ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -190 //仮構せよ。夢を/見た、と。かつ、そこに/滅びをも見た、と。その//





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





   空?…そ

   渇きを

   餓えを?

   ら…空?

5日。その1月。2005年。午前、…なん時?知らない。そのまなざし。あおむけの、樹々。山田樹々。17歳になる年、まだ16歳の樹々は桜木町?おそらくは。そこは。どこ?ここは。水。飛沫。なに?川の名は、…どこ?ここは。知らない。まばたく。見ていた。樹々は、その朝。触感。水の。背中に。ふくらはぎに。かかとに。そしてふとももの半分にそして執拗に感じられてつづけていた水の臭気。臭気。臭気。うすい、臭気。その臭気。うかび、水面に、あるいは絡まるようにそっと、かろうじて右肱あたりが縋り、…なにに?知らない。コンクリ舗装。風景。そのうえ半分には。高く、伸びあがる色彩。やや鬱の。乾いた鬱の。青。しかも、そこに、まばやくも冷たく、その空は晴れていたから。だから乾く。渇く。乾く。半分、その水面に突き出した肉体の、半分くらいがたしかに乾く。渇く。乾く。気づく。樹々は。そこに、存在。…あった、と。いま、わたしに渇きは、あった。そしてあった。奇妙に、喉のあった。それよりあざやかにあった。喉の訴えよりあった。より鮮烈に、渇きが。どこに?胃に?たぶん、そこらあたりの内臓器官に、…マジ?存在。渇きがあると、頭部がつぶやいている。たしかに。樹々は

   空?そら、そ

      渇きを

    そら、そ。空?

     餓え

   空?そら、そ

      渇き

    そら、そ。空?

     なに?

   空?そら、そ

      渇きを

    そら、そ。空?

     餓え

   空?そら、そ

5日。その

   そら。ら。そ

      息は?

1月。2005年。午前、

   ら。ら。らそ

      わたしは

…なん時?知らない。そのまなざし。あおむけの、

   そら。そ。そ

      表皮が、

樹々。山田樹々。17歳になる年、まだ16歳の樹々は桜木町?おそらくは。そこは。どこ?ここは。水。飛沫。なに?川の名は、…どこ?ここは。知らない。まばたく。見ていた。樹々は、その朝。触感。水の。背中に。ふくらはぎに。かかとに。そしてふとももの半分にそして執拗に感じられてつづけていた水の臭気。

   乾いている

      ない。な

         探したのだ

臭気。

   渇き、…餓え?

      な。見えな、な

         色彩を。わたしは

臭気。うすい、

   乾き、表皮が

      な。いない。な

         なぜ?…まだ、

臭気。その

   餓えを?…渇き

      見え、な

         探していたのだ

臭気。うかび、水面に、あるいは絡まるようにそっと、かろうじて右肱あたりが縋り、…なにに?知らない。コンクリ舗装。風景。そのうえ半分には。高く、伸びあがる色彩。やや鬱の。乾いた鬱の。青。しかも、そこに、まばやくも冷たく、その空は晴れていたから。だから

   生き延びたい?

      微光が

乾く。

   滅びたい?

      ふれるのだ

渇く。

   どっち?

      わたしに

乾く。半分、その水面に突き出した肉体の、半分くらいがたしかに乾く。

   微光が

渇く。

   見て

乾く。

   微光が

気づく。樹々は。そこに、存在。…あった、と。いま、わたしに渇きは、あった。そしてあった。奇妙に、喉のあった。それよりあざやかにあった。喉の訴えよりあった。より鮮烈に、

   ふれていたのだ

      渇きを

渇きが。

   微光は

      ね。…癒せ。ね、

どこに?

   すでに

      表皮に、

胃に?たぶん、そこらあたりの内臓器官に、…マジ?存在。渇きがあると、頭部がつぶやいている。たしかに。樹々は生きている。謂く、

   微光。見て

   見なかったと同じ

   明晰な強度に

   微光。見て


   なにも。あとにはなにも残さなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   生きていてもいいですか?

   ここにいてもいいですか?

   恥辱。もはや留保なくただ屈辱的に

   呼吸をしてみてもいいですか?

#02

   微光。見て

   見なかったと同じ

   明晰な強度に

   微光。


   なにも。ためらいさえも感じなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   かゆいんだ。むしろ

   はがゆいんだ。とても

   そこ。やや突飛な

   痙攣を、わたしは

#03

   微光。見て

   見なかったと同じ

   明晰な強度に

   微光。


   しかも記憶をすら残さなかったか、に

   去ったんだ

   め。わ。雨が

   去ったんだ


   ぶって。ぶちのめして

   殴って。壊して

   だいなしにして

   生きていることを後悔させて

#04

   微光。見て

   見なかったと同じ

   明晰な強度に

   微光。


   なにも。可能性その萌芽でさえわずかにすらも感じ取りようがなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   咬みちぎり、指

   咀嚼する。冷酷な

   なに?冷酷な

   落ちてくる。ほら。わたしたちに

#05

   微光。見て

   見なかったと同じ

   明晰な強度に

   微光。


   お願い死んで。うぜぇから死んで

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   いたぶっていて

   つっこんでいて

   いじりつづけて

   いじめつづ、…いっ


   微光。び。

   降り、せりあがり

   びっ。い、

   さわぎ、ゆがみあい

#01'

   微光。見て

      仮構せよ。夢を

    微動。ゆれ

     花々の。…なんですか?

   見なかったと同じ

      見た、と。かつ、そこに

    うごく。ゆれ

     叫びが!好きな、花

   明晰な強度に

      滅びをも見た、と。その

    微動。ゆれ

     あなたが、…花々の

   微光。見て

だれ?…しずかに、して、いるのだから。わたしは

   なにも。あとにはなにも残さなかったか、に

    微光。見て。その

   去ったんだ

    強度。明晰に

   雨は。雨が

    微光。見て

   去ったんだ

だれ?死者たちは…しずかに、猶も。して、見つめ、いるのだから。見つめあい、わたしは

   なにも。あとにはなにも残さなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   なにも。あとにはな、な、な、

      にじむ。きみは

    花々。はっ。それら

     色彩。花弁に

   なにもぅ。おぅ。う

      ささやきかけたのだ

    色褪せてほしい。やがて

     にじむかに、色彩

   な。あとには、な。残さ。な。な、

      にじむパンジー、と

    雨に。おねが。い、い、

     にじ、あるいは午後にも

   去ったんだ


   生きていてもいいですか?

    み。ひら。み

   ここにいてもいいですか?

    見ひらいていた。眼を

   恥辱。もはや留保なくただ屈辱的に

    み。らひ。み

   呼吸をしてみてもい

見た。死者たちは、わたしを。死者たちを。わたしは

   見ひらいていた。眼を

    微光。見て

   見なかったと同じ

    微光。…て

   明晰な強度に

    微光。見て

   見ひらいていた。眼を


   生きていてもいいですか?

   ここにいてもいいですか?

   恥辱。もはや留保なくただ屈辱的に

   呼吸をしてみてもいいですか?


   なにも。あとにはなにも残さなかったか、に

    見てよ。ね?

   去ったんだ

    わたしには、ね?

   雨は。雨が

    もう、見えていないから。…きっと

   去ったんだ

だれ?…しずかに、して、いるのだから。わたしは

   微光。見て

    見ていてよ。ね?

   見なかったと同じ

    わたしは、ね?

   明晰な強度に

    もう、見たくもないから。…きっと

   微光。

#02'

   いっ。微光

      夢。仮構を。夢を

    微動だに、もはや

      花々の。…なに?

   やめっ。いっ。もう

      見た、と。夢を。かつそこに

    びっ。微光にも

     名。そこ。まなざしがかろうじて

   おねが。ぃえっ。もう

      見た、と。滅びを、たしかに、と

    微動だに、すでに

     なに?名。つぶやき得る花々の

   び。微光

なぜ?…音響のむれ。さえ、感じたのだろうか。傷みと、わたしは

   なにも。ためらいさえも感じなかったか、に

    微光。見て。そ

   去ったんだ

    やめて。もう

   雨は。雨が

    お願い。もう

   去ったんだ

だれ?微弱な。…音響のむれ。ただ微弱な、さえ、むしろ、感じたのだろうか。ここちよいばかりに傷みと、微弱。わたしは

   なにも。ためらいさえも感じなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   なにも。ためらいさえも感じぃ。んがっ

      かすむ。きみは

    花々。はっ。それら

     色彩。花弁に

   が。なにもため。ら。あ。らぁっ

      ささやきかけたのだ

    色褪せてほしい

     かすむかに、色彩

   なにも。ためらいもん。んっ。が。

      かすむクリスマス・ローズ、と

    雨に。おねが。い、い、

     かす、あるいは午後にも

   去ったんだ


   かゆいんだ。むしろ

    ええ。あくまで唐突に

   はがゆいんだ。とても

    と、凝視していた眼が

   そこ。やや突飛な

    ええ。あえて鮮烈な

   痙攣を、わたしは

見た。死者たちは、わたしを。死者たちを。わたしは

   凝視していた。眼が

    微光。見て

   見なかったと同じ

    微光。…て

   明晰な強度に

    微光。見て

   凝視していた。眼が


   かゆいんだ。むしろ

   はがゆいんだ。とても

   そこ。やや突飛な

   痙攣を、わたしは


   なにも。ためらいさえも感じなかったか、に

    見ないで!…ね?

   去ったんだ

    穢れてしまったのだ

   雨は。雨が

    ふみにじられ、と。さえ

   去ったんだ

なぜ?…音響のむれ。さえ、感じたのだろうか。傷みと、わたしは

   微光。見て

    見ていてよ。ね?

   見なかったと同じ

    終わったのだろう。だから

   明晰な強度に

    滅びさえ。わたしに

   微光。

#03'

   微光。び。

      夢。仮構しましたか?夢

    微動。ゆれ

     花々の。…なんですか?

   やめて。自分を

      見た、と、夢。しかも見よ。その

    うごく。ゆれ

     ひび割れてゆくかに!…も。花

   傷つけないで

      滅びをも、夢に。きみは

    微動。ゆれ

     名。ささやくかに!…も。背後、花

   微光。び。

なに?…温度。すら、もが。なに?やさしい水、水の。ささやかな大気、空気の。わたしは

   しかも記憶をすら残さなかったか、に

    微光。見て。…え?

   去ったんだ

    ゆあ。あ。めて。ゆあ。あ

   め。わ。雨が

    傷つけないでください。もう

   去ったんだ

なに?死者たちは、…温度。ほほえましくも、すら、すでに、もが。いくえにも、なに?かさなり、やさしい水、とけあう、水の。歪みそのものとして、ささやかな大気、なぜ?空気の。ゆがむの?わたしは

   しかも記憶をすら残さなかったか、に

   去ったんだ

   め。わ。雨が

   去ったんだ


   しかも記憶をす。ん?…すらぁっ

      翳る。きみは

    花々。はっ。それら

     色彩。花弁に

   記憶をっ。しか、ん?…をっ、し

      ささやきかけたのだ

    色褪せてほしい

     翳るかに、色彩

   しかもぅ。う。…おっ

      翳るポインセチア、と

    雨に。おねが。い、い、

     翳る、あるいは午後にも

   去ったんだ


   ぶって。ぶちのめして

    あ。あかあうあ。あ

   殴って。壊して

    あけひろげ、口を

   だいなしにして

    あ。あうかうあ。あ

   生きていることを、後悔させて

見た。死者たちは、わたしを。死者たちを。わたしは

   あけひろげ、口を

    微光。見て

   見なかったと同じ

    微光。…て

   明晰な強度に

    微光。見て

   あけひろげ、口を


   ぶって。ぶちのめして

   殴って。壊して

   だいなしにして

   生きていることを後悔させて


   しかも記憶をすら残さなかったか、に

    色彩。花弁に

   去ったんだ

    燃えるかの、あの

   雨は。雨が

    情熱よ。かつて

   去ったんだ

なに?…温度。すら、もが。なに?やさしい水、水の。ささやかな大気、空気の。わたしは

   微光。見て

    色彩。花弁は

   見なかったと同じ

    翳りにも、ひなたにも

   明晰な強度に

    情熱よ。かつて

   微光。

#04'

   微光。

      こころみて。仮構として、夢

    微動だに、もはや

     花々の。…なんですか?

   び。ぃいっ、微光

      見出し、夢を。そこに

    びっ。微光にも

     名。口蓋いっぱいに

   微光。び。

      見たのだった。滅び。それら、…え?

    微動だに、すでに

     つぶやきかけた、名。花々の

   ぃいっ、微光

笑みを?…見ている。わたしはそれら、死者たち。それらのまなざしに、死者たち。見ていた。それらが、わたしを。だから

   なにも。可能性その萌芽でさえわずかにすらも感じ取りようがなかったか、に

    微光。見て。その

   去ったんだ

    微光。…て

   雨は。雨が

    微光。見て。その

   去ったんだ

笑みを?いつ?…見ている。かなしみ。わたしはそれら、わたしの、死者たち。かなしみは、それらのまなざしに、いつ?死者たち。冴えた水温に、見ていた。消え去るのだろう?それらが、しかも、わたしを。ふるえながら。だから

   なにも。可能性その萌芽でさえわずかにすらも感じ取りようがなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   なあっ。は。なあっ

      かなしい。きみは

    花々。はっ。それら

     色彩。花弁に

   なにも可能性を感じられなかったか

      ささやきかけたのだ

    色褪せてほしい

     かなしみそのものでさえあるかに、色彩

   なあっ。は。なあっ

      かなしいカランコエ、と

    雨に。おねが。い、い、

     かなし、あるいは午後にも

   去ったんだ


   咬みちぎり、指

    なにを?…見ていますか?

   咀嚼する。冷酷な

    ささやき得さえ、もう

   なに?冷酷な

    あなたは、…だれ?なにを?

   落ちてくる。ほら。わたしたちに

見た。死者たちは、わたしを。死者たちを。わたしは

   ささやき得さえ、もう

    微光。見て

   見なかったと同じ

    微光。…て

   明晰な強度に

    微光。見て

   ささやき得さえ、もう


   咬みちぎり、指

   咀嚼する。冷酷な

   なに?冷酷な

   落ちてくる。ほら。わたしたちに


   なにも。可能性その萌芽でさえわずかにすらも感じ取りようがなかったか、に

    花よ。花よ

   去ったんだ

    おびえなさい。きみを

   雨は。雨が

    讃えながらちぎり取る

   去ったんだ

いつ?…かなしみ。わたしの、かなしみは、いつ?冴えた水温に、消え去るのだろう?しかも、ふるえながら。わたしは

   微光。見て

    花よ。花よ。ほら

   見なかったと同じ

    惨殺、だよ。ほら

   明晰な強度に

    屠殺、だよ。ほら

   微光。

#05'

   微光。び。微光

      仮構。夢の仮構に、…ほら

    微動。ゆれ

     花々の。…なんですか?

   降り、せりあがり

      見るがいい。夢。そこに

    うごく。ゆれ

     絶叫を!…おびえないで、花

   さわぎ、ゆがみあい

      滅びをも。その

    微動。ゆれ

     好き?…その花々の

   微光。び。微光

だれ?…しずかに、して、ほしいのだから。わたしは

   お願い死んで。うぜぇから死ん

    微光。見て。そ

   去ったんだ

    降り、り。せり

   雨は。雨が

    さわ、わ。ゆがわ

   去ったんだ

だれ?死者たちは…しずかに、猶も。して、見つめ、ほしいのだから。見つめあい、わたしは

   お願い死んで。うぜぇから死ん

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   お願い死んぁっ。あっ。あっ

      あどけなく。きみは

    花々。はっ。それら

     色彩。花弁に

   お願いんぬあっ。あっ

      ささやきかけたのだ

    色褪せてほしい

     あどけないばかりに、色彩

   おんぬあっ。あっ。あっ

      あどけない水仙、と

    雨に。おねが。い、い、

     あど、あるいは午後にも

   去ったんだ


   いたぶっ、…いっ

    み。ひら。

   つっこんで

    見ひらいた。眼を

   いじりつづけて

    え。えひ。

   いじめつづ、…いっ

見た。死者たちは、わたしを。死者たちを。わたしは

   見ひらいた。眼を

    微光。見て

   見なかったと同じ

    微光。…て

   明晰な強度に

    微光。見て

   見ひらいた。眼を


   いたぶっていて

   つっこんでいて

   いじりつづけて

   いじめつづ、…いっ


   お願い死んで。うぜぇから死ん

    たくらみあうのだろうか?

   去ったんだ

    日射し。その朝

   雨は。雨が

    焼こうと?…表皮。この

   去ったんだ

ささやきをわたしは、花と仮構した。わたしは

   微光。び。

    花よ。花よ

   降り、せりあがり

    花よ。花よ

   さわぎ、ゆがみあい

    花よ。花よ

   微光。び。

#06

   び。微光

   び









Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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