ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi;流波 rūpa -187 //微光。見て/見なかったと同じ/明晰な強度に/微光。見て//#02.01





以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。

また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。





ユキマヒチル、微光 ...for Arkhip Ivanovich Kuindzhi//微光。見て/見なかったと同じ/明晰な強度に/微光。見て//#02.01

   微光。見て

   見なかったと同じ

   明晰な強度に

   微光。見て


   なにも。あとにはなにも残さなかったか、に

    微光。見て。その

   去ったんだ

    強度。明晰に

   雨は。雨が

    微光。見て

   去ったんだ


   なにも。あとにはな、な、な、

      え、なく。記憶しな、さ

    見て。せめて

     不安なほど、むしろ

   なにもぅ。おぅ。う

      し。ないくらいに。鮮明。に、な

    見たものその色さえ

     なに。も。も。確実に。も

   な。あとには、な。残さ。な。な、

      なにも。謎めきさ、…え?

    せめて、見て

     把握し得ないくらいに

   去ったんだ


   生きていてもいいですか?

    み。ひら。み

   ここにいてもいいですか?

    見ひらいていた。眼を

   恥辱。もはや留保なくただ屈辱的に

    み。らひ。み

   呼吸をしてみてもいいですか?


   微光。見て

   見なかったと同じ

   明晰な強度に

   微光。


   なにも。あとにはなにも残さなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   生きていてもいいですか?

   ここにいてもいいですか?

   恥辱。もはや留保なくただ屈辱的に

   呼吸をしてみてもいいですか?


   微光。見て

   …て。微光

   おぅ。見て

   微光。…て

.02

   いっ。微光

   やめっ。いっ。もう

   おねが。ぃえっ。もう

   び。微光


   なにも。ためらいさえも感じなかったか、に

    微光。見て。そ

   去ったんだ

    やめて。もう

   雨は。雨が

    お願い。もう

   去ったんだ


   なにも。ためらいさえも感じぃ。んがっ

      だっ。流れています。まるで

    見て。せめて

     涙。の、ように、な。滂沱

   が。なにもため。ら。あ。らぁっ

      だっ。涙。その

    見たものきみはその色彩さ、…だれ?

     な。な。その

   なにも。ためらいもん。んっ。が。

      だっ。滂沱の涙のよ

    せめて、見て

     あ。ふれていまぁ。ふっ。もはや

   去ったんだ


   かゆいんだ。むしろ

    ええ。あくまで唐突に

   はがゆいんだ。とても

    と、凝視していた眼が

   そこ。やや突飛な

    ええ。あえて鮮烈な

   痙攣を、わたしは


   微光。いっ。微光

   やめっ。え。もう

   お願い。え。もう

   微光。いっ。微光


   なにも。ためらいさえも感じなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   かゆいんだ。むしろ

   はがゆいんだ。とても

   そこ。やや突飛な

   痙攣を、わたしは


   微光。いっ。ん?

   微光。び。ん、

   微光。いっ。ん?

   微光。び。ん、

.03

   微光。び。

   やめて。自分を

   傷つけないで

   微光。び。


   しかも記憶をすら残さなかったか、に

    微光。見て。…え?

   去ったんだ

    ゆあ。あ。めて。ゆあ。あ

   め。わ。雨が

    傷つけないでください。もう

   去ったんだ


   しかも記憶をす。ん?…すらぁっ

      ら。きみだけだった。いま

    見て。せめて

     その眼が、なぜ?いまさ。え?

   記憶をっ。しか、ん?…をっ、し

      猶もぼくを

    見たもの。それらの色彩たちぅを。さ

     ら。さら。ま、さ。猶もきみは

   しかもぅ。う。…おっ

      き。そこに。きみは

    せめて、…だれ?見て

     さえ。ぼくだけを、そ

   去ったんだ


   ぶって。ぶちのめして

    あ。あかあうあ。あ

   殴って。壊して

    あけひろげ、口を

   だいなしにして

    あ。あうかうあ。あ

   生きていることを、後悔させて


   微光。

   やめて。自分を

   傷つけないで

   微光。び。


   しかも記憶をすら残さなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   ぶって。ぶちのめして

   殴って。壊して

   だいなしにして

   生きていることを後悔させて


   微光。び。

   やめて。

   び。

   やめて。

.04

   微光。

   び。ぃいっ、微光

   微光。び。

   ぃいっ、微光


   なにも。可能性その萌芽でさえわずかにすらも感じ取りようがなかったか、に

    微光。見て。その

   去ったんだ

    微光。…て

   雨は。雨が

    微光。見て。その

   去ったんだ


   なあっ。は。なあっ

      なんですか?あれは

    見て。せめて

     脆さにあえて擬態し

   なにも可能性を感じられなかったか

      遠く、しかも

    見たものそのそれらの色さ

     しかも、ひたすらに

   なあっ。は。なあっ

      儚さをよそおい

    せめて、見て

     なんでしょう?あれ、

   去ったんだ


   咬みちぎり、指

    なにを?…見ていますか?

   咀嚼する。冷酷な

    ささやき得さえ、もう

   なに?冷酷な

    あなたは、…だれ?なにを?

   落ちてくる。ほら。わたしたちに


   微光。び。微光

   び。び。ぃいっ

   微光。び。微光

   び。び。ぃいっ


   なにも。可能性その萌芽でさえわずかにすらも感じ取りようがなかったか、に

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   咬みちぎり、指

   咀嚼する。冷酷な

   なに?冷酷な

   落ちてくる。ほら。わたしたちに


   だれですか?きみぃいっ

   わ?…あ。いっ

   微光。いっ

   び。ぃいっ

.05

   微光。び。微光

   降り、せりあがり

   さわぎ、ゆがみあい

   微光。び。微光


   お願い死んで。うぜぇから死ん

    微光。見て。そ

   去ったんだ

    降り、り。せり

   雨は。雨が

    さわ、わ。ゆがわ

   去ったんだ


   お願い死んぁっ。あっ。あっ

      ふり、ふ

    見て。せめて

     しろ、く。だから

   お願いんぬあっ。あっ

      そそぎ、そ。え?

    見たも。…色さえ

     なんですか?それは。その色彩。わ

   おんぬあっ。あっ。あっ

      ふ。ふ、ふり

    せめて、見て

     く。だか、しら。ら

   去ったんだ


   いたぶっ、…いっ

    み。ひら。

   つっこんで

    見ひらいた。眼を

   いじりつづけて

    え。えひ。

   いじめつづ、…いっ


   微光。び。

   降り、せりあがり

   さわぎ、ゆがみあい

   微光。び。


   お願い死んで。うぜぇから死ん

   去ったんだ

   雨は。雨が

   去ったんだ


   いたぶっていて

   つっこんでいて

   いじりつづけて

   いじめつづ、…いっ


   び。降り、

   せりあがり、さわぎ、

   さわぎ、ゆがみあい、

   び。降り、

.06

   び。微光

   び









Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

ベトナム在住の覆面アマチュア作家《Lê Ma》による小説と批評、 音楽およびアートに関するエッセイ、そして、時に哲学的考察。… 好きな人たちは、ブライアン・ファーニホウ、モートン・フェルドマン、 J-L ゴダール、《裁かるるジャンヌ》、ジョン・ケージ、 ドゥルーズ、フーコー、ヤニス・クセナキスなど。 Web小説のサイトです。 純文学系・恋愛小説・実験的小説・詩、または詩と小説の融合…

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