった。同時にその孤立は目につきはじめ、しかも頻繁だった。だから、存在なら
孤立に、その
知っていた。意識したことは
雪さえ、そこ
まだ、なかった。ほんの十数分の居残り指導。終えて、二階。教員室。帰りかけた廊下、少年。傘もないまま
俊敏に、さかしくも
エロい?少年
雪のなかに立つ
わたしはすでに
禁忌めかされ
高明。香月は、
していた。絶望を
グロい?少年
見つけた。立ち止まった。ガラス。窓。至近。少年を、指。うち廊下。見下ろした。サッシュに、指。つめたさ。あった。樹木が。高明のすぐななめ。冬枯れの枝と幹、それらを貪欲に太らせた、
ささ、ささっ
桜。その
くらっ、くら
樹木。もちろんそれに花は蕾さえ息吹くべくもない。雪舞い散るなか、根。高明は三股、四股にのたうつに似て割れたあたりを見やっていた。だから、
寒い、ね?ほら
だれですか?
のたうつ。
雪。雪が
わたしのうなじを
えぐる。
降るから。雪が
舐めようと、
つかむ。
寒い、ね?ほら
きみですか?
根。思った。香月は、寒いと彼を案じるよりもさきに溶ける、と。だから溶ける。網膜。
そっと、わたしは
溶ける
無慈悲に愛は
見開かれた溶ける。それ。
溶ける。いま
唐突に
破壊的に、そこ
少年。その
きみに、まばたき
溶ける
無慈悲な愛は
ひらかれた睫毛、網膜にふれればせっかくの雪さえすぐさま溶けて消え失せてしまうに違いない。まばたきを、忘れていたことに気づいた。息は?恥じるかに、あわててまばたきかけた一瞬、少年は顎をこちらにまわした。見あげた。ふと、目があった。と、惑い。おののき。と、と惑い、恐怖。に、近づき、と、と、それら。惑う。すぐさまに香月は顔ごといきなり眼を逸らしていた。視線。交叉。まさか。そもそもそこに立ち止まった事実も、雪の降った事実さえもなくに、香月。ひとり足早に歩いた。それが高明を
去った!
意識した切っ掛けと
去った!
言えた。高明は外、ようやくそっと息を吐く。白く。謂く、
うもれてしまえば
うずもれて
うずもれきって
うもれてしまえば
いいよ。もう、いまも。見ていてあげよう。いいよ
うもれてしまえば
おね、見つめないで。いっ
寒いよね?ほら
苛酷なほどに
うずもれて
ぼくを。たぶん
雪。雪が
色彩を。その
うずもれきって
失望するから。きみは
降り散るせい。雪
思った。なぜ?…うつくしいと
うもれてしまえば
すべて。雪に
なぜ?なにもない
見たくはない
見られたくもない
ひらけ。孔。孔のような、ひらけ。孔。孔の
見たくないから
ふと、した唇。と
見られたくもな
ふるえかけていた
すべては、雪。に
うわ唇。も。ふと
見たくないから
うもれてしまえば
うずもれて
うずもれきって
うもれてしまえば
いいよ。ずっと。ね?もう、いまも。ずっと。見ていてあげよう。ずっいいよ
うもれてしまえば
おねがっ。まばたかな、がっ。
て。あたためあおう、か。だっ
夢のようにさえ
うずもれて
永遠に。たぶん
雪。雪が
色彩を。その
うずもれきって
失望しつづけるだけだから。きみは
頸すじを、雪が
なぜ?…うつくしいとさえ、な
うもれてしまえば
雪に、すべては
ない。なにもな、…と
ない。見えはし、…と
存在さえしなかったのだとさえも
ひらけ。孔。孔のような、ひらけ。孔。孔のような、ひらけ。孔。孔のよ
なにもなかった
ゆびを。ゆびさきを
あるべくもない
ふるわせていてもいいですか?いま
すべては、雪。に
こ。ゆびさきを。こゆび
なにもあり得はしなかっ
考えなかった
一秒さえも
そこに、わたしは
なにも。きみをも
うめてしまえば
うずもれて
うずもれきって
うめてしまえば
考えなかった
一秒にさえも
そこに、わたしは
なにも。きみをも
いいよ。ずっ翳りあう。それらと。ね?もう、いまも。ずっ翳りあう。それら死者と。見ていてあげよう。ずっ翳りあう。それら死者たちを。いいよ
うもれてしまえば
閉じないでください。目を
凍っちゃお、か?
強烈。と、ふと。鮮烈。と、ふと
うずも
おね、逸らさな
雪。雪が
色彩を。そ
うずもれきって
一瞬さえも。あなたは
濡らし、足元をも。からむかに、
うつくしいと思っ。…雪。なぜ?
うもれてしまえば
望みを、いま
かなえるがいい
見たくない。太陽を
わたしは、もう
望みを、いま
わたしは。猶も
かなえるがいい
わたしが。しかも
見たくない。太陽を
わ。いまこそ
わたっ。もう
雪。散り
降るがいい
見上げられた
空をさえ、雪
ひらけ。ちが、見過ごしたすべての孔。孔のような、ひらくたちが、見過ごしたすべけ。孔。孔のような、ひらけ。孔。ぼくたちが、見過ごし孔のような、ひ
望みを、いま
さがしていたのだ
うもれちゃえば?
啼いていたはずのあの鳥、と。鳥、と
叶えるがいい
どこへ?と
うめちゃえば?
記憶さえのこさず
雪は、いま
昨日、鳥。はばたいたはずの鳥たちよ
うずもれちゃえば?
さがしてい
降るがい
が、いい。うめつくすが
そそげ。せめて
完璧に、消せ
が、いい。うめつくすが
いいよ。ずっ翳りあう。それらあまりにも、ただと。ね?もう、いまも。ずっ翳りあう。それら死者にも、ただ饒舌すぎる、それらと。見ていてあげよう。ずっ翳りあう。それら死者たちを。る、それら寡黙なだけの翳りらを。いいよ
う。う。う。がい
まっしろく。いま
うもれちゃえば?
余地が。墜ち延びる、その
そそげ。せめて
あったの?どこかに
うめちゃえば?
どこに、あ。あっ。あ
消せ。完璧に
場所。かくれ得るそこ
うずもれちゃえば?
まっしろく、いま
う。う。す。がい
見あげた目。が
目覚めていた頃は
その空さえもが
消え去れ。ば
ひらけ。ちが、見過ごしたすべてのひらけ。くたちが、見過ごしたすべての孔。孔のような、ひらくたちが、見過ごしたすべ孔。孔のような、ひらぼくたちが、見過ごしたすべてけ。孔。孔のような、ひらけ。孔。ぼくたちが、見過ごしけ。孔。孔のような、ひらけ。孔。べての、ぼくたちが、見過ごしたす孔のような、ひ
その空さえもが
頸を?鳥たちは
消え去ればいい
刎ねられただろうか?
消し去ればいい
かかとを?鳥たちは
その空さえもが
ひのような、孔。見過ごしたすぼくたちが、べての、孔。ひらけ。のような、孔。孔。け。見過ごしぼくたちが、孔。ひらけ。のような、孔。孔。け。すべて見過ごしたぼくたちが、ひらのような、孔。孔。すべ見過ごしたたちが、くひらのような、孔。孔。すべての見過ごしたくたちが、ひらけ。すべての見過ごしたちが、ひらけ。
消し去れ。ば
その空さえもが
目覚めていたなら
見あげた目。が
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