青空に、薔薇 ...for Jeanne Hébuterne;流波 rūpa -133 青空に、薔薇を
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
また、たとえ作品を構成する文章として暴力的・破壊的な表現があったとしても、そのような行為を容認ましてや称揚する意図など一切ないことを、ここにお断りしておきます。またもしそうした一部表現によってわずかにでも傷つけてしまったなら、お詫び申し下げる以外にありません。ただ、ここで試みるのはあくまでもそうした行為、事象のあり得べき可能性自体を破壊しようとするものです。
うしろむきのまま
のけぞればいい
縛りあげ、腕は
引き攣ればいい
その肩越しに
傷みが通過し
ただ赤裸々な
無効をぼくらは笑ってしまった
絞殺の頸が
舌を咬めばいい
痙攣に、ももは
失意すればいい
そのこめかみに
絶望が過ぎ
ただあきらかな
無謀をぼくらは笑ってしまった
破滅を。空が
そこに。色めき
かがやき、猶も
破滅を。きみが
空にも薔薇を
投げつけた。薔薇さえも
滅びてしまえ
色彩は燃え
燃えひろがって
滅びてしまえ
はじけた薔薇を
飲み込んだ空も
謂く、
破滅を、空が
二度と。わたしは
胸。きみのその胸が
りきむ。まがりかけていた
そこ。色彩
見出しなど、永遠に
冷酷なうちに
傷んだ、ゆび。ふと
かがやき、猶も
もう、如何なる可能性も
見捨てたがいい
その尖端にだけに
破滅を描いた
きみの頬を
二度と。わたしは
うしなわれていた声が
ゆるむ。ゆがみはっ。じめ、そっと
かすめた薔薇を
わずかな返り見にさえ、永遠に
須臾の沈黙に
声。口元に、声が
その空のしたに
もう、きみをは
気づかないうちに
こぼれはっ。じめるだろうその慥かな予感をも
笑ったがいい
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